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第一部
064「復帰(2)」
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(今日はハルカさんの色んな表情が見られるなあ。眼福眼福)
幸せそうな表情を浮かべているであろうオレの顔のの先に、扉から半身をのぞかせた金髪碧眼のちょーイケメンの姿があった。アクセルさんだ。
飛ぶように扉に向かった彼女が応対する。
「ハイ、朝食。二人分でいいよね」
「あ、ありがとう、アクセル」
「ウン。あのねルカ、朝から大声での夫婦げんかは、やっぱり控えた方がいいと思うな」
「夫婦とか言わない。それと喧嘩じゃなくて、私がショウを糾弾してるだけよ」
ハルカさんが、アクセルさんを指差して、一つ一つ指摘する。相当な念の入り様だ。
「なんだそうか。それで、ショウの身体はもう良いのかな?」
ハルカさんをあしらい、こちらににこやかな表情を向けてきた。
二週間ほど前に少しだけの交流で友達になった人だけど、すごく親身な表情で思わず嬉しくなる。
「あ、ハイ、おかげさまで、もう大丈夫です。それと、ご心配、ご迷惑おかけしました」
「どういたしまして。元気になってなによりだ。じゃあ私はこれで」
最後にオレに華麗なウインクをして、自然体でその場を後にする。
(ということは……)
「ここって、アクセルさんのお屋敷とか?」
「だいたい正解。正確にはマルムスティーン辺境伯領内にあるランドール村のアクセルの屋敷。
ここ数ヶ月、私がお世話になっている場所ね」
そう言いつつ、バスケットを持ってワゴンを引いて、オレのベッドのそばまで来る。
まだ顔が少し赤く、そしてそのまま喋り続けた。
「この辺りの村では大きい方で、アクセル自身の領地にもなるわ。村というより小さな町くらいの大きさがあって、領主の館から村役場、宿屋、酒場、パン屋、雑貨屋、道具屋、衣装屋、醸造所、製粉所、神官が常駐する神殿、だいたいのものはあるわね。それに製鉄所もあるのよ。他に質問は?」
恥ずかしさを隠すためだろう、早口で『チュートリアル』をまくしたてていく。けど、オレの疑問は全然解消されていない。
「ある。取りあえず、あれからオレ、いやオレの体どうなった? ていうか、ハルカさんのさっきの反応って、オレが戻ったのはやっぱり想定外?」
「……ええ。今も奇跡を見てるみたい」
感慨深げというより、まだ信じられないという声色だ。
表情も同じことを雄弁に物語っている。そして嬉しそうだった。
なお、『ダブル』は、ある日突然、誰も見ていない場所に一通りの装備を持って出現もしくは召還される。『ダブル』がゲームのようだと言われる理由の一つだ。
ただし、いまだその理由や根本的な原因は、まるで分かっていない。
一方、『ダブル』が突然『夢』を見なくなったからといっても、『アナザー・スカイ』に残された身体が一瞬で消えてしまうことない。
現実世界で徹夜したとしても、その日は昏睡状態になるか無理矢理起こしてもほとんど能動的行動が取らないようになる。
物好きが苦行のような実験(連続して1時間以上寝ないで過ごす)をしたところでは、一週間前後が体が死なない限界のようだ。
また、以前体験した盗賊の強制退場が今回の場合に近い。
そして『夢』を見なくなってもほぼ同様だ。
おおよそ一週間ほどは、残された身体は文字通り抜け殻のような状態で活動は続ける。
生きているのではなく、動いているだけというイメージだ。話されれば、初期の頃は多少の受け答えもする。
これはこの世界でも『ダブル』特有の病気と言われ、十中八九死に至る病とされている。
けれども、『ダブル』だけがかかる病気なので、この世界の住人たちにとってはほとんど感心外の事だ。
しかも、戦闘中などに恐怖心から『夢』から醒めてしまう『ダブル』は少なくなく、その場合ほぼ百パーセントがその場で死に至る。
病気として判断されて緩慢な死に至るのは、どちらかと言えば少ない方だ。今回のオレが、まさにその状態だ。
「奇跡、か。オレ自身は、本当に大した事はしてないんだけどな。それより、いいかな?」
「ん? 何?」
まだベッドで上半身を起こした状態のままながら、彼女に体をなるべく正対させ、オレの声に反応して顔を向けてきた彼女に視線を据える。
そして頭を深く下げた。
「ハルカさん、本当にごめんなさい」
「えっ、どうして? 何で謝るの?」
顔を上げると、彼女はキョトンとした表情を浮かべている。
「ハルカさんに酷いこと言ったから、こっちに戻って最初に謝りたかったんだ。向こうでハルカさん探して謝る事も出来たかもだけど、それだとオレ的に意味ないし」
「……そう。けど、気にしてないわよ。それに謝るなら私の方」
「えっ? オレに謝るような事なんてないだろ」
何だかお互いに似たような受け答えだけど、本当に心当たりがない。
オレの疑問符を浮かべた顔に、彼女は思わず苦笑した。
「そもそも、あんな場所を連れ回したから、ショウを辛い目にあわせちゃったでしょ」
「それはあるかもだけど、ハルカさんは今までもそういう所に結構行ってたんだろ。でないと、あの時あんなに冷静じゃいられないだろ。それを思えば、悪いのはヘタレなオレの方だろ」
「そりゃ私は、何年もこっちで過ごしているからね。けどショウは、まだ1か月のビギナーでしょ。なのに私、ショウが平気そうにしてるから甘えちゃったせいでもあるし」
「それじゃ、お互い様ってことでいいのかな?」
「ええ、私も本当にごめんなさい。……これでチャラね」
お互い謝った事で、オレはもちろんだけど彼女の気持ちも整理がついたように思えた。
表情も随分和らいでいる。
そして気も晴れたところで、オレはアクセルさんが持ってきてくれた朝食を食べる事とした。
そして食べ始めると、いくらでも食べられそうだった。オレが留守にしている間、この体はあまり食事をしていなかったらしい。
食事は貴族用らしく、今まで食べた中でも格段に美味しいが、それ以上にこちらの世界の食べ物と思うと今日だけは格別に思えた。
しかも美少女の給仕付きなのだから、これ以上の贅沢はない。
まあ、彼女も食べながらなので、片手間にオレの世話を焼いてくれているのだけど、贅沢なのは間違いない。
「それにしても、こんなに強く反応されるとは思わなかったよ」
「どういう事?」
言葉とともに、彼女のパンをちぎる手が止まった。
これはすぐにも次の言葉を継がなければ、何が起きるか明白だ。
「いやさあ、その気になれば向こうで、現実で会う事もできるのに、こっちだけでしか会えないってくらいに心配してくれてたみたいだから」
「え、ええ。私はこっちでの事を大切にしてるの」
彼女の少し作ったような言葉に違和感は感じたが、こちらと向こうを分けて考えはオレも同意なので、同意の意味を込めて頷いた。
「うん。それはオレも分かる気がする。それにすげー嬉しかった」
「そう。それならもっと早く反応してほしかったわ」
「それはお互い様だろ。けど嬉しいよ」
「こちらこそ、戻って来てくれてありがとう」
そこで少し間が空いたので、思っている疑問を解消する事にした。
「で、オレはあれからどうなったんだ?」
「次の朝起きたら、もう意識は蛻の殻よ。予想はしていたけど、本当にショックだったのよ」
「ゴメン。オレもあの時はどん底だった」
「ウン。分かるわ。それに戻ってくるかもってのは、ほとんど私の願望だった。
……今までにも何度かあったの。みんな女の子だったけど、みんな私を置いていなくなっちゃうの。ショウも同じだと思った」
「けど、信じてくれてたんだ」
「ウン、毛ほどぐらいにはね。それに、責任取らせないといけないから、戻ってきて欲しかったし」
いつもの調子を取り戻した声だ。
「責任って?」
「私と契約したでしょ。忘れたとは言わせないわよ」
「いや、あれは、ハルカさんからしたことだろ。けどまあ、確かにそうかもな」
さらなる言い合いを半ば期待していたらしい彼女は、意外そうな顔を浮かべる。
「……向こう、現実世界で何かあった?」
「ウン、チョット思うところがあった、ってところかな」
「何それ。いきなり悟ったみたいでジジくさい」
彼女が、フフっと柔らかく笑う。
「そりゃヒドイなあ。オレなりに色々考えて動いて、だから戻ってこられたんだ」
「そうなんだ。やっぱり、私が見込んだだけはあるわね」
「オウ。前に任せろって言ったろ」
「ウン、そうね。で、どうやって戻ってこられたか聞いていい?」
いつもの彼女だけど、まだ声に少し遠慮や後ろめたさのようなものを感じる。
だからオレは、払拭させてあげないといけないと思った。
「ああ、勿論。それとちょっとばかり重荷を背負ってきた。その……だから」
「だから?」
「オレを手伝ってほしい」
ハルカさんがオレの瞳をジッと見てくる。
そしてニコリと笑みを浮かべる。いつもの自信に満ちた笑みだ。
「分かったわ。けど、高く付くわよ」
「頼む」
「たのむ?」
「いいえ。頼みます。お願いします」
「よろしい」
これでいつも通りだ。
幸せそうな表情を浮かべているであろうオレの顔のの先に、扉から半身をのぞかせた金髪碧眼のちょーイケメンの姿があった。アクセルさんだ。
飛ぶように扉に向かった彼女が応対する。
「ハイ、朝食。二人分でいいよね」
「あ、ありがとう、アクセル」
「ウン。あのねルカ、朝から大声での夫婦げんかは、やっぱり控えた方がいいと思うな」
「夫婦とか言わない。それと喧嘩じゃなくて、私がショウを糾弾してるだけよ」
ハルカさんが、アクセルさんを指差して、一つ一つ指摘する。相当な念の入り様だ。
「なんだそうか。それで、ショウの身体はもう良いのかな?」
ハルカさんをあしらい、こちらににこやかな表情を向けてきた。
二週間ほど前に少しだけの交流で友達になった人だけど、すごく親身な表情で思わず嬉しくなる。
「あ、ハイ、おかげさまで、もう大丈夫です。それと、ご心配、ご迷惑おかけしました」
「どういたしまして。元気になってなによりだ。じゃあ私はこれで」
最後にオレに華麗なウインクをして、自然体でその場を後にする。
(ということは……)
「ここって、アクセルさんのお屋敷とか?」
「だいたい正解。正確にはマルムスティーン辺境伯領内にあるランドール村のアクセルの屋敷。
ここ数ヶ月、私がお世話になっている場所ね」
そう言いつつ、バスケットを持ってワゴンを引いて、オレのベッドのそばまで来る。
まだ顔が少し赤く、そしてそのまま喋り続けた。
「この辺りの村では大きい方で、アクセル自身の領地にもなるわ。村というより小さな町くらいの大きさがあって、領主の館から村役場、宿屋、酒場、パン屋、雑貨屋、道具屋、衣装屋、醸造所、製粉所、神官が常駐する神殿、だいたいのものはあるわね。それに製鉄所もあるのよ。他に質問は?」
恥ずかしさを隠すためだろう、早口で『チュートリアル』をまくしたてていく。けど、オレの疑問は全然解消されていない。
「ある。取りあえず、あれからオレ、いやオレの体どうなった? ていうか、ハルカさんのさっきの反応って、オレが戻ったのはやっぱり想定外?」
「……ええ。今も奇跡を見てるみたい」
感慨深げというより、まだ信じられないという声色だ。
表情も同じことを雄弁に物語っている。そして嬉しそうだった。
なお、『ダブル』は、ある日突然、誰も見ていない場所に一通りの装備を持って出現もしくは召還される。『ダブル』がゲームのようだと言われる理由の一つだ。
ただし、いまだその理由や根本的な原因は、まるで分かっていない。
一方、『ダブル』が突然『夢』を見なくなったからといっても、『アナザー・スカイ』に残された身体が一瞬で消えてしまうことない。
現実世界で徹夜したとしても、その日は昏睡状態になるか無理矢理起こしてもほとんど能動的行動が取らないようになる。
物好きが苦行のような実験(連続して1時間以上寝ないで過ごす)をしたところでは、一週間前後が体が死なない限界のようだ。
また、以前体験した盗賊の強制退場が今回の場合に近い。
そして『夢』を見なくなってもほぼ同様だ。
おおよそ一週間ほどは、残された身体は文字通り抜け殻のような状態で活動は続ける。
生きているのではなく、動いているだけというイメージだ。話されれば、初期の頃は多少の受け答えもする。
これはこの世界でも『ダブル』特有の病気と言われ、十中八九死に至る病とされている。
けれども、『ダブル』だけがかかる病気なので、この世界の住人たちにとってはほとんど感心外の事だ。
しかも、戦闘中などに恐怖心から『夢』から醒めてしまう『ダブル』は少なくなく、その場合ほぼ百パーセントがその場で死に至る。
病気として判断されて緩慢な死に至るのは、どちらかと言えば少ない方だ。今回のオレが、まさにその状態だ。
「奇跡、か。オレ自身は、本当に大した事はしてないんだけどな。それより、いいかな?」
「ん? 何?」
まだベッドで上半身を起こした状態のままながら、彼女に体をなるべく正対させ、オレの声に反応して顔を向けてきた彼女に視線を据える。
そして頭を深く下げた。
「ハルカさん、本当にごめんなさい」
「えっ、どうして? 何で謝るの?」
顔を上げると、彼女はキョトンとした表情を浮かべている。
「ハルカさんに酷いこと言ったから、こっちに戻って最初に謝りたかったんだ。向こうでハルカさん探して謝る事も出来たかもだけど、それだとオレ的に意味ないし」
「……そう。けど、気にしてないわよ。それに謝るなら私の方」
「えっ? オレに謝るような事なんてないだろ」
何だかお互いに似たような受け答えだけど、本当に心当たりがない。
オレの疑問符を浮かべた顔に、彼女は思わず苦笑した。
「そもそも、あんな場所を連れ回したから、ショウを辛い目にあわせちゃったでしょ」
「それはあるかもだけど、ハルカさんは今までもそういう所に結構行ってたんだろ。でないと、あの時あんなに冷静じゃいられないだろ。それを思えば、悪いのはヘタレなオレの方だろ」
「そりゃ私は、何年もこっちで過ごしているからね。けどショウは、まだ1か月のビギナーでしょ。なのに私、ショウが平気そうにしてるから甘えちゃったせいでもあるし」
「それじゃ、お互い様ってことでいいのかな?」
「ええ、私も本当にごめんなさい。……これでチャラね」
お互い謝った事で、オレはもちろんだけど彼女の気持ちも整理がついたように思えた。
表情も随分和らいでいる。
そして気も晴れたところで、オレはアクセルさんが持ってきてくれた朝食を食べる事とした。
そして食べ始めると、いくらでも食べられそうだった。オレが留守にしている間、この体はあまり食事をしていなかったらしい。
食事は貴族用らしく、今まで食べた中でも格段に美味しいが、それ以上にこちらの世界の食べ物と思うと今日だけは格別に思えた。
しかも美少女の給仕付きなのだから、これ以上の贅沢はない。
まあ、彼女も食べながらなので、片手間にオレの世話を焼いてくれているのだけど、贅沢なのは間違いない。
「それにしても、こんなに強く反応されるとは思わなかったよ」
「どういう事?」
言葉とともに、彼女のパンをちぎる手が止まった。
これはすぐにも次の言葉を継がなければ、何が起きるか明白だ。
「いやさあ、その気になれば向こうで、現実で会う事もできるのに、こっちだけでしか会えないってくらいに心配してくれてたみたいだから」
「え、ええ。私はこっちでの事を大切にしてるの」
彼女の少し作ったような言葉に違和感は感じたが、こちらと向こうを分けて考えはオレも同意なので、同意の意味を込めて頷いた。
「うん。それはオレも分かる気がする。それにすげー嬉しかった」
「そう。それならもっと早く反応してほしかったわ」
「それはお互い様だろ。けど嬉しいよ」
「こちらこそ、戻って来てくれてありがとう」
そこで少し間が空いたので、思っている疑問を解消する事にした。
「で、オレはあれからどうなったんだ?」
「次の朝起きたら、もう意識は蛻の殻よ。予想はしていたけど、本当にショックだったのよ」
「ゴメン。オレもあの時はどん底だった」
「ウン。分かるわ。それに戻ってくるかもってのは、ほとんど私の願望だった。
……今までにも何度かあったの。みんな女の子だったけど、みんな私を置いていなくなっちゃうの。ショウも同じだと思った」
「けど、信じてくれてたんだ」
「ウン、毛ほどぐらいにはね。それに、責任取らせないといけないから、戻ってきて欲しかったし」
いつもの調子を取り戻した声だ。
「責任って?」
「私と契約したでしょ。忘れたとは言わせないわよ」
「いや、あれは、ハルカさんからしたことだろ。けどまあ、確かにそうかもな」
さらなる言い合いを半ば期待していたらしい彼女は、意外そうな顔を浮かべる。
「……向こう、現実世界で何かあった?」
「ウン、チョット思うところがあった、ってところかな」
「何それ。いきなり悟ったみたいでジジくさい」
彼女が、フフっと柔らかく笑う。
「そりゃヒドイなあ。オレなりに色々考えて動いて、だから戻ってこられたんだ」
「そうなんだ。やっぱり、私が見込んだだけはあるわね」
「オウ。前に任せろって言ったろ」
「ウン、そうね。で、どうやって戻ってこられたか聞いていい?」
いつもの彼女だけど、まだ声に少し遠慮や後ろめたさのようなものを感じる。
だからオレは、払拭させてあげないといけないと思った。
「ああ、勿論。それとちょっとばかり重荷を背負ってきた。その……だから」
「だから?」
「オレを手伝ってほしい」
ハルカさんがオレの瞳をジッと見てくる。
そしてニコリと笑みを浮かべる。いつもの自信に満ちた笑みだ。
「分かったわ。けど、高く付くわよ」
「頼む」
「たのむ?」
「いいえ。頼みます。お願いします」
「よろしい」
これでいつも通りだ。
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