352 / 528
第四部
354「こう着状態(1)」
しおりを挟む
「目についたヤツは倒しきったけど、変わらないなあ」
「もう半分崩れてるし、城ごと燃やしてもいいんじゃないのか」
「だよな。エロ狐に頼めば一発だろ」
「この国、もう滅びたも同然だしな」
城の堀の外側で、ベテランの『ダブル』達が口々に言い合っている。
そして『ダブル』達がだべっているように、状況はこう着状態だ。
王宮につながる落ちた跳ね橋辺りで不健康な顔を並べていたアンデッドの皆さんは、一体残らず魔法か魔力の籠った矢、投石などで倒されていた。
かなり強いとされる死霊騎士でも、接近戦をしなければただの的だ。
今倒したのは、元はこの国の騎士、役人、使用人、さらに神殿騎士などなど分け隔てなく、合わせて50体以上。
最初の王宮への突入の時の戦闘とシズさんの魔法を加えれば、優に200体以上を倒している筈だ。
しかもその前に、最初に澱んだ魔力の靄(もや)に覆われていた町の区画にいたアンデッドも数百体倒している。
にも関わらず、王宮を覆う澱んだ魔力の靄はまだ残っている。かなり縮小したけど、中心となっている王宮を覆う靄に多少晴れた程度だ。
そしてこれが吹き払われない限り、王宮内へ突入は危険だった。
神殿騎士達がアンデッドとなったのは、あの死霊術師の言う事が正しければ、倒した亡者の魔力を間近で浴びたのに加えて、この靄の中で長時間過ごしたからだ。
シズさんとハルカさんの推測では、短時間に大量の魔力を浴びて魔人になってしまう状況を、死霊術の魔法で亡者に変化させるのではないかとの事だった。
そして魔力総量の多い者は、自身の魔力が多い事そのものと、大量の魔力のある場所に対して耐性が強いので、短時間なら平気なのだろうというのが推測上での回答だ。
この国の騎士やここに駆けつけた神殿騎士は、せいぜいBランクだった筈だし、その説には一定の説得力がある。
そしてオレ達は、多少不快に感じたくらいで何ともなかった。悪影響や後遺症も見られない。
ここから考えて、やはり魔力総量の多い者には効果は薄いと推測できる。
「考えられる可能性は二つだ」
『ダブル』の冒険者達のたむろする場所から少し離れた場所で、作戦会議と言うより対策会議が行われていた。
そしてそこで、色々とハルカさんと推論を重ねたシズさんの言葉が響く。
「人を亡者に変じるとヤツが言う魔力の靄、もしくは瘴気が晴れないのは、あの中に我々が察知していない大量の亡者がいるか、別の魔力の供給源があるかだ」
「別の供給源があるとなるとお手上げだね。それでその推論の根拠は?」
シズさんの断定に近い推論にアクセルさんが言葉の呼び水を注ぐ。それにシズさんが小さく頷く。
「3ヶ月前のウルズでの『魔女の亡霊』だ」
強く言ってから一旦言葉を切り、さらに話を続ける。
「あれは、特殊な魔導器から無限とも言える魔力を供給されていた。そしてあの魔導器は、その前に戦乱で大量に発生した澱んだ魔力を、一旦は吸収していたのではないかと考えられる。
だからこそ、あれだけ『魔女の亡霊』に魔力を供給できたんじゃないだろうか、と」
「で、今の状況が似てるのよね」
ハルカさんの言葉は、納得したという言葉ではない。
昨日の夜から二人でちょくちょく話し合っていたので、思わず口に出てしまっただけだろう。
「そうだ。だが、ここはウルズほど酷い状況じゃない。それに対処もかなり早かった筈だ」
「けど、ウルズの時は、あんな靄は無かったですよ」
「その代わり、ウルズの大きな地下遺跡は酷い魔力だったわ。我ながら、よく平気だったと思うほどよ」
「私は短時間でも酔いそうだったわ」
「ウルズの件は今はいいでしょう。それで?」
マリアさんまで加わったオレ達の会話が脱線しそうになったので、アクセルさんが修正する。
なお、話し合いに年少組は加わっていない。
少し離れて聞いているけど、最初からお手上げゼスチャーをされた。オレもそうしたかったが、視線で首根っこを掴まれた感じで参加している。
また、マリアさん達4人のうちマリアさんも加わっているけど、これは冒険者ギルド代表としてであり、また『帝国』からの委託を受けているからだ。
しかし、その『帝国』の指揮官のランドーさんは、『帝国』兵の亡者が確認されていないという事で会議には参加していない。
「ウルズの状況と似ているなら、やはり魔力の多い者はあの中での耐性が強いと見るべきだ。しかし解せない点もある。
別の供給源は、魔導器などではなく、別に亡者の群れがいるんじゃないだろうか? 『帝国』兵の亡者もまだ見つかっていないだろ」
「確かに」
ここでハルカさん以外の全員が頷く。
『帝国』兵だけなら、この奥にまだ潜んでいる可能性もあるけど、『帝国』兵が別働隊の亡者の群れを連れ回しているというのは、混乱したランバルトの現状を考えると十分にあり得る。
現にオレ達も、一週間程前にタクミが亡者の群れに襲撃されているのに出くわした。
けど別の疑問もある。アクセルさんが小さく挙手する。
「しかし、今の我々が感じ取れないほどの遠方から、魔力を供給するなど出来る事でしょうか」
「大規模な装置なら、周囲から魔力を集める事は十分可能だ。ハーケンの浮島の姿勢制御室に、似たような装置がある」
「そうよね。けど、その手があって別働隊がいるなら、昨日あの死霊術師が力を失って逃げ出したのは、少し解せないのよね。町の中の亡者の魔力も利用出来なかったわけだし」
「これもハーケンで暴走した魔導器からの推測だが、王宮内に本体と言える装置が設置されていて、そこから補機や端末への魔力供給は一定距離以上離れても使える。だが、限定条件でしか使えないという可能性が高いんじゃないだろうか」
そこでシズさんは一旦言葉を切って、「それに」と言葉を続ける。
「それに王宮の方は、ここから魔法で調べた限りでは、大量の魔力の供給源となる魔物や亡者、魔導器はないと推測できる」
「大量の魔力は隠せるものでもないものね」
ハルカさんの言葉にシズさんが答えるが、どうしても推論や推測の域を出ないけど、最後のマリアさんの言葉はこの世界共通の常識だ。
だからこそ、シズさんも色々と推測をしているわけだ。
それにハーケンでの話は、オレ達にとって納得もし易い。
でも、一つ疑問がある。
「少し話を戻しますけど、王宮内に『我々が察知していない大量の亡者』の可能性は低いって事でいいんですか?」
「そうだ。今マリアさんが言ったように、大量の魔力はパッと見程度は誤魔化せても隠せはしない。
皆が持つこの魔力を抑える指輪も、放射を抑えているだけで、魔法で調べられたら簡単に分かってしまう。ましてや、大量の亡者や強大な魔導器の魔力は、調べればすぐに分かる」
「つまり、答えは実質一つなんですね」
「ああ。ヤツは王宮の何処かに何かを設置していて、外部から魔力の供給を受けている。そしてあそこに居座っている限り、供給元を断たない限り倒せない、これが私がハルカと一緒に考えた推論だ」
「問題は、ヤツが供給源にしている亡者の集団が、どこにどれだけ居るかって事ね」
「もう半分崩れてるし、城ごと燃やしてもいいんじゃないのか」
「だよな。エロ狐に頼めば一発だろ」
「この国、もう滅びたも同然だしな」
城の堀の外側で、ベテランの『ダブル』達が口々に言い合っている。
そして『ダブル』達がだべっているように、状況はこう着状態だ。
王宮につながる落ちた跳ね橋辺りで不健康な顔を並べていたアンデッドの皆さんは、一体残らず魔法か魔力の籠った矢、投石などで倒されていた。
かなり強いとされる死霊騎士でも、接近戦をしなければただの的だ。
今倒したのは、元はこの国の騎士、役人、使用人、さらに神殿騎士などなど分け隔てなく、合わせて50体以上。
最初の王宮への突入の時の戦闘とシズさんの魔法を加えれば、優に200体以上を倒している筈だ。
しかもその前に、最初に澱んだ魔力の靄(もや)に覆われていた町の区画にいたアンデッドも数百体倒している。
にも関わらず、王宮を覆う澱んだ魔力の靄はまだ残っている。かなり縮小したけど、中心となっている王宮を覆う靄に多少晴れた程度だ。
そしてこれが吹き払われない限り、王宮内へ突入は危険だった。
神殿騎士達がアンデッドとなったのは、あの死霊術師の言う事が正しければ、倒した亡者の魔力を間近で浴びたのに加えて、この靄の中で長時間過ごしたからだ。
シズさんとハルカさんの推測では、短時間に大量の魔力を浴びて魔人になってしまう状況を、死霊術の魔法で亡者に変化させるのではないかとの事だった。
そして魔力総量の多い者は、自身の魔力が多い事そのものと、大量の魔力のある場所に対して耐性が強いので、短時間なら平気なのだろうというのが推測上での回答だ。
この国の騎士やここに駆けつけた神殿騎士は、せいぜいBランクだった筈だし、その説には一定の説得力がある。
そしてオレ達は、多少不快に感じたくらいで何ともなかった。悪影響や後遺症も見られない。
ここから考えて、やはり魔力総量の多い者には効果は薄いと推測できる。
「考えられる可能性は二つだ」
『ダブル』の冒険者達のたむろする場所から少し離れた場所で、作戦会議と言うより対策会議が行われていた。
そしてそこで、色々とハルカさんと推論を重ねたシズさんの言葉が響く。
「人を亡者に変じるとヤツが言う魔力の靄、もしくは瘴気が晴れないのは、あの中に我々が察知していない大量の亡者がいるか、別の魔力の供給源があるかだ」
「別の供給源があるとなるとお手上げだね。それでその推論の根拠は?」
シズさんの断定に近い推論にアクセルさんが言葉の呼び水を注ぐ。それにシズさんが小さく頷く。
「3ヶ月前のウルズでの『魔女の亡霊』だ」
強く言ってから一旦言葉を切り、さらに話を続ける。
「あれは、特殊な魔導器から無限とも言える魔力を供給されていた。そしてあの魔導器は、その前に戦乱で大量に発生した澱んだ魔力を、一旦は吸収していたのではないかと考えられる。
だからこそ、あれだけ『魔女の亡霊』に魔力を供給できたんじゃないだろうか、と」
「で、今の状況が似てるのよね」
ハルカさんの言葉は、納得したという言葉ではない。
昨日の夜から二人でちょくちょく話し合っていたので、思わず口に出てしまっただけだろう。
「そうだ。だが、ここはウルズほど酷い状況じゃない。それに対処もかなり早かった筈だ」
「けど、ウルズの時は、あんな靄は無かったですよ」
「その代わり、ウルズの大きな地下遺跡は酷い魔力だったわ。我ながら、よく平気だったと思うほどよ」
「私は短時間でも酔いそうだったわ」
「ウルズの件は今はいいでしょう。それで?」
マリアさんまで加わったオレ達の会話が脱線しそうになったので、アクセルさんが修正する。
なお、話し合いに年少組は加わっていない。
少し離れて聞いているけど、最初からお手上げゼスチャーをされた。オレもそうしたかったが、視線で首根っこを掴まれた感じで参加している。
また、マリアさん達4人のうちマリアさんも加わっているけど、これは冒険者ギルド代表としてであり、また『帝国』からの委託を受けているからだ。
しかし、その『帝国』の指揮官のランドーさんは、『帝国』兵の亡者が確認されていないという事で会議には参加していない。
「ウルズの状況と似ているなら、やはり魔力の多い者はあの中での耐性が強いと見るべきだ。しかし解せない点もある。
別の供給源は、魔導器などではなく、別に亡者の群れがいるんじゃないだろうか? 『帝国』兵の亡者もまだ見つかっていないだろ」
「確かに」
ここでハルカさん以外の全員が頷く。
『帝国』兵だけなら、この奥にまだ潜んでいる可能性もあるけど、『帝国』兵が別働隊の亡者の群れを連れ回しているというのは、混乱したランバルトの現状を考えると十分にあり得る。
現にオレ達も、一週間程前にタクミが亡者の群れに襲撃されているのに出くわした。
けど別の疑問もある。アクセルさんが小さく挙手する。
「しかし、今の我々が感じ取れないほどの遠方から、魔力を供給するなど出来る事でしょうか」
「大規模な装置なら、周囲から魔力を集める事は十分可能だ。ハーケンの浮島の姿勢制御室に、似たような装置がある」
「そうよね。けど、その手があって別働隊がいるなら、昨日あの死霊術師が力を失って逃げ出したのは、少し解せないのよね。町の中の亡者の魔力も利用出来なかったわけだし」
「これもハーケンで暴走した魔導器からの推測だが、王宮内に本体と言える装置が設置されていて、そこから補機や端末への魔力供給は一定距離以上離れても使える。だが、限定条件でしか使えないという可能性が高いんじゃないだろうか」
そこでシズさんは一旦言葉を切って、「それに」と言葉を続ける。
「それに王宮の方は、ここから魔法で調べた限りでは、大量の魔力の供給源となる魔物や亡者、魔導器はないと推測できる」
「大量の魔力は隠せるものでもないものね」
ハルカさんの言葉にシズさんが答えるが、どうしても推論や推測の域を出ないけど、最後のマリアさんの言葉はこの世界共通の常識だ。
だからこそ、シズさんも色々と推測をしているわけだ。
それにハーケンでの話は、オレ達にとって納得もし易い。
でも、一つ疑問がある。
「少し話を戻しますけど、王宮内に『我々が察知していない大量の亡者』の可能性は低いって事でいいんですか?」
「そうだ。今マリアさんが言ったように、大量の魔力はパッと見程度は誤魔化せても隠せはしない。
皆が持つこの魔力を抑える指輪も、放射を抑えているだけで、魔法で調べられたら簡単に分かってしまう。ましてや、大量の亡者や強大な魔導器の魔力は、調べればすぐに分かる」
「つまり、答えは実質一つなんですね」
「ああ。ヤツは王宮の何処かに何かを設置していて、外部から魔力の供給を受けている。そしてあそこに居座っている限り、供給元を断たない限り倒せない、これが私がハルカと一緒に考えた推論だ」
「問題は、ヤツが供給源にしている亡者の集団が、どこにどれだけ居るかって事ね」
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
転生して捨てられたけど日々是好日だね。【二章・完】
ぼん@ぼおやっじ
ファンタジー
おなじみ異世界に転生した主人公の物語。
転生はデフォです。
でもなぜか神様に見込まれて魔法とか魔力とか失ってしまったリウ君の物語。
リウ君は幼児ですが魔力がないので馬鹿にされます。でも周りの大人たちにもいい人はいて、愛されて成長していきます。
しかしリウ君の暮らす村の近くには『タタリ』という恐ろしいものを封じた祠があたのです。
この話は第一部ということでそこまでは完結しています。
第一部ではリウ君は自力で成長し、戦う力を得ます。
そして…
リウ君のかっこいい活躍を見てください。
虚無からはじめる異世界生活 ~最強種の仲間と共に創造神の加護の力ですべてを解決します~
すなる
ファンタジー
追記《イラストを追加しました。主要キャラのイラストも可能であれば徐々に追加していきます》
猫を庇って死んでしまった男は、ある願いをしたことで何もない世界に転生してしまうことに。
不憫に思った神が特例で加護の力を授けた。実はそれはとてつもない力を秘めた創造神の加護だった。
何もない異世界で暮らし始めた男はその力使って第二の人生を歩み出す。
ある日、偶然にも生前助けた猫を加護の力で召喚してしまう。
人が居ない寂しさから猫に話しかけていると、その猫は加護の力で人に進化してしまった。
そんな猫との共同生活からはじまり徐々に動き出す異世界生活。
男は様々な異世界で沢山の人と出会いと加護の力ですべてを解決しながら第二の人生を謳歌していく。
そんな男の人柄に惹かれ沢山の者が集まり、いつしか男が作った街は伝説の都市と語られる存在になってく。
(
聖なる幼女のお仕事、それは…
咲狛洋々
ファンタジー
とある聖皇国の聖女が、第二皇子と姿を消した。国王と皇太子達が国中を探したが見つからないまま、五年の歳月が過ぎた。魔人が現れ村を襲ったという報告を受けた王宮は、聖騎士団を差し向けるが、すでにその村は魔人に襲われ廃墟と化していた。
村の状況を調べていた聖騎士達はそこである亡骸を見つける事となる。それこそが皇子と聖女であった。長年探していた2人を連れ戻す事は叶わなかったが、そこである者を見つける。
それは皇子と聖女、二人の子供であった。聖女の力を受け継ぎ、高い魔力を持つその子供は、二人を襲った魔人の魔力に当てられ半魔になりかけている。聖魔力の高い師団長アルバートと副団長のハリィは2人で内密に魔力浄化をする事に。しかし、救出したその子の中には別の世界の人間の魂が宿りその肉体を生かしていた。
この世界とは全く異なる考え方に、常識に振り回される聖騎士達。そして次第に広がる魔神の脅威に国は脅かされて行く。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
11 Girl's Trials~幼馴染の美少女と共に目指すハーレム!~
武無由乃
ファンタジー
スケベで馬鹿な高校生の少年―――人呼んで”土下座司郎”が、神社で出会った女神様。
その女神様に”11人の美少女たちの絶望”に関わることのできる能力を与えられ、幼馴染の美少女と共にそれを救うべく奔走する。
美少女を救えばその娘はハーレム入り! ―――しかし、失敗すれば―――問答無用で”死亡”?!
命がけの”11の試練”が襲い来る! 果たして少年は生き延びられるのか?!
土下座してる場合じゃないぞ司郎!
【完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる