ゲイのエッチなお兄さん

回路メグル

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本編1

世界一サキュバスが似合う男(もしかして本物か?)【2・神父×悪魔プレイ/前編】

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「ふふっ♡ 美味しそうな匂いがすると思ったら……精力が強そうな神父様、み~つけた♡」

 教会風でもヨーロッパ風でもない、シックでシンプルなラブホテルに入り、大きなベッドのそばまで行ったところで、勢いよく抱き着かれた。

「っ!」

 不意を突かれた。
 そのまま押し倒されるようにベッドに仰向けになった俺の体の上には、妖艶な笑みを浮かべたサキュバスがまたがる。

「くっ! やめなさいっ、悪魔め……!」
「ん♡ 抵抗しないで? 大丈夫。気持ちよくなるだけだから」

 早速シチュエーションプレイにのってやると、サキュバスは心の底から楽しそうに、舌なめずりまでしながら俺の両手首を押さえて、顔を近づけてくる。
 
「っ……!」
 
 抵抗する演技をしようと思ったが……俺を熱っぽく見つめてくる視線に心臓が高鳴り、体が硬直した。
 動けない。
 近づいてくる唇を、避けることができなかった。

「ん……ぅ」
「ん、あむ……っんん」

 いきなり舌が入ってくる深いキス。
 抵抗する間も無く深く入り込まれた舌に口の中を蹂躙され、お互いの唾液を混ぜ合わされ、ぐちゅぐちゅと下品な音が頭の中に響く。
 食べられる……と一瞬本気で思ってしまうほどの激しいキスで、演技ではなく本気で抵抗しようとするが、手首を抑える力は思いのほか強い。
 せめて顔を背けようと動かしても、角度が変わったことで余計に深く唇が重なってしまい、口の中の深いところまでくまなく舌で蹂躙され……あぁ、だめだ……気持ちがいい。くらくらする。酸欠になりそうだ。

「ん……もういいかな?」
「はぁ……はぁ……っ、はぁ……」

 やっと唇が離れたころには、俺はすっかり息が上がっているのに、悪魔は平気そうに唾液で濡れた真っ赤な唇を舐めて俺を見下ろす。
 悔しくて睨みつけるが、悪魔は楽しそうに微笑むだけだった。

「あのね、サキュバスの唾液って、催淫効果があるんだよ?」
「な……に?」

 サキュバスが跨った俺の股間の辺りで腰をくねらせる。

「っ!?」
「ほら、ちょっと刺激しただけで勃起しちゃった♡」
「っ、う、嘘だ……こんな……!」

 キスだけで? 冗談じゃない。
 俺のペニスは童貞のティーンのようにすぐに勃起するペニスじゃない。
 ……はずなのに……。

「神父様ってエッチなことしちゃダメなんだよね? 溜まってるんだ? 」
「これは、ちがっ……! 」

 上着の裾を捲られ、ベルトを抜き取ってスラックスの前を寛げられる。
 手際が良すぎて抵抗できない。

「神父様のペニスは……ふふっ。元気だね、すごぉい♡」

 ペニスの大きさを褒められることなんて今までに何度もあった。
 そのたびに、男として誇らしい気持ちになっていたが……今日はなぜか褒められても素直に喜べない。
 エロい好みの美人の顔がペニスに近づくことに、恐怖迄感じる。

「神父様、実は若いでしょう?」
「え? ……っぅ」

 ペニスに片手を添えて頬ずりされ、もう片方の手で袋を揉まれた。
 腰に来る。
 シーツを掴んで腰が跳ねないように必死で抵抗するが、頭の中は疑問だらけだ。

「下半身のこの感じ。二十二、三歳くらい?」
「っ、な……!」

 このハーフ顔は実年齢より上に見られる。ゲイバーでタチの若造は舐められるので、なるべく落ち着いたふるまいを心がけて、「アラサーだよ」で通していたのに。
 このサキュバスには年齢を伝えていなかったが、まさかこんな……!

「こんな若い神父様なら童貞かな? 初物って新鮮な精液が飲めて大好き♡」

 さすがに童貞ではないことくらいわかっているだろう。
 でも、年齢を言い当てられた動揺もあって……

「早く飲ませて」
「うっ、お!」

 されるがままだ。
 両手で太くでっぷりと質量のある自慢のペニスを包まれて、裏筋や括れに沿って丁寧に舌で舐められる。

「ふふっ♡ 先走り美味しい♡ 早く出したいんだぁ?」
「違っ……う!」
「神父様なら解ってるよね? 精液は悪魔の元気の源だよ? 出したら俺が元気になっちゃうよ?」

 煽るように俺の顔を見上げながら、先走りのあふれる先端の窪みを舌先で何度も何度も掘り起こすように舐められ、根元を、くっ! なんだこの動き? 握って扱いているだけなのに、まるでオナホのようにしっとり掌が吸い付いてきて、きついのに搾り取るように波打って……!

「射精我慢してるの? でも、童貞くんにどれだけ我慢できるかな~?」
「うっ、く、ぁ……ふっ……あ!」

 本物の童貞のように喘いでしまう。
 すぐにイきそうだ。
 違う、俺は童貞じゃない。
 でも、手と口だけでこんなに気持ちが良くなることなんて初めてで……だんだん気分が……

「くっ……悪魔なんかに、こんな……!」

 泣きそうになりながら呻くと、サキュバスの口角が上がり、先端を唇が覆った。

「おっ! あ、ぁ! や、やめ、なさっ、あ、ぅ!」
「んん♡」
「っ……イ、……っ!」

 イった。
 童貞のような速さでイった。
 先端を思い切り吸われて、舌で舐められて、深く咥えてもらったわけでもないのに……上手すぎる。
 しかも……

「んんん♡ 美味しい♡」

 股間から顔を上げて、俺の精液を美味しそうに飲みこむ姿を見せつけてくるサキュバスはあまりに妖艶で……射精の解放感と相まってぼーっと眺めているうちに、また不意を突かれた。

「っ!?」
「聖職者の精液、すごく元気出ちゃった♡」

 だらしなくペニスを丸出しにした俺の下半身をサキュバスが跨ぎ、射精して萎えた俺のペニスに、膨らんで今にもローライズのレザーパンツからこぼれそうな下半身と淫紋を擦り付けてくる。

「今度はお尻で精液搾り取っちゃおう」
「うっ、待ちなさい、それは……!」
「ふふっ。それはダメ? そうだよね。悪魔とセックスするのはダメだよね? でも……」

 レザーの感触が、淫紋の描かれた肌の感触が……腰をくねらせて擦りつける視覚からの刺激と合わさって……マズイ。
 抵抗するべきなのに……。
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