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祈りの刻
その七
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伊藤さんに巫女としての能力が開眼したからと言って、日常はさして何が変わる訳でもなく、職場でもいつも通りに過ごしていた。
それと言うのも伊藤さんの異能に関して色々ためしてはみたものの、自発的にその能力を使うことは出来なかったという理由もあるのだろう。
力を発現出来るようになって修行となったらまた違った日常もあったのかもしれない。
「突然発現した異能力なんて本人にとってみれば腕に貼り付いて離れない刃物のようなもんだ。むしろ使えないほうがいい」
「でも、存在するのに使えないのはいわゆる宝の持ち腐れという奴でしょう? もったいないですよ」
「もったいないって……いや、う~ん、それは確かにそういう感覚はあるかもしれないけどな」
いつものごとく昼食時に話し合いをしているのだが、伊藤さんはかつてない程自分の降って湧いたような力に固執しているように感じられた。
彼女には超人願望のようなものは無かったと思うのだが、やっぱりあるとなれば使ってみたいというのは確かにあるんだろうな。
その辺は俺にも理解は出来る。
それにいざという時に制御出来なくて危険に陥るのは能力者の定番でもある。
適うことなら使いこなしたいというのは当然の話だろう。
俺としては日常の中で普通に過ごしていて欲しいのだが、開眼してしまったものを今更どうしようもないしな。
そんな風に異能力に否定的な俺を非難した伊藤さんだったが、しかしすぐにその勢いは減じてしまう。
「でも今はあまり考えたくないというのも正直な所ではあるんです。制御訓練施設で酔ってしまってご迷惑をかけてしまいましたから」
「あー、あれは辛そうだったな」
政府肝いりの能力者の訓練施設だが、その中には制御訓練用のシミュレーション設備がある。
ゲーム感覚で操作出来るので突然能力が発現した人間にも使いやすいし、人気がある設備なんだが、どうやら伊藤さんはその設備で自律神経がおかしくなってしまったらしく、ゲームで言う所の3D酔いのような症状を発症してしまったのだ。
よっぽど堪えたらしく、もうあの施設に行きたくない気持ちになってしまったらしい。
あれってシステム的には確か共振作用を利用しているんだよな。俺もあんまり詳しくないが、振り幅の大きい波動を本人の波動と重ねることによって能力制御を学ぶような仕組みだったはずだ。
波動を無意識にシャットアウトしてしまう伊藤さんには合わなかったのかもしれない。
「とりあえず、今日は午後から新製品のリサーチ結果についての検討会があるので、このことは一旦おいて置きましょう。商品改善についての提案をしなきゃならないですから」
「あーあれな。冒険者向け商品が評判いいのはよかったけど不正改造が多くて、改造の結果のクレームが増えているんだったよな。そもそも違法改造しているのに販売元にクレームってどういうことなんだろうな、意味がわからん」
「冒険者の人たちはこの国の常識に縛られていませんからね。発想の自由さが彼らの真骨頂でもありますし」
「その辺は優香に一日の長があるよな、冒険者に対する理解度で」
「理解なんて出来ていませんよ。何かを完全に理解することなんて出来ないんじゃないでしょうか? でも、共感することは出来ますし、その人がどう感じているかは聞いて確かめることも出来ます。常に理解しようとすることが大切だと思うんです」
「なるほど、優香は冒険者に対して真摯なんだな」
伊藤さんは俺のほうを見てにこりと笑ってみせる。
「そうありたいと思っているだけです。けっこう口だけなんですよ、私」
「優香が口だけなら俺と付き合うこともなかったと思うけどな」
そう告げると伊藤さんはたちまち赤くなった。
「それは私が隆志さんにアタックしまくった恥ずかしい女と言うことなんでしょうか?」
「いや、そういう意味じゃないけど」
俺が慌ててそう言い訳をすると伊藤さんはムムムと口を引き結んで俺を上目遣いで睨んだ。
うん、それ怖くないから。むしろ可愛いから。今、端末取り出して写真撮ったりしたら怒られるだろうな。
緊張感のない俺たちは、屋上庭園でいつもの昼食を終えたのだが、その後の会議でとんでもない話になるとはその時は夢にも思っていなかったのだった。
―― ◇ ◇ ◇ ――
「えっ? それって特区でってことですか?」
「ああ、もちろん会社のほうで独自に現地案内人を雇って安全性は確保して行うということだが、さすがに場所が場所だから全く知識の無い人間は当てられないからな。そこで白羽の矢が立ったのが君と伊藤さんという訳なんだ」
会議で出された会社からの要請は俺の予想だにしないものだった。
すなわち現地で直接クレームの詳細を把握して来るようにとのお達しだったのだ。
しかもその要員に選ばれたのが俺と伊藤さんだという。
いや、俺はわかる。
課長以上のお偉いさんには俺がハンターだってことはもう知られている話だ。
しかし、伊藤さんはどうなんだ? まさか俺と付き合っているからといかいう理由じゃないだろうな。
「俺はともかくなんで伊藤さんなんですか?」
「そうですよ! いくら職場内恋愛をしているからって厳しすぎませんか?」
と、なぞの抗議をかましたのは伊藤さんの同僚の御池さんだ。
伊藤さんの先輩にあたるが、同年代の友人のように仲が良い二人なので、きっと理不尽な会社命令に憤りを感じたのだろう。
しかし、だ。なんでそこで社内恋愛の話になるんだ? 見てみろ、伊藤さんがいたたまれないという感じに真っ赤になってるだろ!
課長が困ったようにコホンと咳払いをした。
「そういう話ではなくだ。彼女の対人スキルに会社側としては期待しているということなんだろう」
ああと、俺は納得した。
そうか会社側は彼女の父親が元冒険者というのを把握しているな、と。
今回の異能力登録の届け出と併せて身辺調査されたか。
「まぁ二人だけじゃあ仕事じゃなくて単なるデートになってしまうんじゃないか? と疑う気持ちはわかるんで。今回は私も同行することになった」
と、そこへ割って入ったのが流である。
え? マジで?
課長がびっくりしてるけど、マジで?
「あの、一ノ宮室長、伺っておりませんが」
やっぱりな。
「それは部署が違うからではないでしょうか。私と彼らが開発のリサーチチームとして現地に赴くということになるようですよ」
嘘だ。
絶対今ゴリ押しで決めるつもりになったんだろう。
会社としてこいつを危険地帯に送り出すはずがない。
そもそもバックが危険すぎてこいつに無茶させる度胸がある奴なんかいるはずがないのだ。
しかし、逆に言えば、こいつが無理を言い出したら、本人が諦めない限り会社にも止められないということでもある。
これはとんでもないことになったな。
もちろん会社側としては特区と言っても明るい観光客向けの表通り辺りのリサーチでことを済ませる予定だったのだろうけど、それでは本当に知りたいことには届かない。
違法改造なんて表に顔を出す冒険者に尋ねたってうまく躱されてしまうのが目に見えている。
どうしたって少し潜る必要があるだろう。
そんなことを一般の二流どころの家電メーカーであるうちの会社が理解出来るはずもない。
しかし成果を出すには危険に踏み込むしかないのだ。
流が突然噛んできたのはそれを理解した上で、会社に対する牽制もあるのだろう。
ただ、実際に現地に行って調査をしたいという理由もあるのかもしれない。
現地ガイドか、こうなったらもういっそ知り合いで固めてしまうか。
会社名義ならタネルを雇っても迷惑も掛からないだろうしな。
しかしまさか、ハンターのほうでなく仕事絡みで特区に入ることになろうとは、予想もしていない事態だ。
俺は真っ赤になってうつむいたままの伊藤さんと、流の登場にちょっと呆けたようになって見とれている御池さん、そしてタラシ野郎の我が親友である流のしれっとした真面目な横顔を見ながら、なにかこう、いつもとは勝手の違う成り行きに不安を覚えないではいられなかったのである。
それと言うのも伊藤さんの異能に関して色々ためしてはみたものの、自発的にその能力を使うことは出来なかったという理由もあるのだろう。
力を発現出来るようになって修行となったらまた違った日常もあったのかもしれない。
「突然発現した異能力なんて本人にとってみれば腕に貼り付いて離れない刃物のようなもんだ。むしろ使えないほうがいい」
「でも、存在するのに使えないのはいわゆる宝の持ち腐れという奴でしょう? もったいないですよ」
「もったいないって……いや、う~ん、それは確かにそういう感覚はあるかもしれないけどな」
いつものごとく昼食時に話し合いをしているのだが、伊藤さんはかつてない程自分の降って湧いたような力に固執しているように感じられた。
彼女には超人願望のようなものは無かったと思うのだが、やっぱりあるとなれば使ってみたいというのは確かにあるんだろうな。
その辺は俺にも理解は出来る。
それにいざという時に制御出来なくて危険に陥るのは能力者の定番でもある。
適うことなら使いこなしたいというのは当然の話だろう。
俺としては日常の中で普通に過ごしていて欲しいのだが、開眼してしまったものを今更どうしようもないしな。
そんな風に異能力に否定的な俺を非難した伊藤さんだったが、しかしすぐにその勢いは減じてしまう。
「でも今はあまり考えたくないというのも正直な所ではあるんです。制御訓練施設で酔ってしまってご迷惑をかけてしまいましたから」
「あー、あれは辛そうだったな」
政府肝いりの能力者の訓練施設だが、その中には制御訓練用のシミュレーション設備がある。
ゲーム感覚で操作出来るので突然能力が発現した人間にも使いやすいし、人気がある設備なんだが、どうやら伊藤さんはその設備で自律神経がおかしくなってしまったらしく、ゲームで言う所の3D酔いのような症状を発症してしまったのだ。
よっぽど堪えたらしく、もうあの施設に行きたくない気持ちになってしまったらしい。
あれってシステム的には確か共振作用を利用しているんだよな。俺もあんまり詳しくないが、振り幅の大きい波動を本人の波動と重ねることによって能力制御を学ぶような仕組みだったはずだ。
波動を無意識にシャットアウトしてしまう伊藤さんには合わなかったのかもしれない。
「とりあえず、今日は午後から新製品のリサーチ結果についての検討会があるので、このことは一旦おいて置きましょう。商品改善についての提案をしなきゃならないですから」
「あーあれな。冒険者向け商品が評判いいのはよかったけど不正改造が多くて、改造の結果のクレームが増えているんだったよな。そもそも違法改造しているのに販売元にクレームってどういうことなんだろうな、意味がわからん」
「冒険者の人たちはこの国の常識に縛られていませんからね。発想の自由さが彼らの真骨頂でもありますし」
「その辺は優香に一日の長があるよな、冒険者に対する理解度で」
「理解なんて出来ていませんよ。何かを完全に理解することなんて出来ないんじゃないでしょうか? でも、共感することは出来ますし、その人がどう感じているかは聞いて確かめることも出来ます。常に理解しようとすることが大切だと思うんです」
「なるほど、優香は冒険者に対して真摯なんだな」
伊藤さんは俺のほうを見てにこりと笑ってみせる。
「そうありたいと思っているだけです。けっこう口だけなんですよ、私」
「優香が口だけなら俺と付き合うこともなかったと思うけどな」
そう告げると伊藤さんはたちまち赤くなった。
「それは私が隆志さんにアタックしまくった恥ずかしい女と言うことなんでしょうか?」
「いや、そういう意味じゃないけど」
俺が慌ててそう言い訳をすると伊藤さんはムムムと口を引き結んで俺を上目遣いで睨んだ。
うん、それ怖くないから。むしろ可愛いから。今、端末取り出して写真撮ったりしたら怒られるだろうな。
緊張感のない俺たちは、屋上庭園でいつもの昼食を終えたのだが、その後の会議でとんでもない話になるとはその時は夢にも思っていなかったのだった。
―― ◇ ◇ ◇ ――
「えっ? それって特区でってことですか?」
「ああ、もちろん会社のほうで独自に現地案内人を雇って安全性は確保して行うということだが、さすがに場所が場所だから全く知識の無い人間は当てられないからな。そこで白羽の矢が立ったのが君と伊藤さんという訳なんだ」
会議で出された会社からの要請は俺の予想だにしないものだった。
すなわち現地で直接クレームの詳細を把握して来るようにとのお達しだったのだ。
しかもその要員に選ばれたのが俺と伊藤さんだという。
いや、俺はわかる。
課長以上のお偉いさんには俺がハンターだってことはもう知られている話だ。
しかし、伊藤さんはどうなんだ? まさか俺と付き合っているからといかいう理由じゃないだろうな。
「俺はともかくなんで伊藤さんなんですか?」
「そうですよ! いくら職場内恋愛をしているからって厳しすぎませんか?」
と、なぞの抗議をかましたのは伊藤さんの同僚の御池さんだ。
伊藤さんの先輩にあたるが、同年代の友人のように仲が良い二人なので、きっと理不尽な会社命令に憤りを感じたのだろう。
しかし、だ。なんでそこで社内恋愛の話になるんだ? 見てみろ、伊藤さんがいたたまれないという感じに真っ赤になってるだろ!
課長が困ったようにコホンと咳払いをした。
「そういう話ではなくだ。彼女の対人スキルに会社側としては期待しているということなんだろう」
ああと、俺は納得した。
そうか会社側は彼女の父親が元冒険者というのを把握しているな、と。
今回の異能力登録の届け出と併せて身辺調査されたか。
「まぁ二人だけじゃあ仕事じゃなくて単なるデートになってしまうんじゃないか? と疑う気持ちはわかるんで。今回は私も同行することになった」
と、そこへ割って入ったのが流である。
え? マジで?
課長がびっくりしてるけど、マジで?
「あの、一ノ宮室長、伺っておりませんが」
やっぱりな。
「それは部署が違うからではないでしょうか。私と彼らが開発のリサーチチームとして現地に赴くということになるようですよ」
嘘だ。
絶対今ゴリ押しで決めるつもりになったんだろう。
会社としてこいつを危険地帯に送り出すはずがない。
そもそもバックが危険すぎてこいつに無茶させる度胸がある奴なんかいるはずがないのだ。
しかし、逆に言えば、こいつが無理を言い出したら、本人が諦めない限り会社にも止められないということでもある。
これはとんでもないことになったな。
もちろん会社側としては特区と言っても明るい観光客向けの表通り辺りのリサーチでことを済ませる予定だったのだろうけど、それでは本当に知りたいことには届かない。
違法改造なんて表に顔を出す冒険者に尋ねたってうまく躱されてしまうのが目に見えている。
どうしたって少し潜る必要があるだろう。
そんなことを一般の二流どころの家電メーカーであるうちの会社が理解出来るはずもない。
しかし成果を出すには危険に踏み込むしかないのだ。
流が突然噛んできたのはそれを理解した上で、会社に対する牽制もあるのだろう。
ただ、実際に現地に行って調査をしたいという理由もあるのかもしれない。
現地ガイドか、こうなったらもういっそ知り合いで固めてしまうか。
会社名義ならタネルを雇っても迷惑も掛からないだろうしな。
しかしまさか、ハンターのほうでなく仕事絡みで特区に入ることになろうとは、予想もしていない事態だ。
俺は真っ赤になってうつむいたままの伊藤さんと、流の登場にちょっと呆けたようになって見とれている御池さん、そしてタラシ野郎の我が親友である流のしれっとした真面目な横顔を見ながら、なにかこう、いつもとは勝手の違う成り行きに不安を覚えないではいられなかったのである。
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