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氷の下に眠る魚
その四
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どうしてもお父さんと二人だけでしなければならない話があると申し込んだら、伊藤さんには不安な顔をされたが、意外なことに当の父親は断らなかった。
伊藤さんの母親のほうは終始にこにこしているだけで彼女自身がどう思っているかは全く読み取れない。
ある意味最強の人かもしれなかった。
伊藤父が話をする場所として俺を誘ったのは、この家の地下にある、地上からは全く予想出来ない巨大な書庫だった。
なんでも父親以外出入り禁止らしい。
ええっと、もしかして密室殺人事件が発生するのかな?
冗談半分、本気半分でそんなことを考える。
元々彫りが深くいかつい西洋地域の顔立ちである伊藤父の巌のような顔が、何かを決意したように引き締められていて、背中を見て歩いている時でさえ殺気を感じ取れた。
実際、話の流れ次第ではどうなるかわからない危うさもある。
しかし、伊藤さんと共に生きていく道を選ぶ以上は、これは避けられない試練でもあった。
蛇をたたき起こすためにあえてヤブを突付かなくてはならない時もあるのだ。
「逃げずについてきたのは自信があるからか? だか、いかに力あるモノも不滅では有り得ないということを理解しているか? 力あるモノの傲慢さは隙でもあるのだよ」
振り向いた伊藤父は、いや、元冒険者ジェームズは俺に向かってひんやりとした笑顔でそう言った。
いきなり威嚇か?
いくらなんでも娘さんの父親がその交際相手かも? と疑った男に向ける言葉じゃあないよな。
やはり俺が二人きりで話したいと言った意味が理解っているということだ。
これで確信した。
つまり「故意」に全てを仕組んでいたのだ。
「なんで逃げる必要があるんですか? 俺は大切な人のお父さんに彼女のことで相談があるだけですよ」
俺の言葉にブラウンの太い眉がぴくりと動く。
真意を計るように俺を伺った彼は、ニヤリと笑った。
「まぁいい。そこのテーブルに腰掛けたまえ、ここには茶ぐらいは出せる設備はある」
「おじゃまします」
やたら分厚いドアを彼が閉めると、ロックの音が複雑に響く。
魔術に依らない機械的な多重ロックだ。
魔術にも機械にもそれぞれ利点と弱点があるが、機械的なロックはその構造が理解出来ないと魔術的にも物理的にも開くことが出来ない強みがある。
防犯的には物理的なロックに遮蔽魔術を使うのが最強と言われている所以だ。
視覚の暴力に近い作務衣姿のいかつい外国人である伊藤さんの父親、元冒険者ジェームズは、俺に、大きめのがっしりとした天然一枚板のテーブルに備わった椅子を勧めると、自分は書斎の一角にある簡易キッチンに向かった。
出される物に口を付けたくないなぁ。
……凄く。
この地下の書庫は小さな図書館とでも言ったほうがいい規模だった。
いや、本棚が周囲に立ち並んだシアタールームと言った感じか?
壁の一画を広く開けて、埋め込みのスピーカーがあちこちに配置されている。
正に理想の男の隠れ家的な場所だ。
うん、伊藤さんのお父さんは本当に成功した冒険者なんだろうな。
冒険者は長く続ける程生存率が下がる仕事だと言われている。
最初の1年で半分に減り、5年で2割が削れ、その後は引退と死亡で1年毎に3割程が脱落する。
多くの冒険者は生き残るために徒党を組む。
それがパーティとかギルドとか便宜上呼ばれているものだ。
実は言われている程強固な繋がりではないと聞いているが、長生きしている冒険者程顔が広いのは間違いない。
そして広く囁かれている噂がある。
5年生き延びた冒険者は強運、10年生き延びた冒険者は狡猾、そして、20年以上生き延びた冒険者を詮索してはならない、なぜなら探れば消されるからだ。
そんな言葉がまことしやかに囁かれている程に冒険者という存在は秘密主義である。
手ずから淹れて貰ったコーヒーを前に、それに口をつけることなく、俺は切り出した。
「伊藤さんは、……貴方のお嬢さんは無能力者ではありませんね」
「ほう?」
ジェームズ氏は不思議なことを聞いたという風に俺を見た。
「彼女は義務教育を受けていない。家族が冒険者でその居住が定まらなかったから仕方がなかった。いかにもな言い分ですね。誰も疑問に思わないでしょう」
「ふむ」
彼は尚もどこか訝しげに俺の顔を見ながら話を聞いている。
恐ろしい程に他意が無い表情に見えた。
俺に確信が無ければ自分の考えを疑った所だろう。
「だけど彼女に義務教育を受けさせなかった理由は別にあるのでしょう? 大体の大きな国では学校に入る前に身体測定を行います。健康状態を調べるという理由もありますが、あれの大きな目的は能力者を初期の段階で保護することにある。多くの異能は後天的に発現したりもするものなのでこの検査に引っかからないこともあります。ですが、とある能力は体質に依存するので間違いなくこの検査に引っ掛かってしまうでしょう」
ジェームズ氏は無言だ。
その表情からは内面の感情が全く伺えない。
ただ、部屋の中にピリピリとした空気が張り詰めていくような感じがしていた。
「彼女は巫女だ。そうですね」
冒険者ジェームズはぴくりともしなかった。
「不思議なことを聞く。無能力者と巫女とは全く違うものだぞ。真逆と言っていい。どうしてそんな風に思い込んでしまったんだ?」
思い込みか、本当にそうだったら良かったんだけど。
「真逆だからですよ。生まれつき波動が閉じているがゆえに外部の波動も自身の波動も互いに干渉することのない無能力者。生まれつき自身の波動が外部の波動に干渉を受けやすいのでどんな波動をも飲み込める巫女の体質持ち。でももし巫女の体質がどんな波動でも飲み込んで模倣出来るのならば、閉じている状態の波動である無能力者も模倣出来るでしょう? 後は簡単だ。刷り込みと一緒ですよ、無能力者を側に置いて、その人間と同じ体質だと思い込ませればいい」
「面白い推測だな」
「面白くはありませんよ」
面白いはずがない。
どこの国でも巫女の体質持ちは貴重だ。
あの正統教会ですら巫女を覚者と呼び利用している。
国に庇護を求めるなら国民にはその才を国のために使う義務がある。
そんな考えを多くの国は持っているし、またそうでなければ怪異から全うな営みを守る力が足りなくなってしまうのだ。
ほとんどの国では子供の頃の検査で巫女だと分かると隔離されて特別な教育を受ける。
精霊や神と呼ばれる巨大な、人と敵対しない怪異は、人と違い過ぎて対話が出来ないものだが、巫女の中にこれらを降ろすことにより意思疎通が出来るのだ。
太古の昔より人間が自分達を守るために精霊や神を利用した裏には巫女の存在がある。
わかっていて巫女を秘すことは、国家反逆に近い行為だと非難されてもおかしくはない程だ。
ジェームズ氏の人差し指がぴくりと動く。
何かを仕掛けようとしていると感じた俺は慌てて言葉を継いだ。
「俺は彼女を護りたい」
ジェームズ氏は不審そうに俺を見た。
「何からだ? 仮に娘が巫女の能力を持っていたとしても、幼少時に訓練を受けていないまま育ってしまっては巫女としてはもはや価値がない。今更欲する相手などいないだろう」
「なるほど、そう思ったから定住を決めたのですね。壁がある生活は安定して不安が少ない。無能力者として暮らすお嬢さんは不便な思いはするだろうけど大きな都市なら身体的な障害を持つ者に配慮のある都市設計をしているからそれほど嫌な思いはせずに暮らせますし」
俺は溜息を吐いた。
「あなたは巫女を知らない。確かに二次性徴前に訓練をしなかった巫女は大きな力を操ることは出来ないでしょう。しかしその体質はどのようにでも利用出来るんです。国に保護された巫女はまず表に出ない。あなたが知らないのも無理はない」
ジェームズ氏、いや、伊藤さんの父親は厳しいまなざしで俺をじっと見つめた。
「どういうことだ」
俺もまた彼を睨むように見た。
本人の意思を確認することなく、その道を歪めてしまった父親。
だからと言って国に保護されることが必ずしも正しい訳ではないが、それでも、選択の幅が狭まったとは言えるだろう。
いや、生涯隠し通せたのならそれはそれでよかったのかもしれない。
伊藤さんは何も知らないまま幸福に生きることも出来ただろう。
この壁に護られた都市にあの野郎が降臨して迷宮なんぞを創らなければの話だが。
「巫女にはなれないが、器にはなれるということですよ。彼女は人の形をした水晶のようなものだ。彼女の中に活きたままの怪異を封じることは可能なんです」
伊藤さんの母親のほうは終始にこにこしているだけで彼女自身がどう思っているかは全く読み取れない。
ある意味最強の人かもしれなかった。
伊藤父が話をする場所として俺を誘ったのは、この家の地下にある、地上からは全く予想出来ない巨大な書庫だった。
なんでも父親以外出入り禁止らしい。
ええっと、もしかして密室殺人事件が発生するのかな?
冗談半分、本気半分でそんなことを考える。
元々彫りが深くいかつい西洋地域の顔立ちである伊藤父の巌のような顔が、何かを決意したように引き締められていて、背中を見て歩いている時でさえ殺気を感じ取れた。
実際、話の流れ次第ではどうなるかわからない危うさもある。
しかし、伊藤さんと共に生きていく道を選ぶ以上は、これは避けられない試練でもあった。
蛇をたたき起こすためにあえてヤブを突付かなくてはならない時もあるのだ。
「逃げずについてきたのは自信があるからか? だか、いかに力あるモノも不滅では有り得ないということを理解しているか? 力あるモノの傲慢さは隙でもあるのだよ」
振り向いた伊藤父は、いや、元冒険者ジェームズは俺に向かってひんやりとした笑顔でそう言った。
いきなり威嚇か?
いくらなんでも娘さんの父親がその交際相手かも? と疑った男に向ける言葉じゃあないよな。
やはり俺が二人きりで話したいと言った意味が理解っているということだ。
これで確信した。
つまり「故意」に全てを仕組んでいたのだ。
「なんで逃げる必要があるんですか? 俺は大切な人のお父さんに彼女のことで相談があるだけですよ」
俺の言葉にブラウンの太い眉がぴくりと動く。
真意を計るように俺を伺った彼は、ニヤリと笑った。
「まぁいい。そこのテーブルに腰掛けたまえ、ここには茶ぐらいは出せる設備はある」
「おじゃまします」
やたら分厚いドアを彼が閉めると、ロックの音が複雑に響く。
魔術に依らない機械的な多重ロックだ。
魔術にも機械にもそれぞれ利点と弱点があるが、機械的なロックはその構造が理解出来ないと魔術的にも物理的にも開くことが出来ない強みがある。
防犯的には物理的なロックに遮蔽魔術を使うのが最強と言われている所以だ。
視覚の暴力に近い作務衣姿のいかつい外国人である伊藤さんの父親、元冒険者ジェームズは、俺に、大きめのがっしりとした天然一枚板のテーブルに備わった椅子を勧めると、自分は書斎の一角にある簡易キッチンに向かった。
出される物に口を付けたくないなぁ。
……凄く。
この地下の書庫は小さな図書館とでも言ったほうがいい規模だった。
いや、本棚が周囲に立ち並んだシアタールームと言った感じか?
壁の一画を広く開けて、埋め込みのスピーカーがあちこちに配置されている。
正に理想の男の隠れ家的な場所だ。
うん、伊藤さんのお父さんは本当に成功した冒険者なんだろうな。
冒険者は長く続ける程生存率が下がる仕事だと言われている。
最初の1年で半分に減り、5年で2割が削れ、その後は引退と死亡で1年毎に3割程が脱落する。
多くの冒険者は生き残るために徒党を組む。
それがパーティとかギルドとか便宜上呼ばれているものだ。
実は言われている程強固な繋がりではないと聞いているが、長生きしている冒険者程顔が広いのは間違いない。
そして広く囁かれている噂がある。
5年生き延びた冒険者は強運、10年生き延びた冒険者は狡猾、そして、20年以上生き延びた冒険者を詮索してはならない、なぜなら探れば消されるからだ。
そんな言葉がまことしやかに囁かれている程に冒険者という存在は秘密主義である。
手ずから淹れて貰ったコーヒーを前に、それに口をつけることなく、俺は切り出した。
「伊藤さんは、……貴方のお嬢さんは無能力者ではありませんね」
「ほう?」
ジェームズ氏は不思議なことを聞いたという風に俺を見た。
「彼女は義務教育を受けていない。家族が冒険者でその居住が定まらなかったから仕方がなかった。いかにもな言い分ですね。誰も疑問に思わないでしょう」
「ふむ」
彼は尚もどこか訝しげに俺の顔を見ながら話を聞いている。
恐ろしい程に他意が無い表情に見えた。
俺に確信が無ければ自分の考えを疑った所だろう。
「だけど彼女に義務教育を受けさせなかった理由は別にあるのでしょう? 大体の大きな国では学校に入る前に身体測定を行います。健康状態を調べるという理由もありますが、あれの大きな目的は能力者を初期の段階で保護することにある。多くの異能は後天的に発現したりもするものなのでこの検査に引っかからないこともあります。ですが、とある能力は体質に依存するので間違いなくこの検査に引っ掛かってしまうでしょう」
ジェームズ氏は無言だ。
その表情からは内面の感情が全く伺えない。
ただ、部屋の中にピリピリとした空気が張り詰めていくような感じがしていた。
「彼女は巫女だ。そうですね」
冒険者ジェームズはぴくりともしなかった。
「不思議なことを聞く。無能力者と巫女とは全く違うものだぞ。真逆と言っていい。どうしてそんな風に思い込んでしまったんだ?」
思い込みか、本当にそうだったら良かったんだけど。
「真逆だからですよ。生まれつき波動が閉じているがゆえに外部の波動も自身の波動も互いに干渉することのない無能力者。生まれつき自身の波動が外部の波動に干渉を受けやすいのでどんな波動をも飲み込める巫女の体質持ち。でももし巫女の体質がどんな波動でも飲み込んで模倣出来るのならば、閉じている状態の波動である無能力者も模倣出来るでしょう? 後は簡単だ。刷り込みと一緒ですよ、無能力者を側に置いて、その人間と同じ体質だと思い込ませればいい」
「面白い推測だな」
「面白くはありませんよ」
面白いはずがない。
どこの国でも巫女の体質持ちは貴重だ。
あの正統教会ですら巫女を覚者と呼び利用している。
国に庇護を求めるなら国民にはその才を国のために使う義務がある。
そんな考えを多くの国は持っているし、またそうでなければ怪異から全うな営みを守る力が足りなくなってしまうのだ。
ほとんどの国では子供の頃の検査で巫女だと分かると隔離されて特別な教育を受ける。
精霊や神と呼ばれる巨大な、人と敵対しない怪異は、人と違い過ぎて対話が出来ないものだが、巫女の中にこれらを降ろすことにより意思疎通が出来るのだ。
太古の昔より人間が自分達を守るために精霊や神を利用した裏には巫女の存在がある。
わかっていて巫女を秘すことは、国家反逆に近い行為だと非難されてもおかしくはない程だ。
ジェームズ氏の人差し指がぴくりと動く。
何かを仕掛けようとしていると感じた俺は慌てて言葉を継いだ。
「俺は彼女を護りたい」
ジェームズ氏は不審そうに俺を見た。
「何からだ? 仮に娘が巫女の能力を持っていたとしても、幼少時に訓練を受けていないまま育ってしまっては巫女としてはもはや価値がない。今更欲する相手などいないだろう」
「なるほど、そう思ったから定住を決めたのですね。壁がある生活は安定して不安が少ない。無能力者として暮らすお嬢さんは不便な思いはするだろうけど大きな都市なら身体的な障害を持つ者に配慮のある都市設計をしているからそれほど嫌な思いはせずに暮らせますし」
俺は溜息を吐いた。
「あなたは巫女を知らない。確かに二次性徴前に訓練をしなかった巫女は大きな力を操ることは出来ないでしょう。しかしその体質はどのようにでも利用出来るんです。国に保護された巫女はまず表に出ない。あなたが知らないのも無理はない」
ジェームズ氏、いや、伊藤さんの父親は厳しいまなざしで俺をじっと見つめた。
「どういうことだ」
俺もまた彼を睨むように見た。
本人の意思を確認することなく、その道を歪めてしまった父親。
だからと言って国に保護されることが必ずしも正しい訳ではないが、それでも、選択の幅が狭まったとは言えるだろう。
いや、生涯隠し通せたのならそれはそれでよかったのかもしれない。
伊藤さんは何も知らないまま幸福に生きることも出来ただろう。
この壁に護られた都市にあの野郎が降臨して迷宮なんぞを創らなければの話だが。
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