64 / 296
西の果ての街
癒せないもの
しおりを挟む
畑を囲む垣根を回って現れたその男は、一種異様な雰囲気を帯びていた。
彼の半身、右側の部位がごっそりと失われていて、見た目のバランスの悪さもさることながら、なにより、その表情が相対する者を戸惑わせる。
その目には目前の相手が映っている風もなく、目線が合っても表情一つ変わらないのだ。
そのあまりにも感情のない様子に、彼と向かい合う者は、もしかしたらこの相手は人間ではない他の何かではないか? との疑いを持ってしまう程である。
「なんだ? 新入りか?」
ぼそりと、意外にも普通に発された言葉に、ライカは思わずびくりと身を震わせた。
「違うわ、あたしが養育院の仕事をしているはずがないでしょう? この子は先生のお手伝いに来ているのよ。畑の周りで採集をするんで承知しておいてもらいたいの」
「ふん」
男はライカへ僅かに視線を向ける。
「俺が怖いのか? 大丈夫だ、異形ではあるが人を食ったりはしないからな」
抑揚のない声で投げられる言葉は、そこに感情が乗っていないだけで得体の知れない凄みを帯びた。
「やめて、マァイア。子供相手にそんな風に言うなんて」
スアンは眉を顰めて非難すると、ライカの手を取った。
「大丈夫よ、ぶっきらぼうだけど悪い事をする人ではないの」
「あ、はい。あの、お聞きしていいでしょうか?」
ライカはスアンに安心させるように応えると、目前の男、マァイアに問い掛ける。
マァイアは無言でじっとライカを見た。
それを了解と受け取って、ライカは気になっていた事を問いかけた。
「その怪我は獣に襲われたのですか?」
ぴくりと、初めて男の表情が動いた。
スアンの体が小さく震えるのをライカはその手に感じる。
「それを正面から聞いてこられたのは初めてだな。獣か、確かに獣だ。人間という名のな」
男の、深い傷の付いた口元が笑いの形に吊り上げられた。
「戦で逃げ遅れた俺を捕まえた敵兵は笑いながらこう言った。どれだけ刻んだら人間は死ぬのか? と。彼等は銅貨を一枚賭けてそれを確かめてみた。まずは腕を、次は膝を、次は足の付け根を、次は耳を、最後には目を。のたうちまわる俺をひとしきり笑って、賭けをちゃらにすると、奴らは止めを刺しもせずに飯に遅れるのを恐れて去った。幸い奴らの剣の腕前は下手くそで、完全な切断は出来てなかった。おかげさまで俺はなんとか死なずに生き残ったという訳だ。幸いなるかな天なる恵み、という所だろうな。結局は半端に切れた所も全部切り取る羽目になって、おぞましいこの姿だが」
壮絶な内容にも関わらず、彼から流れてくる感情は平坦なまま。
いや違う、とライカは感じた。
感情が動かないのではない。
彼の感情は、その傷を負った時に共に切り落とされてしまったのだ。
自ら感情を封印する竜達ともまた違う、何かが欠け落ちてしまったその意識の空洞は、触れるライカの意識をも引きずり込もうとするかのように深い。
「ごめんなさい。辛い話をさせてしまって」
ライカはその男、マァイアに謝罪した。
そぼ降る夏の暑さを未だ残して生温い雨の雫が、一気に冷えた気がして、ライカは思わず身を竦める。
スアンが再び握る手に励ますように力を入れてくれるのを感じて、ライカは申し訳なく思った。
「別に辛いとかは思った事はない。聞かれずに色々言われるよりははっきり聞かれた方が良いぐらいだ。で、聞きたい事は終わりか? 仕事の方はあんまり余計な事はせずにさっさと終わらせるんだな。畑を荒らしたら少々お仕置きをしなきゃならんからな」
「あ、はい。分かりました。色々ありがとうございます」
そう礼をしたライカにちらと訝しげな目を向けたが、それ以降は一切かまわずにマァイアは立ち去る。
緊張した面持ちで隣にいたスアンが、ほっと息を継いだ。
「あなた、凄い度胸ね。あの人に正面切ってあの怪我の事を聞くなんて」
「ごめんなさい」
「違うのよ、怒ってるんじゃないの。怖がらないのは悪い事じゃないわ」
スアンは、今までに見た事がないような顔つきで、ライカの頭を撫でた。
「私たちは人の体を治療する仕事をしているけど、体じゃない部分の苦しみを癒してあげる方法を知らないの。彼や孤児の子達を見る度に自分達の力の無さを思い知らされるわ」
「孤児の子達?」
「ええ、彼とは違うけどあの子達も傷付いて、それを癒す事が出来ないでいるの。何か言ったりしたりしてくるかもしれないけど、出来れば悪く思わないでやってあげてね」
やや離れた畑で、じっと立ち尽くしてこちらを窺ういくつかの小さい姿がある。
何かきっかけがあればすぐに逃げ散りそうなその様子は、常に狩られる不安を抱く小動物を思わせた。
「それじゃ、頼んでいいかしら?」
「あ、はい。籠一杯に採集すればいいですか?」
「ええ、一杯じゃなくても怒ったりしないから大丈夫よ」
おどけたように応えて、スアンは来た道を戻る。
それを見送って、ライカは畑の周りを見回した。
今やるべき事は雨の向こう側からこちらを窺っている子供達を詮索する事ではなく薬草を採る事である。
それに小動物というものは、慣れない相手に決して気を許さないものだ。
今の状態で彼等に対して何か出来る事はないし、するべきではない。
ライカの暮らした地でも、竜族の生活圏に小動物は決して近付かないし、下手にこちらから近付けば恐怖のみで命を落とす者すらあった。
経験としてそれを知っているライカは、今急いで自分から相手に働き掛ける事は避ける事にしたのである。
雨に濡れて独特の匂いを放つ緑の葉を捜しながら、ライカは世界を銀色に彩る雨が宙に描く直線模様をその体で乱して歩いた。
薬草を採取しながらもついつい視線の流れる先の整えられた畑には、柔らかな緑の葉が茂り、市場に出回る野菜のいくつかはここから来ていた事が見て取れる。
元々この地で野菜を育てている者は少なく、いわば彼らのおかげでライカ達も野菜を口に出来るのだからと、ひそかに感謝の思いを抱いた。
だが、そんな静かで単調な時間はすぐに破られる事となった。
「だれ?」
密やかな小さい声が雨音にまぎれるように届く。
ライカが地面に下ろしていた目線を上に上げると、その動作に驚いたように小さい姿がやや大きめの影に隠れた。
「あんた誰だ?」
小さい影を庇ったやや大きい方の影が同じ事を違う口調で聞いた。
ライカ自身より幾分小さいその姿から、相手がまだ子供だという事は分かるが、それ以上の事は彼らの被った頭巾のせいでライカには分からなかった。
「ライカ」
何か酷く警戒している相手に、簡潔に自分の名前を答える。
「なんでここにいんの?」
「マァイアさんから聞いてない? 治療所の先生の手伝いで薬草を採ってる」
「マァイアは、聞かないと話さないから」
ちらちらと、少年らしき相手の後ろから更に小さな子供が覗いていた。
セヌと同じぐらいの大きさだな、とライカは思う。
年齢もセヌと近いのかもしれない。
だが、その纏う雰囲気は全く違っていた。
その子供は強い警戒と怯えを窺わせ、気になる風ではあるのに、決してライカと目を合わせようとはしない。
少年の方は対照的に、その目に強い警戒を浮かべてライカから目を離さなかった。
「そうか、先生の手伝いか」
ライカの答えに、その場の緊張がやや緩む。
「終わったらさっさとこっから出ていけよ!」
言い捨てると、少年は小さな手を引いて離れて行った。
湿った土を蹴る軽い二つの足音が遠ざかる。
(テリトリーに天敵が踏み込んだ子育て中の動物みたいだな)
やや偏った経験からそんな事を連想して、警戒に満ち溢れた背中を見つめながら、ライカはスアンの言った癒せない傷について考えた。
そして、他人からお互いを庇い合うような子供達と、恐れも痛みも失くしたような男の事を考えると、なぜか落ち着かない気持ちになる自分を感じ、それを不思議に思う。
まるで留まる事なき水のように零れて掴めない気持ちを抱えながら、ライカは雨の中でひときわ強い匂いを放つ緑の葉をひたすらに摘んだのだった。
彼の半身、右側の部位がごっそりと失われていて、見た目のバランスの悪さもさることながら、なにより、その表情が相対する者を戸惑わせる。
その目には目前の相手が映っている風もなく、目線が合っても表情一つ変わらないのだ。
そのあまりにも感情のない様子に、彼と向かい合う者は、もしかしたらこの相手は人間ではない他の何かではないか? との疑いを持ってしまう程である。
「なんだ? 新入りか?」
ぼそりと、意外にも普通に発された言葉に、ライカは思わずびくりと身を震わせた。
「違うわ、あたしが養育院の仕事をしているはずがないでしょう? この子は先生のお手伝いに来ているのよ。畑の周りで採集をするんで承知しておいてもらいたいの」
「ふん」
男はライカへ僅かに視線を向ける。
「俺が怖いのか? 大丈夫だ、異形ではあるが人を食ったりはしないからな」
抑揚のない声で投げられる言葉は、そこに感情が乗っていないだけで得体の知れない凄みを帯びた。
「やめて、マァイア。子供相手にそんな風に言うなんて」
スアンは眉を顰めて非難すると、ライカの手を取った。
「大丈夫よ、ぶっきらぼうだけど悪い事をする人ではないの」
「あ、はい。あの、お聞きしていいでしょうか?」
ライカはスアンに安心させるように応えると、目前の男、マァイアに問い掛ける。
マァイアは無言でじっとライカを見た。
それを了解と受け取って、ライカは気になっていた事を問いかけた。
「その怪我は獣に襲われたのですか?」
ぴくりと、初めて男の表情が動いた。
スアンの体が小さく震えるのをライカはその手に感じる。
「それを正面から聞いてこられたのは初めてだな。獣か、確かに獣だ。人間という名のな」
男の、深い傷の付いた口元が笑いの形に吊り上げられた。
「戦で逃げ遅れた俺を捕まえた敵兵は笑いながらこう言った。どれだけ刻んだら人間は死ぬのか? と。彼等は銅貨を一枚賭けてそれを確かめてみた。まずは腕を、次は膝を、次は足の付け根を、次は耳を、最後には目を。のたうちまわる俺をひとしきり笑って、賭けをちゃらにすると、奴らは止めを刺しもせずに飯に遅れるのを恐れて去った。幸い奴らの剣の腕前は下手くそで、完全な切断は出来てなかった。おかげさまで俺はなんとか死なずに生き残ったという訳だ。幸いなるかな天なる恵み、という所だろうな。結局は半端に切れた所も全部切り取る羽目になって、おぞましいこの姿だが」
壮絶な内容にも関わらず、彼から流れてくる感情は平坦なまま。
いや違う、とライカは感じた。
感情が動かないのではない。
彼の感情は、その傷を負った時に共に切り落とされてしまったのだ。
自ら感情を封印する竜達ともまた違う、何かが欠け落ちてしまったその意識の空洞は、触れるライカの意識をも引きずり込もうとするかのように深い。
「ごめんなさい。辛い話をさせてしまって」
ライカはその男、マァイアに謝罪した。
そぼ降る夏の暑さを未だ残して生温い雨の雫が、一気に冷えた気がして、ライカは思わず身を竦める。
スアンが再び握る手に励ますように力を入れてくれるのを感じて、ライカは申し訳なく思った。
「別に辛いとかは思った事はない。聞かれずに色々言われるよりははっきり聞かれた方が良いぐらいだ。で、聞きたい事は終わりか? 仕事の方はあんまり余計な事はせずにさっさと終わらせるんだな。畑を荒らしたら少々お仕置きをしなきゃならんからな」
「あ、はい。分かりました。色々ありがとうございます」
そう礼をしたライカにちらと訝しげな目を向けたが、それ以降は一切かまわずにマァイアは立ち去る。
緊張した面持ちで隣にいたスアンが、ほっと息を継いだ。
「あなた、凄い度胸ね。あの人に正面切ってあの怪我の事を聞くなんて」
「ごめんなさい」
「違うのよ、怒ってるんじゃないの。怖がらないのは悪い事じゃないわ」
スアンは、今までに見た事がないような顔つきで、ライカの頭を撫でた。
「私たちは人の体を治療する仕事をしているけど、体じゃない部分の苦しみを癒してあげる方法を知らないの。彼や孤児の子達を見る度に自分達の力の無さを思い知らされるわ」
「孤児の子達?」
「ええ、彼とは違うけどあの子達も傷付いて、それを癒す事が出来ないでいるの。何か言ったりしたりしてくるかもしれないけど、出来れば悪く思わないでやってあげてね」
やや離れた畑で、じっと立ち尽くしてこちらを窺ういくつかの小さい姿がある。
何かきっかけがあればすぐに逃げ散りそうなその様子は、常に狩られる不安を抱く小動物を思わせた。
「それじゃ、頼んでいいかしら?」
「あ、はい。籠一杯に採集すればいいですか?」
「ええ、一杯じゃなくても怒ったりしないから大丈夫よ」
おどけたように応えて、スアンは来た道を戻る。
それを見送って、ライカは畑の周りを見回した。
今やるべき事は雨の向こう側からこちらを窺っている子供達を詮索する事ではなく薬草を採る事である。
それに小動物というものは、慣れない相手に決して気を許さないものだ。
今の状態で彼等に対して何か出来る事はないし、するべきではない。
ライカの暮らした地でも、竜族の生活圏に小動物は決して近付かないし、下手にこちらから近付けば恐怖のみで命を落とす者すらあった。
経験としてそれを知っているライカは、今急いで自分から相手に働き掛ける事は避ける事にしたのである。
雨に濡れて独特の匂いを放つ緑の葉を捜しながら、ライカは世界を銀色に彩る雨が宙に描く直線模様をその体で乱して歩いた。
薬草を採取しながらもついつい視線の流れる先の整えられた畑には、柔らかな緑の葉が茂り、市場に出回る野菜のいくつかはここから来ていた事が見て取れる。
元々この地で野菜を育てている者は少なく、いわば彼らのおかげでライカ達も野菜を口に出来るのだからと、ひそかに感謝の思いを抱いた。
だが、そんな静かで単調な時間はすぐに破られる事となった。
「だれ?」
密やかな小さい声が雨音にまぎれるように届く。
ライカが地面に下ろしていた目線を上に上げると、その動作に驚いたように小さい姿がやや大きめの影に隠れた。
「あんた誰だ?」
小さい影を庇ったやや大きい方の影が同じ事を違う口調で聞いた。
ライカ自身より幾分小さいその姿から、相手がまだ子供だという事は分かるが、それ以上の事は彼らの被った頭巾のせいでライカには分からなかった。
「ライカ」
何か酷く警戒している相手に、簡潔に自分の名前を答える。
「なんでここにいんの?」
「マァイアさんから聞いてない? 治療所の先生の手伝いで薬草を採ってる」
「マァイアは、聞かないと話さないから」
ちらちらと、少年らしき相手の後ろから更に小さな子供が覗いていた。
セヌと同じぐらいの大きさだな、とライカは思う。
年齢もセヌと近いのかもしれない。
だが、その纏う雰囲気は全く違っていた。
その子供は強い警戒と怯えを窺わせ、気になる風ではあるのに、決してライカと目を合わせようとはしない。
少年の方は対照的に、その目に強い警戒を浮かべてライカから目を離さなかった。
「そうか、先生の手伝いか」
ライカの答えに、その場の緊張がやや緩む。
「終わったらさっさとこっから出ていけよ!」
言い捨てると、少年は小さな手を引いて離れて行った。
湿った土を蹴る軽い二つの足音が遠ざかる。
(テリトリーに天敵が踏み込んだ子育て中の動物みたいだな)
やや偏った経験からそんな事を連想して、警戒に満ち溢れた背中を見つめながら、ライカはスアンの言った癒せない傷について考えた。
そして、他人からお互いを庇い合うような子供達と、恐れも痛みも失くしたような男の事を考えると、なぜか落ち着かない気持ちになる自分を感じ、それを不思議に思う。
まるで留まる事なき水のように零れて掴めない気持ちを抱えながら、ライカは雨の中でひときわ強い匂いを放つ緑の葉をひたすらに摘んだのだった。
0
お気に入りに追加
319
あなたにおすすめの小説
鋼なるドラーガ・ノート ~S級パーティーから超絶無能の烙印を押されて追放される賢者、今更やめてくれと言われてももう遅い~
月江堂
ファンタジー
― 後から俺の実力に気付いたところでもう遅い。絶対に辞めないからな ―
“賢者”ドラーガ・ノート。鋼の二つ名で知られる彼がSランク冒険者パーティー、メッツァトルに加入した時、誰もが彼の活躍を期待していた。
だが蓋を開けてみれば彼は無能の極致。強い魔法は使えず、運動神経は鈍くて小動物にすら勝てない。無能なだけならばまだしも味方の足を引っ張って仲間を危機に陥れる始末。
当然パーティーのリーダー“勇者”アルグスは彼に「無能」の烙印を押し、パーティーから追放する非情な決断をするのだが、しかしそこには彼を追い出すことのできない如何ともしがたい事情が存在するのだった。
ドラーガを追放できない理由とは一体何なのか!?
そしてこの賢者はなぜこんなにも無能なのに常に偉そうなのか!?
彼の秘められた実力とは一体何なのか? そもそもそんなもの実在するのか!?
力こそが全てであり、鋼の教えと闇を司る魔が支配する世界。ムカフ島と呼ばれる火山のダンジョンの攻略を通して彼らはやがて大きな陰謀に巻き込まれてゆく。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
【完結】過保護な竜王による未来の魔王の育て方
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
魔族の幼子ルンは、突然両親と引き離されてしまった。掴まった先で暴行され、殺されかけたところを救われる。圧倒的な強さを持つが、見た目の恐ろしい竜王は保護した子の両親を探す。その先にある不幸な現実を受け入れ、幼子は竜王の養子となった。が、子育て経験のない竜王は混乱しまくり。日常が騒動続きで、配下を含めて大騒ぎが始まる。幼子は魔族としか分からなかったが、実は将来の魔王で?!
異種族同士の親子が紡ぐ絆の物語――ハッピーエンド確定。
#日常系、ほのぼの、ハッピーエンド
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/08/13……完結
2024/07/02……エブリスタ、ファンタジー1位
2024/07/02……アルファポリス、女性向けHOT 63位
2024/07/01……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる