17 / 528
第一部
017「夢バレ(1)」
しおりを挟む
目覚めると、自分の部屋だった。
違和感は結構あるけど、そのうち慣れてくるとのことだ。
それに二日目も、ちゃんと『夢』の内容のことを昨日の出来事のように詳しく覚えていたし、これで『夢』が普通の夢ではない事も確定と思っていいだろう。
そして今日は、今までより1時間早く目覚ましをセットしていたが、それよりも少し早く目が覚めた。けど、もう一眠りという感じでもないし、何より『夢』の記録を取るために起き上がる。
おぼろげな事が多いというが、かなり詳細に記憶に残っている。書いていると色々思い出したりして結構楽しい。
一方、学校は退屈だった。いや、普通といえば普通。いつも通り特に何も無い。
季節は初夏並の熱さながら五月の末頃。
そろそろ衣替えの季節で、中間テストが終わって校内には弛緩した空気が流れていた。
一年生のオレ達も、ようやく新しい学校に慣れてきたところだ。
オレ、月待翔太(つきまちしょうた)は高校一年生。この春から高校に通い始めたばかり。
珍しい名字らしく、父方の実家は九州だけどほとんど行ったことはない。
学校は偏差値で言うと真ん中ちょい上くらいの、どこにでもあるような公立高校。
それでもオレとしては、高校受験では当時の自分なりに頑張ってその程度に行くのが精一杯だった。
オレの体格は中肉中背。身長は16才の平均よりほんの少し高めの170センチ代前半。
大人になるまでに、もう少し伸びて欲しいところだ。
特技は一応剣道ということになっている。
中学で最初にできた友人につき合うという理由だけで、中学では剣道部に入っていた。おかげでそれなりに鍛えられた筈なので、体つきは悪くないと思う。
少なくとも脂肪の塊にはなっていない。
ただ、剣道部に属したからといって、オレ自身に向上心や主体性がないので強くなる筈もなかった。
中学卒業まで初段以上にはなれなかった。叫ぶのが特に苦手だった。対戦相手との試合は何とか形にはなったが、才能に目覚めたりもしていない。
だから、高校に上がっても剣道を続けようという気はなく、文化系一択だった。
正直部活はあまりしたくなかったのだけど、この学校は部活推奨という方針の学校だったから、クラブに属したに過ぎない。
成績が今ひとつな以上、さらに推薦などで進学するつもりなら内申点は大切だ。
そしてオレの平凡な能力と趣味とも言えない寂しい生活習慣に従い、文芸部を選択した。
文字媒体を読むのは、子供の頃からけっこう好きだった。媒体に特にこだわりはなく、スマホやパソコンで読むのも本で読むのも好きだったし、図書館や大きな本屋に長時間いることも苦ではない。
なおオレ自身の自己評価だけど、才能のある人間だとは思っていない。何をしても辛うじて平均よりほんの少し上、それが希望的観測上におけるオレのポジショニングだ。
けど、全てが平均ちょい上という事もなく、弱点や欠点もいっぱいあった。
陰キャな方で、友達作りは下手な方だった。
それでも中学は部活をしていたおかげで、人並みに友人もいたと思う。剣道を続けられた大きな理由だ。
しかし高校に入って、学校生活は一変した。
同じ中学から今の高校にきた中に、オレのなけなしの友人、知人が少なかったからだ。
こんなことなら、ちょっと無理して親と中三の時の担任教師の薦めで、この高校に進むんじゃ無かったと悔やんだりもした。
そして生来の陰キャな性格もあってクラスに馴染むのも遅れ、最低限の学友と言える以上のクラスメイト、いや友人を作ることに失敗していた。
クラス内では、オレと同じような雰囲気の連中と少しくらい話しはするが、外でつるんだり遊ぶ事はない。
SNSなどスマホでのつながりも、最低限のクラスメイト以上の関係はほとんどない。SNSを使う事も少ない。
クラス内でのヒエラルキーはほぼ底辺だ。
もちろんだけど、高校デビューとかあり得ない。
正直、ボッチ一歩手前だ。
向上する努力もしていないのだから、当然の結果だろう。
そうした中で、文芸部はオレにとって最後の砦に等しかった。
中学時代の部活の経験から、同じ事をしている者同士はうち解けやすいという淡い期待があったからだ。
そこまで思うのなら剣道部を選択すべきだたと言われるかも知れないが、残念ながらこの高校には剣道部がなかった。体育も剣道ではなく柔道だ。
だからこそ、消極的文字好き(文学好きではない)としては、入るクラブは文芸部以外あり得なかった。
オタク寄りの趣味だから、漫画クラブのようなクラブでもよかったかもしれないが、俺にはまるで画才はなかった。文芸部も消極的選択の結果なのだ。
文芸部は、普段部室にいる人数は少ない。
文芸部とは、本来自ら文学的な創作活動、批評活動をするのが本分だけど、それを真面目にやりたいという者はやはり少数派だ。本離れ文字離れが叫ばれて久しい昨今では尚更のようだ。
それでもこうした部が存続し続けている理由の一つは、この学校の方針故だ。
まあ、極度に無口な美少女が、窓辺の明かりを頼りに一人静かに本を読んでいれば多少話も違っているかもしれないが、残念ながら見たことはない。
けれど、オレと似たような思惑を持っている者も中にはいる。
ただだべりたい者、同じ趣味の者と話したい者、主にネット以外のオフでそうしたコミュニケーションを求める者だ。
部活必須の学校なので「らくそうだから」と文芸部を選ぶ者もいるが、文系クラブにも最低限の活動成果も求める学校なので、1ヶ月の仮入部期間が終わる頃にはそうした連中もほぼ淘汰された。
そしてオレたち新入生も、そろそろ本格的に何かを書かねばならない。
そして基本的に普段の人口密度は低いのだけど、部会日、活動日が存在するので人口密度が高まる日もある。今日はそうした日だった。
元マンモス高の名残で部室棟となっている旧校舎の一角に陣取る部室には、10名数名の部員がそれぞれ本を読んだり数名の輪を作ってだべっている。
お菓子を広げている女子部員もいる。
これぞ由緒正しき文化部の姿と言える情景だ。
この時ばかりは、オレも孤独ではなかった。学友ではなく友人と呼べるヤツもできた。
「何、ニヤついてるんだよ。ちょいキモいぞ」
そうツッコミを入れてきたのは、オレの数少ない友人のひとり元宮拓海(もとみやたくみ)。
見た目はイケメン寄りで、背丈も体格もオレよりいい。中学時代は運動部だったらしく、スポーツもそれなりにできるらしい。
なのになんで文芸部にと聞いてみると、オタクだからだそうだ。
しかも基本的に気のいいヤツで、クラス内ではそこそこの地位を得ているみたいだ。
陽キャで社交的というのは、実にうらやましい。
けど最初にオレに話しかけてきたのはタクミなので、オレとしてはこいつに救われたと言えるかもしれない。
「別に。これだけ人が揃うの、久しぶりだと思っただけ」
「確かに。連休明けの新入生発表会以来かもな」
「だろ。部員もほとんど顔を出してる」
「流石というべきか、三年の数は少ないけどなぁ」
「進学校でもないのに受験勉強かぁ。嫌だねえ現実は」
そう言いつつ、二人して部室内を軽く見渡す。
「まったくだ。『夢』にでも行けたら、多少は気が紛れるのにな」
そこでオレは、思い出したように隣に座っていたタクミの方に顔を向ける。
表情の変化など何か少しでも情報が欲しいと思ったからだ。
違和感は結構あるけど、そのうち慣れてくるとのことだ。
それに二日目も、ちゃんと『夢』の内容のことを昨日の出来事のように詳しく覚えていたし、これで『夢』が普通の夢ではない事も確定と思っていいだろう。
そして今日は、今までより1時間早く目覚ましをセットしていたが、それよりも少し早く目が覚めた。けど、もう一眠りという感じでもないし、何より『夢』の記録を取るために起き上がる。
おぼろげな事が多いというが、かなり詳細に記憶に残っている。書いていると色々思い出したりして結構楽しい。
一方、学校は退屈だった。いや、普通といえば普通。いつも通り特に何も無い。
季節は初夏並の熱さながら五月の末頃。
そろそろ衣替えの季節で、中間テストが終わって校内には弛緩した空気が流れていた。
一年生のオレ達も、ようやく新しい学校に慣れてきたところだ。
オレ、月待翔太(つきまちしょうた)は高校一年生。この春から高校に通い始めたばかり。
珍しい名字らしく、父方の実家は九州だけどほとんど行ったことはない。
学校は偏差値で言うと真ん中ちょい上くらいの、どこにでもあるような公立高校。
それでもオレとしては、高校受験では当時の自分なりに頑張ってその程度に行くのが精一杯だった。
オレの体格は中肉中背。身長は16才の平均よりほんの少し高めの170センチ代前半。
大人になるまでに、もう少し伸びて欲しいところだ。
特技は一応剣道ということになっている。
中学で最初にできた友人につき合うという理由だけで、中学では剣道部に入っていた。おかげでそれなりに鍛えられた筈なので、体つきは悪くないと思う。
少なくとも脂肪の塊にはなっていない。
ただ、剣道部に属したからといって、オレ自身に向上心や主体性がないので強くなる筈もなかった。
中学卒業まで初段以上にはなれなかった。叫ぶのが特に苦手だった。対戦相手との試合は何とか形にはなったが、才能に目覚めたりもしていない。
だから、高校に上がっても剣道を続けようという気はなく、文化系一択だった。
正直部活はあまりしたくなかったのだけど、この学校は部活推奨という方針の学校だったから、クラブに属したに過ぎない。
成績が今ひとつな以上、さらに推薦などで進学するつもりなら内申点は大切だ。
そしてオレの平凡な能力と趣味とも言えない寂しい生活習慣に従い、文芸部を選択した。
文字媒体を読むのは、子供の頃からけっこう好きだった。媒体に特にこだわりはなく、スマホやパソコンで読むのも本で読むのも好きだったし、図書館や大きな本屋に長時間いることも苦ではない。
なおオレ自身の自己評価だけど、才能のある人間だとは思っていない。何をしても辛うじて平均よりほんの少し上、それが希望的観測上におけるオレのポジショニングだ。
けど、全てが平均ちょい上という事もなく、弱点や欠点もいっぱいあった。
陰キャな方で、友達作りは下手な方だった。
それでも中学は部活をしていたおかげで、人並みに友人もいたと思う。剣道を続けられた大きな理由だ。
しかし高校に入って、学校生活は一変した。
同じ中学から今の高校にきた中に、オレのなけなしの友人、知人が少なかったからだ。
こんなことなら、ちょっと無理して親と中三の時の担任教師の薦めで、この高校に進むんじゃ無かったと悔やんだりもした。
そして生来の陰キャな性格もあってクラスに馴染むのも遅れ、最低限の学友と言える以上のクラスメイト、いや友人を作ることに失敗していた。
クラス内では、オレと同じような雰囲気の連中と少しくらい話しはするが、外でつるんだり遊ぶ事はない。
SNSなどスマホでのつながりも、最低限のクラスメイト以上の関係はほとんどない。SNSを使う事も少ない。
クラス内でのヒエラルキーはほぼ底辺だ。
もちろんだけど、高校デビューとかあり得ない。
正直、ボッチ一歩手前だ。
向上する努力もしていないのだから、当然の結果だろう。
そうした中で、文芸部はオレにとって最後の砦に等しかった。
中学時代の部活の経験から、同じ事をしている者同士はうち解けやすいという淡い期待があったからだ。
そこまで思うのなら剣道部を選択すべきだたと言われるかも知れないが、残念ながらこの高校には剣道部がなかった。体育も剣道ではなく柔道だ。
だからこそ、消極的文字好き(文学好きではない)としては、入るクラブは文芸部以外あり得なかった。
オタク寄りの趣味だから、漫画クラブのようなクラブでもよかったかもしれないが、俺にはまるで画才はなかった。文芸部も消極的選択の結果なのだ。
文芸部は、普段部室にいる人数は少ない。
文芸部とは、本来自ら文学的な創作活動、批評活動をするのが本分だけど、それを真面目にやりたいという者はやはり少数派だ。本離れ文字離れが叫ばれて久しい昨今では尚更のようだ。
それでもこうした部が存続し続けている理由の一つは、この学校の方針故だ。
まあ、極度に無口な美少女が、窓辺の明かりを頼りに一人静かに本を読んでいれば多少話も違っているかもしれないが、残念ながら見たことはない。
けれど、オレと似たような思惑を持っている者も中にはいる。
ただだべりたい者、同じ趣味の者と話したい者、主にネット以外のオフでそうしたコミュニケーションを求める者だ。
部活必須の学校なので「らくそうだから」と文芸部を選ぶ者もいるが、文系クラブにも最低限の活動成果も求める学校なので、1ヶ月の仮入部期間が終わる頃にはそうした連中もほぼ淘汰された。
そしてオレたち新入生も、そろそろ本格的に何かを書かねばならない。
そして基本的に普段の人口密度は低いのだけど、部会日、活動日が存在するので人口密度が高まる日もある。今日はそうした日だった。
元マンモス高の名残で部室棟となっている旧校舎の一角に陣取る部室には、10名数名の部員がそれぞれ本を読んだり数名の輪を作ってだべっている。
お菓子を広げている女子部員もいる。
これぞ由緒正しき文化部の姿と言える情景だ。
この時ばかりは、オレも孤独ではなかった。学友ではなく友人と呼べるヤツもできた。
「何、ニヤついてるんだよ。ちょいキモいぞ」
そうツッコミを入れてきたのは、オレの数少ない友人のひとり元宮拓海(もとみやたくみ)。
見た目はイケメン寄りで、背丈も体格もオレよりいい。中学時代は運動部だったらしく、スポーツもそれなりにできるらしい。
なのになんで文芸部にと聞いてみると、オタクだからだそうだ。
しかも基本的に気のいいヤツで、クラス内ではそこそこの地位を得ているみたいだ。
陽キャで社交的というのは、実にうらやましい。
けど最初にオレに話しかけてきたのはタクミなので、オレとしてはこいつに救われたと言えるかもしれない。
「別に。これだけ人が揃うの、久しぶりだと思っただけ」
「確かに。連休明けの新入生発表会以来かもな」
「だろ。部員もほとんど顔を出してる」
「流石というべきか、三年の数は少ないけどなぁ」
「進学校でもないのに受験勉強かぁ。嫌だねえ現実は」
そう言いつつ、二人して部室内を軽く見渡す。
「まったくだ。『夢』にでも行けたら、多少は気が紛れるのにな」
そこでオレは、思い出したように隣に座っていたタクミの方に顔を向ける。
表情の変化など何か少しでも情報が欲しいと思ったからだ。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
転生して捨てられたけど日々是好日だね。【二章・完】
ぼん@ぼおやっじ
ファンタジー
おなじみ異世界に転生した主人公の物語。
転生はデフォです。
でもなぜか神様に見込まれて魔法とか魔力とか失ってしまったリウ君の物語。
リウ君は幼児ですが魔力がないので馬鹿にされます。でも周りの大人たちにもいい人はいて、愛されて成長していきます。
しかしリウ君の暮らす村の近くには『タタリ』という恐ろしいものを封じた祠があたのです。
この話は第一部ということでそこまでは完結しています。
第一部ではリウ君は自力で成長し、戦う力を得ます。
そして…
リウ君のかっこいい活躍を見てください。
虚無からはじめる異世界生活 ~最強種の仲間と共に創造神の加護の力ですべてを解決します~
すなる
ファンタジー
追記《イラストを追加しました。主要キャラのイラストも可能であれば徐々に追加していきます》
猫を庇って死んでしまった男は、ある願いをしたことで何もない世界に転生してしまうことに。
不憫に思った神が特例で加護の力を授けた。実はそれはとてつもない力を秘めた創造神の加護だった。
何もない異世界で暮らし始めた男はその力使って第二の人生を歩み出す。
ある日、偶然にも生前助けた猫を加護の力で召喚してしまう。
人が居ない寂しさから猫に話しかけていると、その猫は加護の力で人に進化してしまった。
そんな猫との共同生活からはじまり徐々に動き出す異世界生活。
男は様々な異世界で沢山の人と出会いと加護の力ですべてを解決しながら第二の人生を謳歌していく。
そんな男の人柄に惹かれ沢山の者が集まり、いつしか男が作った街は伝説の都市と語られる存在になってく。
(
聖なる幼女のお仕事、それは…
咲狛洋々
ファンタジー
とある聖皇国の聖女が、第二皇子と姿を消した。国王と皇太子達が国中を探したが見つからないまま、五年の歳月が過ぎた。魔人が現れ村を襲ったという報告を受けた王宮は、聖騎士団を差し向けるが、すでにその村は魔人に襲われ廃墟と化していた。
村の状況を調べていた聖騎士達はそこである亡骸を見つける事となる。それこそが皇子と聖女であった。長年探していた2人を連れ戻す事は叶わなかったが、そこである者を見つける。
それは皇子と聖女、二人の子供であった。聖女の力を受け継ぎ、高い魔力を持つその子供は、二人を襲った魔人の魔力に当てられ半魔になりかけている。聖魔力の高い師団長アルバートと副団長のハリィは2人で内密に魔力浄化をする事に。しかし、救出したその子の中には別の世界の人間の魂が宿りその肉体を生かしていた。
この世界とは全く異なる考え方に、常識に振り回される聖騎士達。そして次第に広がる魔神の脅威に国は脅かされて行く。
エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~
シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。
主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。
追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。
さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。
疫病? これ飲めば治りますよ?
これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
【完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる