140 / 233
羽化
その五
しおりを挟むいつの間にか黒い影もなくなって、ブラッド様の瞳はいつもの綺麗な赤に戻っていた。
「よかったですわ、、。それにしてもブラッド様はいつ見ても素敵ですわね、、。」
安心して抱きしめられているのも忘れ、彼の顔を見ながらポッと頬が染まり、思ったことがそのまま口に出てしまっていた。
「「・・・・・。」」
「「・・え??」」
「あの、えと、、すみません、また口に出てしまいました!!」
顔を真っ赤にして慌てて謝罪すると
フッ
「リシェ、君は本当に可愛いな」
「・・・。ほぇ??」
ブ、ブラッド様が笑った!??しかもとても優しい笑顔ですわ?!!!こんな至近距離で見てもいいんですの?!!
「なんだ??その顔は」
「え!!いえ、あの、、ブラッド様の好みのタイプとは似ても似つかないし、、そ、それに、、今思えばブラッド様にはお、、お、想い人が、、、。そ、そうですわ、、ブラッド様には想い人が、、ふっん、、ヒクッ」
想い人のことを思い出して今度は私の涙が止まらなくなってしまった。
「お、おい、何故泣いている!それに好みのタイプ??想い人とは誰のことだ??」
「え??そ、それは、、物静かでブラッド様を追いかけまわさずに、お喋りじゃなくて、小動物のような女性で、髪色は暖色系がタイプだと、、。」
「そのこと、、誰が君に教えたんだ??」
な、なんかまた怒っていらっしゃる??そ、それに、、ち、近いですわ?!!私の心臓は大丈夫かしら?!!
「その、、ショーント殿下が、、前に聞いたと、、。それを私がお願いして教えてもらって、、。」
チラッとブラッド様を見ると笑っていた。
でもさっき見せてくれた優しい笑顔とは違って、笑っているのに目が笑っていませんわ?!!
(あいつか。)
「君はいつの間に殿下と話していたんだ??私以外の男と話すなんてだめだろ?」
「は、はい!!気をつけますっ!!ハッ!!じゃなくて、あ、あの!!ち、、近いんですの!!先程から!!」
「え??」
私は先程からずっと全身真っ赤ですのよ!!
「し、、っ」
「し??」
「心臓がもちませんの!!」
私はプルプル震えて、せっかく止まったばかりなのにまた涙目になってしまいました。
「はぁ」
ブラッド様がため息を!!もしかして、また呆れられてしまったかしら、、。
「あの、ブラッ、、」
チュッ
え???今何が、、。おでこに何か触れたような、、。
「私を殺す気か??」
と言っていつものように私を睨んできました。
ま、、まさか!!
「わ、私のおでこにブラッド様の素敵な唇が触れたのですか?!!」
真っ赤だったのが、さらに真っ赤になって湯気が出てきそうです。
それに、、
「きょ、、」
「きょ??」
「今日も今日とてブラッド様が素敵すぎますわ、、。」
そう言って私はブラッド様の腕の中て気を失ってしまいました。
「リッ、リシェ?!!」
「ブラッド様はどれだけ私を好きにさせれば気がすむのかしら、、。はぁ本当に罪作りな男とはまさに、、彼のことを言うの、、だ、わ、、。」
気を失いながらも、こんなことを言っていたとはまったく知らないリシェルであった。
フッ
「それはこちらのセリフだ」
(はぁ、、ちゃんと話をしたかったんだが、これじゃ無理そうだな)
「よかったですわ、、。それにしてもブラッド様はいつ見ても素敵ですわね、、。」
安心して抱きしめられているのも忘れ、彼の顔を見ながらポッと頬が染まり、思ったことがそのまま口に出てしまっていた。
「「・・・・・。」」
「「・・え??」」
「あの、えと、、すみません、また口に出てしまいました!!」
顔を真っ赤にして慌てて謝罪すると
フッ
「リシェ、君は本当に可愛いな」
「・・・。ほぇ??」
ブ、ブラッド様が笑った!??しかもとても優しい笑顔ですわ?!!!こんな至近距離で見てもいいんですの?!!
「なんだ??その顔は」
「え!!いえ、あの、、ブラッド様の好みのタイプとは似ても似つかないし、、そ、それに、、今思えばブラッド様にはお、、お、想い人が、、、。そ、そうですわ、、ブラッド様には想い人が、、ふっん、、ヒクッ」
想い人のことを思い出して今度は私の涙が止まらなくなってしまった。
「お、おい、何故泣いている!それに好みのタイプ??想い人とは誰のことだ??」
「え??そ、それは、、物静かでブラッド様を追いかけまわさずに、お喋りじゃなくて、小動物のような女性で、髪色は暖色系がタイプだと、、。」
「そのこと、、誰が君に教えたんだ??」
な、なんかまた怒っていらっしゃる??そ、それに、、ち、近いですわ?!!私の心臓は大丈夫かしら?!!
「その、、ショーント殿下が、、前に聞いたと、、。それを私がお願いして教えてもらって、、。」
チラッとブラッド様を見ると笑っていた。
でもさっき見せてくれた優しい笑顔とは違って、笑っているのに目が笑っていませんわ?!!
(あいつか。)
「君はいつの間に殿下と話していたんだ??私以外の男と話すなんてだめだろ?」
「は、はい!!気をつけますっ!!ハッ!!じゃなくて、あ、あの!!ち、、近いんですの!!先程から!!」
「え??」
私は先程からずっと全身真っ赤ですのよ!!
「し、、っ」
「し??」
「心臓がもちませんの!!」
私はプルプル震えて、せっかく止まったばかりなのにまた涙目になってしまいました。
「はぁ」
ブラッド様がため息を!!もしかして、また呆れられてしまったかしら、、。
「あの、ブラッ、、」
チュッ
え???今何が、、。おでこに何か触れたような、、。
「私を殺す気か??」
と言っていつものように私を睨んできました。
ま、、まさか!!
「わ、私のおでこにブラッド様の素敵な唇が触れたのですか?!!」
真っ赤だったのが、さらに真っ赤になって湯気が出てきそうです。
それに、、
「きょ、、」
「きょ??」
「今日も今日とてブラッド様が素敵すぎますわ、、。」
そう言って私はブラッド様の腕の中て気を失ってしまいました。
「リッ、リシェ?!!」
「ブラッド様はどれだけ私を好きにさせれば気がすむのかしら、、。はぁ本当に罪作りな男とはまさに、、彼のことを言うの、、だ、わ、、。」
気を失いながらも、こんなことを言っていたとはまったく知らないリシェルであった。
フッ
「それはこちらのセリフだ」
(はぁ、、ちゃんと話をしたかったんだが、これじゃ無理そうだな)
0
お気に入りに追加
122
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

白い結婚はそちらが言い出したことですわ
来住野つかさ
恋愛
サリーは怒っていた。今日は幼馴染で喧嘩ばかりのスコットとの結婚式だったが、あろうことかバーティでスコットの友人たちが「白い結婚にするって言ってたよな?」「奥さんのこと色気ないとかさ」と騒ぎながら話している。スコットがその気なら喧嘩買うわよ! 白い結婚上等よ! 許せん! これから舌戦だ!!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる