360 / 528
第四部
362「『魔女』との戦い(2)」
しおりを挟む
そして自らに注意を向けるべく、シズさんの声が『魔女』の成れの果てに向けられる。
「私はここにいるぞ。紛い物が何をしている!」
その言葉に『魔女』の成れの果てが如実に反応し、前に出つつあるオレ達を無視した視線が、さらにその先に「キッ!」と注がれる。
そして次の瞬間、夜叉のようだった表情がほぼ普通に戻る。
そうして見えた表情は、確かにこの世界のシズさんだ。いや、魔女フレイアだった頃のシズさんの姿だ。随分久しぶりに見た気がする。
けれども、正気に戻ってシズさんに吸収されるとか、消滅はしてくれそうにはない。むしろ逆の雰囲気をバンバン発散している。
吹き出るような魔力も澱んだままだ。
「紛い物? 異な事を言う。私があの愚物(ぐぶつ)を使って、復讐に必要なものを集めたのだ。そうしてやって来た貴様こそ、その紛い物の体を私に寄こすがいい」
言われてみれば今のシズさんは獣人なので、確かに昔のシズさんの記憶から見れば、今のシズさんの方が紛い物ということになるだろう。
そして『魔女』の成れの果ての話は終わりではなかった。
「貴様の事は、あの愚物を通して、樹海の時から我が新たな肉体に丁度良いと目を付けていた。愚かな魔物と愚物の会話も聞き及んでいる。だからこそ、あの愚物に急がせてランバルトへの襲撃、いや復讐を急がせたのだ」
「貴様が裏で糸を引いていたとでも言うのか?」
「そんな三文小説のような事を言わないでくれ。
だが、愚物や魔物を利用したのは事実。そして愚物は、自身の為だと思い込んでよく働いた。
貴様らは、不要となった愚物を私が押えつけている間に処理し、さらには私の為にその体をここまで持ってきたというわけだ。
よくできた話だろう。こんなに順調に事が進むとは思わなかったぞ」
そう言って笑っている。
そしてシズさんとの短くも濃い付き合いから、それがシズさん特有のハッタリと演技に似ていると感じた。
(デッドコピーが、シズさんっぽい真似をしてるけど、殆どは結果論を勝手に繋ぎ合わせて法螺を吹いてるだけだろ)
そう思うと思わず「プッ」と吹いてしまったら、『魔女』の成れの果てに睨まれてしまった。めっちゃ怖い。
物理攻撃されるより怖いところは、シズさんの紛い物だけの事はある。
もっとも、オレの事は一瞬睨んだだけだった。
「まあ、経過などどうでもいい。さあ、その体を寄越せ。そうすれば、他の者は楽に死なせてやろう」
言うが早いか、炎の魔法が飛んで来る。けど多くは対策済みだ。
対抗魔法、防御魔法、さらにはシズさんが同じ魔法を相手のタイミングに合わせて叩き付けることでの相殺。
そしてオレ達がその防御の中を突撃すると、ボクっ娘の弓とハルカさんの光槍の束が飛ぶ。
これには『魔女』の成れの果てもたまらず、「オノレ!」という個性のない罵声の後、シズさんの「振り」を止めて暴走状態に戻った。
所詮残留思念の寄せ集めなので、シズさんの振りをするにも色々と足りてないのがよく分かる。
そして魔法ではなくて、溢れ出る澱んだ魔力の奔流による攻撃に切り替わった。
(やっぱ紛い物だな。馬脚を現したと言ったところか)
後ろのシズさんも「どっちが紛い物だ」と憤った声で呟いている。
そして判った事は、『魔女』の成れの果てがやはりシズさんしか見ていないと言う事だ。
けどそれでも、溢れ出る澱んだ魔力の奔流が強く、簡単には近寄れない。
強さはキューブな魔道器が暴走したのとほぼ同じくらい。よほど魔力を集めたと見える。
「魔力の暴走ってヤツはワンパターンだな!」
もう見慣れてきた魔力が束になった鞭のような攻撃が主にシズさんを目指すも、近寄る者に叩き付けられる。
後ろでは、ハルカさんとシズさん自身が、二人合わせたマジックミサイルで迎撃を試みている。
そしてこれはうまくいっているらしく、魔力の塊同士がぶつかり合う派手な音が響いてきている。
それに、ハルカさんが構築した防御魔法は完全に機能していて、後衛に紛い物の攻撃は届いていない。
シズさんと紛い物の間に立ちふさがる形のオレ達に向かってくるものも多いけど、そのうち幾つかはボクっ娘の魔力の籠った矢が、相殺の形で射落としてくれる。
クロは相変わらず、自爆攻撃のように我が身に受けて、そのまま何本もの魔力の鞭を自らに取り込んでいく。
そしてこれで血路が開かれた。
アクセルさんは流石に見事としか言えない動きで、立派な魔導器の盾も使ってギリギリのところを避けつつ、『魔女』の亡霊に最初の一太刀を浴びせる。
そして、死霊術師同様に亡者に効果の高い魔法の剣は、『魔女』の亡霊相手にも有効のようだった。
個性の無い『魔女』の亡霊の意味のない罵声が、効いている事を教えてくれる。
そして意外なのが悠里だった。
悠里はリアルで陸上しているだけあってか、脚力自体はこっちでも一番だった。
それでも最初に一太刀浴びせられなかったのは、攻撃を遅らせたのではなくて、敵の攻撃を避けながらの接近に手間取ったからだ。
とはいえ、アクセルさんの技量の高さと比べるのは公平じゃないだろう。
それでもボクっ娘の軽業とは違う、魔力による高い身体能力に任せた動きで、まるで忍者みたいな走りをして一気に近寄り、すれ違い様に痛そうな剣で『魔女』の亡霊の体をザックリと切裂く。
かなりの重装備なのに動きが軽やかというのは、かなりのギャップを感じるところだ。
で、最後に『魔女』の亡霊に到達したのはオレとなった。
言い訳としては、真っ正面から突進したからだ。
そして走るのには専念せずに、剣で襲って来る魔力の束を魔力相殺で次々に斬りながら進んだせいだった。
これで後ろのシズさんを守るハルカさん達の負担も多少は減る筈だし、こっちに多少は引きつけようと言う思惑もあった。
そしてその思惑は多少は成功したらしく、本来ならシズさんに向かう攻撃の何割かがオレに向かってきた。
紛い物が、ちゃんとオレを邪魔だと認識してくれたのだ。
激しい攻撃なので、その攻撃は全て裁ききれないが、当たっても急所への攻撃じゃなければ十分耐えられる攻撃だったので、致命的な攻撃以外は切り払わず一撃を叩き付ける事を目的としてつき進んだ。
「ドンっ!」
接近しつつのオレの渾身の一撃は、前座の死霊術師の時と同じだけど、より魔力を込めた一撃を叩きつけた。
目の前の『魔女』の成れの果てに、以前の『魔女』の戦いの記憶は無いようだけど、出来るだけ一撃で滅ぼす必要があると感じたからだ。
しかも既に2人の大きな斬撃で動きが鈍っていたので、オレの大ぶりの一撃も敵を捉える事が十分できた。
そして狙い違わず、魔力相殺を思いっきり載せた一撃は、『魔女』の成れの果ての体を十分以上に切裂いて、魔力を不活性化させていった。
これが人間だったら、まっ二つになっている筈だ。
同じ様に思ったのだろう、前衛を固める2人と1体も続けざまにより強く激しく攻撃を行う。
さらにそこに、「避けろ!」という鋭い声と共にシズさんの炎の槍の魔法が2本突き刺さる。
それを最後に、断末魔の叫びと共に『魔女』の成れの果ては形を失って霧散していった。
思ったより呆気ない最後だ。これも核とかがないせいだろうか。
けど、思いの外呆気ないのには理由があった。
この辺りは、流石シズさんを模倣しているだけのことある。
思わず感心しそうになったほどだ。
『魔女』の成れの果ては、崩壊するときに大きな衝撃波を発生させ、紛い物を構成していた澱んだ魔力の塊が、形を維持出来なくなり霧散ていく中で、ニヤリとコチラを見て笑った。
『魔女』の成れの果ては、自らの体を囮に使ったのだ。
袋叩きで攻撃されるのも計算の内だったのかもしれない。
そこで咄嗟に、さらに強い一撃を魔力の炎で燃え盛る紛い物に叩き付けたけど、既に遅かった。
最後に何か太い塊がオレの脇を抜けていった。
それでもそれも見当違いの場所に放たれただけだったので一瞬安堵したのだけど、それは間違いだった。
オレ後ろで聞こえた悲鳴が、非常事態が起きた事を教えてくれていた。
「私はここにいるぞ。紛い物が何をしている!」
その言葉に『魔女』の成れの果てが如実に反応し、前に出つつあるオレ達を無視した視線が、さらにその先に「キッ!」と注がれる。
そして次の瞬間、夜叉のようだった表情がほぼ普通に戻る。
そうして見えた表情は、確かにこの世界のシズさんだ。いや、魔女フレイアだった頃のシズさんの姿だ。随分久しぶりに見た気がする。
けれども、正気に戻ってシズさんに吸収されるとか、消滅はしてくれそうにはない。むしろ逆の雰囲気をバンバン発散している。
吹き出るような魔力も澱んだままだ。
「紛い物? 異な事を言う。私があの愚物(ぐぶつ)を使って、復讐に必要なものを集めたのだ。そうしてやって来た貴様こそ、その紛い物の体を私に寄こすがいい」
言われてみれば今のシズさんは獣人なので、確かに昔のシズさんの記憶から見れば、今のシズさんの方が紛い物ということになるだろう。
そして『魔女』の成れの果ての話は終わりではなかった。
「貴様の事は、あの愚物を通して、樹海の時から我が新たな肉体に丁度良いと目を付けていた。愚かな魔物と愚物の会話も聞き及んでいる。だからこそ、あの愚物に急がせてランバルトへの襲撃、いや復讐を急がせたのだ」
「貴様が裏で糸を引いていたとでも言うのか?」
「そんな三文小説のような事を言わないでくれ。
だが、愚物や魔物を利用したのは事実。そして愚物は、自身の為だと思い込んでよく働いた。
貴様らは、不要となった愚物を私が押えつけている間に処理し、さらには私の為にその体をここまで持ってきたというわけだ。
よくできた話だろう。こんなに順調に事が進むとは思わなかったぞ」
そう言って笑っている。
そしてシズさんとの短くも濃い付き合いから、それがシズさん特有のハッタリと演技に似ていると感じた。
(デッドコピーが、シズさんっぽい真似をしてるけど、殆どは結果論を勝手に繋ぎ合わせて法螺を吹いてるだけだろ)
そう思うと思わず「プッ」と吹いてしまったら、『魔女』の成れの果てに睨まれてしまった。めっちゃ怖い。
物理攻撃されるより怖いところは、シズさんの紛い物だけの事はある。
もっとも、オレの事は一瞬睨んだだけだった。
「まあ、経過などどうでもいい。さあ、その体を寄越せ。そうすれば、他の者は楽に死なせてやろう」
言うが早いか、炎の魔法が飛んで来る。けど多くは対策済みだ。
対抗魔法、防御魔法、さらにはシズさんが同じ魔法を相手のタイミングに合わせて叩き付けることでの相殺。
そしてオレ達がその防御の中を突撃すると、ボクっ娘の弓とハルカさんの光槍の束が飛ぶ。
これには『魔女』の成れの果てもたまらず、「オノレ!」という個性のない罵声の後、シズさんの「振り」を止めて暴走状態に戻った。
所詮残留思念の寄せ集めなので、シズさんの振りをするにも色々と足りてないのがよく分かる。
そして魔法ではなくて、溢れ出る澱んだ魔力の奔流による攻撃に切り替わった。
(やっぱ紛い物だな。馬脚を現したと言ったところか)
後ろのシズさんも「どっちが紛い物だ」と憤った声で呟いている。
そして判った事は、『魔女』の成れの果てがやはりシズさんしか見ていないと言う事だ。
けどそれでも、溢れ出る澱んだ魔力の奔流が強く、簡単には近寄れない。
強さはキューブな魔道器が暴走したのとほぼ同じくらい。よほど魔力を集めたと見える。
「魔力の暴走ってヤツはワンパターンだな!」
もう見慣れてきた魔力が束になった鞭のような攻撃が主にシズさんを目指すも、近寄る者に叩き付けられる。
後ろでは、ハルカさんとシズさん自身が、二人合わせたマジックミサイルで迎撃を試みている。
そしてこれはうまくいっているらしく、魔力の塊同士がぶつかり合う派手な音が響いてきている。
それに、ハルカさんが構築した防御魔法は完全に機能していて、後衛に紛い物の攻撃は届いていない。
シズさんと紛い物の間に立ちふさがる形のオレ達に向かってくるものも多いけど、そのうち幾つかはボクっ娘の魔力の籠った矢が、相殺の形で射落としてくれる。
クロは相変わらず、自爆攻撃のように我が身に受けて、そのまま何本もの魔力の鞭を自らに取り込んでいく。
そしてこれで血路が開かれた。
アクセルさんは流石に見事としか言えない動きで、立派な魔導器の盾も使ってギリギリのところを避けつつ、『魔女』の亡霊に最初の一太刀を浴びせる。
そして、死霊術師同様に亡者に効果の高い魔法の剣は、『魔女』の亡霊相手にも有効のようだった。
個性の無い『魔女』の亡霊の意味のない罵声が、効いている事を教えてくれる。
そして意外なのが悠里だった。
悠里はリアルで陸上しているだけあってか、脚力自体はこっちでも一番だった。
それでも最初に一太刀浴びせられなかったのは、攻撃を遅らせたのではなくて、敵の攻撃を避けながらの接近に手間取ったからだ。
とはいえ、アクセルさんの技量の高さと比べるのは公平じゃないだろう。
それでもボクっ娘の軽業とは違う、魔力による高い身体能力に任せた動きで、まるで忍者みたいな走りをして一気に近寄り、すれ違い様に痛そうな剣で『魔女』の亡霊の体をザックリと切裂く。
かなりの重装備なのに動きが軽やかというのは、かなりのギャップを感じるところだ。
で、最後に『魔女』の亡霊に到達したのはオレとなった。
言い訳としては、真っ正面から突進したからだ。
そして走るのには専念せずに、剣で襲って来る魔力の束を魔力相殺で次々に斬りながら進んだせいだった。
これで後ろのシズさんを守るハルカさん達の負担も多少は減る筈だし、こっちに多少は引きつけようと言う思惑もあった。
そしてその思惑は多少は成功したらしく、本来ならシズさんに向かう攻撃の何割かがオレに向かってきた。
紛い物が、ちゃんとオレを邪魔だと認識してくれたのだ。
激しい攻撃なので、その攻撃は全て裁ききれないが、当たっても急所への攻撃じゃなければ十分耐えられる攻撃だったので、致命的な攻撃以外は切り払わず一撃を叩き付ける事を目的としてつき進んだ。
「ドンっ!」
接近しつつのオレの渾身の一撃は、前座の死霊術師の時と同じだけど、より魔力を込めた一撃を叩きつけた。
目の前の『魔女』の成れの果てに、以前の『魔女』の戦いの記憶は無いようだけど、出来るだけ一撃で滅ぼす必要があると感じたからだ。
しかも既に2人の大きな斬撃で動きが鈍っていたので、オレの大ぶりの一撃も敵を捉える事が十分できた。
そして狙い違わず、魔力相殺を思いっきり載せた一撃は、『魔女』の成れの果ての体を十分以上に切裂いて、魔力を不活性化させていった。
これが人間だったら、まっ二つになっている筈だ。
同じ様に思ったのだろう、前衛を固める2人と1体も続けざまにより強く激しく攻撃を行う。
さらにそこに、「避けろ!」という鋭い声と共にシズさんの炎の槍の魔法が2本突き刺さる。
それを最後に、断末魔の叫びと共に『魔女』の成れの果ては形を失って霧散していった。
思ったより呆気ない最後だ。これも核とかがないせいだろうか。
けど、思いの外呆気ないのには理由があった。
この辺りは、流石シズさんを模倣しているだけのことある。
思わず感心しそうになったほどだ。
『魔女』の成れの果ては、崩壊するときに大きな衝撃波を発生させ、紛い物を構成していた澱んだ魔力の塊が、形を維持出来なくなり霧散ていく中で、ニヤリとコチラを見て笑った。
『魔女』の成れの果ては、自らの体を囮に使ったのだ。
袋叩きで攻撃されるのも計算の内だったのかもしれない。
そこで咄嗟に、さらに強い一撃を魔力の炎で燃え盛る紛い物に叩き付けたけど、既に遅かった。
最後に何か太い塊がオレの脇を抜けていった。
それでもそれも見当違いの場所に放たれただけだったので一瞬安堵したのだけど、それは間違いだった。
オレ後ろで聞こえた悲鳴が、非常事態が起きた事を教えてくれていた。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
虚無からはじめる異世界生活 ~最強種の仲間と共に創造神の加護の力ですべてを解決します~
すなる
ファンタジー
追記《イラストを追加しました。主要キャラのイラストも可能であれば徐々に追加していきます》
猫を庇って死んでしまった男は、ある願いをしたことで何もない世界に転生してしまうことに。
不憫に思った神が特例で加護の力を授けた。実はそれはとてつもない力を秘めた創造神の加護だった。
何もない異世界で暮らし始めた男はその力使って第二の人生を歩み出す。
ある日、偶然にも生前助けた猫を加護の力で召喚してしまう。
人が居ない寂しさから猫に話しかけていると、その猫は加護の力で人に進化してしまった。
そんな猫との共同生活からはじまり徐々に動き出す異世界生活。
男は様々な異世界で沢山の人と出会いと加護の力ですべてを解決しながら第二の人生を謳歌していく。
そんな男の人柄に惹かれ沢山の者が集まり、いつしか男が作った街は伝説の都市と語られる存在になってく。
(
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
【完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
異世界で俺はチーター
田中 歩
ファンタジー
とある高校に通う普通の高校生だが、クラスメイトからはバイトなどもせずゲームやアニメばかり見て学校以外ではあまり家から出ないため「ヒキニート」呼ばわりされている。
そんな彼が子供のころ入ったことがあるはずなのに思い出せない祖父の家の蔵に友達に話したのを機にもう一度入ってみることを決意する。
蔵に入って気がつくとそこは異世界だった?!
しかも、おじさんや爺ちゃんも異世界に行ったことがあるらしい?
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる