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第三部
236「新たな領主?(2)」
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「まずは長らく留守を守ってくれて、ありがとうございました」
口調は真面目だけど、言葉遣いはいつもの調子だ。
つまりこの部屋にいる人たちは、オクシデントの上流階級の社交辞令が不要な身内や仲間、もしくは友人だということだ。
部屋全体の雰囲気も、ハルカさんの態度を受け入れている。
また、オレ達3人も、同じような態度で接して良い関係だということを伝えている。
飛行場でのバートルさんとの堅苦しいやり取りは、公の場だからなのだろう。
それを肯定するように、竜人のバートルさんが口を開いた。
「気にすることはない。ハルカは真なる主人様に認められた人だ」
「ワシらなんざ、嬢ちゃんに頼まれて街や道具を作りに来てるだけだしな」
《それで、便りも寄越さず急に戻ってきたのは、ツガイの事だけではあるまい》
最後に言葉ではないが、何かが伝わる感じで言葉が耳に響いてきた。
そしてそれが、ドラゴンが魔力的、魔法的に話しかけてきたということが直感的に理解できた。
後で聞いたこの原理は、微弱な魔力を振動させて言葉の形で伝えているそうだ。魔法の念話に少し似ている。
「みんなにこの3人を紹介して驚かせようと思ったのはあるんだけど、別の用が出来たから急いで来たの」
「確かに驚いた。ツガイに手練の獣人、それに巨鷲の使い手だからな」
「あの、ツガイって何の事でしょう?」
できるだけ早く確認したかったので、誰かが口を開く前に挟み込んだ。
そうすると竜人が、ハルカさんの顔を見て恐らく苦笑した。特に違和感とか感じなかったが、さすがに表情は読み辛い。
「話してなかったのか?」
「あえて必要もないかなーと思って」
少し冗談っぽく話しつつ、目線をオレを中心にシズさんとボクっ娘にも向ける。
「それだけ信頼していれば大丈夫か。それよりも、まずはお互い名乗った方が良いかな? 私はバートル、見ての通り竜人の代表だ」
「そして嬢ちゃんが来るまでは、領主というか族長や長(おさ)をしとった。ワシはラルド。嬢ちゃんに頼まれて、街やなら何やらを作りに来ただけのもんだ。まあ現場の棟梁くらいに思っとってくれ」
「今はただのまとめ役だ」
《我は真なる主人様に仕えし者。『まだらの翼』と呼ばれている。新たな客人が来たというので見定めに参った》
ハリウッド風ドーワフのラルドさんが一番わかり易い紹介をしてくれたが、他は今ひとつ飲み込めない。
『まだらの翼』と名乗ったドラゴンは、ちょっと窓の方を覗いて見ると、確かに翼がまだら模様になっている。
しかし名乗った程度で色々と分からないのはオレ達全員がそうなので、ハルカさんに視線を注ぐ。
ハルカさんも、少し観念した表情を浮かべると口を開いた。
「えーっと、ざっくり説明すると、私、1年ほど前に世界竜『エルブルス』を偶然助けて、それで色々お礼を貰ったり一時的に託されたうちの一つが、この辺りの領主の権利ってことになるの」
「なるほどな。それは他では話せない話だな」
シズさんの返答は、重々しいくらいに納得といった口調だ。
ドワーフも竜人も、ドラゴンまでもが深く同意している。
「そうなんですか?」
「世界竜が人に助けられたなど、偉大な竜の名誉に関わる。それに話したところで誰も信じないだろうから、法螺吹き呼ばわりされるだろうな」
「シズさんは信じるんですよね」
「そういうショウもな。まあ、この方々の態度を見ていれば、本当だと思うしかないだろう。それに上位龍が嘘をつくとは到底思えない」
「あのさ、ボクら話を聞いて良かったの?」
「聞きたかったんでしょう?」
「いや、そうだけど、もっと小さな話だと思ってた」
ハルカさんの少し悪戯っぽい顔に対して、ボクっ娘は半ばこっちの住人と言えるだけに少し困惑気味だ。
シズさんの方は、今の所こっちの獣人としての常識を披露しているが、逆に混乱などは見られない。
オレはと言えば、ハルカさんを信じるのと鵜呑みするのは違うとはいえ、判断材料がなさすぎた。
「えっと、ハルカさんを人の領主と呼ぶってことは、世界竜が本当の領主ってことですよね」
《その通り。そして貴殿がハルカとツガイになって領主を受け継ぐことで、真なる主人様との契約が正式に成立する。故に今この領地は、まだ真なる主人様のものであり、ハルカは「人の領主」、人を統べる権しかない》
「ここのしきたりとか流儀が分からないので、話が見えないんですが?」
《上位龍以上の龍には、明確に性別というものがない。だが、性別が存在する知性を持つ者たちとの契約で、何か無形のものを与える際には、雄と契約を交わすことになっている》
「さらに言えば、人の側は雌が権利を得た場合、そのツガイとなった雄が我らと契約を交わす事になっている」
ドラゴンと竜人が合わせて説明してくれたが、要はハルカさんには権利がないが、ハルカさんの夫に権利が発生するという事になる。
「で、そのツガイがオレだと? ハルカさん聞いていい?」
「もう分かってるでしょう」
オレの視線をハルカさんは真正面から受ける。
だからこそ言葉を続けた。
「けど、ちゃんと聞きたい」
「そうね。えっと、私がここに同じ種族の男性を連れて来る時は、ツガイ、つまり旦那さんにする人を連れて来るって約束になってたの」
「へーっ、それで男の人とパーティー組まないって噂があったの?」
すかさずボクっ娘のツッコミが入る。確かに納得しやすい理由ではある。
「男の人とは、臨時以外でパーティー組まないのは昔からよ」
「なら、よほどショウを気に入ってるんだな」
「最初は怪我をした捨て犬を拾ったくらいの感覚だったんだけどね」
少し悪戯っぽく言ってるが、本当に最初はその程度だっかもしれない。けど、そんな事はどうでもいい。大切なのは、今どう思ってくれているかだ。
その証拠に、シズさんの質問に対して否定の言葉は無かった。
そしてさらに問題なのは、ツガイになったオレはどうなるのか、何をすればいいのか、だ。
「それでオレは何をすればいい?」
「する事はないわ。なるだけよ」
オレの即答に、ハルカさんが安堵したように少し目を細めてオレを見てくれている。
(ウンウン。多少は頼られたいもんな)
それに、ここの領地の人の前で、戸惑ったりしたら今後のことを考えると良くないという事くらいはオレにも分かる。分からないのは、何をするかだ。
「左様、エルブルス領とシーナの街の領主になっていただく。すでにハルカと交わした契約なので、あとは貴殿が了承するだけだ」
「分かった、了承するよ。それで何か契約書とか血判は必要? それとも魔法で契約?」
「いや、今の言葉で十分だ」
《うむ。我が聞き届けた。その声は真なる主人様にしかと伝えよう》
「あ、そうなんだ。それで領主って何をすればいいんだ?」
「て言うかさ、えらくあっさり受け入れるんだね。多分だけど、クーリングオフはないよ」
「他にも色々背負い込んでるハルカさんが、今までほっつき歩いていても出来てたことだし、なんとかなるだろ」
「お気楽だな」
ボクっ娘とシズさんは少しばかり呆れ顔だ。しかし同時に納得もしてくれているようだ。
だが、何があろうと、オレの進むべき道は最初から決まっているから、迷う必要はない。
「どこまでも付いてくってのはオレにとって大前提だし、それに少しでも横に並べるなら望むところだよ。流石に、ちょっと驚いてるけど」
「思ったより驚いてないのは、驚かしがいがなかったわ」
「こっちの世界に来るようになってからは、驚きの毎日だからな」
「そう言えば、そうだったわね」
互いに視線を交わし、お互いちょっとおどける。二人の間では、今はそれで十分だろう。
ただ、形式上オレの下に付く人達には、もう一つ聞きたいことがあるようだ。
《それで領主よ、まだ名を聞いていない》
「嬢ちゃん達もな」
「あ、そうでした。オレはショウ。よろしくお願いします」
「ボクはレナ。よろしくね」
「ルカ様より、シズの名を頂いている」
「了解した。それではショウ・エルブルス。これより貴殿がエルブルス領の新たな領主となる。外へ出る際には、それを証明する印も後ほどお渡ししよう」
竜人が厳かに宣言した。
それにしても妙な事、いや大変な事になったもんだ。
ただ、それほど深刻に思えないのは、神経が図太くなったのか、感覚が麻痺しているせいなのだろう。
口調は真面目だけど、言葉遣いはいつもの調子だ。
つまりこの部屋にいる人たちは、オクシデントの上流階級の社交辞令が不要な身内や仲間、もしくは友人だということだ。
部屋全体の雰囲気も、ハルカさんの態度を受け入れている。
また、オレ達3人も、同じような態度で接して良い関係だということを伝えている。
飛行場でのバートルさんとの堅苦しいやり取りは、公の場だからなのだろう。
それを肯定するように、竜人のバートルさんが口を開いた。
「気にすることはない。ハルカは真なる主人様に認められた人だ」
「ワシらなんざ、嬢ちゃんに頼まれて街や道具を作りに来てるだけだしな」
《それで、便りも寄越さず急に戻ってきたのは、ツガイの事だけではあるまい》
最後に言葉ではないが、何かが伝わる感じで言葉が耳に響いてきた。
そしてそれが、ドラゴンが魔力的、魔法的に話しかけてきたということが直感的に理解できた。
後で聞いたこの原理は、微弱な魔力を振動させて言葉の形で伝えているそうだ。魔法の念話に少し似ている。
「みんなにこの3人を紹介して驚かせようと思ったのはあるんだけど、別の用が出来たから急いで来たの」
「確かに驚いた。ツガイに手練の獣人、それに巨鷲の使い手だからな」
「あの、ツガイって何の事でしょう?」
できるだけ早く確認したかったので、誰かが口を開く前に挟み込んだ。
そうすると竜人が、ハルカさんの顔を見て恐らく苦笑した。特に違和感とか感じなかったが、さすがに表情は読み辛い。
「話してなかったのか?」
「あえて必要もないかなーと思って」
少し冗談っぽく話しつつ、目線をオレを中心にシズさんとボクっ娘にも向ける。
「それだけ信頼していれば大丈夫か。それよりも、まずはお互い名乗った方が良いかな? 私はバートル、見ての通り竜人の代表だ」
「そして嬢ちゃんが来るまでは、領主というか族長や長(おさ)をしとった。ワシはラルド。嬢ちゃんに頼まれて、街やなら何やらを作りに来ただけのもんだ。まあ現場の棟梁くらいに思っとってくれ」
「今はただのまとめ役だ」
《我は真なる主人様に仕えし者。『まだらの翼』と呼ばれている。新たな客人が来たというので見定めに参った》
ハリウッド風ドーワフのラルドさんが一番わかり易い紹介をしてくれたが、他は今ひとつ飲み込めない。
『まだらの翼』と名乗ったドラゴンは、ちょっと窓の方を覗いて見ると、確かに翼がまだら模様になっている。
しかし名乗った程度で色々と分からないのはオレ達全員がそうなので、ハルカさんに視線を注ぐ。
ハルカさんも、少し観念した表情を浮かべると口を開いた。
「えーっと、ざっくり説明すると、私、1年ほど前に世界竜『エルブルス』を偶然助けて、それで色々お礼を貰ったり一時的に託されたうちの一つが、この辺りの領主の権利ってことになるの」
「なるほどな。それは他では話せない話だな」
シズさんの返答は、重々しいくらいに納得といった口調だ。
ドワーフも竜人も、ドラゴンまでもが深く同意している。
「そうなんですか?」
「世界竜が人に助けられたなど、偉大な竜の名誉に関わる。それに話したところで誰も信じないだろうから、法螺吹き呼ばわりされるだろうな」
「シズさんは信じるんですよね」
「そういうショウもな。まあ、この方々の態度を見ていれば、本当だと思うしかないだろう。それに上位龍が嘘をつくとは到底思えない」
「あのさ、ボクら話を聞いて良かったの?」
「聞きたかったんでしょう?」
「いや、そうだけど、もっと小さな話だと思ってた」
ハルカさんの少し悪戯っぽい顔に対して、ボクっ娘は半ばこっちの住人と言えるだけに少し困惑気味だ。
シズさんの方は、今の所こっちの獣人としての常識を披露しているが、逆に混乱などは見られない。
オレはと言えば、ハルカさんを信じるのと鵜呑みするのは違うとはいえ、判断材料がなさすぎた。
「えっと、ハルカさんを人の領主と呼ぶってことは、世界竜が本当の領主ってことですよね」
《その通り。そして貴殿がハルカとツガイになって領主を受け継ぐことで、真なる主人様との契約が正式に成立する。故に今この領地は、まだ真なる主人様のものであり、ハルカは「人の領主」、人を統べる権しかない》
「ここのしきたりとか流儀が分からないので、話が見えないんですが?」
《上位龍以上の龍には、明確に性別というものがない。だが、性別が存在する知性を持つ者たちとの契約で、何か無形のものを与える際には、雄と契約を交わすことになっている》
「さらに言えば、人の側は雌が権利を得た場合、そのツガイとなった雄が我らと契約を交わす事になっている」
ドラゴンと竜人が合わせて説明してくれたが、要はハルカさんには権利がないが、ハルカさんの夫に権利が発生するという事になる。
「で、そのツガイがオレだと? ハルカさん聞いていい?」
「もう分かってるでしょう」
オレの視線をハルカさんは真正面から受ける。
だからこそ言葉を続けた。
「けど、ちゃんと聞きたい」
「そうね。えっと、私がここに同じ種族の男性を連れて来る時は、ツガイ、つまり旦那さんにする人を連れて来るって約束になってたの」
「へーっ、それで男の人とパーティー組まないって噂があったの?」
すかさずボクっ娘のツッコミが入る。確かに納得しやすい理由ではある。
「男の人とは、臨時以外でパーティー組まないのは昔からよ」
「なら、よほどショウを気に入ってるんだな」
「最初は怪我をした捨て犬を拾ったくらいの感覚だったんだけどね」
少し悪戯っぽく言ってるが、本当に最初はその程度だっかもしれない。けど、そんな事はどうでもいい。大切なのは、今どう思ってくれているかだ。
その証拠に、シズさんの質問に対して否定の言葉は無かった。
そしてさらに問題なのは、ツガイになったオレはどうなるのか、何をすればいいのか、だ。
「それでオレは何をすればいい?」
「する事はないわ。なるだけよ」
オレの即答に、ハルカさんが安堵したように少し目を細めてオレを見てくれている。
(ウンウン。多少は頼られたいもんな)
それに、ここの領地の人の前で、戸惑ったりしたら今後のことを考えると良くないという事くらいはオレにも分かる。分からないのは、何をするかだ。
「左様、エルブルス領とシーナの街の領主になっていただく。すでにハルカと交わした契約なので、あとは貴殿が了承するだけだ」
「分かった、了承するよ。それで何か契約書とか血判は必要? それとも魔法で契約?」
「いや、今の言葉で十分だ」
《うむ。我が聞き届けた。その声は真なる主人様にしかと伝えよう》
「あ、そうなんだ。それで領主って何をすればいいんだ?」
「て言うかさ、えらくあっさり受け入れるんだね。多分だけど、クーリングオフはないよ」
「他にも色々背負い込んでるハルカさんが、今までほっつき歩いていても出来てたことだし、なんとかなるだろ」
「お気楽だな」
ボクっ娘とシズさんは少しばかり呆れ顔だ。しかし同時に納得もしてくれているようだ。
だが、何があろうと、オレの進むべき道は最初から決まっているから、迷う必要はない。
「どこまでも付いてくってのはオレにとって大前提だし、それに少しでも横に並べるなら望むところだよ。流石に、ちょっと驚いてるけど」
「思ったより驚いてないのは、驚かしがいがなかったわ」
「こっちの世界に来るようになってからは、驚きの毎日だからな」
「そう言えば、そうだったわね」
互いに視線を交わし、お互いちょっとおどける。二人の間では、今はそれで十分だろう。
ただ、形式上オレの下に付く人達には、もう一つ聞きたいことがあるようだ。
《それで領主よ、まだ名を聞いていない》
「嬢ちゃん達もな」
「あ、そうでした。オレはショウ。よろしくお願いします」
「ボクはレナ。よろしくね」
「ルカ様より、シズの名を頂いている」
「了解した。それではショウ・エルブルス。これより貴殿がエルブルス領の新たな領主となる。外へ出る際には、それを証明する印も後ほどお渡ししよう」
竜人が厳かに宣言した。
それにしても妙な事、いや大変な事になったもんだ。
ただ、それほど深刻に思えないのは、神経が図太くなったのか、感覚が麻痺しているせいなのだろう。
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