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本編1
え!? ユキくんって●●開発まだしてないの!?【3・開発/前編】
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「道具、こんなにあるんだ~」
一〇畳の個室の端に置いてあるダブルベッドの上で、腰にタオルを巻いただけのユキくんが楽しそうな声をあげた。ユキくんの前には俺が個人的に買ったり、店の備品として買ってもらったりした尿道用の道具がたくさん入った籠がおいてある。
「うん。初心者用から上級者用までいろいろ揃えてるよ。常連さんで一番開発できてる人はこれが入っちゃうんだよね~」
「え? それも尿道用?」
籠の中から直径一〇ミリの細長くて黒いシリコン棒を取り出す。
長さは十五センチで、棒の途中には丸く膨らんだ部分が五か所ある。
「うん。尿道用バイブ」
「バイブ……!」
スイッチを入れれば細長いシリコンがうねうねと大きく動く。
見慣れたアナル用バイブと比べれば細くて頼りないけど、狭い尿道用だと思うと怖くなっちゃわない?
この太さがおちんちんの先から入って、おちんちんの根元まで……しかもそれが結構激しく動くなんて。
普通の男の子なら玉ヒュンだよね?
ユキくん、怖くない?
「え~! すごい! 楽しそう♡」
……ってね、言うと思った。
ユキくん、セックスに対して「怖い」って感情が欠落してるんじゃない?
でも、これで安心。
怖がって緊張しちゃうと尿道って上手くできないから、これなら楽しく気持ちよくしてあげられそう。
「俺も、こんな太いのが入れられるようになる?」
「うん。今日中には無理だけど、何回か慣らせばユキくんおちんちん大きめだし、これくらいの太さもいけるはずだよ」
おちんちんの太さは関係ないって言う人も多いけど、俺の経験上、細いペニスだと尿道を内側から広げると外の皮が張って痛いって言う人が多い。
ユキくんは巨根とまではいかないけど平均よりちょっと太めだから……うん。一〇ミリいける気がする。
「そっか~。ペニスが大きめで得したことなんて一度も無かったけど、そういう利点があるんだ。大きく生んでくれた両親に感謝しなきゃね」
「もう、おちんちんの小さな子の前でそんなこと言ったら怒られるよ?」
もう~。ユキくんだなぁ、この発言。
確かにネコだとおちんちんの大きさはセックスであまり関係ないし、俺も体格の割には大きいほうだから気持ちはイロイロと解るけど。
「ミミくんの前でしか言わないよ。ね、まずはどれ?」
「まずは……これ。医療用のカテーテル」
「医療用って聞くと安心感はあるけど……気持ちよくはなさそう」
ユキくんのテンションが下がって、思わず笑ってしまった。
えぐい尿道バイブにはあんなにテンション上がっていたのに。
「まぁまぁ。開発だからね? 最初はこれ」
「そうだね。尿道繊細だもんね」
「そうだよ~アナルよりも繊細! 必ず手も道具も除菌消毒してからだよ」
「除菌シートもスプレーも家にあるけど……これがいいの?」
ユキ君は首を傾げながら、俺が医療用カテーテルと一緒に取り出した除菌シートの丸い筒とスプレーを指差す。
「うん。これオススメ。強い消毒のやつだと尿道敏感だから痛いときあるし」
「へ~。覚えておこう」
ユキくんが真面目にメーカー名を確認している間に、今度は潤滑ゼリーのパックを取り出す。
「あと、ユキくんなら家にローションいっぱいあると思うけど、尿道はローションより専用の潤滑ゼリーが良いと思う」
「これも医療用?」
「うん。ネットとかで買えるけどね」
「アナルに入れる時とは色々違うんだね~」
ユキくんは潤滑ゼリーも興味深そうに眺める。
経験豊富だけど、こうやって新しいことにも興味持ってどんどん吸収していくの、えらいよね。
俺も見習わないと。
……俺が今から吸収できるエロ知識はもう少なそうだけど。
「じゃあ、早速入れてみようか」
「萎えたまま?」
「萎えたまま。勃起して硬くなると尿道もがちがちにおさえられちゃって入れにくいから」
カテーテルのパッケージをあけて、柔らかいシリコン製の管を取り出す。
「萎えたままか……勃起させるのは得意なんだけど、萎えたまま維持するの苦手だよ?」
「頑張って。今までで一番嫌だったセックス思い出すとかして」
「え~。無理だよ。嫌だったっていうか、勃たなかったセックスなんか一回も無い。素数でも数えとく」
一回も無いって……。
呆れちゃうけどね……ユキくんのそういうとこ、俺大好き。
「ん。そのまま萎えさせておいてね。体勢は仰向けが一番良いけど……」
「そうなんだ。ペニスの角度的に?」
「そうそう。この方がおちんちんの向き的に真っすぐ入れられて、中を傷つけにくいんだ。それに、男の急所のおちんちんの先端から異物が中に入っていく様子って、見ていると怖くて体に力はいっちゃうでしょ?」
「俺は見ていたいけどな~。やり方覚えたいし、体に入ってくるってすごくクる♡」
「ユキくんはそうかもね。じゃあ枕あてて壁に凭れて、上半身だけちょっと起こしてもいいよ」
「わかった~」
俺の指示通りにユキくんが体勢を整えている間、取り出したカテーテルに潤滑ゼリーをしっかり絡ませる。
「ねぇ、それって太さ何ミリ?」
「四ミリちょっと」
「家にあるバイブもプラグもだいたい四〇ミリより大きいから……アナルのたった一〇分の一の太さか」
カテーテルを片手で持って、萎えて下を向いたままのユキくんのおちんちんを反対の手ですくうように持ち上げる。
ユキくんは太さにあまり納得がいっていないようだったけど、カテーテルが尿道の入り口に近づくと小さく頷いた。
「一〇ミリのあとだとかなり細く感じるけど……自分のペニスと並べると、四ミリでも結構太く感じるね」
「でしょ? 怖くなった?」
「全然。自分でするなら怖いけど、ミミくんがしてくれるから安心してる」
にっこりと笑うユキくんの体は、他人におちんちんを持たれて、尿道にカテーテルが添えられているっていうのに全く強張らない。
俺に対しての全幅の信頼。
これは……頑張らないとね!
一〇畳の個室の端に置いてあるダブルベッドの上で、腰にタオルを巻いただけのユキくんが楽しそうな声をあげた。ユキくんの前には俺が個人的に買ったり、店の備品として買ってもらったりした尿道用の道具がたくさん入った籠がおいてある。
「うん。初心者用から上級者用までいろいろ揃えてるよ。常連さんで一番開発できてる人はこれが入っちゃうんだよね~」
「え? それも尿道用?」
籠の中から直径一〇ミリの細長くて黒いシリコン棒を取り出す。
長さは十五センチで、棒の途中には丸く膨らんだ部分が五か所ある。
「うん。尿道用バイブ」
「バイブ……!」
スイッチを入れれば細長いシリコンがうねうねと大きく動く。
見慣れたアナル用バイブと比べれば細くて頼りないけど、狭い尿道用だと思うと怖くなっちゃわない?
この太さがおちんちんの先から入って、おちんちんの根元まで……しかもそれが結構激しく動くなんて。
普通の男の子なら玉ヒュンだよね?
ユキくん、怖くない?
「え~! すごい! 楽しそう♡」
……ってね、言うと思った。
ユキくん、セックスに対して「怖い」って感情が欠落してるんじゃない?
でも、これで安心。
怖がって緊張しちゃうと尿道って上手くできないから、これなら楽しく気持ちよくしてあげられそう。
「俺も、こんな太いのが入れられるようになる?」
「うん。今日中には無理だけど、何回か慣らせばユキくんおちんちん大きめだし、これくらいの太さもいけるはずだよ」
おちんちんの太さは関係ないって言う人も多いけど、俺の経験上、細いペニスだと尿道を内側から広げると外の皮が張って痛いって言う人が多い。
ユキくんは巨根とまではいかないけど平均よりちょっと太めだから……うん。一〇ミリいける気がする。
「そっか~。ペニスが大きめで得したことなんて一度も無かったけど、そういう利点があるんだ。大きく生んでくれた両親に感謝しなきゃね」
「もう、おちんちんの小さな子の前でそんなこと言ったら怒られるよ?」
もう~。ユキくんだなぁ、この発言。
確かにネコだとおちんちんの大きさはセックスであまり関係ないし、俺も体格の割には大きいほうだから気持ちはイロイロと解るけど。
「ミミくんの前でしか言わないよ。ね、まずはどれ?」
「まずは……これ。医療用のカテーテル」
「医療用って聞くと安心感はあるけど……気持ちよくはなさそう」
ユキくんのテンションが下がって、思わず笑ってしまった。
えぐい尿道バイブにはあんなにテンション上がっていたのに。
「まぁまぁ。開発だからね? 最初はこれ」
「そうだね。尿道繊細だもんね」
「そうだよ~アナルよりも繊細! 必ず手も道具も除菌消毒してからだよ」
「除菌シートもスプレーも家にあるけど……これがいいの?」
ユキ君は首を傾げながら、俺が医療用カテーテルと一緒に取り出した除菌シートの丸い筒とスプレーを指差す。
「うん。これオススメ。強い消毒のやつだと尿道敏感だから痛いときあるし」
「へ~。覚えておこう」
ユキくんが真面目にメーカー名を確認している間に、今度は潤滑ゼリーのパックを取り出す。
「あと、ユキくんなら家にローションいっぱいあると思うけど、尿道はローションより専用の潤滑ゼリーが良いと思う」
「これも医療用?」
「うん。ネットとかで買えるけどね」
「アナルに入れる時とは色々違うんだね~」
ユキくんは潤滑ゼリーも興味深そうに眺める。
経験豊富だけど、こうやって新しいことにも興味持ってどんどん吸収していくの、えらいよね。
俺も見習わないと。
……俺が今から吸収できるエロ知識はもう少なそうだけど。
「じゃあ、早速入れてみようか」
「萎えたまま?」
「萎えたまま。勃起して硬くなると尿道もがちがちにおさえられちゃって入れにくいから」
カテーテルのパッケージをあけて、柔らかいシリコン製の管を取り出す。
「萎えたままか……勃起させるのは得意なんだけど、萎えたまま維持するの苦手だよ?」
「頑張って。今までで一番嫌だったセックス思い出すとかして」
「え~。無理だよ。嫌だったっていうか、勃たなかったセックスなんか一回も無い。素数でも数えとく」
一回も無いって……。
呆れちゃうけどね……ユキくんのそういうとこ、俺大好き。
「ん。そのまま萎えさせておいてね。体勢は仰向けが一番良いけど……」
「そうなんだ。ペニスの角度的に?」
「そうそう。この方がおちんちんの向き的に真っすぐ入れられて、中を傷つけにくいんだ。それに、男の急所のおちんちんの先端から異物が中に入っていく様子って、見ていると怖くて体に力はいっちゃうでしょ?」
「俺は見ていたいけどな~。やり方覚えたいし、体に入ってくるってすごくクる♡」
「ユキくんはそうかもね。じゃあ枕あてて壁に凭れて、上半身だけちょっと起こしてもいいよ」
「わかった~」
俺の指示通りにユキくんが体勢を整えている間、取り出したカテーテルに潤滑ゼリーをしっかり絡ませる。
「ねぇ、それって太さ何ミリ?」
「四ミリちょっと」
「家にあるバイブもプラグもだいたい四〇ミリより大きいから……アナルのたった一〇分の一の太さか」
カテーテルを片手で持って、萎えて下を向いたままのユキくんのおちんちんを反対の手ですくうように持ち上げる。
ユキくんは太さにあまり納得がいっていないようだったけど、カテーテルが尿道の入り口に近づくと小さく頷いた。
「一〇ミリのあとだとかなり細く感じるけど……自分のペニスと並べると、四ミリでも結構太く感じるね」
「でしょ? 怖くなった?」
「全然。自分でするなら怖いけど、ミミくんがしてくれるから安心してる」
にっこりと笑うユキくんの体は、他人におちんちんを持たれて、尿道にカテーテルが添えられているっていうのに全く強張らない。
俺に対しての全幅の信頼。
これは……頑張らないとね!
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