377 / 1,194
第5章 王都編
手合わせ 3
しおりを挟む
人剣無境!
静なる剣!
幻影の異名にふさわしい。
「……」
「……」
ヴァルターさんの発する気は、対峙中とは思えないほど静穏にして柔らかなもの。
その気に誘引され、訓練場が静寂に、そして緊張に支配されていく。
訓練所にいる誰もが動きを止め。
物音ひとつも発することなく。
沈黙の中、ただこちらだけに視線を集めている。
「……」
「……」
ヴァルターさんの木剣は、俺の眼前で動きを止めたまま。
微塵も動かない。
その構えは、ヴァルターさんの巨体の質量を感じさせない。
重力のくびきから解放されたかのように、軽やかで悠々としている。
「……」
この重心、普通じゃないな。
まるで宙に浮いているようだ。
重さを消し去った構え。
止まっているのに、揺揺と映る木剣。
その様は……水に浮く船、空を舞う風。
まさか!?
浮船、風揚!!
そんな至技が異世界で!!
「……」
信じられない。
けど、ヴァルターさんの構えは、そうとしか……。
ならば、次は無拍子!
そうなのか?
「……」
ヴァルターさんの静止した身体が、木剣が僅かに下に振れる。
まだ完璧じゃない?
とはいえ、ほぼ完成されたこの構え。
予備動作無しで放たれる無拍子の体勢だろう。
事前の動作なく振るわれる必中不可避の静剣。
いきなり目の前に現われる無拍子の必撃。
「……」
ほんの微かな予備動作を俺の目が捕えた刹那!
木剣が現出する!
剣気を消したまま、胸前に!!
「っ!」
普通に対していたなら、打ち払うことも、回避することもできなかったであろう無拍子の静剣。
ただ、今回は僅かな動きを視認することができた。
無拍子にとっては致命的だ。
特に、それを知る者を相手取る時は!
ゆえに。
胸前に迫った木剣を払いのけることも可能。
カーン!
木剣を弾く乾いた音が訓練所にこだまする。
「なっ!?」
驚愕の表情を浮かべるヴァルターさん。
「何!!」
呆然と動きを止めたのは一瞬。
すぐさま払われた剣を戻し、後退していく。
こちらから追撃はしない。
「「「「「「「「「おおぉぉぉ!!」」」」」」」」
次の瞬間。
周りの冒険者たちから湧きあがる怒号のような歓声。
「何が起こった?」
「分かんねえ!」
「けど、凄いぞ!」
「ああ、すごい!」
鳴りやまぬ歓声の中。
ヴァルターさんは疑問に囚われている。
「……どうしてだ?」
「微かに動いたのが見えましたから」
本当に素晴らしい一撃だった。
ただ、完全な無拍子には至っていない。
「初見で見切ったのか?」
「まあ……」
一応、そういうことになる。
「……」
通常、予備動作の無い無拍子は、初見の相手に対しては必中不可避の一撃となるはず。
いや、数度見ても同じか。
やはり、防ぐことはできないだろう。
予備動作の無い動きに、人はなかなか対応できないものだから。
「バカな……」
なので、初見で見切られれば驚くのも当然。
といっても、俺はその無拍子の存在を知っていたわけだから、初見と言って良いのかあやしいのだけれど。
「鈍ったということか」
「……」
ヴァルターさん、現役の冒険者だった頃は完璧な無拍子の一撃を打てたのかもしれないな。
「情けない……」
少し距離を取り対峙した状態のヴァルターさん。
依然、動きは止まったまま。
もう少し様子を見たいが……。
待っていても仕方ない、か。
次はこっちから仕掛けるとしよう。
若干集中が切れかけているヴァルターさんに防ぐことができるかな?
「……」
木剣を持つ右手に力を入れなおし。
前方に身を投げる。
彼我の距離を消し去り、木剣をそのまま一直線に突き出してやる。
無拍子ではない、予備動作だらけの打突。
しかし、これまでにない速度。
最速の一撃だ。
その突きがヴァルターさんの右肩に迫る。
ダン!
右肩に木剣の剣先が突き当たる!
その直前、ヴァルターさんは左後方に跳ねながら右腕で俺の木剣を弾いた。
右肩まであと少しというところで払われた剣先がむなしく空をさまよう。
「……」
自身の持つ木剣では防げない間合いに俺の剣先が入っていると瞬時に判断。
木剣から片手を放し右腕で木剣を払ったと!
最短、最小の動きで防いだと!
素晴らしい判断に見事な反応速度!
その動きに驚嘆してしまう。
と!?
危ない!
「だぁ!!」
右手を放し、左手だけで掴んでいる木剣を振り上げてきた。
突きを入れた状態から、こちらは体勢を完全に戻せていない。
「っ!」
何とかギリギリのところで胸を反らし、その剣を回避。
俺を狙った木剣がその勢いのままに振りきられ、ヴァルターさんの上半身が泳いでいる。
この瞬間、胴ががら空き。
なら!
木剣を右に振り抜く。
至近距離で振るう横薙ぎの一撃。
これは避けられないだろ。
バシッ!
直撃!
が、木剣が当たったのは胴じゃない。
ヴァルターさんが空いていた右手を差し入れてきたんだ。
「つぅ!」
結果、右腕に打撃を与えることには成功したものの。
「……真剣なら終わっていた、かもな」
「……」
「だが、まだ終わりじゃないぞ」
顔を歪めながらも、その目は爛々と光を放っている。
闘志は全く鈍っていない。
「次の一合、それで勝負だ」
静なる剣!
幻影の異名にふさわしい。
「……」
「……」
ヴァルターさんの発する気は、対峙中とは思えないほど静穏にして柔らかなもの。
その気に誘引され、訓練場が静寂に、そして緊張に支配されていく。
訓練所にいる誰もが動きを止め。
物音ひとつも発することなく。
沈黙の中、ただこちらだけに視線を集めている。
「……」
「……」
ヴァルターさんの木剣は、俺の眼前で動きを止めたまま。
微塵も動かない。
その構えは、ヴァルターさんの巨体の質量を感じさせない。
重力のくびきから解放されたかのように、軽やかで悠々としている。
「……」
この重心、普通じゃないな。
まるで宙に浮いているようだ。
重さを消し去った構え。
止まっているのに、揺揺と映る木剣。
その様は……水に浮く船、空を舞う風。
まさか!?
浮船、風揚!!
そんな至技が異世界で!!
「……」
信じられない。
けど、ヴァルターさんの構えは、そうとしか……。
ならば、次は無拍子!
そうなのか?
「……」
ヴァルターさんの静止した身体が、木剣が僅かに下に振れる。
まだ完璧じゃない?
とはいえ、ほぼ完成されたこの構え。
予備動作無しで放たれる無拍子の体勢だろう。
事前の動作なく振るわれる必中不可避の静剣。
いきなり目の前に現われる無拍子の必撃。
「……」
ほんの微かな予備動作を俺の目が捕えた刹那!
木剣が現出する!
剣気を消したまま、胸前に!!
「っ!」
普通に対していたなら、打ち払うことも、回避することもできなかったであろう無拍子の静剣。
ただ、今回は僅かな動きを視認することができた。
無拍子にとっては致命的だ。
特に、それを知る者を相手取る時は!
ゆえに。
胸前に迫った木剣を払いのけることも可能。
カーン!
木剣を弾く乾いた音が訓練所にこだまする。
「なっ!?」
驚愕の表情を浮かべるヴァルターさん。
「何!!」
呆然と動きを止めたのは一瞬。
すぐさま払われた剣を戻し、後退していく。
こちらから追撃はしない。
「「「「「「「「「おおぉぉぉ!!」」」」」」」」
次の瞬間。
周りの冒険者たちから湧きあがる怒号のような歓声。
「何が起こった?」
「分かんねえ!」
「けど、凄いぞ!」
「ああ、すごい!」
鳴りやまぬ歓声の中。
ヴァルターさんは疑問に囚われている。
「……どうしてだ?」
「微かに動いたのが見えましたから」
本当に素晴らしい一撃だった。
ただ、完全な無拍子には至っていない。
「初見で見切ったのか?」
「まあ……」
一応、そういうことになる。
「……」
通常、予備動作の無い無拍子は、初見の相手に対しては必中不可避の一撃となるはず。
いや、数度見ても同じか。
やはり、防ぐことはできないだろう。
予備動作の無い動きに、人はなかなか対応できないものだから。
「バカな……」
なので、初見で見切られれば驚くのも当然。
といっても、俺はその無拍子の存在を知っていたわけだから、初見と言って良いのかあやしいのだけれど。
「鈍ったということか」
「……」
ヴァルターさん、現役の冒険者だった頃は完璧な無拍子の一撃を打てたのかもしれないな。
「情けない……」
少し距離を取り対峙した状態のヴァルターさん。
依然、動きは止まったまま。
もう少し様子を見たいが……。
待っていても仕方ない、か。
次はこっちから仕掛けるとしよう。
若干集中が切れかけているヴァルターさんに防ぐことができるかな?
「……」
木剣を持つ右手に力を入れなおし。
前方に身を投げる。
彼我の距離を消し去り、木剣をそのまま一直線に突き出してやる。
無拍子ではない、予備動作だらけの打突。
しかし、これまでにない速度。
最速の一撃だ。
その突きがヴァルターさんの右肩に迫る。
ダン!
右肩に木剣の剣先が突き当たる!
その直前、ヴァルターさんは左後方に跳ねながら右腕で俺の木剣を弾いた。
右肩まであと少しというところで払われた剣先がむなしく空をさまよう。
「……」
自身の持つ木剣では防げない間合いに俺の剣先が入っていると瞬時に判断。
木剣から片手を放し右腕で木剣を払ったと!
最短、最小の動きで防いだと!
素晴らしい判断に見事な反応速度!
その動きに驚嘆してしまう。
と!?
危ない!
「だぁ!!」
右手を放し、左手だけで掴んでいる木剣を振り上げてきた。
突きを入れた状態から、こちらは体勢を完全に戻せていない。
「っ!」
何とかギリギリのところで胸を反らし、その剣を回避。
俺を狙った木剣がその勢いのままに振りきられ、ヴァルターさんの上半身が泳いでいる。
この瞬間、胴ががら空き。
なら!
木剣を右に振り抜く。
至近距離で振るう横薙ぎの一撃。
これは避けられないだろ。
バシッ!
直撃!
が、木剣が当たったのは胴じゃない。
ヴァルターさんが空いていた右手を差し入れてきたんだ。
「つぅ!」
結果、右腕に打撃を与えることには成功したものの。
「……真剣なら終わっていた、かもな」
「……」
「だが、まだ終わりじゃないぞ」
顔を歪めながらも、その目は爛々と光を放っている。
闘志は全く鈍っていない。
「次の一合、それで勝負だ」
11
お気に入りに追加
540
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
超文明日本
点P
ファンタジー
2030年の日本は、憲法改正により国防軍を保有していた。海軍は艦名を漢字表記に変更し、正規空母、原子力潜水艦を保有した。空軍はステルス爆撃機を保有。さらにアメリカからの要求で核兵器も保有していた。世界で1、2を争うほどの軍事力を有する。
そんな日本はある日、列島全域が突如として謎の光に包まれる。光が消えると他国と連絡が取れなくなっていた。
異世界転移ネタなんて何番煎じかわかりませんがとりあえず書きます。この話はフィクションです。実在の人物、団体、地名等とは一切関係ありません。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
ちょっと神様!私もうステータス調整されてるんですが!!
べちてん
ファンタジー
アニメ、マンガ、ラノベに小説好きの典型的な陰キャ高校生の西園千成はある日河川敷に花見に来ていた。人混みに酔い、体調が悪くなったので少し離れた路地で休憩していたらいつの間にか神域に迷い込んでしまっていた!!もう元居た世界には戻れないとのことなので魔法の世界へ転移することに。申し訳ないとか何とかでステータスを古龍の半分にしてもらったのだが、別の神様がそれを知らずに私のステータスをそこからさらに2倍にしてしまった!ちょっと神様!もうステータス調整されてるんですが!!
◆完結◆修学旅行……からの異世界転移!不易流行少年少女長編ファンタジー『3年2組 ボクらのクエスト』《全7章》
カワカツ
ファンタジー
修学旅行中のバスが異世界に転落!?
単身目覚めた少年は「友との再会・元世界へ帰る道」をさがす旅に歩み出すが……
構想8年・執筆3年超の長編ファンタジー!
※1話5分程度。
※各章トップに表紙イラストを挿入しています(自作低クオリティ笑)。
〜以下、あらすじ〜
市立南町中学校3年生は卒業前の『思い出作り』を楽しみにしつつ修学旅行出発の日を迎えた。
しかし、賀川篤樹(かがわあつき)が乗る3年2組の観光バスが交通事故に遭い数十mの崖から転落してしまう。
車外に投げ出された篤樹は事故現場の崖下ではなく見たことも無い森に囲まれた草原で意識を取り戻した。
助けを求めて叫ぶ篤樹の前に現れたのは『腐れトロル』と呼ばれる怪物。明らかな殺意をもって追いかけて来る腐れトロルから逃れるために森の中へと駆け込んだ篤樹……しかしついに追い詰められ絶対絶命のピンチを迎えた時、エシャーと名乗る少女に助けられる。
特徴的な尖った耳を持つエシャーは『ルエルフ』と呼ばれるエルフ亜種族の少女であり、彼女達の村は外界と隔絶された別空間に存在する事を教えられる。
『ルー』と呼ばれる古代魔法と『カギジュ』と呼ばれる人造魔法、そして『サーガ』と呼ばれる魔物が存在する異世界に迷い込んだことを知った篤樹は、エシャーと共にルエルフ村を出ることに。
外界で出会った『王室文化法暦省』のエリート職員エルグレド、エルフ族の女性レイラという心強い協力者に助けられ、篤樹は元の世界に戻るための道を探す旅を始める。
中学3年生の自分が持っている知識や常識・情報では理解出来ない異世界の旅の中、ここに『飛ばされて来た』のは自分一人だけではない事を知った篤樹は、他の同級生達との再会に期待を寄せるが……
不易流行の本格長編王道ファンタジー作品!
筆者推奨の作品イメージ歌<乃木坂46『夜明けまで強がらなくていい』2019>を聴きながら映像化イメージを膨らませつつお読み下さい!
※本作品は「小説家になろう」「エブリスタ」「カクヨム」にも投稿しています。各サイト読者様の励ましを糧についに完結です。
※少年少女文庫・児童文学を念頭に置いた年齢制限不要な表現・描写の異世界転移ファンタジー作品です。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる