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第5章 王都編
馬車旅 2
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今回の乗合馬車。
車内の座席は、左右の窓際に最大8人が座ることができるように設置されている。
今の車内では、6人ずつが向かい合って座っている状態。
ウィルさんは俺の左隣、今話しかけてきた男は右隣だ。
「オレはジンク。王都で料理人をやっている」
料理人?
冒険者じゃなく料理人だったのか。
とてもそうは見えない風貌なのに。
「兄さんたち、よろしくな」
「……コウキです。よろしくお願いします」
「ウィルです」
「おう、コーキにウィルか」
「……」
一応、挨拶も終わったことだし、もういいだろう。
「ウィルさんも、野盗の情報は知っていたんですか?」
男に背を向け、ウィルさんに向かって話しかける。
「はい、盗賊が出没しているという噂を食堂で何度か耳にしました」
「そうそう、ここ最近は被害がかなり出てるらしいぜ」
「……ナガアラン以北は用心する必要があると」
「はい。よろしくお願いします」
「了解しました」
「まっ、オレが乗ってんだ。安心してくれ」
「……」
「……」
「今日は何も起こらないと思います。せっかくですから、馬車の旅を楽しみましょう、コーキさん」
「ああ、それがいい」
「……」
こいつ、さっきから……。
こっちはウィルさんと話しているのに。
「しっかし、そっちの兄さんは詳しいねぇ。よく旅に行くのかい?」
「いえ……仕事柄です」
「ん? 兄さん、仕事は何してんだ?」
「……宿で働いています」
「ああ、なるほどなぁ」
「……」
「ウィルさん、ナガアランより先ということは、3日目、4日目あたりが要注意ということですね」
「はい、そうなります」
「兄さんたちもナガアランより先に行くってことは、目的地は王都かい?」
「……ええ、まあ」
「オレもそうだ。なら、仲良くしようぜ!」
いや、それは遠慮したい。
これ以上は勘弁してほしい。
「旅は道連れって言うだろ」
「……」
「……」
大変なやつと乗り合わせてしまったな。
と、そんな会話が延々続くかと思い恐々としていたのだけれど……。
幸いなことに、半刻もすると隣で船を漕ぎ始めてくれた。
馬車で船を漕ぐって……やめとこう。
「ウィルさ……」
彼女も眠っている。
今日は早い出発だったから、眠くもなるか。
「……」
ふたりとも眠っていることだし、俺も少しゆっくりさせてもらおう。
テポレン山から続くミッドレミルトの山稜。
そんな雄大な自然に目をやりながら、ゆっくりと時間を過ごすこと数時間。
ここ最近の疲れが取れるほどリラックスできているが。
「……」
一日中景色を眺めているというのも、時間がもったいないと思ってしまう。
さて、どうしたものか?
車内でできることといえば……。
魔力操作。
それに、魔落で行ったイメージトレーニングでもするとしようか。
ウィルさんの護衛として同行する今回の王都行。
聞いていた話の通りオルドウからミース、ナガアランへの道中は平和なもので、魔物や賊に遭遇するどころか、トラブル1つ起こらない非常に長閑な旅だった。
おかげで、本当に穏やかな時間を過ごすことができた。
こんな時間も悪くない。
そう思える馬車の時間だったな。
ミースとナガアランという異世界の街を訪れることができたのも良かった。
この世界で俺が活動している場所といえば、オルドウに常夜の森、テポレン山、テポレン地中……。
明らかに偏っている。
今回は王都を訪れる予定とはいえ、その前に他の街に立ち寄ることは勉強にもなったし良い刺激にもなったよ。
特にナガアランはオルドウと同様に交通の要衝と称されている都市だけあって、規模も大きく人の数も多い。街中を歩いて回るだけで、多くの発見と刺激を貰える街だった。機会があれば、またゆっくりと訪れたいものだ。
そうそう、料理もなかなかのものだったな。
一般的な料理に加え、オルドウと異なる名産品を使った郷土料理のようなものも悪くない。
異世界の見飽きぬ街並みに、初めて知る郷土料理。
まさに、旅の醍醐味を味わえる滞在だった。
ああ、もちろん、しっかりと護衛の仕事はしている。
まっ、ウィルさんの隣で座っているだけなんだが……。
そんな旅の時間、俺にとっては非常に新鮮な時間を過ごした後。
今はナガアランで乗り換えた新しい馬車の中。
今回は、定員20名の一回り大きい乗合馬車だ。
そこに、ウィルさんと俺、ジンクを含め15人が乗車している。
ナガアラン、王都間の乗合馬車ともなると満席は普通で、場合によっては立ち乗りの客が出るのも珍しくないとのことなのだが、今はまだ余裕がある。
おかげで、遠慮なくノワールを同乗させることができた。
ついてるな。
今回はこの馬車で王都まで行く予定。
予定通り進めば、今日の宿泊地グラスブルを経て明日には王都に到着するらしい。
「……」
ここまでは非常に順調といえる今回の馬車旅。
ウィルさんもジンクもそう言っていたな。
とはいえ、問題はここから先だ。
盗賊が出るという噂の街道を進むのだから。
「ここからグラスブルまでの道が危険なんですよね」
「はい。野盗が出るという噂はこの先になります。もちろん、魔物にも注意が必要ですけど」
「分かりました。これまで以上に用心したいと思います」
とはいえ、窓から眺める景色はオルドウを出た頃と変わりなく静穏そのもの。
この道で野盗か……。
「よろしくお願いしますね」
「了解です」
しかし……。
ジンクが話に入ってこないと、スムーズでいいよな。
そう思いながら横に座るジンクを覗き見ると。
「……」
静かな寝息をたてて眠っている。
そのままゆっくり眠っていてくれよ。
馬車が進む街道は、相変わらず長閑なもの。
のんびりと穏やかに旅は続いている。
ただの田舎道を進んでいるようにしか見えない。
こんな場所に野盗が出るというのは、日本では考えられないことだが……。
まっ、ここは異世界。
油断はできない。
しっかりと外の気配を探ることにしよう。
「……」
訓練とレベルアップによって性能の上がった気配感知。
席に座りながら幾分かの意識を切り離し、その意識を馬車の前方に移していく。
薄く、漂うように前に前に……。
……。
……。
車内の座席は、左右の窓際に最大8人が座ることができるように設置されている。
今の車内では、6人ずつが向かい合って座っている状態。
ウィルさんは俺の左隣、今話しかけてきた男は右隣だ。
「オレはジンク。王都で料理人をやっている」
料理人?
冒険者じゃなく料理人だったのか。
とてもそうは見えない風貌なのに。
「兄さんたち、よろしくな」
「……コウキです。よろしくお願いします」
「ウィルです」
「おう、コーキにウィルか」
「……」
一応、挨拶も終わったことだし、もういいだろう。
「ウィルさんも、野盗の情報は知っていたんですか?」
男に背を向け、ウィルさんに向かって話しかける。
「はい、盗賊が出没しているという噂を食堂で何度か耳にしました」
「そうそう、ここ最近は被害がかなり出てるらしいぜ」
「……ナガアラン以北は用心する必要があると」
「はい。よろしくお願いします」
「了解しました」
「まっ、オレが乗ってんだ。安心してくれ」
「……」
「……」
「今日は何も起こらないと思います。せっかくですから、馬車の旅を楽しみましょう、コーキさん」
「ああ、それがいい」
「……」
こいつ、さっきから……。
こっちはウィルさんと話しているのに。
「しっかし、そっちの兄さんは詳しいねぇ。よく旅に行くのかい?」
「いえ……仕事柄です」
「ん? 兄さん、仕事は何してんだ?」
「……宿で働いています」
「ああ、なるほどなぁ」
「……」
「ウィルさん、ナガアランより先ということは、3日目、4日目あたりが要注意ということですね」
「はい、そうなります」
「兄さんたちもナガアランより先に行くってことは、目的地は王都かい?」
「……ええ、まあ」
「オレもそうだ。なら、仲良くしようぜ!」
いや、それは遠慮したい。
これ以上は勘弁してほしい。
「旅は道連れって言うだろ」
「……」
「……」
大変なやつと乗り合わせてしまったな。
と、そんな会話が延々続くかと思い恐々としていたのだけれど……。
幸いなことに、半刻もすると隣で船を漕ぎ始めてくれた。
馬車で船を漕ぐって……やめとこう。
「ウィルさ……」
彼女も眠っている。
今日は早い出発だったから、眠くもなるか。
「……」
ふたりとも眠っていることだし、俺も少しゆっくりさせてもらおう。
テポレン山から続くミッドレミルトの山稜。
そんな雄大な自然に目をやりながら、ゆっくりと時間を過ごすこと数時間。
ここ最近の疲れが取れるほどリラックスできているが。
「……」
一日中景色を眺めているというのも、時間がもったいないと思ってしまう。
さて、どうしたものか?
車内でできることといえば……。
魔力操作。
それに、魔落で行ったイメージトレーニングでもするとしようか。
ウィルさんの護衛として同行する今回の王都行。
聞いていた話の通りオルドウからミース、ナガアランへの道中は平和なもので、魔物や賊に遭遇するどころか、トラブル1つ起こらない非常に長閑な旅だった。
おかげで、本当に穏やかな時間を過ごすことができた。
こんな時間も悪くない。
そう思える馬車の時間だったな。
ミースとナガアランという異世界の街を訪れることができたのも良かった。
この世界で俺が活動している場所といえば、オルドウに常夜の森、テポレン山、テポレン地中……。
明らかに偏っている。
今回は王都を訪れる予定とはいえ、その前に他の街に立ち寄ることは勉強にもなったし良い刺激にもなったよ。
特にナガアランはオルドウと同様に交通の要衝と称されている都市だけあって、規模も大きく人の数も多い。街中を歩いて回るだけで、多くの発見と刺激を貰える街だった。機会があれば、またゆっくりと訪れたいものだ。
そうそう、料理もなかなかのものだったな。
一般的な料理に加え、オルドウと異なる名産品を使った郷土料理のようなものも悪くない。
異世界の見飽きぬ街並みに、初めて知る郷土料理。
まさに、旅の醍醐味を味わえる滞在だった。
ああ、もちろん、しっかりと護衛の仕事はしている。
まっ、ウィルさんの隣で座っているだけなんだが……。
そんな旅の時間、俺にとっては非常に新鮮な時間を過ごした後。
今はナガアランで乗り換えた新しい馬車の中。
今回は、定員20名の一回り大きい乗合馬車だ。
そこに、ウィルさんと俺、ジンクを含め15人が乗車している。
ナガアラン、王都間の乗合馬車ともなると満席は普通で、場合によっては立ち乗りの客が出るのも珍しくないとのことなのだが、今はまだ余裕がある。
おかげで、遠慮なくノワールを同乗させることができた。
ついてるな。
今回はこの馬車で王都まで行く予定。
予定通り進めば、今日の宿泊地グラスブルを経て明日には王都に到着するらしい。
「……」
ここまでは非常に順調といえる今回の馬車旅。
ウィルさんもジンクもそう言っていたな。
とはいえ、問題はここから先だ。
盗賊が出るという噂の街道を進むのだから。
「ここからグラスブルまでの道が危険なんですよね」
「はい。野盗が出るという噂はこの先になります。もちろん、魔物にも注意が必要ですけど」
「分かりました。これまで以上に用心したいと思います」
とはいえ、窓から眺める景色はオルドウを出た頃と変わりなく静穏そのもの。
この道で野盗か……。
「よろしくお願いしますね」
「了解です」
しかし……。
ジンクが話に入ってこないと、スムーズでいいよな。
そう思いながら横に座るジンクを覗き見ると。
「……」
静かな寝息をたてて眠っている。
そのままゆっくり眠っていてくれよ。
馬車が進む街道は、相変わらず長閑なもの。
のんびりと穏やかに旅は続いている。
ただの田舎道を進んでいるようにしか見えない。
こんな場所に野盗が出るというのは、日本では考えられないことだが……。
まっ、ここは異世界。
油断はできない。
しっかりと外の気配を探ることにしよう。
「……」
訓練とレベルアップによって性能の上がった気配感知。
席に座りながら幾分かの意識を切り離し、その意識を馬車の前方に移していく。
薄く、漂うように前に前に……。
……。
……。
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