441 / 528
第五部 『帝国』編
439 「レナの覚醒?(2)」
しおりを挟む
「りょーかい。あ、そだ、魔力が漏れてたって、クロから見て異世界に魔力が流れてたって事?」
「レナ様の魂を通じたこの世界の先、としか分かりかねます。この世界の外について、わたくしの能力では感知する事は適いません。力足らずを、お許し下さい」
クロがさらに慇懃にお辞儀を繰り返すけど、ボクっ娘が両手を前に出して否定する。
「いいよ全然。でも、ちょっと話が進んで謎が解けた気がするね」
言葉の最後にオレにニヤリと笑いかける。
「そうかもな。けどさこれって、もしかて魔力的にこの世界とオレ達の世界と繋がってるって事かな?」
「その可能性はゼロじゃなさそうだよね。でも、向こうじゃ魔力を察知できる人がいないから、分からないだろうね」
「いや、そうでもないだろ。向こうの玲奈の側で魔法を使えば、もしかしたら使えたりするんじゃないか?」
「どうだろうね。シズさんにでも頼んでみる? ボクはそこまでいい加減というかご都合主義的な事はないと思うけど」
「じゃあ、どう思ってるんだ?」
「この世界とボク達の世界を繋いでる空間とかトンネルみたいな場所に魔力が漏れてた、くらいじゃないかな? ボク達の中途半端な状態が生み出した歪み的な事が原因で」
「それで二重人格が別人として解消しつつあるから、エラーがなくなって歪みも漏れも消えたと?」
「そんな感じ。まあ、雑談はここまでにして出発だよ」
「お、おうっ!」
そこでボクっ娘の話を切り上げ、その日の朝食が終わると飛行船「エルブルス号」は出発した。
乗り込んだのは、『ダブル』がオレ、ボクっ娘、レイ博士、リョウさんの4人。こっちの世界の人は、獣人がホランさんと他3人、矮人がフェンデルさんと他3人。
合わせて12人だ。
その気になれば約40名以上、実際はその半分の20名程度が乗り込める部屋と物資、保存食を用意してある。
航海の方は、最初の一日は比較的安全な黒海上空で船の操作に慣れる訓練をしつつ暮れていった。
そして洋上の空で停泊した次の日の夕方早めの時間には、ノヴァトキオに到着予定だ。
そして次の日の現実。
玲奈の家の一室を借りてのシズさんの家庭教師の日。
「「おぉー!」」
締め切った部屋で、その場にいた5人全員が驚いていた。
5人なのは、トモエさんも緊急で呼び出したからだ。
「本当に魔力があったとはな」
片手を玲奈の体に密約させつつ、『灯火の魔法』という最も初歩的な魔法の明かりの魔法を構築したシズさん自身が、半ば呆然と驚いている。
構築の際の魔法陣も浮かび上がるのが見えた。
けど、すぐに魔法を停止させる。
「アレ? どうして消すんですか? 次の魔法を試すんですか?」
悠里の言葉に、シズさんが首をゆっくりと横に振る。
「玲奈の体に魔力が溜まっているのだとしても、この現実世界には恐らく他のどこにもないと思う。だから、万が一必要な時が来た時に備えて、なるべく節約する方が良いだろ」
「確かに。ハルカさんの復活にも役立つかもしれませんね」
うん。我が妹様は、伊達にオレより頭が良いわけじゃないらしい。
すぐに理解していた。
そう、体が無事なら、治癒魔法で昏睡状態なりが治せる可能性だってゼロじゃないのだ。
「でも驚きだね。この世界と『夢』の世界って、物理的にも繋がってたんだ」
「今の情景が集団幻覚じゃなければ、だがな」
「確かに、魔力は感じられませんでしたね。玲奈、何かそういうの分かるか?」
オレの言葉に、玲奈が少し目を閉じて何かに集中したあと、目を開いて首をゆっくり横に振る。
「……ううん、何も。でも私、向こうで数日しか過ごした事ないからかもしれないし」
「玲奈、気にしない気にしない」
「そうだな。魔法を使った私も、魔力自体は感じなかった」
常磐姉妹がスキンシップ込みで、玲奈に言葉をかける。
しかも放っておくと、そのままスキンシップを延々としてそうだ。
「それでシズさんって、治癒魔法は第一列まででしたっけ?」
「ああ。応急処置か軽い傷を治すくらいしかできない。トモエは?」
「えっ? トモエさん治癒魔法も使えるんですか?」
「多少ならね。何しろ私の属性、治癒も得意な水皇だし。でも第二列までだから、意識不明をどうこうできるレベルは無理だね」
「そうか。最低でも第三列となると、眠り姫当人じゃなければ治せないわけだ。ままならないな」
このシズさんの言葉にピンと来た。
と言うより、シズさんの以前の状態とハルカさんの魔法が結びついた。
「こっちでシズさんみたいに幽霊みたいな状態で出現できれば、魔法使えないですかね?」
「幽体のようなものにも魔力がかなり必要な筈だが、意思を持って出現できれば可能性はあるかもな」
「じゃあ、今のところはその辺りに期待したいですね」
「フフッ。ショウは、初めて私のところに来た時から変わらないな」
「あー、その話ちゃんと聞いてないかも。話してよシズ」
「今日は時間がない。試験も近いし、勉強しないとな。ホラ、用が済んだんだからトモエは帰るか自習でもしろ」
シズさんがトモエさんを手で「チャイチャイ」と、ぞんざいな扱いをする。
「うち、もう受験カリキュラムに入ってるから、試験なんかカンケーないって」
「えっ、まだ高二ですよね?」
「うちの特進クラス、高二の一学期つまり高校生活の実質半分くらいで高校のカリキュラムは終了。高卒認定もとっくにクリア済み。あと1年以上、受験に向けてまっしぐらー、なんだよね。ハルカも高認は問題ないじゃないかな? 早い子は1年の秋に取っちゃうくらいだから」
「ハルカは偏差値の話しもていたしな。多少極端だが、進学校はどこも似たようなもんだ。私の通った高校もそうで、高二の頃に一年上の人の勉強見ていた事もあるぞ」
雲の上かと思ってたけど、ガチの進学校は空の彼方の存在だった。
隣で悠里も目を丸くしている。
けど玲奈は知っているのだろう、特に反応は見せていない。
そしてだけど、そう言う進学校にハルカさんは通ってたのだ。
「どうしたの?」
オレの表情を見て、玲奈が顔を覗いてくる。
今までより少し近い距離だ。
「仮にハルカさんが眠り姫で、そこから目覚められたとしてもって、思ってな。それで、オレ何も考えてなかったなって」
「そんな事ないと思うよ。だって、ハルカさんはショウ君の言葉を受け入れて、嬉しいって言ってくれたんでしょ」
「う、うん。けど、オレが考えなしだったのは間違いないよ」
「ならもう少し慎重に行くか? まだ具体的な事は何一つ分かってすらいないぞ。こっちで眠り姫なのか、あっちで復活方法が存在するのか。そのどちらもな」
シズさんは、何を今更と言った表情ながらも、オレに現状を認識させようと言葉を続ける。
そう、まだ何も分かってないのだから、何かを思ったり、判断する時間じゃないのだ。
「すいません。余計な事を考えちゃいましたね。まずは、状況の確認と方法の調査ですね。あとは、その時に考えましょう」
「うん、私もそれがいいと思う」
玲奈が、言葉と共にそっと手を添えてくれた。
それを常磐姉妹は目を細めて、悠里は少しジト目な感じで見ている。
ボクっ娘はもう伶奈を通して見ていないと言うから、あとで経緯を伝えないと行けないだろう。
「レナ様の魂を通じたこの世界の先、としか分かりかねます。この世界の外について、わたくしの能力では感知する事は適いません。力足らずを、お許し下さい」
クロがさらに慇懃にお辞儀を繰り返すけど、ボクっ娘が両手を前に出して否定する。
「いいよ全然。でも、ちょっと話が進んで謎が解けた気がするね」
言葉の最後にオレにニヤリと笑いかける。
「そうかもな。けどさこれって、もしかて魔力的にこの世界とオレ達の世界と繋がってるって事かな?」
「その可能性はゼロじゃなさそうだよね。でも、向こうじゃ魔力を察知できる人がいないから、分からないだろうね」
「いや、そうでもないだろ。向こうの玲奈の側で魔法を使えば、もしかしたら使えたりするんじゃないか?」
「どうだろうね。シズさんにでも頼んでみる? ボクはそこまでいい加減というかご都合主義的な事はないと思うけど」
「じゃあ、どう思ってるんだ?」
「この世界とボク達の世界を繋いでる空間とかトンネルみたいな場所に魔力が漏れてた、くらいじゃないかな? ボク達の中途半端な状態が生み出した歪み的な事が原因で」
「それで二重人格が別人として解消しつつあるから、エラーがなくなって歪みも漏れも消えたと?」
「そんな感じ。まあ、雑談はここまでにして出発だよ」
「お、おうっ!」
そこでボクっ娘の話を切り上げ、その日の朝食が終わると飛行船「エルブルス号」は出発した。
乗り込んだのは、『ダブル』がオレ、ボクっ娘、レイ博士、リョウさんの4人。こっちの世界の人は、獣人がホランさんと他3人、矮人がフェンデルさんと他3人。
合わせて12人だ。
その気になれば約40名以上、実際はその半分の20名程度が乗り込める部屋と物資、保存食を用意してある。
航海の方は、最初の一日は比較的安全な黒海上空で船の操作に慣れる訓練をしつつ暮れていった。
そして洋上の空で停泊した次の日の夕方早めの時間には、ノヴァトキオに到着予定だ。
そして次の日の現実。
玲奈の家の一室を借りてのシズさんの家庭教師の日。
「「おぉー!」」
締め切った部屋で、その場にいた5人全員が驚いていた。
5人なのは、トモエさんも緊急で呼び出したからだ。
「本当に魔力があったとはな」
片手を玲奈の体に密約させつつ、『灯火の魔法』という最も初歩的な魔法の明かりの魔法を構築したシズさん自身が、半ば呆然と驚いている。
構築の際の魔法陣も浮かび上がるのが見えた。
けど、すぐに魔法を停止させる。
「アレ? どうして消すんですか? 次の魔法を試すんですか?」
悠里の言葉に、シズさんが首をゆっくりと横に振る。
「玲奈の体に魔力が溜まっているのだとしても、この現実世界には恐らく他のどこにもないと思う。だから、万が一必要な時が来た時に備えて、なるべく節約する方が良いだろ」
「確かに。ハルカさんの復活にも役立つかもしれませんね」
うん。我が妹様は、伊達にオレより頭が良いわけじゃないらしい。
すぐに理解していた。
そう、体が無事なら、治癒魔法で昏睡状態なりが治せる可能性だってゼロじゃないのだ。
「でも驚きだね。この世界と『夢』の世界って、物理的にも繋がってたんだ」
「今の情景が集団幻覚じゃなければ、だがな」
「確かに、魔力は感じられませんでしたね。玲奈、何かそういうの分かるか?」
オレの言葉に、玲奈が少し目を閉じて何かに集中したあと、目を開いて首をゆっくり横に振る。
「……ううん、何も。でも私、向こうで数日しか過ごした事ないからかもしれないし」
「玲奈、気にしない気にしない」
「そうだな。魔法を使った私も、魔力自体は感じなかった」
常磐姉妹がスキンシップ込みで、玲奈に言葉をかける。
しかも放っておくと、そのままスキンシップを延々としてそうだ。
「それでシズさんって、治癒魔法は第一列まででしたっけ?」
「ああ。応急処置か軽い傷を治すくらいしかできない。トモエは?」
「えっ? トモエさん治癒魔法も使えるんですか?」
「多少ならね。何しろ私の属性、治癒も得意な水皇だし。でも第二列までだから、意識不明をどうこうできるレベルは無理だね」
「そうか。最低でも第三列となると、眠り姫当人じゃなければ治せないわけだ。ままならないな」
このシズさんの言葉にピンと来た。
と言うより、シズさんの以前の状態とハルカさんの魔法が結びついた。
「こっちでシズさんみたいに幽霊みたいな状態で出現できれば、魔法使えないですかね?」
「幽体のようなものにも魔力がかなり必要な筈だが、意思を持って出現できれば可能性はあるかもな」
「じゃあ、今のところはその辺りに期待したいですね」
「フフッ。ショウは、初めて私のところに来た時から変わらないな」
「あー、その話ちゃんと聞いてないかも。話してよシズ」
「今日は時間がない。試験も近いし、勉強しないとな。ホラ、用が済んだんだからトモエは帰るか自習でもしろ」
シズさんがトモエさんを手で「チャイチャイ」と、ぞんざいな扱いをする。
「うち、もう受験カリキュラムに入ってるから、試験なんかカンケーないって」
「えっ、まだ高二ですよね?」
「うちの特進クラス、高二の一学期つまり高校生活の実質半分くらいで高校のカリキュラムは終了。高卒認定もとっくにクリア済み。あと1年以上、受験に向けてまっしぐらー、なんだよね。ハルカも高認は問題ないじゃないかな? 早い子は1年の秋に取っちゃうくらいだから」
「ハルカは偏差値の話しもていたしな。多少極端だが、進学校はどこも似たようなもんだ。私の通った高校もそうで、高二の頃に一年上の人の勉強見ていた事もあるぞ」
雲の上かと思ってたけど、ガチの進学校は空の彼方の存在だった。
隣で悠里も目を丸くしている。
けど玲奈は知っているのだろう、特に反応は見せていない。
そしてだけど、そう言う進学校にハルカさんは通ってたのだ。
「どうしたの?」
オレの表情を見て、玲奈が顔を覗いてくる。
今までより少し近い距離だ。
「仮にハルカさんが眠り姫で、そこから目覚められたとしてもって、思ってな。それで、オレ何も考えてなかったなって」
「そんな事ないと思うよ。だって、ハルカさんはショウ君の言葉を受け入れて、嬉しいって言ってくれたんでしょ」
「う、うん。けど、オレが考えなしだったのは間違いないよ」
「ならもう少し慎重に行くか? まだ具体的な事は何一つ分かってすらいないぞ。こっちで眠り姫なのか、あっちで復活方法が存在するのか。そのどちらもな」
シズさんは、何を今更と言った表情ながらも、オレに現状を認識させようと言葉を続ける。
そう、まだ何も分かってないのだから、何かを思ったり、判断する時間じゃないのだ。
「すいません。余計な事を考えちゃいましたね。まずは、状況の確認と方法の調査ですね。あとは、その時に考えましょう」
「うん、私もそれがいいと思う」
玲奈が、言葉と共にそっと手を添えてくれた。
それを常磐姉妹は目を細めて、悠里は少しジト目な感じで見ている。
ボクっ娘はもう伶奈を通して見ていないと言うから、あとで経緯を伝えないと行けないだろう。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
虚無からはじめる異世界生活 ~最強種の仲間と共に創造神の加護の力ですべてを解決します~
すなる
ファンタジー
追記《イラストを追加しました。主要キャラのイラストも可能であれば徐々に追加していきます》
猫を庇って死んでしまった男は、ある願いをしたことで何もない世界に転生してしまうことに。
不憫に思った神が特例で加護の力を授けた。実はそれはとてつもない力を秘めた創造神の加護だった。
何もない異世界で暮らし始めた男はその力使って第二の人生を歩み出す。
ある日、偶然にも生前助けた猫を加護の力で召喚してしまう。
人が居ない寂しさから猫に話しかけていると、その猫は加護の力で人に進化してしまった。
そんな猫との共同生活からはじまり徐々に動き出す異世界生活。
男は様々な異世界で沢山の人と出会いと加護の力ですべてを解決しながら第二の人生を謳歌していく。
そんな男の人柄に惹かれ沢山の者が集まり、いつしか男が作った街は伝説の都市と語られる存在になってく。
(
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる