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第11章 陰謀編
迷路行 1
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右に曲がっても、左に曲がっても、先に続くのは狭い通路ばかり。
半刻以上歩いても、状況に変化はない。
迷路のような空間をただ彷徨うだけ。
人に話を聞こうにも、人の気配自体が消えてしまった。
一刻も早くギリオンのもとに駆けつけたいのに。
「……困ったな」
おそらく、このまま闇雲に動いても結果は同じだろう。
なら、歩き回る以外に手があるかと言うと、妙案があるわけでもない。
とはいえだ。
脱出不可能とは思えないのもまた事実。
「……」
確かに厄介な場所ではある。が、魔落のような底知れなさは感じないし、神秘を前にした無力感のようなものも皆無。つまり、ここは超越的存在による創造物じゃないってことだろう。
魔道具にしろ、宝具にしろ、人の手によって造られた迷路なら何とかなるはず。
そんな確信を持ててしまう。
なのに、今の体たらくは……。
だったら、どうする?
どう動く?
「……」
とりあえず、試してみるか?
そうだな。
正解じゃなくてもいいから、思いつくことを試すべきだな。
では、まずは壁の破壊からだ。
目の前の壁を破壊して、ひたすら前進してやろう。
上手くいけば、迷路を破棄しつくして脱出できるかもしれない。
そうと決まれば、さっそく。
鞘から抜いた剣の表面に魔力を纏わせ、内部にも魔力を込め。
強化完了。
「始めるぞ」
上段に構えた剣を、躊躇なく壁に叩きつけてやる。
ガシッ!
軽い?
想像以上に軽い感触だが、剣は問題なく壁を通過している。
縦に大きく亀裂が走っている。
成功だ。
ならば、続けて横に一閃。
さらに斜めにも一閃。
すると、目の前の壁が崩壊し……。
抜け穴が完成した。
よーし、これで前へ進める。
一歩前進だ。
ただし、油断していい場面じゃない。
慎重に気配を探りながら穴をくぐり抜け、先の空間へと足を踏み入れる。
すると……。
そこに広がっていたのは予想通りの光景。
狭い通路が左右に伸びている空間だった。
「……」
ああ、分かってたさ。
だからな、何度でもやってやるよ。
再び剣を壁に。
ガシッ!
ガシッ、ガシッ!
ドガン!
これで7度目の破壊に成功。
とはいえ、壁穴の先に見えるのはまたしても迷宮通路。
特に代わり映えしない眺めばかりだ。
「はは」
ついつい乾いた笑いが漏れてしまう。
「……」
それでも、7回も壁を越えてきたんだ。収穫がないわけじゃない。
ここまでの過程で分かったこともある。
まずは、壁の自動修復。
破壊した壁を通って戻ってみると、既に3つ目の壁まで元通りに復元されていた。
どうやら時間経過に伴い壁が修復されるようだ。
次に、消えていた気配の復活。
さっきまでは全く感じられなかった気配を、今は数メートル前方に知覚できる。つまり、この先には間違いなく人が存在している。
そして、この2つから推測できるのは……。
ここは通常空間ではないが、完全に隔絶されているわけでもないってこと。すぐそこには通常空間が広がっているってことだ。
半刻以上歩いても、状況に変化はない。
迷路のような空間をただ彷徨うだけ。
人に話を聞こうにも、人の気配自体が消えてしまった。
一刻も早くギリオンのもとに駆けつけたいのに。
「……困ったな」
おそらく、このまま闇雲に動いても結果は同じだろう。
なら、歩き回る以外に手があるかと言うと、妙案があるわけでもない。
とはいえだ。
脱出不可能とは思えないのもまた事実。
「……」
確かに厄介な場所ではある。が、魔落のような底知れなさは感じないし、神秘を前にした無力感のようなものも皆無。つまり、ここは超越的存在による創造物じゃないってことだろう。
魔道具にしろ、宝具にしろ、人の手によって造られた迷路なら何とかなるはず。
そんな確信を持ててしまう。
なのに、今の体たらくは……。
だったら、どうする?
どう動く?
「……」
とりあえず、試してみるか?
そうだな。
正解じゃなくてもいいから、思いつくことを試すべきだな。
では、まずは壁の破壊からだ。
目の前の壁を破壊して、ひたすら前進してやろう。
上手くいけば、迷路を破棄しつくして脱出できるかもしれない。
そうと決まれば、さっそく。
鞘から抜いた剣の表面に魔力を纏わせ、内部にも魔力を込め。
強化完了。
「始めるぞ」
上段に構えた剣を、躊躇なく壁に叩きつけてやる。
ガシッ!
軽い?
想像以上に軽い感触だが、剣は問題なく壁を通過している。
縦に大きく亀裂が走っている。
成功だ。
ならば、続けて横に一閃。
さらに斜めにも一閃。
すると、目の前の壁が崩壊し……。
抜け穴が完成した。
よーし、これで前へ進める。
一歩前進だ。
ただし、油断していい場面じゃない。
慎重に気配を探りながら穴をくぐり抜け、先の空間へと足を踏み入れる。
すると……。
そこに広がっていたのは予想通りの光景。
狭い通路が左右に伸びている空間だった。
「……」
ああ、分かってたさ。
だからな、何度でもやってやるよ。
再び剣を壁に。
ガシッ!
ガシッ、ガシッ!
ドガン!
これで7度目の破壊に成功。
とはいえ、壁穴の先に見えるのはまたしても迷宮通路。
特に代わり映えしない眺めばかりだ。
「はは」
ついつい乾いた笑いが漏れてしまう。
「……」
それでも、7回も壁を越えてきたんだ。収穫がないわけじゃない。
ここまでの過程で分かったこともある。
まずは、壁の自動修復。
破壊した壁を通って戻ってみると、既に3つ目の壁まで元通りに復元されていた。
どうやら時間経過に伴い壁が修復されるようだ。
次に、消えていた気配の復活。
さっきまでは全く感じられなかった気配を、今は数メートル前方に知覚できる。つまり、この先には間違いなく人が存在している。
そして、この2つから推測できるのは……。
ここは通常空間ではないが、完全に隔絶されているわけでもないってこと。すぐそこには通常空間が広がっているってことだ。
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