転移後即死したら美醜逆転ロリ&ムチ肉長乳竜人族に保護されて主様(ヒモ)になりました。

hentai提督

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#28 Dirty deeds done dirt cheap 3

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いやほら、聖書って日本人がガチで読み込むと誰もクリスマス祝わんくなるレベルらしいし……(震え声)
おん? こんな時間に誰か来――――エェイメェン


――


「はあ……どっと疲れましたわ……」

 コボルト族の辺境領主に報告できたまでは良かったものの、散々に罵倒されて己を抑えるのに必死で疲れ果ててしまいました。こんなこと今までなかったですのに……。それこそ、「ああ♡ もっとなじって虐めて蔑んでくださいまし♡♡」とか考えて最高に昂っていたのですが……やはり主様の存在があるからでしょうか、どうにも調子がおかしいですわ。ローゼフラムにネフライトは大丈夫か心配になってしまいます。
 それにしても――、

「最近は対応が露骨になっていますわね。3大種族の方々もそろそろお冠、ということでしょうか……」

 ここ100年で、元々開いていた3大種族と5部族の差は俄かに拡がり始めました。あの方々の数が減るという話は特段なく、我ら5部族は徐々に、ですが確実にその数を減らすばかりで、このままではいずれかがいずれかに吸収されて従属する未来は火を見るよりも明らかでした。
 正直それも悪くないのではと思っていましたが。どうせ自国に引き籠っていても枯れて精神が死ぬのを待つだけでしたし、余程のことがあってもなんとかなるのが我ら竜人族ですし。戦争の道具にされるのは考えものですけれど。
 しかしそんな懸念も何もかも、主様の存在が全てをひっくり返してしまいそうです。

「何と言いましょうか、奇跡なんてものではありませんものね」

 正直、ここ数日の出来事は全て夢なのではと疑うことがあります。こうしてあのお方のお傍を離れてしまうと特に。
 今回のように5部族以外の地を訪れれば、奇異の視線を向けられ、笑われ、気分を悪くされ、人だかりでは道が開ける、目が合えば悲鳴をあげられる、挙句の果てには泡を噴いて卒倒される等々それが普通……ああ、考えただけで泣きたくなってきましたわ……。

「やっぱり夢なのでは……いやでも、しかし……ぶつぶつ……」
「随分とお悩みのようですね、水晶竜殿」
「……これはセラフィム様、ご機嫌麗しゅうございます」

 うげっ、と内心で叫びつつにこやかに応対するこのクォーツァイト、素晴らしい対応ですわ。まあ実際それを口に出したところでこの天使はなんとも思わないでしょうけど。
 とにかく帰ったら主様に褒めていただかなければ。きっと笑顔で抱き締めてわたくしの愚痴にも嫌なお顔1つなさらずお耳を傾けてくださり、頭を撫でて労をねぎらい、その後滅茶苦茶に犯して嬲って孕ませていただけるのです……あぁんっ、堪りませんわぁっ♡♡
 …………主様って本当に実在するんですの? 都合が良すぎますわそんな殿方……。でももう3人も孕ませてしまわれましたし……ああどうしましょう、遂にわたくしも雌の喜びを噛み締める時が来てしまいますわ!!

 夢だったらもう本当に無理でございます、水晶に籠って冬眠いたします……。

「……今日は随分と表情豊かですね。いつもの貴方はその名の通り冷静で、そのように顔色を変えることはなかったと記憶しておりますが」
「…………こほん。大変お見苦しいところをお見せしました。わたくしもまだまだ若輩者故、セラフィム様の徳に肖りたく存じます」
「それは実に良い心がけです。現在の我ら5部族の苦境も、”神”に対する敬虔な心の欠落が招いた試練。ともに手を携え合い、教義と信託の元にこれを乗り越えようではありませんか。そもそも我ら雌のなすべき使命とは――――――――」
「は、はぁ……」

 始まっちまいましたわ……相も変わらず教義とやらの話になると目が怖いんですの……完全にイっちゃってましてよ。無機質な笑みも余計に恐怖を煽るんですもの……いつも通り此方のことなどお構え無しに語り倒してますし……。

 ちなみに天使族にとって神とは雄のことであり、雌は神にその全てを捧げ尽くして滅私奉公を極めることこそかけがえのない美徳とし、それを教義と呼ぶのだそうです。
 ちなみにその実態は雄が生まれ落ちたならば即拘束し一切の自由を奪い、「貴方はこの世で最も尊く気高く美しい存在なので自らの意思においての食事や排便、睡眠に至るまで何1つせずとも良いのです(超意訳)」だのなんだのと洗脳し尽くし、生命維持も含め完全に管理下に置いています。しかも自分達のその考えと行いが正しいと心の底から信じ切っているものですから、嬉々として自国の現状を語ってくれますのでその……なんというか……。
 それってもう本当に生きているだけで、ただただ死んでいないだけではありませんの……?

 ……改めて怖すぎますわ。
 あと、ともに手を携え合いとか抜かしていやがりますが価値観があまりにもかけ離れ過ぎていて、共に生活する=彼女らの教義()とやらの最低限を満たすことすら他種族には地獄過ぎて到底不可能なので共存は無理です。
 結果として天使族は属する小規模勢力も一切おらず、完全に孤立した勢力となっています。それでも5部族の1つに数えられるのは、その底なしの奉仕精神から引きずり出されるとんでもない戦闘力に依ります。ひとたび戦いともなれば種族丸ごとバーサーカーと化し、たたでさえ個体能力が高いのに一切の防御をかなぐり捨てて形振り構わず特攻してくるもんだから危険極まりない――。
 こっわ……マジでヤバすぎますわこの種族……。

「――――ということであり……水晶竜殿、聞いておられますか?」
「あ? え、ええ、はい、とても興味深いお話ですわねおほほほほ」
「そうでしょう、そうでしょうとも。加えて――」
「ああっ! あのっ、セラフィム様! こうして会談後にわざわざいらしたのには、何か理由がおありだったのでは?」
「おっと、そうでした。教義を説くことは私の使命でありますので」

 危ない……上手く話を逸らさないと、それこそ延々とありがたい説法()を聞く羽目になりましてよ……無理に止めるとそれはそれで危険ですし……ああ、疲れる……。

「水晶竜殿。最近貴方の国で何か、ございましたか?」
「――はて。何か、とはなんでございましょうか。ご質問が漠然としすぎでは?」

 流石、頭のネジがハナから吹っ飛んでいようが腐っていようが、天使は天使という訳ですか。

「……いえ、失礼しました。貴国に対してぶしつけに過ぎる問でしたね」
「大方我が王と妹君の姉妹喧嘩が少々いき過ぎていたがために、そちらの注意を惹いてしまったのやもしれませんね。いつも通り、お詫びいたしますわ」
「水晶竜殿」
「……はい?」

 頭上に光輪を戴き、三対にも及ぶ純白の大翼を厳かに解き放った上位天使の放つ強大な圧を全身に受けながら、それでもわたくしは笑顔で相手を見据えます。目は笑っていなかったかもしれませんが。

「我ら天使族は何より神と、その教義を重んじます。努々お忘れなく」
「もちろん、重々承知していますよ」
「――それではまた。機会がありましたら、是非我が国にお越しください。……貴国の"主"とともに」
「――ふふ、その機会とやらがあれば、ですが」

 そうしてお互いにこやかに言葉を交わし、大天使は神々しいほどに美しい光跡を描きながら空の彼方へと消えていきました。

「……はあ、疲れますわ……さっさと帰りましょう……」


――


「で、これは一体全体何がどういう……?」

 俺は困惑していた。ネラとゴルトとイヴが、「あとは任せた!」とでも言いたげなサムズアップをした後速攻でどっかに行ってしまったと思ったら甘ったるい雌の匂いやらあっちゃこっちゃが柔っこいやら気持ち良いやら耳元で囁かれて脳みそふやけそうやら何よりしこたま酒臭いやらでそれはもうげんなりするくらいにたっぷりと。

「主様ぁ! あいつら酷いんですよ私が気にしてること全部ぜーんぶ言ってきてぇ! あんの年増エルフもいつもいつも上から目線で見下してきてあの顔思い出しただけで腹が立ちます! もう……悔しくって悔しくってぇ……ひぐぅ……ぅぎゅ、ふぐっ、うえぇ…………」
「聞いているのかい人間くん! 今まであんなことはなかったのにもう抑えるので必死だったんだよ!? 君のせいなんだからなよりにもよってあのバカコンビに慰められるなんて屈辱過ぎたよ?! あともっと飲むんだ飲め飲みたまえよ杯が空いてるじゃないかぁグヘヘ」
「ねえ主様聞いていらっしゃいますわたくし頑張ったんですこれまでもずっとずぅっと馬鹿にされようが泣き叫ばれようがキラキラとしたものを吐き出されようが耐えて耐えて今日も頑張ってきたんです褒めてください聞こえていますか……貴方はそこにいますか……?」
「とりあえず落ち着け皆さん落ち着いてください本当にお願いしますローゼさんそんな泣き上戸なのに飲んだんですかネフライトさんは絡み酒がすぎるセクハラ親父かあと尻撫ですぎクォーツさんはマジで怖いんですけどどこぞの珪素生物じみてません? 何俺消えんの……?」


――


Can you hear me?(AC7並感)
ど う せ み ん な い な く な る 。(蒼穹並感)

あとこれ天使族に捕まったら普通にバッドエンド特急快速直行便なやつでは……?
きっと四肢切断されてカプセルかなんかに詰められちゃ~う――――TEAM R-TYPEかな??(震え声)

毎日ネタ投下100日目を達成し継続中のTwitter(@hentai16852860)もどうぞよろしこァ!!

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