15 / 46
ダハニアとアイメリア
しおりを挟む
「驚かせてしまってごめんなさい」
勢いに任せてアイメリアの両手を掴んだ女騎士は、すぐに謝罪すると手を離した。
「い、いいえ……その」
「実は銀騎士ラルダス殿のことで、私達はずっと頭を悩ましていたもので、つい……」
自分の唐突な行動をさすがに恥じたのか、女騎士は申し訳なさそうだ。
「あの、立ち話もなんですし、よかったらこちらにお座りください」
アイメリアは、そんな女騎士を庭に用意したテーブルセットへと誘導する。
実は、このテーブルセットは倉庫にしまわれていたものをアイメリアがささやき声の力を借りて引っ張り出して来たものだった。
庭にテラスとひさしがあったので、その場所用のテーブルセットがあったのではないか? と探して見つけ出したのだ。
修繕の手間もあってかなり大変な仕事だったが、用意しておいてよかった、とアイメリアはつくづく思ったのである。
「おお、こんな洒落たものまで……ありがとう、感謝する」
女騎士はまず愛馬を厩舎の馬留に繋ぎ、アイメリアが水桶を用意する間その身体を布で拭いてやると、水を用意してくれたアイメリアに再び礼を述べてテラスのテーブルについた。
着座する前に、女騎士はきびきびとした動きで右手を左肩に当て、アイメリアに軽く黙礼をする。
「名乗りがまだであったな。私は神殿騎士のダハニアと言う。階級はラルダス殿と同じ銀だが、名誉称号の白だ」
「ご丁寧なご挨拶ありがとうございます。私はアイメリアと申します。ラルダスさまに助けられて、お仕事までいただきました。あの、もし私があの方のお役に立てるようなら何でもおっしゃってください」
「まぁ……」
ダハニアと名乗った女騎士は涙ぐんで見せた。
「あの子にそんな甲斐性があったなんて……団長もきっとお喜びになるでしょう」
その様子にアイメリアは混乱したが、とりあえず落ち着いて話をしないことには何も始まらない。
「お茶をお持ちしますね」
「あ、私に気を使う必要はありませんからね。この家、何もなかったでしょう?」
この家の状況を、同僚であり上司でもあるダハニアはお見通しであった。
「いえ、庭に少しばかりハーブがあったので、それですっきりとしたお茶を淹れることが出来ます。……あのもし苦手だったりするなら、言ってください」
「ありがとう」
アイメリアの言葉に礼を言いつつ、ダハニアの目がキラリと光る。
(これは、絶対に逃す訳にはいかない)
アイメリアは自身は気づかないうちに、ラルダスの同僚から完全にロックオンされてしまったのだった。
当初、アイメリアは使用人らしく自分は立ったままダハニアをもてなそうとしていたのだが、ダハニアの懇願によって同じテーブルで共にお茶を楽しむように言われてしまう。
元の養父の屋敷であったら、食事抜きで家畜小屋に閉じ込められかねない失礼な行為だが、当のお客様の望みなので、アイメリアは不安を抑えて、言われた通り席を共にすることにした。
だが、なんとなく落ち着かずにそわそわしてしまう。
「そんなにかしこまらなくて大丈夫よ。ここは騎士団の官舎で、貴女はそこで働くのでしょう? それなら私と貴女は広い意味で同僚ということになるのだもの」
「ど、同僚、ですか?」
ダハニアはこくりとうなずいた。
アイメリアは混乱したが、神殿騎士団という組織の仕組みを全く知らないので、ダハニアの言葉を否定することも出来ない。
とりあえず素直に受け止めることにした。
同僚ということなら、確かにあまりよそよそしい振る舞いはおかしいだろう。
ダハニアの態度にも納得がいく。
バクバクとパニック寸前だったアイメリアの心臓もようやく落ち着くことが出来た。
しかし同僚にも上下関係はある。
アイメリアは、先輩であり、高位の騎士らしきダハニアに礼を欠かないように気を引き締め直す。
「あ、あの、私」
「なに? 聞きたいことがあればどんどん聞いてちょうだい。あ、でも銀騎士ラルダス殿の女性の好みは騎士団最大の謎と言われているから教えてあげることは出来ないわ。私としては、貴女こそがあの子の好みそのものだったんじゃないかと思うのだけど……」
アイメリアは、ここに至って、ようやくダハニアがおかしな方向に話を持っていこうとしていることに気づいた。
ラルダスはアイメリアに仕事を与えてくれただけなのに、よからぬ目的で女性を家に置いたなどと思われてしまっては主の品性が疑われてしまう。
視察に訪れたらしいダハニアの疑惑を晴らすのは難しいが、これ以上おかしな方向に話を持っていかれないように、アイメリアは気になっていたことについて質問することにした。
「あ、あの、実は私、神殿騎士団についてあまり知らなくて……その、神殿騎士様について書かれた物語なら、たくさん読んだのですけど」
他人との交流があまりなかったアイメリアにとって、一番の娯楽は、屋敷に箔付けのために備えられながら、あまり活用されていなかった書庫の本を読むことだったのだ。
騎士物語は人気があるため、書庫にはさまざまな騎士に関する物語の本があった。
そのなかで魔法を自在に操る神殿騎士の物語は、アイメリアのお気に入りでもあった。
だが、物語は所詮物語である。
神殿騎士個人の活躍は描くものの、神殿騎士団という組織のことを詳しく説明する描写などはなかった。
銀騎士や黄金の騎士などは主人公の称号として目にしていたが、それが具体的にどのような階級に所属するのかを、アイメリアは知らないのだ。
「よろしければ、お教えいただけると、うっかり失礼をしてしまうこともないと思うのです」
「謙虚で真面目で努力家……ふう、ますます素晴らしいわ」
何やらすっかり何かのスイッチが入ってしまったらしいダハニアを落ち着かせつつ、アイメリアは自分の職場について学んでいくのだった。
その頃、神殿騎士の守護対象であり、同時に命令機関でもある精霊神殿で、所属する全ての者を震撼させる大きな騒ぎが起こっていたのだが、その事態がアイメリアの元へと届くには、今しばらく時間を必要としたのである。
勢いに任せてアイメリアの両手を掴んだ女騎士は、すぐに謝罪すると手を離した。
「い、いいえ……その」
「実は銀騎士ラルダス殿のことで、私達はずっと頭を悩ましていたもので、つい……」
自分の唐突な行動をさすがに恥じたのか、女騎士は申し訳なさそうだ。
「あの、立ち話もなんですし、よかったらこちらにお座りください」
アイメリアは、そんな女騎士を庭に用意したテーブルセットへと誘導する。
実は、このテーブルセットは倉庫にしまわれていたものをアイメリアがささやき声の力を借りて引っ張り出して来たものだった。
庭にテラスとひさしがあったので、その場所用のテーブルセットがあったのではないか? と探して見つけ出したのだ。
修繕の手間もあってかなり大変な仕事だったが、用意しておいてよかった、とアイメリアはつくづく思ったのである。
「おお、こんな洒落たものまで……ありがとう、感謝する」
女騎士はまず愛馬を厩舎の馬留に繋ぎ、アイメリアが水桶を用意する間その身体を布で拭いてやると、水を用意してくれたアイメリアに再び礼を述べてテラスのテーブルについた。
着座する前に、女騎士はきびきびとした動きで右手を左肩に当て、アイメリアに軽く黙礼をする。
「名乗りがまだであったな。私は神殿騎士のダハニアと言う。階級はラルダス殿と同じ銀だが、名誉称号の白だ」
「ご丁寧なご挨拶ありがとうございます。私はアイメリアと申します。ラルダスさまに助けられて、お仕事までいただきました。あの、もし私があの方のお役に立てるようなら何でもおっしゃってください」
「まぁ……」
ダハニアと名乗った女騎士は涙ぐんで見せた。
「あの子にそんな甲斐性があったなんて……団長もきっとお喜びになるでしょう」
その様子にアイメリアは混乱したが、とりあえず落ち着いて話をしないことには何も始まらない。
「お茶をお持ちしますね」
「あ、私に気を使う必要はありませんからね。この家、何もなかったでしょう?」
この家の状況を、同僚であり上司でもあるダハニアはお見通しであった。
「いえ、庭に少しばかりハーブがあったので、それですっきりとしたお茶を淹れることが出来ます。……あのもし苦手だったりするなら、言ってください」
「ありがとう」
アイメリアの言葉に礼を言いつつ、ダハニアの目がキラリと光る。
(これは、絶対に逃す訳にはいかない)
アイメリアは自身は気づかないうちに、ラルダスの同僚から完全にロックオンされてしまったのだった。
当初、アイメリアは使用人らしく自分は立ったままダハニアをもてなそうとしていたのだが、ダハニアの懇願によって同じテーブルで共にお茶を楽しむように言われてしまう。
元の養父の屋敷であったら、食事抜きで家畜小屋に閉じ込められかねない失礼な行為だが、当のお客様の望みなので、アイメリアは不安を抑えて、言われた通り席を共にすることにした。
だが、なんとなく落ち着かずにそわそわしてしまう。
「そんなにかしこまらなくて大丈夫よ。ここは騎士団の官舎で、貴女はそこで働くのでしょう? それなら私と貴女は広い意味で同僚ということになるのだもの」
「ど、同僚、ですか?」
ダハニアはこくりとうなずいた。
アイメリアは混乱したが、神殿騎士団という組織の仕組みを全く知らないので、ダハニアの言葉を否定することも出来ない。
とりあえず素直に受け止めることにした。
同僚ということなら、確かにあまりよそよそしい振る舞いはおかしいだろう。
ダハニアの態度にも納得がいく。
バクバクとパニック寸前だったアイメリアの心臓もようやく落ち着くことが出来た。
しかし同僚にも上下関係はある。
アイメリアは、先輩であり、高位の騎士らしきダハニアに礼を欠かないように気を引き締め直す。
「あ、あの、私」
「なに? 聞きたいことがあればどんどん聞いてちょうだい。あ、でも銀騎士ラルダス殿の女性の好みは騎士団最大の謎と言われているから教えてあげることは出来ないわ。私としては、貴女こそがあの子の好みそのものだったんじゃないかと思うのだけど……」
アイメリアは、ここに至って、ようやくダハニアがおかしな方向に話を持っていこうとしていることに気づいた。
ラルダスはアイメリアに仕事を与えてくれただけなのに、よからぬ目的で女性を家に置いたなどと思われてしまっては主の品性が疑われてしまう。
視察に訪れたらしいダハニアの疑惑を晴らすのは難しいが、これ以上おかしな方向に話を持っていかれないように、アイメリアは気になっていたことについて質問することにした。
「あ、あの、実は私、神殿騎士団についてあまり知らなくて……その、神殿騎士様について書かれた物語なら、たくさん読んだのですけど」
他人との交流があまりなかったアイメリアにとって、一番の娯楽は、屋敷に箔付けのために備えられながら、あまり活用されていなかった書庫の本を読むことだったのだ。
騎士物語は人気があるため、書庫にはさまざまな騎士に関する物語の本があった。
そのなかで魔法を自在に操る神殿騎士の物語は、アイメリアのお気に入りでもあった。
だが、物語は所詮物語である。
神殿騎士個人の活躍は描くものの、神殿騎士団という組織のことを詳しく説明する描写などはなかった。
銀騎士や黄金の騎士などは主人公の称号として目にしていたが、それが具体的にどのような階級に所属するのかを、アイメリアは知らないのだ。
「よろしければ、お教えいただけると、うっかり失礼をしてしまうこともないと思うのです」
「謙虚で真面目で努力家……ふう、ますます素晴らしいわ」
何やらすっかり何かのスイッチが入ってしまったらしいダハニアを落ち着かせつつ、アイメリアは自分の職場について学んでいくのだった。
その頃、神殿騎士の守護対象であり、同時に命令機関でもある精霊神殿で、所属する全ての者を震撼させる大きな騒ぎが起こっていたのだが、その事態がアイメリアの元へと届くには、今しばらく時間を必要としたのである。
22
お気に入りに追加
1,184
あなたにおすすめの小説
【完結】魔力がないと見下されていた私は仮面で素顔を隠した伯爵と結婚することになりました〜さらに魔力石まで作り出せなんて、冗談じゃない〜
光城 朱純
ファンタジー
魔力が強いはずの見た目に生まれた王女リーゼロッテ。
それにも拘わらず、魔力の片鱗すらみえないリーゼロッテは家族中から疎まれ、ある日辺境伯との結婚を決められる。
自分のあざを隠す為に仮面をつけて生活する辺境伯は、龍を操ることができると噂の伯爵。
隣に魔獣の出る森を持ち、雪深い辺境地での冷たい辺境伯との新婚生活は、身も心も凍えそう。
それでも国の端でひっそり生きていくから、もう放っておいて下さい。
私のことは私で何とかします。
ですから、国のことは国王が何とかすればいいのです。
魔力が使えない私に、魔力石を作り出せだなんて、そんなの無茶です。
もし作り出すことができたとしても、やすやすと渡したりしませんよ?
これまで虐げられた分、ちゃんと返して下さいね。
表紙はPhoto AC様よりお借りしております。
聖女追放 ~私が去ったあとは病で国は大変なことになっているでしょう~
白横町ねる
ファンタジー
聖女エリスは民の幸福を日々祈っていたが、ある日突然、王子から解任を告げられる。
王子の説得もままならないまま、国を追い出されてしまうエリス。
彼女は亡命のため、鞄一つで遠い隣国へ向かうのだった……。
#表紙絵は、もふ様に描いていただきました。
#エブリスタにて連載しました。
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
【完結】偽物と呼ばれた公爵令嬢は正真正銘の本物でした~私は不要とのことなのでこの国から出ていきます~
Na20
恋愛
私は孤児院からノスタルク公爵家に引き取られ養子となったが家族と認められることはなかった。
婚約者である王太子殿下からも蔑ろにされておりただただ良いように使われるだけの毎日。
そんな日々でも唯一の希望があった。
「必ず迎えに行く!」
大好きだった友達との約束だけが私の心の支えだった。だけどそれも八年も前の約束。
私はこれからも変わらない日々を送っていくのだろうと諦め始めていた。
そんな時にやってきた留学生が大好きだった友達に似ていて…
※設定はゆるいです
※小説家になろう様にも掲載しています
忘れられた幼な妻は泣くことを止めました
帆々
恋愛
アリスは十五歳。王国で高家と呼ばれるう高貴な家の姫だった。しかし、家は貧しく日々の暮らしにも困窮していた。
そんな時、アリスの父に非常に有利な融資をする人物が現れた。その代理人のフーは巧みに父を騙して、莫大な借金を負わせてしまう。
もちろん返済する目処もない。
「アリス姫と我が主人との婚姻で借財を帳消しにしましょう」
フーの言葉に父は頷いた。アリスもそれを責められなかった。家を守るのは父の責務だと信じたから。
嫁いだドリトルン家は悪徳金貸しとして有名で、アリスは邸の厳しいルールに従うことになる。フーは彼女を監視し自由を許さない。そんな中、夫の愛人が邸に迎え入れることを知る。彼女は庭の隅の離れ住まいを強いられているのに。アリスは嘆き悲しむが、フーに強く諌められてうなだれて受け入れた。
「ご実家への援助はご心配なく。ここでの悪くないお暮らしも保証しましょう」
そういう経緯を仲良しのはとこに打ち明けた。晩餐に招かれ、久しぶりに心の落ち着く時間を過ごした。その席にははとこ夫妻の友人のロエルもいて、彼女に彼の掘った珍しい鉱石を見せてくれた。しかし迎えに現れたフーが、和やかな夜をぶち壊してしまう。彼女を庇うはとこを咎め、フーの無礼を責めたロエルにまで痛烈な侮蔑を吐き捨てた。
厳しい婚家のルールに縛られ、アリスは外出もままならない。
それから五年の月日が流れ、ひょんなことからロエルに再会することになった。金髪の端正な紳士の彼は、彼女に問いかけた。
「お幸せですか?」
アリスはそれに答えられずにそのまま別れた。しかし、その言葉が彼の優しかった印象と共に尾を引いて、彼女の中に残っていく_______。
世間知らずの高貴な姫とやや強引な公爵家の子息のじれじれなラブストーリーです。
古風な恋愛物語をお好きな方にお読みいただけますと幸いです。
ハッピーエンドを心がけております。読後感のいい物語を努めます。
※小説家になろう様にも投稿させていただいております。
至って普通のネグレクト系脇役お姫様に転生したようなので物語の主人公である姉姫さまから主役の座を奪い取りにいきます
下菊みこと
恋愛
至って普通の女子高生でありながら事故に巻き込まれ(というか自分から首を突っ込み)転生した天宮めぐ。転生した先はよく知った大好きな恋愛小説の世界。でも主人公ではなくほぼ登場しない脇役姫に転生してしまった。姉姫は優しくて朗らかで誰からも愛されて、両親である国王、王妃に愛され貴公子達からもモテモテ。一方自分は妾の子で陰鬱で誰からも愛されておらず王位継承権もあってないに等しいお姫様になる予定。こんな待遇満足できるか!羨ましさこそあれど恨みはない姉姫さまを守りつつ、目指せ隣国の王太子ルート!小説家になろう様でも「主人公気質なわけでもなく恋愛フラグもなければ死亡フラグに満ち溢れているわけでもない至って普通のネグレクト系脇役お姫様に転生したようなので物語の主人公である姉姫さまから主役の座を奪い取りにいきます」というタイトルで掲載しています。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
もふもふ精霊騎士団のトリマーになりました
深凪雪花
ファンタジー
トリマーとして働く貧乏伯爵令嬢レジーナは、ある日仕事をクビになる。意気消沈して帰宅すると、しかし精霊騎士である兄のクリフから精霊騎士団の専属トリマーにならないかという誘いの手紙が届いていて、引き受けることに。
レジーナが配属されたのは、八つある隊のうちの八虹隊という五人が所属する隊。しかし、八虹隊というのは実はまだ精霊と契約を結べずにいる、いわゆる落ちこぼれ精霊騎士が集められた隊で……?
個性豊かな仲間に囲まれながら送る日常のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる