141 / 233
羽化
その六
しおりを挟む
冒険者の中に時たま怪異のような姿に変貌を遂げる者がいることはわかった。
しかし今回の迷宮で起きている現象がその事例に当て嵌まるのかはわからない。
なにしろどちらの現象に対してもはっきりとした前提条件が示されていないのだ。
判断出来るはずがなかった。
「木村さん、何か悩みがあるんじゃないですか?」
どうやら昼飯を食いながらぼんやりしていたようだった。
伊藤さんが心配そうに俺を覗き込んでいる。
「あー、いや、うーん」
どうする俺、伊藤父に話を聞くか。
今はとにかく情報が欲しいのは確かだ。
「ハンターのお仕事で言えないことなら聞きません。でも約束ですから辛いことなら分けてくださいね」
伊藤さんの言葉はどこまでもまっすぐで、迷いがない。
自分がグルグルしている時にその言葉を聞くと、まるで迷った挙句に清涼なせせらぎの音を耳にした時にも似た、ほっとする救いのようなものを感じる。
彼女が迷わないのはきっと、自分の中での優先順位がきっちりと決まっているからなのだろう。
その点で言えば俺はぐだぐだ迷ってばかりで情けない。
「とりあえずその焦げたタコさんウインナーを貰っていいだろうか?」
「ひゃあ!」
なんか凄い可愛い声が聞こえたぞ。
色々なことがどっかに吹っ飛んで一挙に幸せを感じられるような何かだったな。
「こ、これは失敗したやつで!」
伊藤さんはずっと俺のと自分の分のお弁当を二つ用意して持って来てくれているのだが、彼女の自分の分の弁当箱には時折怪しげな物体が入っていることがある。
ボロボロに崩れた玉子焼きとか片面が真っ黒なハンバーグとか。
そして今は足の先端が黒い、本当は赤いはずのタコさんウインナーが収まっていた。
俺のほうの弁当箱にタコさんウインナーは無く、その代わりに肉団子が入っていることから、なんらかの理由でタコさんウインナーはほぼ全滅したのだと察せられる。
有無を言わさずそのタコさんを奪い取った俺はぱくりと一口でそれを口に放り込んだ。
「駄目です! 焦げてる所は体に悪いんですよ!」
いや、その理屈はおかしい。
なんでそれを自分で食おうとしていたのだ。
実際口に入れたタコさんは足先と思われる部分がジャリジャリと焦げ臭い味で、胴体部分はばりっとしていて案外と悪くはなかった。
失敗としては可愛い部類だろう。
「わりとイケルぞ」
「くっ、この屈辱、こうなったら」
伊藤さんはおもむろに俺の方の弁当箱から肉団子を1個奪うと、それを箸に挟んだまま俺のほうへとずいと近づけた。
「んん?」
「あーん」
「!!!!」
ちょ、伊藤さん! どうしちゃったの?
伊藤さんはすげえ笑顔で肉団子を差し出したまま微動だにしない。
「あーん」
「くっ、参りました……勘弁してください」
がくりと両手を付いて頭を下げた。
なぜならここは会社の屋上ガーデンで他の社員の視線があるのだ。
例え周囲から公認カップルみたいな感じになっていようと、いくらなんでも無理。
「ふ、未熟者め」
伊藤さんはそう言って肉団子を自分で食べる。
いいよ、もう。未熟者でも愚か者でも。
「あの、伊藤さん。実は伊藤さんのお父さんに聞きたいことがあるんだけど」
「……」
うん? 今のちょっとした間はなんだろう。
何か困惑に近い感情を感じたんだけど。
「実は、うちの父、あれから様子がおかしくて」
「様子が、おかしい?」
あれからというのは俺が彼女の家を訪問してからってことかな?
「私、あれから父に木村さんとのことを根堀葉掘り聞かれると思って身構えていたんです。でも、その後一切、父は木村さんのことをおくびにも出さなくてちょっとおかしいんです。まるで昔現役だった頃みたいな雰囲気になっていて」
どういうことなんだ? もしかしたら俺は伊藤さんのお父さんに今度会ったら今度こそ狩られるのか?
本気なのか? 伊藤父。
いや、まさか、でも……。
俺は前に訪問した時の彼女のお父さんであるジェームス氏の様子を思い浮かべた。
うん、いや、狩られるかもしれんな、マジで。
こういう時ってあまり刺激しないほうがいいかもしれない。
とは言え、俺に辿れる冒険者関係の縁ってここしかないからなぁ。
こないだの多国籍料理店のマスターは俺との縁は薄い。
どうしたって深い話を引き出せようもなかった。
それでも何もないよりはいいし貴重な情報ではあったんだけど、おかげで逆に混乱が生じてしまったんだよな。
情報過多で逆に本当のことが埋まって見えなくなってしまっている気がする。
「父に会うなら私も同席したほうがいいと思うんです。父が何を考えているにしろ何かあれば私という盾があります。それほど無茶も出来ないはずです」
「いや、自分のお父さんをもうちょっと信じてあげようよ」
「父を信じるのと木村さんと一緒にいることとは矛盾しません」
本当にそうなのか?
「父は頑固者で一度決めたことを覆さない人です。だから私がそばにいることは父にとって何の妨げにもなりません。でも木村さんは違いますよね? いいえ、私達は違いますよね。だって何かがあったらその苦しさを分かち合うって約束ですから」
抑止力ですらないのか。
何があっても二人なら被害は2分の1ということなんだろうか? いやむしろ倍加しないか? 大丈夫か? 主にお父さんのメンタルとか。
「ええっと、いやその、実は話したいのはハンターの仕事のほうの関係なんだ。だから伊藤さんにはあまり同席してほしくないというか、守秘義務があるというか」
「あ、そうなんですね。私ったら、でしゃばってしまってごめんなさい」
「いや、謝ることはないよ。その、プライベートな話の時は頼りにさせてもらうから」
それはそれで情けないけどな。
そんな話を昼にしたその夜さっそく、伊藤さんから電話連絡が入った。
どうやらお父さんは快く会ってくれるらしい。
伊藤さんすげえよ。
『拍子抜けする程あっさり木村さんに会うことを承知したので、いっぱいいっぱいで頼んだ私が馬鹿みたいでした』
「いや、ありがたいよ。それなら次の週末にお伺いするから」
『はい。そ、その時はもうちょっと手の込んだ物を出せるようにしておきますから』
「無理しなくていいから、仕事の話だから」
『無理なんかじゃありません。私のスキル向上にご協力していただきたいだけです』
「そっか、それじゃあ楽しみにしている」
うん、でもそっちに気を取られると本来の内容を忘れてしまいそうなんで、ほどほどにしないとな。
久々に訪れた伊藤さんの家では到着するなり玄関にお母さんがお迎えに来てくれた。
「いらっしゃいませ。ふふっ、優香ったらはりきっちゃって昨夜から仕込みを頑張っているのよ。楽しみにしてね」
「あ、はい。ありがとうございます」
「おかあさん!」
俺とお母さんがそんな会話をしていると伊藤さんが奥から飛び出して来て母親を奥へと押し返す。
飾り気のない実用本位のタイプではあるものの、色は薄いピンクのエプロンがすごく可愛い。
「ごめんなさい、母ったらもう」
「いや、なんかいいお母さんだよな。ええっと、おじゃまします」
「いらっしゃいませ。はい、どうぞ」
スリッパを揃えてくれるというだけでちょっとドキドキしてしまう。
いや、今日は仕事だから。
伊藤父は居間の囲炉裏端で待っていたが、俺の顔を見てすぐに立ち上がった。
「大事な話と聞いた。地下へ行こうか?」
「あ、はい」
あの地下書庫か。
ちょっと怖いんですけど、まぁ仕方ないよな。
実際この話は伊藤さんの耳には入れたくない類の内容だ。
完全に他と隔離されたあの場所が一番いいのは間違いない。
俺は大人しく付き従うようにジェームス氏と一緒に地下へと下りたのだった。
しかし今回の迷宮で起きている現象がその事例に当て嵌まるのかはわからない。
なにしろどちらの現象に対してもはっきりとした前提条件が示されていないのだ。
判断出来るはずがなかった。
「木村さん、何か悩みがあるんじゃないですか?」
どうやら昼飯を食いながらぼんやりしていたようだった。
伊藤さんが心配そうに俺を覗き込んでいる。
「あー、いや、うーん」
どうする俺、伊藤父に話を聞くか。
今はとにかく情報が欲しいのは確かだ。
「ハンターのお仕事で言えないことなら聞きません。でも約束ですから辛いことなら分けてくださいね」
伊藤さんの言葉はどこまでもまっすぐで、迷いがない。
自分がグルグルしている時にその言葉を聞くと、まるで迷った挙句に清涼なせせらぎの音を耳にした時にも似た、ほっとする救いのようなものを感じる。
彼女が迷わないのはきっと、自分の中での優先順位がきっちりと決まっているからなのだろう。
その点で言えば俺はぐだぐだ迷ってばかりで情けない。
「とりあえずその焦げたタコさんウインナーを貰っていいだろうか?」
「ひゃあ!」
なんか凄い可愛い声が聞こえたぞ。
色々なことがどっかに吹っ飛んで一挙に幸せを感じられるような何かだったな。
「こ、これは失敗したやつで!」
伊藤さんはずっと俺のと自分の分のお弁当を二つ用意して持って来てくれているのだが、彼女の自分の分の弁当箱には時折怪しげな物体が入っていることがある。
ボロボロに崩れた玉子焼きとか片面が真っ黒なハンバーグとか。
そして今は足の先端が黒い、本当は赤いはずのタコさんウインナーが収まっていた。
俺のほうの弁当箱にタコさんウインナーは無く、その代わりに肉団子が入っていることから、なんらかの理由でタコさんウインナーはほぼ全滅したのだと察せられる。
有無を言わさずそのタコさんを奪い取った俺はぱくりと一口でそれを口に放り込んだ。
「駄目です! 焦げてる所は体に悪いんですよ!」
いや、その理屈はおかしい。
なんでそれを自分で食おうとしていたのだ。
実際口に入れたタコさんは足先と思われる部分がジャリジャリと焦げ臭い味で、胴体部分はばりっとしていて案外と悪くはなかった。
失敗としては可愛い部類だろう。
「わりとイケルぞ」
「くっ、この屈辱、こうなったら」
伊藤さんはおもむろに俺の方の弁当箱から肉団子を1個奪うと、それを箸に挟んだまま俺のほうへとずいと近づけた。
「んん?」
「あーん」
「!!!!」
ちょ、伊藤さん! どうしちゃったの?
伊藤さんはすげえ笑顔で肉団子を差し出したまま微動だにしない。
「あーん」
「くっ、参りました……勘弁してください」
がくりと両手を付いて頭を下げた。
なぜならここは会社の屋上ガーデンで他の社員の視線があるのだ。
例え周囲から公認カップルみたいな感じになっていようと、いくらなんでも無理。
「ふ、未熟者め」
伊藤さんはそう言って肉団子を自分で食べる。
いいよ、もう。未熟者でも愚か者でも。
「あの、伊藤さん。実は伊藤さんのお父さんに聞きたいことがあるんだけど」
「……」
うん? 今のちょっとした間はなんだろう。
何か困惑に近い感情を感じたんだけど。
「実は、うちの父、あれから様子がおかしくて」
「様子が、おかしい?」
あれからというのは俺が彼女の家を訪問してからってことかな?
「私、あれから父に木村さんとのことを根堀葉掘り聞かれると思って身構えていたんです。でも、その後一切、父は木村さんのことをおくびにも出さなくてちょっとおかしいんです。まるで昔現役だった頃みたいな雰囲気になっていて」
どういうことなんだ? もしかしたら俺は伊藤さんのお父さんに今度会ったら今度こそ狩られるのか?
本気なのか? 伊藤父。
いや、まさか、でも……。
俺は前に訪問した時の彼女のお父さんであるジェームス氏の様子を思い浮かべた。
うん、いや、狩られるかもしれんな、マジで。
こういう時ってあまり刺激しないほうがいいかもしれない。
とは言え、俺に辿れる冒険者関係の縁ってここしかないからなぁ。
こないだの多国籍料理店のマスターは俺との縁は薄い。
どうしたって深い話を引き出せようもなかった。
それでも何もないよりはいいし貴重な情報ではあったんだけど、おかげで逆に混乱が生じてしまったんだよな。
情報過多で逆に本当のことが埋まって見えなくなってしまっている気がする。
「父に会うなら私も同席したほうがいいと思うんです。父が何を考えているにしろ何かあれば私という盾があります。それほど無茶も出来ないはずです」
「いや、自分のお父さんをもうちょっと信じてあげようよ」
「父を信じるのと木村さんと一緒にいることとは矛盾しません」
本当にそうなのか?
「父は頑固者で一度決めたことを覆さない人です。だから私がそばにいることは父にとって何の妨げにもなりません。でも木村さんは違いますよね? いいえ、私達は違いますよね。だって何かがあったらその苦しさを分かち合うって約束ですから」
抑止力ですらないのか。
何があっても二人なら被害は2分の1ということなんだろうか? いやむしろ倍加しないか? 大丈夫か? 主にお父さんのメンタルとか。
「ええっと、いやその、実は話したいのはハンターの仕事のほうの関係なんだ。だから伊藤さんにはあまり同席してほしくないというか、守秘義務があるというか」
「あ、そうなんですね。私ったら、でしゃばってしまってごめんなさい」
「いや、謝ることはないよ。その、プライベートな話の時は頼りにさせてもらうから」
それはそれで情けないけどな。
そんな話を昼にしたその夜さっそく、伊藤さんから電話連絡が入った。
どうやらお父さんは快く会ってくれるらしい。
伊藤さんすげえよ。
『拍子抜けする程あっさり木村さんに会うことを承知したので、いっぱいいっぱいで頼んだ私が馬鹿みたいでした』
「いや、ありがたいよ。それなら次の週末にお伺いするから」
『はい。そ、その時はもうちょっと手の込んだ物を出せるようにしておきますから』
「無理しなくていいから、仕事の話だから」
『無理なんかじゃありません。私のスキル向上にご協力していただきたいだけです』
「そっか、それじゃあ楽しみにしている」
うん、でもそっちに気を取られると本来の内容を忘れてしまいそうなんで、ほどほどにしないとな。
久々に訪れた伊藤さんの家では到着するなり玄関にお母さんがお迎えに来てくれた。
「いらっしゃいませ。ふふっ、優香ったらはりきっちゃって昨夜から仕込みを頑張っているのよ。楽しみにしてね」
「あ、はい。ありがとうございます」
「おかあさん!」
俺とお母さんがそんな会話をしていると伊藤さんが奥から飛び出して来て母親を奥へと押し返す。
飾り気のない実用本位のタイプではあるものの、色は薄いピンクのエプロンがすごく可愛い。
「ごめんなさい、母ったらもう」
「いや、なんかいいお母さんだよな。ええっと、おじゃまします」
「いらっしゃいませ。はい、どうぞ」
スリッパを揃えてくれるというだけでちょっとドキドキしてしまう。
いや、今日は仕事だから。
伊藤父は居間の囲炉裏端で待っていたが、俺の顔を見てすぐに立ち上がった。
「大事な話と聞いた。地下へ行こうか?」
「あ、はい」
あの地下書庫か。
ちょっと怖いんですけど、まぁ仕方ないよな。
実際この話は伊藤さんの耳には入れたくない類の内容だ。
完全に他と隔離されたあの場所が一番いいのは間違いない。
俺は大人しく付き従うようにジェームス氏と一緒に地下へと下りたのだった。
0
お気に入りに追加
122
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)

【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら
七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中!
※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります!
気付いたら異世界に転生していた主人公。
赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。
「ポーションが不味すぎる」
必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」
と考え、試行錯誤をしていく…

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる