ゲイのエッチなお兄さん

回路メグル

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本編1

ノンケの男にお仕置きする話 【6・女を抱けなくする/後編】

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「……っ」

 もうシンくんはゴムを外して、新しいゴムのパッケージを開けようとしている。
 でも、もう一押し。

「入れて、好き勝手動いていいから。シンくんの気持ちのいい動きで良いから。お願い♡」

 ここまで言う間に、シンくんのフル勃起ペニスには新しいゴムが被せられた。

「し、仕方ないなー……」
「やった♡」

 仕方ないとか言いながら、口調は切羽詰まっているし、何度も言うけどフル勃起。
 俺に突っ込みたくて仕方がないってバレバレだよ?
 ほら、俺のアナルにペニスを宛がうの、めちゃくちゃ性急。
 鼻息も荒いし、興奮しすぎ。
 俺、性急に求められるのは好きだけど、もっと素直に「ユキさんの中に早く入りたい♡」って言ってくれる人の方が好きなんだよね……。
 こういうのは趣味じゃない。
 趣味じゃないけど……

「あ♡ きたぁ♡」
「うっ……はっ……!」
「あ、ん! ンん! あ!」

 馴染ませる間もなく、シンくんが深くペニスを埋めて、腰を振る。
 入れてすぐに結構激しくするんだ?
 シンくんはぎゅっと目を閉じて、俺の様子なんて気にせずに自分の快感だけを追っているようだ。
 さっきまで入っていたペニスだから、痛くはないけど……それなりに気持ちよくはあるけど……ちょっとだけ演技かな。

「あ♡ あん♡ すごい♡ シンくん、激しい♡」

 できるだけ嬉しそうに、シンくんに媚びた声をあげる。
 内壁も感じている時の締め付けを意識して、シンくんの背中を「たまらない♡」といった風にかき抱く。
 俺、シンくんのペニスで、ピストンで、めちゃくちゃ感じてるよ。よがってるよ。……って言う風に見える?

「っ……ふっ! ユキ、さん……!」

 最初は目を閉じて腰を振りまくっていたシンくんけど、だんだん俺のエロい顔や体をガン見してくれる。
 じゃあ、もっと頑張らないとね?

「あ、あぁ♡ シンくん♡ シンくん♡」

 シンくんの顔を両手で引き寄せて、唇を啄む。
 キスも嫌がらないんだ? もう完全にハマっちゃったね?

「いいよぉ。シンくんの、すごくいい♡ シンくんのエッチ、すごい♡」

 シンくんが嬉しそうというか、男としての自尊心というか自慢というか……得意げな顔でさらに腰を振る。

「あ! あぁ、まだ激しくなるの? すごい♡ シンくんのおちんちん好き♡ 強いおちんちん大好き♡」

 セックス中にちょっとリップサービスすることくらいはあるけど、ここまで演技するのはほぼ初めて。
 大丈夫か心配になってきたけど……。

「はぁ、ははっ、じゃあ俺のチンコ、もっと味わわせてあげるよ!」

 ……シンくんがノリノリみたいで安心した。

「あ♡ あぁ♡ すごい♡ すごい♡ すごいぃ♡」

 ちょっと物足りないけど、経験浅い子が一生懸命腰振っちゃってる感じは楽しい。
 でも、こんなの俺以外にしちゃだめだよ?
 絶対に相手は気持ちよくなれないし、独りよがりで冷めちゃうし。
 絶対にしちゃだめだと思うけど……。もうちょっと煽るかな。

「あん♡ や、やだ、おればっかり気持ちよくなっちゃう♡ 恥ずかしい♡」
「はぁ、ははっ、そんなに気持ちいい?」
「うん♡ 最高♡ シンくんは? ちゃんと気持ちいい?」

 ぎゅっと抱き着いて首筋や耳元に甘えるようにキスをしながら尋ねると、シンくんは激しく腰を振ったまま返事をしてくれた。

「はぁ、いいよっ、すごくいい!」
「あん♡ 嬉しい♡ 今までのセックスで何番目?」
「うっお! お、ぁ……っ、く、い、いちばん……いい、いいぃ♡」

 アナルにきゅうううううと入り口の方からうねるように力を入れて尋ねれば、腑抜けた喘ぎ声みたいな返事がきた。

「いちばん? じゃあ、女の子よりも?」
「うん。いい、いい! 女よりいい、こんなセックス、おんなとじゃ、できない!」
「あ、あ、あ、あ、あ! 嬉しい♡ もっと好きにしていいよ。気持ちよくなって♡ シンくんが気持ちいいことだけして」

 俺の締め付けで興奮したのか、もう射精しそうなのか、シンくんは無茶苦茶に激しく、遠慮なく腰を振る。
 うーん。もうちょっと奥でピストンして欲しいなとか、もうちょっと角度付けて欲しいとか、もうちょっとペニスが大きければいいのにとか、俺のペニスも弄って欲しいなとか、色々思う所はあるけど、一応イけなくはないか……。

「あ、もう、イっちゃう♡ シンくんもイって♡」
「お、お、あ、う、イ、イく、もう、イく!」

 シンくんがこれ以上ないほど腰を動かした後、びくびくと大きく体を跳ねさせる。
 あー。俺もうちょっとだったのに。まぁいいか。
 密着して動きを止めたシンくんは、俺がイってないことなんて気づいていないみたいだし。

 ねぇシンくん? 

 男女関係なく、こういう独りよがりのセックスは嫌われちゃうから気を付けてね?
 もちろん、教えてあげないけど。

「はぁ♡ シンくんが動いてくれるセックス最高だったよ♡ 」
「ふぅー……ふっ……あ。あぁ……!」

 シンくんの背中をまさぐると……うわ、まだ?
 アナルの中のシンくんのペニスが硬くなってきて、驚いてアナルを締めるとシン君の口から喘ぎ声が漏れる。
 シンくん、すごいね。
 あの薬の影響がすごいだけかもしれないけど。

「はぁ、まだ、まだ……」
「え? シンくんまだできるの? すごい絶倫♡ あん♡ すごい♡」

 あんまり楽しくないセックスだけど、シンくんが俺を必死に求めてくると嬉しくなる。
 だって作戦通り。
 いいよ。今夜は何回でも付き合ってあげる。

 今夜は、ね。



      ◆



 あの後、シンくんが三回イくまで付き合って、二人で倒れ込むように眠り……目が覚めたのは朝というには遅めの時間だった。

「おはよう、シンくん♡」
「え、あ、おはよう……」

 ベッドで裸のまま抱き着いても、シンくんは俺を拒絶しなかった。
 薬の効果は切れているはずなのに。

「シンくんとのエッチすごかった♡ こんな絶倫の素敵な人とエッチできたの嬉しい……」

 はにかむように笑って、ちゅっと頬にキスをしても、シンくんは少し視線を逸らすだけだ。
 ……澄ましているようだけど、口角が上がってるよ?

「シンくん、ゲイのエッチの才能あるよ。また最高のエッチしてくれる気になったら、俺は普段ハッテン場にいるからきてね?」
「ハッテン場?」
「うん。セックスしたいゲイが集まるところだよ。二駅先の飲み屋街の裏通りの端にあるビルのサウナ。入り口がちょっと難しいけど、検索したらすぐにわかるよ。俺、お尻の準備して待ってるから♡」

 シンくんの脚に俺の脚を絡める。
 お互いに萎えたままの部分がちょっとだけ当たったけど、シンくんはやはり逃げることはない。

「ま、まぁ……そこまで言うなら」
「やった♡」

 無邪気な笑顔でもう一度シンくんの頬にキスをする。
 上手くいきすぎて怖いくらいだけど……俺、知ってるよ?
 ゲイを毛嫌いする子って、自分もちょっとゲイの気があって、自分の性的な部分を認めたくなくて強く否定する子が多いよね?
 薬の効果もあるけど、シンくんめちゃくちゃゲイセックス楽しんでたよね? 素質あるよ。
 ゲイの素質があって、いきなり最高のゲイセックスしちゃったシンくん、これから女の子抱けるかな?
 きっと、もう女の子抱けないよね?
 君が気持ち悪いって言ったゲイにハマっちゃったんじゃない?

「その……ユキさんとのセックスは、悪くなかったから……まぁ」

 ふーん?
 悪くなかった?
 顔真っ赤にして言っても説得力ないよ?
 昨日、セックス中に「いちばん♡」って言ってくれたの忘れてないよ?

 女の子で、俺みたいに男の良い所を完璧に理解して奉仕してくれる子いるかな?
 女の子で、俺みたいに好きなだけ好きなように腰振って良いって言ってくれる子いるかな?
 あんまりいないと思うな~。
 女の子だけじゃないか。男の子でもいないと思う。
 俺、それだけ自分のテクニックに自信があるから。

 まぁ、もう君とセックスすることは一生ないと思うけど。

「ふふっ。嬉しいなぁ♡」

 さぁ、これで復讐の下準備はほとんどできた。

 あとは……


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