13 / 190
本編1
チ●コに自信がない平凡な俺だけど、ローターセックスのお陰で自信が持てました!【後編】
しおりを挟む放課後、教室で一人パパの迎えの時間まで待つ。
午後の授業も真面目に受けたが、全く解らなかった私はかなり焦っていた。
なにも解らない。
何が解らないのかも解らない。
・・・・・・とりあえず、教科書だ。
教科書には全ての正解が詰まってると聞いたことがある。
教科書のみでいい大学に入ったと語る青年をテレビで見たこともある。
そんなことを思いだしつつ教科書を開き、
今日の授業の内容のページを読んでみる。
解らない。
前のページを読んでみる。
解らなかった。
折り皺ひとつない教科書のページを遡っても遡っても、なにひとつ解らなかった。
ダメだこりゃ。
一年まで、いや、中学まで遡らないと無理じゃない?
はぁぁぁと深いため息をついて、現実逃避するかように窓の外を見つめた。
校庭のあちこちに植えてある、せんだんや銀杏の葉が青々と光り、その生命力の眩しさに目がくらみそうだ。
目をそらすことすら許されないほどの眩しさ。
こんなに健全で、明るい光景を眺めたのはいつぶりだろう。
ふいに泣きたくなった。
グラウンドでは野球部の子達が大きな掛け声でランニングをしている。
隣のコートに目を移すとテニス部の子達がラケットを振っていた。
私は一体何をしていたんだろう。
みんな普段はチャラチャラと遊んでいるように見えて、ちゃんと青春を謳歌している。
お洒落や恋愛、部活に勉強。
三宅冬馬も、誰に何を言われても全くぶれることなく、自分という人間を貫いている。
みんな頑張ってる。
教科書に目を戻すと、辛い現実が突き刺さった。
ダメだ。これは、泣く・・・・・・
カタン、と音がして人の気配にあわてて顔を上げると三宅冬馬がそこにいた。
みみみ三宅冬馬!
何でここに三宅冬馬がいるの?!
放課後はいつも一人、図書室で勉強してるはずでしょ!
涙も引っ込んだわ!
というはずもなくポロっと落ちてしまった。
あわわ、メイクが溶ける。
かぎりなくすっぴんに見せているとはいえ、アイラインはしっかり引いている。
黒い涙なんか好きな人にみせる訳にはいかない!
あわててハンカチで抑えた。
「なにか、あったのか?」
三宅冬馬が聞いてきた。
入学式で新入生代表の挨拶をする三宅冬馬の姿に一目惚れしてから卒業まで、いや今の時点では二年とちょっと、私と三宅冬馬は一度も会話をしたことがない。
「あ、えと、べ、別に何でも・・・・・・」
今、初めての会話。
何でもないよ。と言いかけて、あわてて
「何でも・・・・・・ない、こともなくて・・・・・・」
と頭の悪いことを口走る。
だって、せっかくの初めての会話だもん。
ちょっとでも長く続けたいじゃない。
勇気を出すんだ、頑張れ私。
──────────
15~俺が、恋?
side三宅冬馬 へ
92
お気に入りに追加
2,511
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる