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祈りの刻

その三

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「一番の問題は彼女は意識して能力を使えないらしいということですね」
「どういうことだ? だって歌を歌えば力を使えるんだろう?」

 能力に対するテストが終わり、由美子と伊藤さんが二人でお茶の準備をするとか言って部屋へと戻った後、浩二との打ち合わせとなった。
 どのあたりまで彼女に話すのかということと、今回わかったことがどの程度なのかということの情報共有だ。

「あの歌はどうやら意識して唄っている訳ではないようです。いわば力を開放するキーの役割を果たしているのですが、感情が高まったとか、或いは何か切っ掛けが発生した時に無意識に歌が湧き出るようですね、脳波のモニタリングをしていたのですが、彼女が力を開放出来る時の脳の状態は人が夢を見ている時の状態とほぼ一致します」
「無意識状態? いや、トランス状態ってことなら巫女にはよくある話だよな?」
「もちろん基本的に巫女が力を使う時にはトランス状態に自身を持って行きますが、巫女はそれを自分でコントロール出来ます。しかし彼女は自分でコントロール出来ないのです。大切な人が危ない時の興奮状態では力が発揮出来ません。むしろショック状態に近い虚脱の時のほうが条件に近いですね」
「それって、本人が一番力を使いたい時に使えないかもしれないってことか?」
「その可能性がありますね」
「んじゃあなんであの時使えたんだ?」
「そこですね。普通の精神状態では難しいはずなんですけどね」

 疑問が残る。
 そもそも伊藤さんのこの力が開放される切っ掛けに白音が関わっているのではないかということからして嫌な予感がしてならない。
 実の所、俺は終天や白音との因縁の詳しい所は、先日伊藤さんに話した以外誰にも明かしていないのだ。
 単純に強大な怪異の気まぐれでちょっかいを出されそうになったことがあるとしか家族は認識していないだろう。
 なぜ話せないのかは俺自身よくわからない部分がある。
 ともかく、あの山の中の家での出来事は誰にも触れてほしくないという気持ちが俺にはあった。

「僕としては彼女をこの世界に引き込むことは反対ですね。能力自体は危険な物では無いのですから、非攻撃系の異能として当局に届け出て、封印処理をしてもらうのが一番なんじゃないですか? それとも兄さんは彼女をうちのパーティに加える心づもりでしょうか?」
「馬鹿言うな、彼女は戦いの訓練なんか受けたこともない一般人だぞ? うちのパーティに入れるはずもないだろ」
「それはよかった。彼女のご家族も安心ですね。当局に届け出用の正式なデータを纏めておくので手続きに使ってください」
「ああ、助かる。ありがとうな」

 俺がそう言うと、浩二はくすっと笑う。

「兄さんに礼を言われると、こう、何か反抗心というか、嗜虐心というか、なんだかつまらない気持ちになって怒らせてみたくなるんですよね」
「いや、お前、それなんかの病気じゃね?」
「不思議ですね。兄さんが僕達を捨てて国民の権利とやらを振りかざして大学に行って、就職をして、一般人として暮らそうなどと無謀なことをやり始めた時から、どうもそんな衝動に衝き動かされるようになったみたいです」
「ちょ、今更それを言うか? てか権利は権利だろ、お前だって由美子だって村の連中だって一応この国の国民としての人権は保証されているんだぞ? どっかの国みたいにそもそも戸籍がないってこともないし」
「結局ハンター稼業に戻って来たじゃないですか」
「ぐっ、それは清姫とか酒呑童子とかがいらんことを始めたからであって、俺の本意じゃないだろ」

 浩二は俺の言葉に冷え冷えとした目を向けると、口元だけで笑ってみせた。

「それは兄さんが目を塞いで自分の周囲以外を見ないふりでいたから出来たことでしょう? それを自分自身でも卑怯だとわかっていたからこそ、あんな何も潤いのない生活をしていたんじゃないんですか? テレビジョンのニュースを見ないようにして、仕事以外のことには目を向けない。そんな無味乾燥な生活が兄さんの言う充実した生活なのですか? 正直に言いましょう。僕は彼女には感謝しているんです。兄さんが再び怪異と正面から向き合う気持ちになる切っ掛けを作ってくれたんですからね。だから僕は彼女のサポートに協力するんですよ。何も兄さんが大事にしている人だからという訳じゃない。その辺は誤解しないでくださいね。あの人が単に普通の幸せを兄さんに与えるだけの女性なら、早々に別れて欲しいと思っていたでしょう」

 うん、やっぱりこいつずっと根に持っているんだよな。
 実際俺も若気の至りとは言え、こいつらには悪かったと思っているんで強くは出れないが、それでも言うべきことはある。

「お前が俺をどう思っていようと勝手だが、彼女を巻き込むなよ? 彼女は本来普通の生活を送ることの出来る女性で、ご家族もそれを望んでいる」
「もちろん僕だって一般の人をどうこうしようとか思う訳ないでしょう? そんなことが出来るはずもないですよね? ただこれだけは僕でもわかりますよ。彼女は普通の生活とやらを望んではいませんよ。彼女は兄さんの助けになりたいと思っているんです。いい加減人の気持ちをないがしろにし続けるのはやめたほうがいいと思いますよ。必ず思わぬしっぺ返しを受けますからね」

 うっ、弟の言葉が痛い。
 俺だってそこまでニブチンではない。
 伊藤さんが俺の役に立ちたいと思っているのはわかっている。
 しかし、俺としては彼女には帰るべき日常の象徴でいて欲しいのだ。
 これって俺のわがままなのだろうか。

「はぁ、ともかく自分の意思で力を使えない以上、封印やむなしなのは間違いないだろ?」
「まぁそうですね。それに届けておけば本人が望めばトレーニングを受けることも出来ますからね」

 嫌な予想を促して、浩二はそう締めくくった。

 ―― ◇ ◇ ◇ ――

「男二人に比べてこっちは天国だな」

 部屋に戻ると、なぜか俺の部屋で二人が菓子作りを始めていた。
 どうやらいつの間にか伊藤さんが俺の部屋にお菓子作りの材料を買い置きしていたらしい。

「あの、そんな期待していただけるようなすごいお菓子じゃないんですよ? 誰でも作れるパンケーキですから」
「作ったこと、ない」
「実を言うと俺も作ったことない」
「えっ! 本当ですか?」

 伊藤さんはすごく意外そうに俺を見た。
 なんでそこで由美子じゃなくて俺を見るんだろう。

「隆志さんは器用だからお菓子作りとか普通にやっていると思っていました。料理も出来ますよね?」
「俺のレパートリーはカレーとシチューとチャーハンと袋ラーメン程度だぞ、それぞれちょっと工夫はするが」
「そ、そうなんですか? 意外です」
「そもそも菓子は自分で作るものだとは思ったことすらなかった。ああいうのは職人が作るもんだとばかり」
「意外です」

 ふむ、伊藤さんは俺をだいぶ買いかぶっていると思う。
 基本的に俺が作るのは煮込んでいれば出来る料理だ。
 色々考えずに済むからな。
 
「これ、焼く?」
「あ、うん、型に流し込んで、ね」
「これ可愛い」
「でしょ?」

 なにやら楽しそうだ。
 可愛い女の子が二人で楽しそうにしているのは見ていてなにかこう幸せなものがあるな。
 もし世界の幸せの形という物があるとするならば、それはこれだ、という感じの何かだ。

「あの、隆志さん、弟さんは?」
「うん? あいつは資料をまとめているから来ないと思うぞ」
「じゃあ、一緒に作るので持って行きますね」
「私が行く、ゆかりんはタカ兄とイチャイチャして」
「えっ!」

 ガシャンとフライパンが音を立てる。
 大丈夫か?

「今更、でもそこがいい」

 由美子が真っ赤になった伊藤さんを責め立てる。
 随分仲良いな、おい。
 今まで家族以外とあんな打ち解けたことなかったから、ちょっと感動してしまう。

「もう、そんなこと言ってると焦げちゃいますよ! 早くひっくり返して! って隆志さんどうして涙ぐんでるんですか?」
「タカ兄たまにああなる、気にしない」

 そんな感じで焼き上がったパンケーキは、バターの塊とメープルシロップ、おまけにアイスとフルーツまで添えられた本格的な物だった。
 しかし、あれだな、ハート型が少しずらして2枚重なっている可愛いパンケーキという物は、俺の前に置かれると絵面的にキツイものがないか? 大丈夫か?
 由美子の分のパンケーキはキュートなくまさんの形、伊藤さんのはブタさんの形だった。
 焼き目がちゃんと入って絵柄が出来上がっている。
 どうやって作ったんだろう?
 浩二のはどうやらダイヤ柄だ。
 男のは手を抜いたな、君たち。

 由美子は自分の分と浩二の分を紅茶のセットと一緒にワゴンに乗せると、そのまま隠し通路に転がして行った。
 なるほど、隠し通路がバリアフリーだったのはああいう場合のためか。

 見送って、自分のパンケーキにバターを塗ってシロップを垂らしてナイフを入れる。
 正直に言うと早くハート型をなんとかしたかった。
 しかし縦に真ん中から切るのはさすがにヤバイと感じたので横に上下に出っ張っている部分を切り分ける。

「うん、美味い!」
「パンケーキは誰が作っても美味しいんですけど、ありがとうございます」
「いやいや、そんなことないだろ? 焼き加減とかあるよね。すごくふんわりしてて美味いよ、これ」
「あ、ありがとうございます」

 照れて赤くなった伊藤さんが自分の分にナイフを入れて食べていく。
 ちなみに俺たちの分の飲み物はコーヒーを淹れてある。
 俺は紅茶よりコーヒーが好きなんだが、伊藤さんもどっちかというとコーヒー派らしい。
 無言でカチャカチャ音を立てている俺たちの頭上を蝶々さん達がパタパタと旋回している。

「あのっ」「えっと」

 二人の声が重なって同時に黙りこむ。
 いやいや、付き合い始めのカップルじゃないんだから、何やってんだ俺。

「えっと、その、とりあえず当局に届ける方針でいいかな? その、異能のことだけど」
「あ、はい。それで、あの、……私、お手伝い出来るでしょうか?」
「え?」
「あの、少しでも、隆志さんのお手伝い、したいです」

 伊藤さんの言葉に、俺は一瞬硬直して、気を取り直して首を横に振った。
 それを見た伊藤さんが悲しい顔をする。
 とは言え、こればっかりはどうしようもない。
 伊藤さんは異能持ちになったとは言え、所詮素人だ。
 いくらなんでも無理な話だ。
 それに嫌な予感がする。
 このままなし崩しに非日常に伊藤さんを巻き込んでしまったら、思う壺だと感じるのだ。

(終天、お前、何考えているんだ?)

 底知れないまなざしで永遠の時を見つめているであろう神に近いモノ。
 俺としては決してヤツの手のひらの上だとは思いたくないのが本音なのだ。
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