134 / 528
第二部
134「アイテム引き取り(1)」
しおりを挟む
「ふむ、そうですね。私もそろそろお若いご婦人方に楽しんでいただける話題に事欠いていたところです」
お話に出てくる三下腹黒雑魚なら、「何をおっしゃる」や「本題とは」とか見え透いた言葉を返すところだろうが、向こうも前座や茶番は終わりと見ていたらしい。
今までは、こちらの人となりや、話術や交渉術の力量を測っていたのかもしれない。
そして出番を待っていたかのように、実直なヒゲのおっさんが一歩前に出てくるイメージで、存在感を雰囲気だけで醸し出した。
「茶番に付き合わせてしまい申し訳なかった。この度皆さんをお招きしたのは私の意向だ。この者は付き合わせたに過ぎない」
「何、若く美しくしかも素晴らしいご婦人方とお話できるなど滅多にないことですので、大変楽しませていただきました。それではゴード将軍、後はよろしくお願いします」
「心得た。ご配慮感謝する」
そうしてエリート官僚が短い挨拶をして部屋から退出すると、さらにお付きの人や給仕も姿を消す。
部屋にはオレたち4人と、顎髭のオッサンだけになる。ただ扉の向こうには、最低2人の魔力持ちの兵士か騎士が扉番として待機している。
人払いが済むと、おっさんは一度椅子から立ち上がり、飛行場で見せたのと同じ膝をついた礼をとる。
いよいよ本番と思って緊張したのに、意外すぎる展開だ。
「まずは皆様に深く感謝申し上げる」
「お礼は飛行場でお受けいたしました」
ハルカさんも戸惑い気味のようだ。
「しかし理由をお伝えしておらぬ。貴殿らは、名も無き者として戦い『魔女の亡霊』に倒された我が部下達を、手厚く葬ってくださった。その事に対して、改めて深く感謝申し上げる」
王都の『帝国』兵は全滅したと思っていたが、誰かが報告した上にあの後やって来て調べ上げた。もしくは再度調べた。
つまり全部知っているのだ。
おっさんの言葉は、その事も伝えていた。
しかしおっさんには、オレ達をどうこうしようという雰囲気はない。当然だけど、陰謀や奸計を図ろうという雰囲気もなかった。
頭を上げ椅子に座りなおすと、実直そうな顔で全員を一度見渡して再び口を開いた。
「さて、私は回りくどい事が苦手なので、単刀直入に申し上げる。貴殿らは、旧ノール王国の廃都ウルズで、何を見たのだろうか。
また、我々が彼の地に派遣していた龍騎士らの最後について、何かご存じないだろうか。あれらは、私の部下だった。
近隣諸国や神殿が手練れの疾風の騎士を遣わし、彼の地の亡者の鎮魂と鎮定に乗り出しているとも知らず、私の軽率な判断で向かわせ、そして得るものもなく散らせてしまった」
(オレ達が勝手に動き出した結果だから、国同士の情報収集などで分かる筈もないよな。けど、『帝国』の考えが分かってよかった。オレ達は亡者の鎮定を邪魔する奴を排除したってだけなわけだ。アクセルさんの仕事が早かったおかげだろう。マジ、グッジョブ)
それはともかく、国や組織の建前など無視して、いきなり真っ正面から突撃されてしまった。
ハルカさんも3人に目線を向けて、どう返答しようかと悩んでいる。
こういう時は、場数も踏んでいて度胸の据わっているシズさんの出番なのかもしれないが、今の姿を含めて『帝国』相手に微妙な状態なので話を切り出せないでいる。
そうした中で口火を切ったのは、ボクっ娘だった。
「そう、だったんですね。もう分ってるだろうけど、あなたの部下のほとんどを倒したのはボクです」
「彼らがどう戦ったかお教え願えないか?」
自然、オッサンがボクっ娘に顔ごと視線を向ける。
その雰囲気は、まるで懇願するようだ。
そしてボクっ娘が小さく頷く。
「うん。……隊長さんともう一人の騎士は、すごく強かったよ。ボクだけじゃ勝てなかったと思う」
「手練の疾風の騎士にそう評していただければ、彼らも本望だろう」
口先だけでなく、本気で言っているのが分かる。
誠実というより、これが武人というやつなのだろう。少しでも見習えればと思ってしまう姿だ。
「でも、隊長さんと思う人は、地上からの魔法で倒しちゃったんだ。戦う以上、空で倒さなくちゃいけないのに、ご免なさい」
「天駆ける騎士が気にすることではない。敵手を全力で倒すべく策を用いるのも、また騎士だ」
「うん、そうだね。でも小細工は色々したよ。でないと勝てなかったからね」
その後、ボクっ娘を中心にどう戦ったのかをしばらく話した。
おっさんは時折質問を挟むだけで、それを淡々と聞いていた。
そして終わるとすぐにも次の話題へと移る。
「若き疾風の騎士よ、本当にありがとう。それで、王宮で我らが見つけられなかった遺骸について、何かご存知ないだろうか?」
「空中戦で落としたうち2人は湖に落ちたから、遺体の回収は無理だと思うよ。あの後、落とした飛龍の方は腐龍に化けたけど、人の遺体は無かったみたいだから」
そこまで言ったところで、ハルカさんがその後を継ぐ様に言葉を続けた。
「竜騎兵隊の隊長ともう一人の龍騎士は、別の場所に葬りました。地図等ありましたら、後でお教えいたします」
「ルカ殿かたじけない。また遅れたが、貴殿が鎮魂までして下さったものを暴く形になってしまい、謝罪申し上げる」
「いえ、戻るべき場所があるのなら、戻されるのが筋でしょう」
そこでどうしても気になる事があるので、端っこで聞くだけだったオレは小さく挙手した。
「あのゴードさん、その騎士の人たちを含めた遺品なんですけど……」
「戦いに倒れた者の遺品を得るのは、戦場での勝者の権利。若い戦士殿が気にされる事ではない」
拒絶するような言葉だ。
ただ、オレの言いたいのはそれではない。もちろん、ちょっと気兼ねしてはいるけど、オレもそこまでこの世界に無礼ではない。
「違います。この後オレたち、手に入れたけど使わない魔導器や物品を売り払う予定だったんです。
けど、せっかくだから引き取ってもらえないかと。もちろん相場の値段で構いません」
その言葉に全員の視線が集まる。
非常識なという目線。呆れた目線。その手があったかという目線。そして意外なものを見る目線。
おっさんも目を見開いて驚いている。
「……あ、いや、失礼。その言葉は予想していなかった」
「すいません。不調法の常識知らずな言葉でしたよね。忘れてください」
「いや、早まられるな。もし叶うのなら、我ら、いや我が国にとって益のある話だ。
それにしても、今まで身代金を載せた上でのそのような交渉はあったが、個人でこのような話は初めてだったので、いささか混乱してしまった。神々に仕えておられるだけある。
貴殿らがそれで良いのなら、喜んで応じよう。またこの件に関しては、我が名において全ての補償・安全をお約束しよう」
そこですかさず、オレに変わってハルカさんが会話を引き継ぐ。
「我が供の不躾(ぶしつけ)なお言葉に最大限お答えいただき、誠に感謝致します。
それでは、今こちらが持っている物品をご用意しようと考えますが、時間と、どこかふさわしい場所、見定め人などご用意いただけますか?」
「心得た。……そうですな、叶うなら今すぐにでもお願いできるかな。それとここは商館なので、十分な謝礼金をお払いできるだろう」
最後の言葉は、おっさんなりのジョークらしくニヤリと笑いかけてくる。
少なくとも不快には思っていないようだ。
お話に出てくる三下腹黒雑魚なら、「何をおっしゃる」や「本題とは」とか見え透いた言葉を返すところだろうが、向こうも前座や茶番は終わりと見ていたらしい。
今までは、こちらの人となりや、話術や交渉術の力量を測っていたのかもしれない。
そして出番を待っていたかのように、実直なヒゲのおっさんが一歩前に出てくるイメージで、存在感を雰囲気だけで醸し出した。
「茶番に付き合わせてしまい申し訳なかった。この度皆さんをお招きしたのは私の意向だ。この者は付き合わせたに過ぎない」
「何、若く美しくしかも素晴らしいご婦人方とお話できるなど滅多にないことですので、大変楽しませていただきました。それではゴード将軍、後はよろしくお願いします」
「心得た。ご配慮感謝する」
そうしてエリート官僚が短い挨拶をして部屋から退出すると、さらにお付きの人や給仕も姿を消す。
部屋にはオレたち4人と、顎髭のオッサンだけになる。ただ扉の向こうには、最低2人の魔力持ちの兵士か騎士が扉番として待機している。
人払いが済むと、おっさんは一度椅子から立ち上がり、飛行場で見せたのと同じ膝をついた礼をとる。
いよいよ本番と思って緊張したのに、意外すぎる展開だ。
「まずは皆様に深く感謝申し上げる」
「お礼は飛行場でお受けいたしました」
ハルカさんも戸惑い気味のようだ。
「しかし理由をお伝えしておらぬ。貴殿らは、名も無き者として戦い『魔女の亡霊』に倒された我が部下達を、手厚く葬ってくださった。その事に対して、改めて深く感謝申し上げる」
王都の『帝国』兵は全滅したと思っていたが、誰かが報告した上にあの後やって来て調べ上げた。もしくは再度調べた。
つまり全部知っているのだ。
おっさんの言葉は、その事も伝えていた。
しかしおっさんには、オレ達をどうこうしようという雰囲気はない。当然だけど、陰謀や奸計を図ろうという雰囲気もなかった。
頭を上げ椅子に座りなおすと、実直そうな顔で全員を一度見渡して再び口を開いた。
「さて、私は回りくどい事が苦手なので、単刀直入に申し上げる。貴殿らは、旧ノール王国の廃都ウルズで、何を見たのだろうか。
また、我々が彼の地に派遣していた龍騎士らの最後について、何かご存じないだろうか。あれらは、私の部下だった。
近隣諸国や神殿が手練れの疾風の騎士を遣わし、彼の地の亡者の鎮魂と鎮定に乗り出しているとも知らず、私の軽率な判断で向かわせ、そして得るものもなく散らせてしまった」
(オレ達が勝手に動き出した結果だから、国同士の情報収集などで分かる筈もないよな。けど、『帝国』の考えが分かってよかった。オレ達は亡者の鎮定を邪魔する奴を排除したってだけなわけだ。アクセルさんの仕事が早かったおかげだろう。マジ、グッジョブ)
それはともかく、国や組織の建前など無視して、いきなり真っ正面から突撃されてしまった。
ハルカさんも3人に目線を向けて、どう返答しようかと悩んでいる。
こういう時は、場数も踏んでいて度胸の据わっているシズさんの出番なのかもしれないが、今の姿を含めて『帝国』相手に微妙な状態なので話を切り出せないでいる。
そうした中で口火を切ったのは、ボクっ娘だった。
「そう、だったんですね。もう分ってるだろうけど、あなたの部下のほとんどを倒したのはボクです」
「彼らがどう戦ったかお教え願えないか?」
自然、オッサンがボクっ娘に顔ごと視線を向ける。
その雰囲気は、まるで懇願するようだ。
そしてボクっ娘が小さく頷く。
「うん。……隊長さんともう一人の騎士は、すごく強かったよ。ボクだけじゃ勝てなかったと思う」
「手練の疾風の騎士にそう評していただければ、彼らも本望だろう」
口先だけでなく、本気で言っているのが分かる。
誠実というより、これが武人というやつなのだろう。少しでも見習えればと思ってしまう姿だ。
「でも、隊長さんと思う人は、地上からの魔法で倒しちゃったんだ。戦う以上、空で倒さなくちゃいけないのに、ご免なさい」
「天駆ける騎士が気にすることではない。敵手を全力で倒すべく策を用いるのも、また騎士だ」
「うん、そうだね。でも小細工は色々したよ。でないと勝てなかったからね」
その後、ボクっ娘を中心にどう戦ったのかをしばらく話した。
おっさんは時折質問を挟むだけで、それを淡々と聞いていた。
そして終わるとすぐにも次の話題へと移る。
「若き疾風の騎士よ、本当にありがとう。それで、王宮で我らが見つけられなかった遺骸について、何かご存知ないだろうか?」
「空中戦で落としたうち2人は湖に落ちたから、遺体の回収は無理だと思うよ。あの後、落とした飛龍の方は腐龍に化けたけど、人の遺体は無かったみたいだから」
そこまで言ったところで、ハルカさんがその後を継ぐ様に言葉を続けた。
「竜騎兵隊の隊長ともう一人の龍騎士は、別の場所に葬りました。地図等ありましたら、後でお教えいたします」
「ルカ殿かたじけない。また遅れたが、貴殿が鎮魂までして下さったものを暴く形になってしまい、謝罪申し上げる」
「いえ、戻るべき場所があるのなら、戻されるのが筋でしょう」
そこでどうしても気になる事があるので、端っこで聞くだけだったオレは小さく挙手した。
「あのゴードさん、その騎士の人たちを含めた遺品なんですけど……」
「戦いに倒れた者の遺品を得るのは、戦場での勝者の権利。若い戦士殿が気にされる事ではない」
拒絶するような言葉だ。
ただ、オレの言いたいのはそれではない。もちろん、ちょっと気兼ねしてはいるけど、オレもそこまでこの世界に無礼ではない。
「違います。この後オレたち、手に入れたけど使わない魔導器や物品を売り払う予定だったんです。
けど、せっかくだから引き取ってもらえないかと。もちろん相場の値段で構いません」
その言葉に全員の視線が集まる。
非常識なという目線。呆れた目線。その手があったかという目線。そして意外なものを見る目線。
おっさんも目を見開いて驚いている。
「……あ、いや、失礼。その言葉は予想していなかった」
「すいません。不調法の常識知らずな言葉でしたよね。忘れてください」
「いや、早まられるな。もし叶うのなら、我ら、いや我が国にとって益のある話だ。
それにしても、今まで身代金を載せた上でのそのような交渉はあったが、個人でこのような話は初めてだったので、いささか混乱してしまった。神々に仕えておられるだけある。
貴殿らがそれで良いのなら、喜んで応じよう。またこの件に関しては、我が名において全ての補償・安全をお約束しよう」
そこですかさず、オレに変わってハルカさんが会話を引き継ぐ。
「我が供の不躾(ぶしつけ)なお言葉に最大限お答えいただき、誠に感謝致します。
それでは、今こちらが持っている物品をご用意しようと考えますが、時間と、どこかふさわしい場所、見定め人などご用意いただけますか?」
「心得た。……そうですな、叶うなら今すぐにでもお願いできるかな。それとここは商館なので、十分な謝礼金をお払いできるだろう」
最後の言葉は、おっさんなりのジョークらしくニヤリと笑いかけてくる。
少なくとも不快には思っていないようだ。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
黒き魔女の世界線旅行
天羽 尤
ファンタジー
少女と執事の男が交通事故に遭い、意識不明に。
しかし、この交通事故には裏があって…
現代世界に戻れなくなってしまった二人がパラレルワールドを渡り、現代世界へ戻るために右往左往する物語。
BLNLもあります。
主人公はポンコツ系チート少女ですが、性格に難ありです。
登場人物は随時更新しますのでネタバレ注意です。
ただいま第1章執筆中。
虚無からはじめる異世界生活 ~最強種の仲間と共に創造神の加護の力ですべてを解決します~
すなる
ファンタジー
追記《イラストを追加しました。主要キャラのイラストも可能であれば徐々に追加していきます》
猫を庇って死んでしまった男は、ある願いをしたことで何もない世界に転生してしまうことに。
不憫に思った神が特例で加護の力を授けた。実はそれはとてつもない力を秘めた創造神の加護だった。
何もない異世界で暮らし始めた男はその力使って第二の人生を歩み出す。
ある日、偶然にも生前助けた猫を加護の力で召喚してしまう。
人が居ない寂しさから猫に話しかけていると、その猫は加護の力で人に進化してしまった。
そんな猫との共同生活からはじまり徐々に動き出す異世界生活。
男は様々な異世界で沢山の人と出会いと加護の力ですべてを解決しながら第二の人生を謳歌していく。
そんな男の人柄に惹かれ沢山の者が集まり、いつしか男が作った街は伝説の都市と語られる存在になってく。
(
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
無欲のクリスと不思議な貯金箱
小日向ななつ
ファンタジー
感情表現が薄い少女、クリスが通う魔術学園で大きな事件が起きた。
それは友達が先生の出来心で行った儀式によって貯金箱に変えられてしまったという事件だ。
しかも先生は自分をフッた元彼に復讐しようと禁術に手をつけていた。
とんでもないことが目の前で起き、クリスは困惑する。
だが、禁書に呪いを解く方法が書かれていた。それはどこかに飛び去っていったルミナスコインを集めれば、友達は元に戻れるということだ。
こうなったら旅に出るしかない。
ルミナスコインを求め、クリスは友達の姿を戻す旅に出る。
様々な出会いと別れを得て成長する少女達をご覧あれ!
この作品は重複投稿しています
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
【完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる