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第四部
328「神殿騎士団(1)」
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どうにもオレがハーケンの街で目覚めると、騒動が起きやすいらしい。
その日も例外ではなく、外の騒々しい音で目が覚めた。
泊まった宿は、冒険者ギルドと同じ通りに面していて、街の中央広場にもそれなりに近い場所にある。
だから、大通りからの喧騒も聞こえてきやすい位置だったので、木の窓を開けなくても外を伺う事もできる。
そしてその外では、揃いの衣装と鎧の兵士の一団が、島と港を行き来する浮遊石の大きなリフトに向けて慌ただしく移動するところだった。
数は神殿騎士らしい、白を基調とした色合いの出で立ちが50名ほど。それに加えて、従者やお付きが続く。
合計100名程だろうか。
軍隊特有の統率の取れた足音などが印象的だった。
なお、オレが早朝見たのは、ハーケン滞在の神殿騎士団のほぼ全力だ。
そしてハーケンが浮島なのもあり、海か空での移動となるので、基本的に徒歩だ。馬など騎乗生物には乗っていない。
また出動に必要な重装備や食料等の補給用の荷物などは、事前に港か飛行場の神殿の倉庫に備蓄されているので、移動が迅速にできるそうだ。
これ以外だと、少数が留守を預かる他、伝令用の天馬、飛馬を駆る天空騎兵が数名残るだけらしい。
「神殿騎士団、やっと動き出したみたいだな」
「飛行場は、伝令以外使ってなかったけどねー」
「ここだと普通は船ね。神殿騎士団は、自前の軍船も持ってるし」
当事者達は少し大変そうだけど、今回のオレたちは騒動の外なので、街の中央広場の食事エリアで店や屋台で買い込んだ朝食をみんなで取りながらのんびりと朝食に洒落込んでいた。
けど話題は、自然と早朝に動き出した連中の事だった。
その中で一番神殿の事が分かっていないのは、神殿と一番縁遠い生活をしてきた悠里だ。
「神殿騎士団って、すごく大きな騎士団ですよね」
「ええ。けど、魔物と亡者の鎮定の為にオクシデント中に散らばってるから、一ヶ所当たりだと数は少ないわね」
「小国だと駐在騎士数名が精々だな」
ハルカさんの説明を、シズさんが補足する。
神殿騎士団の目的は分かっていたし、アンデッドの事は全く気にならない訳ではないが、事が大き過ぎるし自分たちには関係のない事だと割り切るしか無い。
それに神殿騎士団が動き出したとなれば、見て回るのがお役目の神殿巡察官の出番ではない。
それに神殿騎士団の出動で、ハルカさんも少しホッとしていた。
なおオレ達の周りでも、世の流れから外れた存在である冒険者ギルドに属する『ダブル』達も、思い思いに朝食をとっている。
その中にタクミも居たが、オレ達とは違うテーブルでギビナー達と食事をとっている。
オレ達とは数日過ごして一定程度の関係も出来ているので、ビギナー同士の新しい関係構築を重視しているのだろう。
実にタクミらしいが、ちょっと寂しくもある。
ただそれよりも、広場面している神殿の方が騎士団が出動していってもまだ騒がしく、自然と関心が向いてしまう。
「神殿騎士団ってどれくらいいるんだ?」
「中央と東西、『帝国』のある浮遊大陸、樹海北部外縁の各方面に分かれていて、さらに各地の大神殿の管区にまとまった数が駐留してるわね」
そう言いながら、テーブルの上のそれらしい位置に五つの硬貨を置いていく。
「確か、オクシデント全体の魔力持ちの4割くらいが神殿所属なんだよな」
「ええ。けど、ほとんどは治癒と鎮魂、浄化を行う神官で、騎士とかの戦闘職は全体の1割くらいね」
「それでもオクシデント世界の魔力持ちの4%となると、かなりの数だがな」
確か総人口が1億人で、Cランク以上の魔力持ちは1000人に1人。つまり……。
「えっと、つまり4000人か。『ダブル』の総数と大して違わないな」
「魔力持ち自体の年齢や経験の関係で、多く見ても3000人くらいね」
4本立てた指を、彼女が1本折り曲げる。
付き合うまではなかったが、こうした軽いスキンシップはもう日常になりつつある。
「じゃあ中央が1000人、各方面が500人ずつくらい?」
「各地に広く散らばってるから、本部とそれぞれの支部の所属はその半分くらいね」
「中央で500人か。それって多いのか?」
どうにも、この世界の軍隊の事は今ひとつ分からない。
現代の軍隊だと、数千、数万とかの数字を見かける事が多いので、尺度が分からない。
「多いわよ。それに騎士には魔力なしでも実力次第でなれるし、魔力総量の少ない人が数の上の主力で、その10倍くらいが神殿騎士に任じられてるわね。その辺は、国に属する普通の騎士と同じよ」
「てことは3万人か」
「そこに魔力を持たない普通の兵士に当たる従兵や、騎士の世話とかする非戦闘員が加わるから、総数はざっくりで10万人くらいになるわね」
「凄い数ですね」
悠里が感心している。エルブルスしか知らなかったらそう思うだろう。
「それでも総人口比で1000人に1人。仮に人口10万人の国だと、100人にしかならないわ」
「結構な数に思えますが」
この数字を聞く限り、悠里の疑問ももっともだ。
しかし、Dランク程度の魔力持ちの身体能力は、それ以上のランクと比べると知れている。しかもそのDランクすらこの3分の1しかいない。つまり……。
「悠里ちゃん。ハルカの言った数字だと、随分水増しされているよ」
「あ、そうか普通の人が多いんでしたね」
軽く右の掌の上にグーにした左手をポンと叩く。
リアクションするほどの事じゃない気もするが、大方テレビが動画にでも影響されたんだろう。
「しかも『ダブル』基準でのCランク以上の魔力持ちとなると、たったの3、4人。その上、強い人は中央や各方面の騎士団に属している事が多いから、各地の神殿にいるのは100人に1人くらいね」
「なるほど、少ないんですね」
「ええ。神殿騎士団は、魔物や亡者に対する警察みたいなものだから、人口当たり1000人に1人は少なすぎるくらいね。大元の神殿の全面的な協力と支援があっても、今の倍は欲しいって騎士団はよく言ってるわ」
「そしてこの数十年は魔物が増え続けているので、『ダブル』が各地で魔物を退治して回ってるのは、この世界の住人にとって好都合というわけだ」
「それ以前に、『ダブル』は神々が魔物退治の為に遣わしたって説があるわね。だから神殿とも協力関係にあるわけだし」
「クロが活動していた時も、魔物が多かった時代だよね」
「なるほど、『ダブル』が受け入れられる素地が、この世界自体にあったんだな」
「そういう事だな」
(う~ん、勉強になる)と感心ばかりしてはいられないけど、まあ知っておけばいいという程度の知識なのだろう。
ハルカさんやシズさんも、トリビア程度の気軽さで話しているといった感じだ。
けどしかし、神殿騎士団(テンプルナイツ)などと格好いい名を聞くと、どうしても厨二病が発症してしまう。
「ところで、『ダブル』に匹敵するのが3000人って話でだけど、やっぱりちょー強い騎士とか神官はいるのか?」
聞いた途端に、ハルカさんに「やっぱり聞いてくるのね」的な目をされた。
そして彼女の態度から、居るのだろうという予測もできた。
「ご期待通り、精鋭と言える隊があるわよ」
「有名なのは、中央所属の『九柱の守護者』だな」
ハルカさんとシズさんが、共にしょーがない的な笑みを軽く浮かべつつ答えてくれた。
「あと、各方面の部隊長に当たる騎士には、腕利きが選ばれるわね。それに各方面には、私達の世界の警察のSWATみたいな組織もあるわよ。
それに強さで言うなら、年寄りが中心になるけど神殿巡察官も元神殿騎士が多いから、大抵は下手な騎士より強いわね」
「強さの比率というか、強い人の数は『ダブル』と同じくらい?」
そこでハルカさんが少し考え込む。
「ランクで分類すれば、だいたい10進数で減っていくから、Bランク以上の数で言うと少ないわね。それでも普通の国の騎士団と比べると強い人は多いわよ。
神殿騎士団ほど魔物や亡者と戦う大規模な武装集団は、オクシデントどころか『アナザー・スカイ』でも珍しいから、魔力総量の多い騎士が多いの。匹敵するのは、例外扱いの『帝国』くらいって言われるわね」
「最強の神殿騎士の何人かは、Sランクかそれ以上って噂だな」
「女の人の強い神殿騎士や魔物狩り専門な神官も居るよね」
「それでも、空士の隊長達の方が、巨鷲と合わせると強いでしょうけどね」
そうだった。疾風の騎士もフリー以外は神殿にしか属していないのだ。
そして話題に出たので、ボクっ娘が何か付け足しそうな感じだ。ここはエスコートしてやるべきだろう。
「そう言えばさ、疾風の騎士は基本神殿所属なんだよな」
「そうだよ。天空騎士団っていう疾風の騎士の騎士団も、神殿騎士団と同じように部隊単位でいるよ。でも、名目上で何もしてない人が多いよ。ボクも臨時雇いの郵便屋さんしかしないしねー」
「そういえば神殿の中央、いや総本山ってどこにあるんだっけ?」
「前にも言ったわよ。現実世界の地球で言えばスイスのベルンに当たる場所、総大神殿のある神殿都市イースよ」
少し咎める目線だ。教えたのに忘れたとは何事かと。
最初の頃に聞いた気がするけど、最初の頃は詰め込みすぎで忘れている事も多いので、大目に見て欲しい。
その日も例外ではなく、外の騒々しい音で目が覚めた。
泊まった宿は、冒険者ギルドと同じ通りに面していて、街の中央広場にもそれなりに近い場所にある。
だから、大通りからの喧騒も聞こえてきやすい位置だったので、木の窓を開けなくても外を伺う事もできる。
そしてその外では、揃いの衣装と鎧の兵士の一団が、島と港を行き来する浮遊石の大きなリフトに向けて慌ただしく移動するところだった。
数は神殿騎士らしい、白を基調とした色合いの出で立ちが50名ほど。それに加えて、従者やお付きが続く。
合計100名程だろうか。
軍隊特有の統率の取れた足音などが印象的だった。
なお、オレが早朝見たのは、ハーケン滞在の神殿騎士団のほぼ全力だ。
そしてハーケンが浮島なのもあり、海か空での移動となるので、基本的に徒歩だ。馬など騎乗生物には乗っていない。
また出動に必要な重装備や食料等の補給用の荷物などは、事前に港か飛行場の神殿の倉庫に備蓄されているので、移動が迅速にできるそうだ。
これ以外だと、少数が留守を預かる他、伝令用の天馬、飛馬を駆る天空騎兵が数名残るだけらしい。
「神殿騎士団、やっと動き出したみたいだな」
「飛行場は、伝令以外使ってなかったけどねー」
「ここだと普通は船ね。神殿騎士団は、自前の軍船も持ってるし」
当事者達は少し大変そうだけど、今回のオレたちは騒動の外なので、街の中央広場の食事エリアで店や屋台で買い込んだ朝食をみんなで取りながらのんびりと朝食に洒落込んでいた。
けど話題は、自然と早朝に動き出した連中の事だった。
その中で一番神殿の事が分かっていないのは、神殿と一番縁遠い生活をしてきた悠里だ。
「神殿騎士団って、すごく大きな騎士団ですよね」
「ええ。けど、魔物と亡者の鎮定の為にオクシデント中に散らばってるから、一ヶ所当たりだと数は少ないわね」
「小国だと駐在騎士数名が精々だな」
ハルカさんの説明を、シズさんが補足する。
神殿騎士団の目的は分かっていたし、アンデッドの事は全く気にならない訳ではないが、事が大き過ぎるし自分たちには関係のない事だと割り切るしか無い。
それに神殿騎士団が動き出したとなれば、見て回るのがお役目の神殿巡察官の出番ではない。
それに神殿騎士団の出動で、ハルカさんも少しホッとしていた。
なおオレ達の周りでも、世の流れから外れた存在である冒険者ギルドに属する『ダブル』達も、思い思いに朝食をとっている。
その中にタクミも居たが、オレ達とは違うテーブルでギビナー達と食事をとっている。
オレ達とは数日過ごして一定程度の関係も出来ているので、ビギナー同士の新しい関係構築を重視しているのだろう。
実にタクミらしいが、ちょっと寂しくもある。
ただそれよりも、広場面している神殿の方が騎士団が出動していってもまだ騒がしく、自然と関心が向いてしまう。
「神殿騎士団ってどれくらいいるんだ?」
「中央と東西、『帝国』のある浮遊大陸、樹海北部外縁の各方面に分かれていて、さらに各地の大神殿の管区にまとまった数が駐留してるわね」
そう言いながら、テーブルの上のそれらしい位置に五つの硬貨を置いていく。
「確か、オクシデント全体の魔力持ちの4割くらいが神殿所属なんだよな」
「ええ。けど、ほとんどは治癒と鎮魂、浄化を行う神官で、騎士とかの戦闘職は全体の1割くらいね」
「それでもオクシデント世界の魔力持ちの4%となると、かなりの数だがな」
確か総人口が1億人で、Cランク以上の魔力持ちは1000人に1人。つまり……。
「えっと、つまり4000人か。『ダブル』の総数と大して違わないな」
「魔力持ち自体の年齢や経験の関係で、多く見ても3000人くらいね」
4本立てた指を、彼女が1本折り曲げる。
付き合うまではなかったが、こうした軽いスキンシップはもう日常になりつつある。
「じゃあ中央が1000人、各方面が500人ずつくらい?」
「各地に広く散らばってるから、本部とそれぞれの支部の所属はその半分くらいね」
「中央で500人か。それって多いのか?」
どうにも、この世界の軍隊の事は今ひとつ分からない。
現代の軍隊だと、数千、数万とかの数字を見かける事が多いので、尺度が分からない。
「多いわよ。それに騎士には魔力なしでも実力次第でなれるし、魔力総量の少ない人が数の上の主力で、その10倍くらいが神殿騎士に任じられてるわね。その辺は、国に属する普通の騎士と同じよ」
「てことは3万人か」
「そこに魔力を持たない普通の兵士に当たる従兵や、騎士の世話とかする非戦闘員が加わるから、総数はざっくりで10万人くらいになるわね」
「凄い数ですね」
悠里が感心している。エルブルスしか知らなかったらそう思うだろう。
「それでも総人口比で1000人に1人。仮に人口10万人の国だと、100人にしかならないわ」
「結構な数に思えますが」
この数字を聞く限り、悠里の疑問ももっともだ。
しかし、Dランク程度の魔力持ちの身体能力は、それ以上のランクと比べると知れている。しかもそのDランクすらこの3分の1しかいない。つまり……。
「悠里ちゃん。ハルカの言った数字だと、随分水増しされているよ」
「あ、そうか普通の人が多いんでしたね」
軽く右の掌の上にグーにした左手をポンと叩く。
リアクションするほどの事じゃない気もするが、大方テレビが動画にでも影響されたんだろう。
「しかも『ダブル』基準でのCランク以上の魔力持ちとなると、たったの3、4人。その上、強い人は中央や各方面の騎士団に属している事が多いから、各地の神殿にいるのは100人に1人くらいね」
「なるほど、少ないんですね」
「ええ。神殿騎士団は、魔物や亡者に対する警察みたいなものだから、人口当たり1000人に1人は少なすぎるくらいね。大元の神殿の全面的な協力と支援があっても、今の倍は欲しいって騎士団はよく言ってるわ」
「そしてこの数十年は魔物が増え続けているので、『ダブル』が各地で魔物を退治して回ってるのは、この世界の住人にとって好都合というわけだ」
「それ以前に、『ダブル』は神々が魔物退治の為に遣わしたって説があるわね。だから神殿とも協力関係にあるわけだし」
「クロが活動していた時も、魔物が多かった時代だよね」
「なるほど、『ダブル』が受け入れられる素地が、この世界自体にあったんだな」
「そういう事だな」
(う~ん、勉強になる)と感心ばかりしてはいられないけど、まあ知っておけばいいという程度の知識なのだろう。
ハルカさんやシズさんも、トリビア程度の気軽さで話しているといった感じだ。
けどしかし、神殿騎士団(テンプルナイツ)などと格好いい名を聞くと、どうしても厨二病が発症してしまう。
「ところで、『ダブル』に匹敵するのが3000人って話でだけど、やっぱりちょー強い騎士とか神官はいるのか?」
聞いた途端に、ハルカさんに「やっぱり聞いてくるのね」的な目をされた。
そして彼女の態度から、居るのだろうという予測もできた。
「ご期待通り、精鋭と言える隊があるわよ」
「有名なのは、中央所属の『九柱の守護者』だな」
ハルカさんとシズさんが、共にしょーがない的な笑みを軽く浮かべつつ答えてくれた。
「あと、各方面の部隊長に当たる騎士には、腕利きが選ばれるわね。それに各方面には、私達の世界の警察のSWATみたいな組織もあるわよ。
それに強さで言うなら、年寄りが中心になるけど神殿巡察官も元神殿騎士が多いから、大抵は下手な騎士より強いわね」
「強さの比率というか、強い人の数は『ダブル』と同じくらい?」
そこでハルカさんが少し考え込む。
「ランクで分類すれば、だいたい10進数で減っていくから、Bランク以上の数で言うと少ないわね。それでも普通の国の騎士団と比べると強い人は多いわよ。
神殿騎士団ほど魔物や亡者と戦う大規模な武装集団は、オクシデントどころか『アナザー・スカイ』でも珍しいから、魔力総量の多い騎士が多いの。匹敵するのは、例外扱いの『帝国』くらいって言われるわね」
「最強の神殿騎士の何人かは、Sランクかそれ以上って噂だな」
「女の人の強い神殿騎士や魔物狩り専門な神官も居るよね」
「それでも、空士の隊長達の方が、巨鷲と合わせると強いでしょうけどね」
そうだった。疾風の騎士もフリー以外は神殿にしか属していないのだ。
そして話題に出たので、ボクっ娘が何か付け足しそうな感じだ。ここはエスコートしてやるべきだろう。
「そう言えばさ、疾風の騎士は基本神殿所属なんだよな」
「そうだよ。天空騎士団っていう疾風の騎士の騎士団も、神殿騎士団と同じように部隊単位でいるよ。でも、名目上で何もしてない人が多いよ。ボクも臨時雇いの郵便屋さんしかしないしねー」
「そういえば神殿の中央、いや総本山ってどこにあるんだっけ?」
「前にも言ったわよ。現実世界の地球で言えばスイスのベルンに当たる場所、総大神殿のある神殿都市イースよ」
少し咎める目線だ。教えたのに忘れたとは何事かと。
最初の頃に聞いた気がするけど、最初の頃は詰め込みすぎで忘れている事も多いので、大目に見て欲しい。
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