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第5章 王都編
王都 6
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剣姫?
彼女が剣姫?
あの高名な剣姫だって?
「……」
風になびく濃紺の艶やかな長髪。
貴族を前にしても、微塵の揺るぎも見せない蒼眼。
この凛々しい女性が?
「……」
確かに、群衆の中を駆け抜ける動きは並ではなかった。
今もそう。
恐らくは抑えつけているのであろうが、その身から漏れる気が普通じゃない。
尋常ならざる剣気を纏っている。
「剣姫だって?」
「本当に?」
「でも、あの姿は確かに……」
「間違いない、剣姫だ」
「ああ、俺も見たことがある。あれは本物の剣姫だ」
静まりかえっていた群衆の口々から漏れ出す囁き。
「……」
やはり、そうなんだな。
ギリオンやヴァーンがよく口にしていた最強と言われる剣士。
この20歳くらいの女性が剣姫。
「一介の冒険者が貴族に指図するとは無礼であろう!」
「貴公は私のことを知っているようだが、冒険者については詳しくないようだな」
「……どういうことだ?」
「1級冒険者は、陛下から爵位を賜ることになっている」
「……」
「つまり、1級冒険者である私は冒険士の身分を持つ貴族だということだ」
「……」
「爵位を持たぬ子爵家の次男である貴公より上の身分になるな」
「っ!」
「コルドゥラ様、まずいですよ」
「ここはもう……」
完全に空気が変わっている。
「さて、もう一度だけ問おう。ここで引き下がるか、それとも、無礼討ちを強行するか?」
「……」
「貴顕として判断をくだすが好い」
「……ちっ! 興が醒めたわ。お前ら、行くぞ」
こちらには目を向けることもなく、広場から去ろうとするコルドゥラ。
けど、ちょっと待て。
「貴公、鞘を忘れているぞ」
そう、これを返さないとな。
「ちっ!」
苛立ちを抑えきれない様子で鞘を受け取り、急ぎ足で広場を後にするコルドゥラ。
取り巻きも彼に従うように去って行く。
「「「「「「「「「「「うおぉぉ!!!」」」」」」」」」」
「「「「「「「「「「「わあぁぁ!!!」」」」」」」」」」
途端、周囲から爆発するような歓声が湧きあがった。
「兄さん、良くやったぁ!」
「いいぞ、剣姫!」
「さすが、剣姫イリサヴィア様!」
「あいつ、ざまあみろだぜ」
「ああ、いい気味だ!」
「すっきりしたわ」
「ほんと、いい気分」
さっきまでは、嫌悪の表情や心配そうな表情を浮かべながらも距離を取っていた周りの人たち。
心中では貴族の横暴に我慢がならなかったのだろう。
口々に叫ぶ内容は、こちらに好意的な言葉ばかりだ。
鳴りやまぬ歓声の中。
「イリサヴィア様、ありがとうございました」
まずは、しっかりと感謝の言葉を伝えないとな。
「礼は必要ない。その者たちを助けようとした君こそ、称賛に値する」
「イリサヴィア様も駆けつけていたではないですか」
「……動いたのは君だ。私は何もしていない」
何もしていないわけがない。
「私は剣を受け止めただけです。最後はイリサヴィア様に助けていただきました」
「私が助けずとも、君なら上手くやっていたはず。あの男など何程のこともないだろ」
「いえ、貴族の方が相手ですから……」
「確かに、その点では厄介か」
「はい、イリサヴィア様だからこそ上手く収めることができたのだと思います」
「……」
そんなやり取りをしている、俺たちの後ろから。
「今回のことは、お二方のおかげです。この度は本当にありがとうございました」
カデルの民である父親が謝礼の言葉を述べてくれる。
「ありがとうございました」
「ありがと、ございました」
父親の謝礼につづき、揃って頭を下げる兄妹。
「頭を上げてくれ。今回のことはコルドゥラに非があるのだからな」
「……」
「……」
「……」
「とはいえだ。貴族相手に迂闊なことはしない方がよい。今後は気をつけるように」
「はい、倅も私も肝に銘じます」
「であれば好し」
剣姫イリサヴィア。
彼女自身が語ったように、冒険士という貴族の身分を持つ冒険者なのだが。
どうにも、生粋の貴族のように見えてしまう。
外見や言動は全く違うものの、彼女の気品はレザンジュの王女エリシティア様や辺境伯爵令嬢であるセレス様のそれに近いような……。
「……」
彼女、貴族出身の冒険者なのかもしれない。
「君、何か?」
ああ、ひとつ確認しないとな。
「イリサヴィア様、先ほどの方が今後この3人に害をなすようなことはありませんでしょうか?」
「……十分に考えられることだ。それについては、私が何とかしておこう」
冒険者ギルドを使って、または、貴族の伝手を使って手を打ってくれると?
いずれにしても、ありがたい。
カデルの民の親子も安堵の息をついている。
「よろしくお願いします」
「うむ」
鷹揚に頷く様は、まさに上位者のそれ。
「……」
様になっているどころじゃないな。
やはり、貴族家の出身か。
「君たち親子も安心して仕事を続けると良い」
「……よろしいのですか?」
「問題など、ひとつもない」
「本当に、本当に、ありがとうございます」
「ありがとうございます」
「……」
これで、今回の騒動も無事決着かな。
彼女が剣姫?
あの高名な剣姫だって?
「……」
風になびく濃紺の艶やかな長髪。
貴族を前にしても、微塵の揺るぎも見せない蒼眼。
この凛々しい女性が?
「……」
確かに、群衆の中を駆け抜ける動きは並ではなかった。
今もそう。
恐らくは抑えつけているのであろうが、その身から漏れる気が普通じゃない。
尋常ならざる剣気を纏っている。
「剣姫だって?」
「本当に?」
「でも、あの姿は確かに……」
「間違いない、剣姫だ」
「ああ、俺も見たことがある。あれは本物の剣姫だ」
静まりかえっていた群衆の口々から漏れ出す囁き。
「……」
やはり、そうなんだな。
ギリオンやヴァーンがよく口にしていた最強と言われる剣士。
この20歳くらいの女性が剣姫。
「一介の冒険者が貴族に指図するとは無礼であろう!」
「貴公は私のことを知っているようだが、冒険者については詳しくないようだな」
「……どういうことだ?」
「1級冒険者は、陛下から爵位を賜ることになっている」
「……」
「つまり、1級冒険者である私は冒険士の身分を持つ貴族だということだ」
「……」
「爵位を持たぬ子爵家の次男である貴公より上の身分になるな」
「っ!」
「コルドゥラ様、まずいですよ」
「ここはもう……」
完全に空気が変わっている。
「さて、もう一度だけ問おう。ここで引き下がるか、それとも、無礼討ちを強行するか?」
「……」
「貴顕として判断をくだすが好い」
「……ちっ! 興が醒めたわ。お前ら、行くぞ」
こちらには目を向けることもなく、広場から去ろうとするコルドゥラ。
けど、ちょっと待て。
「貴公、鞘を忘れているぞ」
そう、これを返さないとな。
「ちっ!」
苛立ちを抑えきれない様子で鞘を受け取り、急ぎ足で広場を後にするコルドゥラ。
取り巻きも彼に従うように去って行く。
「「「「「「「「「「「うおぉぉ!!!」」」」」」」」」」
「「「「「「「「「「「わあぁぁ!!!」」」」」」」」」」
途端、周囲から爆発するような歓声が湧きあがった。
「兄さん、良くやったぁ!」
「いいぞ、剣姫!」
「さすが、剣姫イリサヴィア様!」
「あいつ、ざまあみろだぜ」
「ああ、いい気味だ!」
「すっきりしたわ」
「ほんと、いい気分」
さっきまでは、嫌悪の表情や心配そうな表情を浮かべながらも距離を取っていた周りの人たち。
心中では貴族の横暴に我慢がならなかったのだろう。
口々に叫ぶ内容は、こちらに好意的な言葉ばかりだ。
鳴りやまぬ歓声の中。
「イリサヴィア様、ありがとうございました」
まずは、しっかりと感謝の言葉を伝えないとな。
「礼は必要ない。その者たちを助けようとした君こそ、称賛に値する」
「イリサヴィア様も駆けつけていたではないですか」
「……動いたのは君だ。私は何もしていない」
何もしていないわけがない。
「私は剣を受け止めただけです。最後はイリサヴィア様に助けていただきました」
「私が助けずとも、君なら上手くやっていたはず。あの男など何程のこともないだろ」
「いえ、貴族の方が相手ですから……」
「確かに、その点では厄介か」
「はい、イリサヴィア様だからこそ上手く収めることができたのだと思います」
「……」
そんなやり取りをしている、俺たちの後ろから。
「今回のことは、お二方のおかげです。この度は本当にありがとうございました」
カデルの民である父親が謝礼の言葉を述べてくれる。
「ありがとうございました」
「ありがと、ございました」
父親の謝礼につづき、揃って頭を下げる兄妹。
「頭を上げてくれ。今回のことはコルドゥラに非があるのだからな」
「……」
「……」
「……」
「とはいえだ。貴族相手に迂闊なことはしない方がよい。今後は気をつけるように」
「はい、倅も私も肝に銘じます」
「であれば好し」
剣姫イリサヴィア。
彼女自身が語ったように、冒険士という貴族の身分を持つ冒険者なのだが。
どうにも、生粋の貴族のように見えてしまう。
外見や言動は全く違うものの、彼女の気品はレザンジュの王女エリシティア様や辺境伯爵令嬢であるセレス様のそれに近いような……。
「……」
彼女、貴族出身の冒険者なのかもしれない。
「君、何か?」
ああ、ひとつ確認しないとな。
「イリサヴィア様、先ほどの方が今後この3人に害をなすようなことはありませんでしょうか?」
「……十分に考えられることだ。それについては、私が何とかしておこう」
冒険者ギルドを使って、または、貴族の伝手を使って手を打ってくれると?
いずれにしても、ありがたい。
カデルの民の親子も安堵の息をついている。
「よろしくお願いします」
「うむ」
鷹揚に頷く様は、まさに上位者のそれ。
「……」
様になっているどころじゃないな。
やはり、貴族家の出身か。
「君たち親子も安心して仕事を続けると良い」
「……よろしいのですか?」
「問題など、ひとつもない」
「本当に、本当に、ありがとうございます」
「ありがとうございます」
「……」
これで、今回の騒動も無事決着かな。
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