38 / 528
第一部
038「チュートリアルの終わり(2)」
しおりを挟む
「と、ともかく、あっちでの事は週末の間も奴に一報入れることになった。天沢にもしようか?」
「え? いいの?」
意外と言いたげな表情をオレに向けてくる。
こういう不意打ちに成功した時の天沢の表情は、目を大きく開いている事が多いので可愛く見える。
「全然。というか、こっちから招待したのにロクにメッセとかしてないしな」
「だ、大丈夫。私もどんどん話するの苦手だから」
「オレもSNSで話すのも苦手だな」
「連絡くらいなら、まだいいんだけどね」
「離れててもずっと話あってるって、なんだかせっかちだよなー。あっちに行くようなって、余計そう思うようになったよ」
「あ、なんか分かる」
こういう時の天沢は、向こうの住人でもあるように思える。
けど、もしそうだとしても、当人が言わない限り触れないのが『アナザー・スカイ』関係者の不文律だ。
オレみたいな間抜けじゃない限り、妄想や変人扱いされやすいので触れない方がいい。
結局、天沢の言葉に変な突っ込みを入れる事もなく、ありきたりな会話をして分かれた。
ちょっと週末に誘ってみようかと思わなくもなかったが、親しくなり始めてまだ一週間も経っていないので流石に厚かましいと思った。
それに天沢と必要以上に仲良くなるのは、向こう側では四六時中一緒に、しかもすぐ側にいるハルカさんの事を思うと、何だか浮気でもしている気持ちになってくるというのもあった。
もちろんオレの自惚れに過ぎないのは十分に分かっているが、それくらい思ってもバチは当たらないだろう。
もっとも、帰ると容赦ない家族の声が待っていた。
言うまでもないが、最もキツいのは我が妹の悠里だ。
「なんか、今週毎日ニヤけてない? ちょーキモイんですけど。受験勉強の邪魔ー」
「オレが何しようが、お前の受験勉強に関係ないだろ。部屋で勉強してろよ」
「はあ? オマエこそ邪魔にならないよう部屋でニヤついてろ。このオタク!」
去年くらいまでは、まだ多少のかわいげも残ってたが、もはやオレの天敵だ。
「お兄様」とか呼ばれても逆にキモイが、オマエ呼ばわりはさすがに口の悪さにも限度があるだろと思う。
もっとも、マイマザーの方がよほど手強く、不意にキッチンからお声が飛んできたりする。
「翔太にも、やっと春が来たんでしょ。そっとしといてあげたら」
「はあ? このオタクに彼女とかマジあり得ないんですけど。キモイだけだし」
こういう時、決まってオーバーリアクション気味に煽ってくる。
「キモイ、キモイ、うるさいんだよ。それにもっと言葉遣い気を付けとけよ。入試の面接とかで地が出るぞ」
「うるさい、オタク。知った風な口きくな」
「せっかく教えてやってるのに」
「『教えてやってる』って上から目線な時点でキモイんだよ」
確かにそうかも。と、不意に思えた。
「そう、かもな。けど、マジ気をつけろ。泣くのはオマエだからな」
突然真面目なオレに、妹は怪訝な視線を向けるだけだった。
オレとしては、ここ数日の向こうでの毎日がああ言わせたに過ぎない。そう、経験者からの言葉を大切にしないと、碌な事にはならないのだ。
そんな事もあったので、今日は少し神妙な気持ちで寝入ることになった。
翌日、『夢』の向こうで起きるとすぐ、二人で突然意識を失った『ダブル』を寝かしている部屋に向かった。
その『ダブル』はもう起きていて、こちらからの呼びかけに機械的に返しはするが、ほとんどボーっと前を見つめるだけだった。
瞳はガラス玉のようで光はない。
「目覚めなかったな」
「当然の結果、だけどね」
二人して、少し気が抜けた様に抜け殻の体を見つめる。
「そうか。けど、あいつもあっちじゃ普通の人なんだろうな」
「でしょうね。今頃悪い夢でも見たと思ってるんじゃないかしら」
「そうかもな。……オレ、ハルカさんに拾われて、いや出会えてよかったよ」
「何、藪から棒に? 恋の告白? 正直キモイわよ」
言葉とは違って、口調と表情は冗談だと伝えている。
言いたいことはすでに伝わっていたのだろうが、それでも言葉を続けた。
「違うって。もし初戦で即ドロップアウトじゃなかったら、こいつみたいになっていたかもしれないと思ったんだ」
「そう。けど、ショウ君の性格からして、大丈夫と思えるけど?」
「高評価サンキュー。けど、右も左も分からないと、どうなるか分からないだろ。なまじ強い力も持ってるし」
「かもね。『ダブル』の小悪党も時々いるって言うしね」
その言葉に、ちょっと引っかかるものがるように思えた。
だからそのまま次の言葉が出てしまった。
「そうなんだ。こういうのは今までにもあったのか?」
「『ダブル』の強制退場? それとも私が人に襲われた事?」
「そう聞き返されるとは思わなかった。聞いたつもりだったのは強制退場の事だけど、女の子が一人で巡回なんてしてたら襲われそうだよな」
「普通、余程人の道を踏み外さない限り、こっちの人は神官を襲わないわ」
そこで彼女は、少し寂しそうに笑う。襲うバカはいるって事だ。
「なんとも酷い世の中だな」
「けど、襲われたのは数えるほど。全部返り討ちにしてるし。けど、『ダブル』にここまで真っ正面から襲われたのは初めて。向こうは私を現地人と思ってたみたいだけど。正直、ちょっとショック」
その声も表情も、精神的に疲れた風だ。
ここはオレが男の子としては、と思わざるを得ないと思わせる声と表情だった。
「じゃ、そのケアはオレの役目ってことでオーケー?」
「どうかしら。けど、期待していいの?」
「ま、まあ、応えられたらとは思ってるよ」
やっぱり情けないオレの返答に好意的に苦笑する彼女だけど、オレへの視線が初日に見せた庇護する目から少しは変わっているように思うのは、自惚れだろうか。
だからもう一度気を取り直す。
「それで神官様、頼りない従者へのオーダーは?」
「何度か言ったけど、フォロー・ミーよ」
「お安い御用だ。どこまでも付いてくぜ」
(それに、いつかハルカさんを引っ張って行けるくらいになりたいけどな)
その思いは言葉には出さなかったが、彼女の表情はそれすら見透かして好意的なように思えたのは、出来うるならオレの思い違いでない事を願うばかりだ。
「え? いいの?」
意外と言いたげな表情をオレに向けてくる。
こういう不意打ちに成功した時の天沢の表情は、目を大きく開いている事が多いので可愛く見える。
「全然。というか、こっちから招待したのにロクにメッセとかしてないしな」
「だ、大丈夫。私もどんどん話するの苦手だから」
「オレもSNSで話すのも苦手だな」
「連絡くらいなら、まだいいんだけどね」
「離れててもずっと話あってるって、なんだかせっかちだよなー。あっちに行くようなって、余計そう思うようになったよ」
「あ、なんか分かる」
こういう時の天沢は、向こうの住人でもあるように思える。
けど、もしそうだとしても、当人が言わない限り触れないのが『アナザー・スカイ』関係者の不文律だ。
オレみたいな間抜けじゃない限り、妄想や変人扱いされやすいので触れない方がいい。
結局、天沢の言葉に変な突っ込みを入れる事もなく、ありきたりな会話をして分かれた。
ちょっと週末に誘ってみようかと思わなくもなかったが、親しくなり始めてまだ一週間も経っていないので流石に厚かましいと思った。
それに天沢と必要以上に仲良くなるのは、向こう側では四六時中一緒に、しかもすぐ側にいるハルカさんの事を思うと、何だか浮気でもしている気持ちになってくるというのもあった。
もちろんオレの自惚れに過ぎないのは十分に分かっているが、それくらい思ってもバチは当たらないだろう。
もっとも、帰ると容赦ない家族の声が待っていた。
言うまでもないが、最もキツいのは我が妹の悠里だ。
「なんか、今週毎日ニヤけてない? ちょーキモイんですけど。受験勉強の邪魔ー」
「オレが何しようが、お前の受験勉強に関係ないだろ。部屋で勉強してろよ」
「はあ? オマエこそ邪魔にならないよう部屋でニヤついてろ。このオタク!」
去年くらいまでは、まだ多少のかわいげも残ってたが、もはやオレの天敵だ。
「お兄様」とか呼ばれても逆にキモイが、オマエ呼ばわりはさすがに口の悪さにも限度があるだろと思う。
もっとも、マイマザーの方がよほど手強く、不意にキッチンからお声が飛んできたりする。
「翔太にも、やっと春が来たんでしょ。そっとしといてあげたら」
「はあ? このオタクに彼女とかマジあり得ないんですけど。キモイだけだし」
こういう時、決まってオーバーリアクション気味に煽ってくる。
「キモイ、キモイ、うるさいんだよ。それにもっと言葉遣い気を付けとけよ。入試の面接とかで地が出るぞ」
「うるさい、オタク。知った風な口きくな」
「せっかく教えてやってるのに」
「『教えてやってる』って上から目線な時点でキモイんだよ」
確かにそうかも。と、不意に思えた。
「そう、かもな。けど、マジ気をつけろ。泣くのはオマエだからな」
突然真面目なオレに、妹は怪訝な視線を向けるだけだった。
オレとしては、ここ数日の向こうでの毎日がああ言わせたに過ぎない。そう、経験者からの言葉を大切にしないと、碌な事にはならないのだ。
そんな事もあったので、今日は少し神妙な気持ちで寝入ることになった。
翌日、『夢』の向こうで起きるとすぐ、二人で突然意識を失った『ダブル』を寝かしている部屋に向かった。
その『ダブル』はもう起きていて、こちらからの呼びかけに機械的に返しはするが、ほとんどボーっと前を見つめるだけだった。
瞳はガラス玉のようで光はない。
「目覚めなかったな」
「当然の結果、だけどね」
二人して、少し気が抜けた様に抜け殻の体を見つめる。
「そうか。けど、あいつもあっちじゃ普通の人なんだろうな」
「でしょうね。今頃悪い夢でも見たと思ってるんじゃないかしら」
「そうかもな。……オレ、ハルカさんに拾われて、いや出会えてよかったよ」
「何、藪から棒に? 恋の告白? 正直キモイわよ」
言葉とは違って、口調と表情は冗談だと伝えている。
言いたいことはすでに伝わっていたのだろうが、それでも言葉を続けた。
「違うって。もし初戦で即ドロップアウトじゃなかったら、こいつみたいになっていたかもしれないと思ったんだ」
「そう。けど、ショウ君の性格からして、大丈夫と思えるけど?」
「高評価サンキュー。けど、右も左も分からないと、どうなるか分からないだろ。なまじ強い力も持ってるし」
「かもね。『ダブル』の小悪党も時々いるって言うしね」
その言葉に、ちょっと引っかかるものがるように思えた。
だからそのまま次の言葉が出てしまった。
「そうなんだ。こういうのは今までにもあったのか?」
「『ダブル』の強制退場? それとも私が人に襲われた事?」
「そう聞き返されるとは思わなかった。聞いたつもりだったのは強制退場の事だけど、女の子が一人で巡回なんてしてたら襲われそうだよな」
「普通、余程人の道を踏み外さない限り、こっちの人は神官を襲わないわ」
そこで彼女は、少し寂しそうに笑う。襲うバカはいるって事だ。
「なんとも酷い世の中だな」
「けど、襲われたのは数えるほど。全部返り討ちにしてるし。けど、『ダブル』にここまで真っ正面から襲われたのは初めて。向こうは私を現地人と思ってたみたいだけど。正直、ちょっとショック」
その声も表情も、精神的に疲れた風だ。
ここはオレが男の子としては、と思わざるを得ないと思わせる声と表情だった。
「じゃ、そのケアはオレの役目ってことでオーケー?」
「どうかしら。けど、期待していいの?」
「ま、まあ、応えられたらとは思ってるよ」
やっぱり情けないオレの返答に好意的に苦笑する彼女だけど、オレへの視線が初日に見せた庇護する目から少しは変わっているように思うのは、自惚れだろうか。
だからもう一度気を取り直す。
「それで神官様、頼りない従者へのオーダーは?」
「何度か言ったけど、フォロー・ミーよ」
「お安い御用だ。どこまでも付いてくぜ」
(それに、いつかハルカさんを引っ張って行けるくらいになりたいけどな)
その思いは言葉には出さなかったが、彼女の表情はそれすら見透かして好意的なように思えたのは、出来うるならオレの思い違いでない事を願うばかりだ。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
転生して捨てられたけど日々是好日だね。【二章・完】
ぼん@ぼおやっじ
ファンタジー
おなじみ異世界に転生した主人公の物語。
転生はデフォです。
でもなぜか神様に見込まれて魔法とか魔力とか失ってしまったリウ君の物語。
リウ君は幼児ですが魔力がないので馬鹿にされます。でも周りの大人たちにもいい人はいて、愛されて成長していきます。
しかしリウ君の暮らす村の近くには『タタリ』という恐ろしいものを封じた祠があたのです。
この話は第一部ということでそこまでは完結しています。
第一部ではリウ君は自力で成長し、戦う力を得ます。
そして…
リウ君のかっこいい活躍を見てください。
虚無からはじめる異世界生活 ~最強種の仲間と共に創造神の加護の力ですべてを解決します~
すなる
ファンタジー
追記《イラストを追加しました。主要キャラのイラストも可能であれば徐々に追加していきます》
猫を庇って死んでしまった男は、ある願いをしたことで何もない世界に転生してしまうことに。
不憫に思った神が特例で加護の力を授けた。実はそれはとてつもない力を秘めた創造神の加護だった。
何もない異世界で暮らし始めた男はその力使って第二の人生を歩み出す。
ある日、偶然にも生前助けた猫を加護の力で召喚してしまう。
人が居ない寂しさから猫に話しかけていると、その猫は加護の力で人に進化してしまった。
そんな猫との共同生活からはじまり徐々に動き出す異世界生活。
男は様々な異世界で沢山の人と出会いと加護の力ですべてを解決しながら第二の人生を謳歌していく。
そんな男の人柄に惹かれ沢山の者が集まり、いつしか男が作った街は伝説の都市と語られる存在になってく。
(
聖なる幼女のお仕事、それは…
咲狛洋々
ファンタジー
とある聖皇国の聖女が、第二皇子と姿を消した。国王と皇太子達が国中を探したが見つからないまま、五年の歳月が過ぎた。魔人が現れ村を襲ったという報告を受けた王宮は、聖騎士団を差し向けるが、すでにその村は魔人に襲われ廃墟と化していた。
村の状況を調べていた聖騎士達はそこである亡骸を見つける事となる。それこそが皇子と聖女であった。長年探していた2人を連れ戻す事は叶わなかったが、そこである者を見つける。
それは皇子と聖女、二人の子供であった。聖女の力を受け継ぎ、高い魔力を持つその子供は、二人を襲った魔人の魔力に当てられ半魔になりかけている。聖魔力の高い師団長アルバートと副団長のハリィは2人で内密に魔力浄化をする事に。しかし、救出したその子の中には別の世界の人間の魂が宿りその肉体を生かしていた。
この世界とは全く異なる考え方に、常識に振り回される聖騎士達。そして次第に広がる魔神の脅威に国は脅かされて行く。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
【完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
異世界で俺はチーター
田中 歩
ファンタジー
とある高校に通う普通の高校生だが、クラスメイトからはバイトなどもせずゲームやアニメばかり見て学校以外ではあまり家から出ないため「ヒキニート」呼ばわりされている。
そんな彼が子供のころ入ったことがあるはずなのに思い出せない祖父の家の蔵に友達に話したのを機にもう一度入ってみることを決意する。
蔵に入って気がつくとそこは異世界だった?!
しかも、おじさんや爺ちゃんも異世界に行ったことがあるらしい?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる