203 / 233
祈りの刻
その十二
しおりを挟む
俺たちに茶を運んで来た相手を見てまず驚いた。
獣の耳のようなふわふわの角を二本、頭の上に乗っけ、手の甲から腕に掛けてびっしりと白い綿毛のような毛皮に覆われている。
最初今流行の迷宮病であるイマージュかと思ったが、実はイマージュは変身している時間はそう長くない。
彼女はその姿に合わせて服装なども揃えていたし、あまりにも自然だった。
ほぼ間違いなく感染者だ。
キャリアーと言うのは怪異に汚染された者のことを言う。
大概の場合は精神まで汚染されて討伐対象となるのだが、ごく稀に自意識を正常に保ったままに怪異の能力だけ取得する者がいる。
ほとんど奇跡のような割合であり、狙って出来ることではないのであまり知られてはいないが、俺も存在することだけは知っていた。
珍しい。と言うか、よく入国出来たな。
キャリアーは忌み嫌われる。
主体は確かに人間だが、怪異である部分が残っていて、更にまた他人に感染しないとも限らないからだ。
そのため、キャリアーの多くは他国への入国を断られることが多かった。
彼女はよほど安定していて更に実績と信用があるに違いない。
テーブルにコーヒーと洋菓子を並べるとふわりとエプロンをたなびかせ半回転して背中を見せる。
うおおお、ショートパンツだ。しかもそのギリギリなパンツのライン上にはなんとふわふわの白い尻尾があった。
ヤギみたいな尻尾だ!
「……隆志さん」
ふと、伊藤さんの声が耳に届く。
なにげなく振り向くと、やたら冷ややかな笑顔がそこにあった。
え? なに? どうした?
よくわからないながら、ひどく身の危険を感じる笑顔だ。
対応を間違えたらきっと俺は生きながら死ぬだろう。
矛盾しているがそんなことを思わせる笑顔だった。
「え、ああ、それでは仕事の話をさせていただきますね」
とりあえず仕事に逃げた俺を腰抜けと誰が言うだろう。
いや、言うまい。
「おう、まずわざわざご足労くださったことに礼を言うぜ。今までいろんな道具のメーカーと話をしたことはあったが、わざわざ担当者が直接出向いてくれたとこは初めてだ」
対応している冒険者がどこか嬉しそうに言う。
まぁそうだろうな。
常識的な社会で働いている人間にとって冒険者という存在はいわばギャングとか傭兵とかと同じだ。
直接会いたいと思うはずもない。
「それでご要望についてですが、外部接続を可能にして欲しいということでしたね」
「そうだ。まぁ俺のほうでも弄ってはみたんだけどよ。分解すると術式が解除されちまうし蓋を開けた状態だと水が溜まらねえしどうにもまいっちまってよ」
分解したことを当たり前のようにメーカーの人間に告げる相手に苦笑する。
冒険者にはそれが常識ということはわかってはいたが、さすがに作った側としてはちょっと辛い所だ。
「まず理解していただきたいのですが、我々商品を提供する立場としては一個の完成品としての品物を販売しているのであって、商品の仕様の一部を販売している訳ではないのです。ですから商品の性能の一部を別の用途に使いたいというご要望にお応えするのは問題が生じてしまいます」
「なんでえ、ケチケチするこたあねえだろ?」
「私どもは商品を販売するにあたって、さまざまな角度から安全性をテストしてその上で品質を保証して販売しています。私どもの商品をお使いになられている以上は安全に使っていただきたいという、販売する者としての矜持やモラルの、まぁ言葉は大げさですが、ごく当たり前の常識的な納得の上での品物の提供ということになります」
俺はとりあえず基本的な企業モラルの話から入った。
相手が納得しないのは最初からわかっているのが虚しい。
「ですからその定められた形、用途以外での転用には会社としてはお応え出来ないのです」
「ケッ、結局は金の話だろうが」
相手はコーヒーを一口ごくりと飲み込むとそう吐き捨てた。
「事故があった場合の賠償金を払いたくねえんだろうが」
「そういう問題ではありません。お金の問題はささいなことです。私どもにとって重要なのは信用です」
こういうクレームを付ける人間の中には企業は金で動いていると思っている人間が多い。
いや、確かに商売は金で動いているし、そもそも金が動かない経済など死んだようなものだ。
しかし、金で信用を買えるかというとそれは無理なのである。
信用を無くした企業はどれだけ金を持っていても成功することは出来ない。
品物を販売するということは相手に信用してもらうということでもあるのだ。
「その理屈はわからなくはない。俺達の仕事だって信用は大事だからな」
確かに冒険者にも信用は大事だろう。
命を預け合うような仕事だしな。
「だがな、客がお前んとこの商品の価値を認めて、その上で応用を効かせてくれって言ってるんだ。職人としてはそれに応えるのも商売だろうが」
んん、なんだろう。この相手と俺との間に数世紀の時代の隔たりがあるような気がして来たぞ。
あれだな、職人個人が直接利用者と対面販売していた時代の感覚だよな。
まぁ俺としては決して嫌いではない考え方だ。
「もしお客様がオーダーメイドとして発注をしたいということなら我が社の専門の部署の者に対応を任せることも出来ますよ?」
個別の注文に応えるというのは企業として出来ない話でもない。
もちろん専属の仕事になるからそれだけの費用は掛かるし仕様を一新するんならその開発費を含めて膨大な金額になりかねないが、そこまでは俺の考えることじゃあないしな。
しかし相手は唸り声を上げ、俺の言葉を遮った。
「そういうんじゃねえんだよ。今あるモンを使って出来ることをやれるだろって話だ」
うん、堂々巡りだ。
そんな予感はしてた。
「あの」
そんな所へ伊藤さんが言葉を挟む。
「うちのポットを外部出力したいというお話しでしたが、それは給水装置としてということなのでしょうか?」
「あ? ああ、まぁそういうこったな」
「でも補水の術式は特別な物ではないですよね?」
伊藤さんの疑問に、俺もそう言えばと疑問を感じた。
そもそもうちのポットに使っている術式は汎用術式だ。
特別なものでもなんでもない。
我が国では術式は武器の類として規制されているから一般家庭では使えないが、この特区の冒険者なら術式を使った道具も使い放題のはずだ。
実際蛇口を貼り付けることによって水を生み出す携帯蛇口くんなどという商品もある。
「いや、水だけ出ても仕方ねえんだよ。作りたい食い物に応じて容量を調整出来て調理まで一括でやってくれる仕組みをそのまま応用してえんだよ」
「ふむ、なんとなくお客様のご要望はわかりました。つまり今の商品仕様で大人数に対応したいのではないですか?」
「最初からそう言ってるだろうが」
いや、言ってないから。
しかし流が切り出してくれたことで話は分かった。
そしてそれが無理だということも。
流が続けてその説明をした。
「お客様、大変申し訳ありませんが、今の私どもの商品ではそのご要望にはお応え出来かねます。ご存知とは思いますが、生成術の場合、その制御術式は記述が細かくなる傾向にあります。この商品においては範囲指定のための組み換え術式を利用していますが、その範囲は今の容量が限界なのです」
「ああん? どういうこった?」
「これ以上範囲を広げることは出来ないということです」
「ぐぬぬ」
刺青の描かれた禿頭が赤く染まる。
「そこをなんとかしてみせるのが職人だろうが!」
「なんともなりません。もし足りないというのなら人数分私どもの製品を揃えていただいてはどうでしょう?」
「それじゃあかさばるだろうが」
と言うわけで、無理ということを納得してもらえた。
めでたしめでたし。
冒険者の男は目に見えてがっかりしていたようだが、こればっかりは仕方ない。
何しろあの嵌め込み式の魔法陣を作った男が言うんだから間違いのない話だ。
「あーあ、やっぱり基本はレーションで行くしか無いのか」
男は露骨に肩を落とす。
冒険者にとって食の問題は深刻らしい。
「火を使っての調理は駄目なんですか?」
「下層ならともかく中層以上だと自殺行為だ。匂いや熱に敏感やモンスターに見つかっちまうし、連中、結界破りを当たり前のように持ってやがるからなぁ」
「それは辛いですね」
「まったくだ。だがまぁお宅のポットであったかいスープやコーヒーぐらいなら全員で楽しむことも出来る。それだけでも結構違うからな。今回迷惑を掛けたが、感謝はしてるんだぜ? いいもの作ってくれたよ」
長い間暖かい物を食べられないということは結構こたえるものだ。
しかし同時に冒険者は荷物を嫌う。ランチジャーサイズのうちの調理ポットを人数分持ち歩くのはさすがにかさばるのだろう。
使い捨てじゃないから途中で捨てる訳にもいかないしな。
「コーヒーのおかわりいかがですか?」
いわゆるケモミミモデル体型の美人な冒険者にニッコリと微笑みかけられながら、俺はこの足りない部分を埋める何かいい方法はないかと考えたのだった。
獣の耳のようなふわふわの角を二本、頭の上に乗っけ、手の甲から腕に掛けてびっしりと白い綿毛のような毛皮に覆われている。
最初今流行の迷宮病であるイマージュかと思ったが、実はイマージュは変身している時間はそう長くない。
彼女はその姿に合わせて服装なども揃えていたし、あまりにも自然だった。
ほぼ間違いなく感染者だ。
キャリアーと言うのは怪異に汚染された者のことを言う。
大概の場合は精神まで汚染されて討伐対象となるのだが、ごく稀に自意識を正常に保ったままに怪異の能力だけ取得する者がいる。
ほとんど奇跡のような割合であり、狙って出来ることではないのであまり知られてはいないが、俺も存在することだけは知っていた。
珍しい。と言うか、よく入国出来たな。
キャリアーは忌み嫌われる。
主体は確かに人間だが、怪異である部分が残っていて、更にまた他人に感染しないとも限らないからだ。
そのため、キャリアーの多くは他国への入国を断られることが多かった。
彼女はよほど安定していて更に実績と信用があるに違いない。
テーブルにコーヒーと洋菓子を並べるとふわりとエプロンをたなびかせ半回転して背中を見せる。
うおおお、ショートパンツだ。しかもそのギリギリなパンツのライン上にはなんとふわふわの白い尻尾があった。
ヤギみたいな尻尾だ!
「……隆志さん」
ふと、伊藤さんの声が耳に届く。
なにげなく振り向くと、やたら冷ややかな笑顔がそこにあった。
え? なに? どうした?
よくわからないながら、ひどく身の危険を感じる笑顔だ。
対応を間違えたらきっと俺は生きながら死ぬだろう。
矛盾しているがそんなことを思わせる笑顔だった。
「え、ああ、それでは仕事の話をさせていただきますね」
とりあえず仕事に逃げた俺を腰抜けと誰が言うだろう。
いや、言うまい。
「おう、まずわざわざご足労くださったことに礼を言うぜ。今までいろんな道具のメーカーと話をしたことはあったが、わざわざ担当者が直接出向いてくれたとこは初めてだ」
対応している冒険者がどこか嬉しそうに言う。
まぁそうだろうな。
常識的な社会で働いている人間にとって冒険者という存在はいわばギャングとか傭兵とかと同じだ。
直接会いたいと思うはずもない。
「それでご要望についてですが、外部接続を可能にして欲しいということでしたね」
「そうだ。まぁ俺のほうでも弄ってはみたんだけどよ。分解すると術式が解除されちまうし蓋を開けた状態だと水が溜まらねえしどうにもまいっちまってよ」
分解したことを当たり前のようにメーカーの人間に告げる相手に苦笑する。
冒険者にはそれが常識ということはわかってはいたが、さすがに作った側としてはちょっと辛い所だ。
「まず理解していただきたいのですが、我々商品を提供する立場としては一個の完成品としての品物を販売しているのであって、商品の仕様の一部を販売している訳ではないのです。ですから商品の性能の一部を別の用途に使いたいというご要望にお応えするのは問題が生じてしまいます」
「なんでえ、ケチケチするこたあねえだろ?」
「私どもは商品を販売するにあたって、さまざまな角度から安全性をテストしてその上で品質を保証して販売しています。私どもの商品をお使いになられている以上は安全に使っていただきたいという、販売する者としての矜持やモラルの、まぁ言葉は大げさですが、ごく当たり前の常識的な納得の上での品物の提供ということになります」
俺はとりあえず基本的な企業モラルの話から入った。
相手が納得しないのは最初からわかっているのが虚しい。
「ですからその定められた形、用途以外での転用には会社としてはお応え出来ないのです」
「ケッ、結局は金の話だろうが」
相手はコーヒーを一口ごくりと飲み込むとそう吐き捨てた。
「事故があった場合の賠償金を払いたくねえんだろうが」
「そういう問題ではありません。お金の問題はささいなことです。私どもにとって重要なのは信用です」
こういうクレームを付ける人間の中には企業は金で動いていると思っている人間が多い。
いや、確かに商売は金で動いているし、そもそも金が動かない経済など死んだようなものだ。
しかし、金で信用を買えるかというとそれは無理なのである。
信用を無くした企業はどれだけ金を持っていても成功することは出来ない。
品物を販売するということは相手に信用してもらうということでもあるのだ。
「その理屈はわからなくはない。俺達の仕事だって信用は大事だからな」
確かに冒険者にも信用は大事だろう。
命を預け合うような仕事だしな。
「だがな、客がお前んとこの商品の価値を認めて、その上で応用を効かせてくれって言ってるんだ。職人としてはそれに応えるのも商売だろうが」
んん、なんだろう。この相手と俺との間に数世紀の時代の隔たりがあるような気がして来たぞ。
あれだな、職人個人が直接利用者と対面販売していた時代の感覚だよな。
まぁ俺としては決して嫌いではない考え方だ。
「もしお客様がオーダーメイドとして発注をしたいということなら我が社の専門の部署の者に対応を任せることも出来ますよ?」
個別の注文に応えるというのは企業として出来ない話でもない。
もちろん専属の仕事になるからそれだけの費用は掛かるし仕様を一新するんならその開発費を含めて膨大な金額になりかねないが、そこまでは俺の考えることじゃあないしな。
しかし相手は唸り声を上げ、俺の言葉を遮った。
「そういうんじゃねえんだよ。今あるモンを使って出来ることをやれるだろって話だ」
うん、堂々巡りだ。
そんな予感はしてた。
「あの」
そんな所へ伊藤さんが言葉を挟む。
「うちのポットを外部出力したいというお話しでしたが、それは給水装置としてということなのでしょうか?」
「あ? ああ、まぁそういうこったな」
「でも補水の術式は特別な物ではないですよね?」
伊藤さんの疑問に、俺もそう言えばと疑問を感じた。
そもそもうちのポットに使っている術式は汎用術式だ。
特別なものでもなんでもない。
我が国では術式は武器の類として規制されているから一般家庭では使えないが、この特区の冒険者なら術式を使った道具も使い放題のはずだ。
実際蛇口を貼り付けることによって水を生み出す携帯蛇口くんなどという商品もある。
「いや、水だけ出ても仕方ねえんだよ。作りたい食い物に応じて容量を調整出来て調理まで一括でやってくれる仕組みをそのまま応用してえんだよ」
「ふむ、なんとなくお客様のご要望はわかりました。つまり今の商品仕様で大人数に対応したいのではないですか?」
「最初からそう言ってるだろうが」
いや、言ってないから。
しかし流が切り出してくれたことで話は分かった。
そしてそれが無理だということも。
流が続けてその説明をした。
「お客様、大変申し訳ありませんが、今の私どもの商品ではそのご要望にはお応え出来かねます。ご存知とは思いますが、生成術の場合、その制御術式は記述が細かくなる傾向にあります。この商品においては範囲指定のための組み換え術式を利用していますが、その範囲は今の容量が限界なのです」
「ああん? どういうこった?」
「これ以上範囲を広げることは出来ないということです」
「ぐぬぬ」
刺青の描かれた禿頭が赤く染まる。
「そこをなんとかしてみせるのが職人だろうが!」
「なんともなりません。もし足りないというのなら人数分私どもの製品を揃えていただいてはどうでしょう?」
「それじゃあかさばるだろうが」
と言うわけで、無理ということを納得してもらえた。
めでたしめでたし。
冒険者の男は目に見えてがっかりしていたようだが、こればっかりは仕方ない。
何しろあの嵌め込み式の魔法陣を作った男が言うんだから間違いのない話だ。
「あーあ、やっぱり基本はレーションで行くしか無いのか」
男は露骨に肩を落とす。
冒険者にとって食の問題は深刻らしい。
「火を使っての調理は駄目なんですか?」
「下層ならともかく中層以上だと自殺行為だ。匂いや熱に敏感やモンスターに見つかっちまうし、連中、結界破りを当たり前のように持ってやがるからなぁ」
「それは辛いですね」
「まったくだ。だがまぁお宅のポットであったかいスープやコーヒーぐらいなら全員で楽しむことも出来る。それだけでも結構違うからな。今回迷惑を掛けたが、感謝はしてるんだぜ? いいもの作ってくれたよ」
長い間暖かい物を食べられないということは結構こたえるものだ。
しかし同時に冒険者は荷物を嫌う。ランチジャーサイズのうちの調理ポットを人数分持ち歩くのはさすがにかさばるのだろう。
使い捨てじゃないから途中で捨てる訳にもいかないしな。
「コーヒーのおかわりいかがですか?」
いわゆるケモミミモデル体型の美人な冒険者にニッコリと微笑みかけられながら、俺はこの足りない部分を埋める何かいい方法はないかと考えたのだった。
0
お気に入りに追加
122
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる