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第5章 王都編
出発
しおりを挟む 約束の日の早朝。
オルドウの北門の手前。
「では、今日からよろしくお願いします」
そう言ってこちらに軽く頭を下げてくるのは男装の女性。
無造作に束ねられた金色の髪に、地味な色合いの男物の上下。
それでも、整った容姿が全てを補ってしまう。
明らかに人目を引く美男子といった感じだ。
「こちらこそ、よろしくお願いします。王都に行きオルドウに戻って来るまで、精一杯護衛を務めさせていただきます」
「コーキさん、堅苦しいですよ」
「そう、ですか? ウィルさんに雇われているのですから、こんなものではありませんか?」
「いえいえ。平民に対してそんな挨拶をする冒険者はいませんって。もっと楽にしてくださいね」
「はあ……。分かりました」
「では、あらためて。よろしくお願いしますね」
「了解です」
こうして挨拶を終え、王都へ出発。
と、いきたいところなのだが……。
馬車も見えないし、他の乗客の姿もない。
乗り合い場に立っているのは、俺とウィルさんの2人だけ。
「誰もいませんね」
「すみません……。少し早かったようです」
「そんなことないでしょ。もうすぐ発車時間ですから」
聞いていた馬車の発車時間までは10分ほど。
さすがに、おかしいか?
「その、オルドウでは予定が遅れるのは普通のことですので」
なるほど。
「それで、他の乗客の姿も見えないのですね」
「皆さん、予定時間の直前に集まってくると思います」
そういうものなんだな。
「コーキさん、すみません」
「謝ることなんてないですよ。早く到着しておくと乗り遅れる心配もないですし、それに、出発前に慌ただしいのも嫌じゃないですか」
「そう言ってもらえると気が楽になります。でも、申し訳ないです」
「ホント、気にしないでください」
ウィルさん、色々と気を遣ってくれるんだよなぁ。
「はい……ありがとうございます」
「……」
「……」
ふたり以外誰もいない乗り合い場に沈黙が流れる。
ちょっと気まずいな。
「……今日は晴れていますけど、朝は少し冷えますね」
「この時期、オルドウの朝は冷えますから」
「そういう季節ですか」
「はい」
シャツ1枚か薄手の上着を羽織るだけで充分な昼とは違って、朝は肌寒い。
外套を注文しておいて正解だな。
「コーキさん、それはダブルヘッドの素材で作られたマントですか?」
「……ええ」
ヴァーンがダブルヘッドの素材で外套を作るということだったので、俺も一緒に頼んでおいたんだ。
「やっぱり、美しいですね」
「まあ……」
艶のある漆黒のマント。
見た目も性能も非常に良い代物なんだが、ちょっと目立つような気もする。
「噂は聞いていますよ。ダブルヘッドをひとりで倒すだなんて、さすがコーキさんです!」
その件は、ベリルさんも知っていたんだ。
ウィルさんが知っているのも当然か。
しかし、情報が伝わるのが早いな。
「本来なら、ダブルヘッドを倒すには多くの冒険者が必要ですのに。本当に凄いですよ」
「ひとりで倒したのではないんですけどね」
「えっ、そうなんですか。噂ではひとりで倒したと……」
あの場には、ギリオンとヴァーン、シアとアルの4人もいた。
俺ひとりじゃない。
「他の冒険者もいましたよ」
「そうなのですね……。あの、少し話を伺っても?」
ということなので、手短に話をしたわけだが。
「やっぱり、素晴らしいです、コーキさん!!」
早朝から凄い熱気だよ。
肌寒さも吹き飛ぶようだ。
「クゥーン!」
ああ、お前の紹介もしないとな。
「ウィルさん、今回の旅に同行するノワールです」
「アン!」
「可愛いですねぇ。コーキさんのペットなんですよね」
ペット?
従魔?
まっ、ペットみたいなものか。
「……ええ」
「でも、犬を旅に連れて行くのですか?」
「ただの犬じゃないんですよ。こう見えて、頼りになりますので」
「この可愛い仔が?」
そりゃ、疑うよな。
今のノワールは小型犬みたいなものだから。
「あっ、けど、こんな可愛い仔と一緒に旅ができるのは嬉しいです!」
「クゥーン」
「ホント、可愛い」
気に入ってくれて何よりだよ。
ウィルさんが苦手に感じるなら、同行させるわけにはいかなっただろうから。
ちなみに、今回の乗り合い馬車。
中型犬程度の大きさまでなら、追加料金を支払うことで同乗も可能とのこと。
小型化したノワールなら全く問題ない。
「ところでコーキさん、さっきから気になっているんですけど……その髪は?」
ああ、髪色か。
こっちの世界では黒髪は目立つということなので、染めてみたんだ。
王都で悪目立ちしたくないからさ。
「おかしいですか?」
なるべく目立たないようにと選んだ色は、ブラウン系。
オルドウで、もっともよく見かける髪色だ。
前回と今回の人生ふたつ合わせても初めての染髪なんだが……。
やっぱり、変かな?
「いえ、似合ってます……。でも、それって、宝具ですよね?」
「宝具?」
「はい。髪色を変えるには魔道具でも難しいとされているので」
それは、初耳だぞ。
というか、この世界には染髪の技術がないのか?
まずい……。
「ただ、髪色や目の色を変える宝具が存在するとは聞いたことがあるんです。コーキさんのそれも宝具かと……」
「……」
一応、髪色を変えることも可能なんだな。
とはいえ、そんな宝具を俺が持っているわけがない。
持っていたら、おかしいだろ。
「あっ、すみません。宝具について聞くのは御法度ですよね」
「いえ……まあ、宝具ではないのですが、ちょっとした方法がありまして」
「えっ!?」
「……」
「そんな方法が! 知りませんでした!」
ごめん。
口から出まかせなんだ。
この世界には、そんな方法ないと思う。
「私も変えてみたいなぁ」
笑顔のウィルさんを見ていると心が痛んでくる。
ほんと、申し訳ない。
「……」
しかし……。
目立たないようにと染めた髪色で疑われて、露見が増える!
なんていう事態は避けないといけない。
日本の露見だけでも、困った状況なんだから。
オルドウに帰ったら、すぐに髪色を戻した方がいいな。
「出発の前に、新しいマントと新しい髪色。いいですね!」
「……そうでしょうか」
「はい、旅の準備も万端って感じです」
「……」
初めての旅に張り切っているようで恥ずかしいな。
実際、気分は高揚しているんだけどさ。
オルドウの北門の手前。
「では、今日からよろしくお願いします」
そう言ってこちらに軽く頭を下げてくるのは男装の女性。
無造作に束ねられた金色の髪に、地味な色合いの男物の上下。
それでも、整った容姿が全てを補ってしまう。
明らかに人目を引く美男子といった感じだ。
「こちらこそ、よろしくお願いします。王都に行きオルドウに戻って来るまで、精一杯護衛を務めさせていただきます」
「コーキさん、堅苦しいですよ」
「そう、ですか? ウィルさんに雇われているのですから、こんなものではありませんか?」
「いえいえ。平民に対してそんな挨拶をする冒険者はいませんって。もっと楽にしてくださいね」
「はあ……。分かりました」
「では、あらためて。よろしくお願いしますね」
「了解です」
こうして挨拶を終え、王都へ出発。
と、いきたいところなのだが……。
馬車も見えないし、他の乗客の姿もない。
乗り合い場に立っているのは、俺とウィルさんの2人だけ。
「誰もいませんね」
「すみません……。少し早かったようです」
「そんなことないでしょ。もうすぐ発車時間ですから」
聞いていた馬車の発車時間までは10分ほど。
さすがに、おかしいか?
「その、オルドウでは予定が遅れるのは普通のことですので」
なるほど。
「それで、他の乗客の姿も見えないのですね」
「皆さん、予定時間の直前に集まってくると思います」
そういうものなんだな。
「コーキさん、すみません」
「謝ることなんてないですよ。早く到着しておくと乗り遅れる心配もないですし、それに、出発前に慌ただしいのも嫌じゃないですか」
「そう言ってもらえると気が楽になります。でも、申し訳ないです」
「ホント、気にしないでください」
ウィルさん、色々と気を遣ってくれるんだよなぁ。
「はい……ありがとうございます」
「……」
「……」
ふたり以外誰もいない乗り合い場に沈黙が流れる。
ちょっと気まずいな。
「……今日は晴れていますけど、朝は少し冷えますね」
「この時期、オルドウの朝は冷えますから」
「そういう季節ですか」
「はい」
シャツ1枚か薄手の上着を羽織るだけで充分な昼とは違って、朝は肌寒い。
外套を注文しておいて正解だな。
「コーキさん、それはダブルヘッドの素材で作られたマントですか?」
「……ええ」
ヴァーンがダブルヘッドの素材で外套を作るということだったので、俺も一緒に頼んでおいたんだ。
「やっぱり、美しいですね」
「まあ……」
艶のある漆黒のマント。
見た目も性能も非常に良い代物なんだが、ちょっと目立つような気もする。
「噂は聞いていますよ。ダブルヘッドをひとりで倒すだなんて、さすがコーキさんです!」
その件は、ベリルさんも知っていたんだ。
ウィルさんが知っているのも当然か。
しかし、情報が伝わるのが早いな。
「本来なら、ダブルヘッドを倒すには多くの冒険者が必要ですのに。本当に凄いですよ」
「ひとりで倒したのではないんですけどね」
「えっ、そうなんですか。噂ではひとりで倒したと……」
あの場には、ギリオンとヴァーン、シアとアルの4人もいた。
俺ひとりじゃない。
「他の冒険者もいましたよ」
「そうなのですね……。あの、少し話を伺っても?」
ということなので、手短に話をしたわけだが。
「やっぱり、素晴らしいです、コーキさん!!」
早朝から凄い熱気だよ。
肌寒さも吹き飛ぶようだ。
「クゥーン!」
ああ、お前の紹介もしないとな。
「ウィルさん、今回の旅に同行するノワールです」
「アン!」
「可愛いですねぇ。コーキさんのペットなんですよね」
ペット?
従魔?
まっ、ペットみたいなものか。
「……ええ」
「でも、犬を旅に連れて行くのですか?」
「ただの犬じゃないんですよ。こう見えて、頼りになりますので」
「この可愛い仔が?」
そりゃ、疑うよな。
今のノワールは小型犬みたいなものだから。
「あっ、けど、こんな可愛い仔と一緒に旅ができるのは嬉しいです!」
「クゥーン」
「ホント、可愛い」
気に入ってくれて何よりだよ。
ウィルさんが苦手に感じるなら、同行させるわけにはいかなっただろうから。
ちなみに、今回の乗り合い馬車。
中型犬程度の大きさまでなら、追加料金を支払うことで同乗も可能とのこと。
小型化したノワールなら全く問題ない。
「ところでコーキさん、さっきから気になっているんですけど……その髪は?」
ああ、髪色か。
こっちの世界では黒髪は目立つということなので、染めてみたんだ。
王都で悪目立ちしたくないからさ。
「おかしいですか?」
なるべく目立たないようにと選んだ色は、ブラウン系。
オルドウで、もっともよく見かける髪色だ。
前回と今回の人生ふたつ合わせても初めての染髪なんだが……。
やっぱり、変かな?
「いえ、似合ってます……。でも、それって、宝具ですよね?」
「宝具?」
「はい。髪色を変えるには魔道具でも難しいとされているので」
それは、初耳だぞ。
というか、この世界には染髪の技術がないのか?
まずい……。
「ただ、髪色や目の色を変える宝具が存在するとは聞いたことがあるんです。コーキさんのそれも宝具かと……」
「……」
一応、髪色を変えることも可能なんだな。
とはいえ、そんな宝具を俺が持っているわけがない。
持っていたら、おかしいだろ。
「あっ、すみません。宝具について聞くのは御法度ですよね」
「いえ……まあ、宝具ではないのですが、ちょっとした方法がありまして」
「えっ!?」
「……」
「そんな方法が! 知りませんでした!」
ごめん。
口から出まかせなんだ。
この世界には、そんな方法ないと思う。
「私も変えてみたいなぁ」
笑顔のウィルさんを見ていると心が痛んでくる。
ほんと、申し訳ない。
「……」
しかし……。
目立たないようにと染めた髪色で疑われて、露見が増える!
なんていう事態は避けないといけない。
日本の露見だけでも、困った状況なんだから。
オルドウに帰ったら、すぐに髪色を戻した方がいいな。
「出発の前に、新しいマントと新しい髪色。いいですね!」
「……そうでしょうか」
「はい、旅の準備も万端って感じです」
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