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第八章 真なる聖剣
897 想定外
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楽しげな女性達の声を聞きながら、ゆっくりと本を読む。
こんな贅沢な時間が過ごせるとは、かつては考えたこともなかったな。
なにやら必死でピカピカ光る草に勧められた椅子は、柔らかすぎずちょうどいい座り心地の革張りのもので、素材が何かということを考えなければ最高の心地よさだ。
選んでくれた本は、文字や記号が特殊で読めないものもあったが、読めるものは、かなり興味深い内容だった。
そのなかでも、ドラゴンに対する考察に面白いものがあり、少し読みふけってしまう。
本の著者は、ドラゴンと言葉を交わしたことがあるらしく、ドラゴンをこの世界の外からやって来た存在であり、実は見た目の肉体は仮初のもので、本体は魔力のような力そのものであると記している。
それが事実かどうかはわからないが、いくつかの考察には納得出来る部分もあった。
他にも、植物を研究した古い文献があって、今では思いもよらない方法で食用にしたり、薬にしたりと、有効活用していて唸らされた。
地図もなく、乗合馬車もない、場所の移動が難しかった時代は、生活のほぼ全てを自分の手の届く範囲のものを利用することで補っていかなければならない。
そんな時代の知恵だ。
今からすれば効率がひどく悪いので、廃れてしまった理由はよくわかるが、知っておいて損はない情報である。
『お飲み物ドウゾ』
「ありがとう」
何気なくそう答えて、今の言葉が音ではなかったことに気づく。
フォルテや若葉で慣れていたから気づけたのかもしれない。
ふと見ると、アブのようなモノが五匹ぐらいでキラキラ光を反射するガラスのカップを運んで来て、俺の手元にある小さめの物入れの上に置いて行く。
『お昼間ですノデ、果汁と茶葉を使ったドリンクデス』
あ、やっぱり音じゃなく、直接頭のなかに語りかけて来る。
コレもアドミニス殿の使い魔なのだろうか?
飲み物らしきものを置くと、フオン! という軽い音と共に姿を消した。
おもわずビクッとしてしまう。
転移が出来るのか。
ということは、あれは魔物の渡りアブを元にしているんだな。
見た目はだいぶ元のものよりは可愛らしい感じに仕上げてある。
まぁ色だけだが。
「キャッ」
「わぁっ」
「あら?」
女性陣のほうにも行ったのか、驚いたような声が上がるが、特に危険はないと理解して、みんなすぐに落ち着いた。
変なものには慣れているからな。
ガラスのカップを手にしてみる。
厚みがあるのに透明度が高く、なかの液体の色合いがよく見えた。
淡いオレンジの美しい飲み物だ。
こういう飲み物の楽しみ方もあるのか。
透明度の高いガラスのカップはかなりの高級品だが、少し憧れるな。
しばらくして、勇者とアドミニス殿の話し合いが終わり、部屋に戻ることになったが、この遊戯室にはかなり後ろ髪を引かれることとなった。
また来てもいいだろうか?
部屋に戻ると、ロスト辺境伯の使いが訪れていて、部屋の扉の前に佇んでいた。
使用人のなかでも貴族の位を持つ家令だろう。
ぴしっと伸びた背が印象的でよく覚えている。
「姫さま、お館さまがお呼びでございます」
「わかりました。しばしお待ちください」
「はっ」
そんな言葉を交わすと、聖女は俺達のほうを見た。
「わたくしはお父さまに報告をしてまいりますね。皆さまはお部屋でくつろいでいてください」
正直に言うと、すでにアドミニス殿のところでくつろぎすぎていたので、部屋では荷物のチェックとか装備の手入れとかをするつもりだったが、ここでそれを正直に言う必要はない。
それに、俺は従者なので、代表して返事をする立場でもないしな。
「わかった。ミュリアはご両親の元でゆっくりして来るがいい」
勇者がそう言うと、聖女は少しふくれっ面になった。
「すぐに戻って来ます」
「そ、そうか……」
気を使ったつもりだった勇者だが、逆効果だったようだ。
お前ほんと、人の気持ちを察するのが苦手だよな。
夕食までにまだ時間があるため、各自の部屋に引き上げようと言ったのだが、勇者が話があるということで、また集まることとなった。
聖女が戻ってからでいいんじゃないか? と聞いたんだが、とりあえず聞いて欲しいとのことなので、仕方なく、勇者の部屋に集まる。
「この炎の魔法剣なんだが」
てっきり聖剣の話をするのだと思っていたら、大公陛下にいただいた魔剣のほうの話のようだ。
「探索前に調整をしてもらった奴か」
「そうなんだ」
大公陛下にいただいた炎の魔剣は、昔の天才的な鍛冶師の作品であるという話だったので、もともと怪しいとは思っていたが、案の定、アドミニス殿の作だったようだった。
それで、勇者が持っているのを見たアドミニス殿が、年数が経過した分の調整を行うと言って、探索前に勇者から一時的に預かり、そう時間を掛けずに戻してくれたらしい。
預かっていた時間から見て、本当にちょっとした確認と調整をしたんだろうと思っていた訳だが。
「ただの調整じゃなかったのか?」
勇者がこれほど難しい顔になるなら、まぁそうじゃなかったということだよな。
「せっかく調整したということで、探索のときに川に向かって試し斬りをしてみた」
「それはわかる。今までと違う感触になっていると、いきなり本番で使うのは危険だからな」
「ああ」
あ、勇者がちょっと嬉しそうだ。
理解してもらえて安心したのか?
俺だって何でもかんでも叱ったりしないぞ。
「もともとこの魔剣は魔法の出力の調整が出来て、使い勝手がよかった。で、短時間の調整でそうそう変わるものじゃないと思った訳だ」
「それはわかる」
「だが、全然違った」
「ほう?」
勇者はものすごく複雑そうな顔になる。
「俺用に完全に調整されていた」
「と言うと?」
「まず、持ったときのバランスが全く違った。軽くて、それでいて振りが鋭い。魔法の通りもスムーズで、完全に思った通りの調整が出来る。今までのこの剣は見た目は派手だが、魔法は大味だったんで、とにかく力で押し切るという使い方をしていたんだが、今なら、もっと繊細に使うことが出来る」
「それは凄いな。よかったじゃないか」
勇者がえらく深刻そうだったので、何事かと思ったが、単にアドミニス殿の鍛冶師としての腕が優れているということを言いたかったようだ。
真正面から褒めるのが恥ずかしかったからあんな難しい顔をしていたのだろうか?
「いや、だけど、なんで、俺の魔力や剣技の癖なんかがわかるんだ? 俺はあいつの前で剣を振ってみせたことなんて……」
そこまで言って、勇者は自分で気づいたように沈黙した。
「ドラゴンの呪いを解いたときか?」
「まぁそれしかないよな」
「だが、あれは現実ではなかったとか言ってなかったか?」
「それこそ、術者であるアドミニス殿にしかわからんことだ。で、何が気がかりなんだ?」
勇者がしばしの沈黙の後、口を開いた。
「今更ながらに、とんでもない奴に聖剣を作らせているんじゃないかと不安になった」
なるほど。
わからなくもないな。
とは言え、本当に今更だ。
頼んだ以上は座して待つしかない。
確実にいいものが出来るんだからよかったじゃないか。
こんな贅沢な時間が過ごせるとは、かつては考えたこともなかったな。
なにやら必死でピカピカ光る草に勧められた椅子は、柔らかすぎずちょうどいい座り心地の革張りのもので、素材が何かということを考えなければ最高の心地よさだ。
選んでくれた本は、文字や記号が特殊で読めないものもあったが、読めるものは、かなり興味深い内容だった。
そのなかでも、ドラゴンに対する考察に面白いものがあり、少し読みふけってしまう。
本の著者は、ドラゴンと言葉を交わしたことがあるらしく、ドラゴンをこの世界の外からやって来た存在であり、実は見た目の肉体は仮初のもので、本体は魔力のような力そのものであると記している。
それが事実かどうかはわからないが、いくつかの考察には納得出来る部分もあった。
他にも、植物を研究した古い文献があって、今では思いもよらない方法で食用にしたり、薬にしたりと、有効活用していて唸らされた。
地図もなく、乗合馬車もない、場所の移動が難しかった時代は、生活のほぼ全てを自分の手の届く範囲のものを利用することで補っていかなければならない。
そんな時代の知恵だ。
今からすれば効率がひどく悪いので、廃れてしまった理由はよくわかるが、知っておいて損はない情報である。
『お飲み物ドウゾ』
「ありがとう」
何気なくそう答えて、今の言葉が音ではなかったことに気づく。
フォルテや若葉で慣れていたから気づけたのかもしれない。
ふと見ると、アブのようなモノが五匹ぐらいでキラキラ光を反射するガラスのカップを運んで来て、俺の手元にある小さめの物入れの上に置いて行く。
『お昼間ですノデ、果汁と茶葉を使ったドリンクデス』
あ、やっぱり音じゃなく、直接頭のなかに語りかけて来る。
コレもアドミニス殿の使い魔なのだろうか?
飲み物らしきものを置くと、フオン! という軽い音と共に姿を消した。
おもわずビクッとしてしまう。
転移が出来るのか。
ということは、あれは魔物の渡りアブを元にしているんだな。
見た目はだいぶ元のものよりは可愛らしい感じに仕上げてある。
まぁ色だけだが。
「キャッ」
「わぁっ」
「あら?」
女性陣のほうにも行ったのか、驚いたような声が上がるが、特に危険はないと理解して、みんなすぐに落ち着いた。
変なものには慣れているからな。
ガラスのカップを手にしてみる。
厚みがあるのに透明度が高く、なかの液体の色合いがよく見えた。
淡いオレンジの美しい飲み物だ。
こういう飲み物の楽しみ方もあるのか。
透明度の高いガラスのカップはかなりの高級品だが、少し憧れるな。
しばらくして、勇者とアドミニス殿の話し合いが終わり、部屋に戻ることになったが、この遊戯室にはかなり後ろ髪を引かれることとなった。
また来てもいいだろうか?
部屋に戻ると、ロスト辺境伯の使いが訪れていて、部屋の扉の前に佇んでいた。
使用人のなかでも貴族の位を持つ家令だろう。
ぴしっと伸びた背が印象的でよく覚えている。
「姫さま、お館さまがお呼びでございます」
「わかりました。しばしお待ちください」
「はっ」
そんな言葉を交わすと、聖女は俺達のほうを見た。
「わたくしはお父さまに報告をしてまいりますね。皆さまはお部屋でくつろいでいてください」
正直に言うと、すでにアドミニス殿のところでくつろぎすぎていたので、部屋では荷物のチェックとか装備の手入れとかをするつもりだったが、ここでそれを正直に言う必要はない。
それに、俺は従者なので、代表して返事をする立場でもないしな。
「わかった。ミュリアはご両親の元でゆっくりして来るがいい」
勇者がそう言うと、聖女は少しふくれっ面になった。
「すぐに戻って来ます」
「そ、そうか……」
気を使ったつもりだった勇者だが、逆効果だったようだ。
お前ほんと、人の気持ちを察するのが苦手だよな。
夕食までにまだ時間があるため、各自の部屋に引き上げようと言ったのだが、勇者が話があるということで、また集まることとなった。
聖女が戻ってからでいいんじゃないか? と聞いたんだが、とりあえず聞いて欲しいとのことなので、仕方なく、勇者の部屋に集まる。
「この炎の魔法剣なんだが」
てっきり聖剣の話をするのだと思っていたら、大公陛下にいただいた魔剣のほうの話のようだ。
「探索前に調整をしてもらった奴か」
「そうなんだ」
大公陛下にいただいた炎の魔剣は、昔の天才的な鍛冶師の作品であるという話だったので、もともと怪しいとは思っていたが、案の定、アドミニス殿の作だったようだった。
それで、勇者が持っているのを見たアドミニス殿が、年数が経過した分の調整を行うと言って、探索前に勇者から一時的に預かり、そう時間を掛けずに戻してくれたらしい。
預かっていた時間から見て、本当にちょっとした確認と調整をしたんだろうと思っていた訳だが。
「ただの調整じゃなかったのか?」
勇者がこれほど難しい顔になるなら、まぁそうじゃなかったということだよな。
「せっかく調整したということで、探索のときに川に向かって試し斬りをしてみた」
「それはわかる。今までと違う感触になっていると、いきなり本番で使うのは危険だからな」
「ああ」
あ、勇者がちょっと嬉しそうだ。
理解してもらえて安心したのか?
俺だって何でもかんでも叱ったりしないぞ。
「もともとこの魔剣は魔法の出力の調整が出来て、使い勝手がよかった。で、短時間の調整でそうそう変わるものじゃないと思った訳だ」
「それはわかる」
「だが、全然違った」
「ほう?」
勇者はものすごく複雑そうな顔になる。
「俺用に完全に調整されていた」
「と言うと?」
「まず、持ったときのバランスが全く違った。軽くて、それでいて振りが鋭い。魔法の通りもスムーズで、完全に思った通りの調整が出来る。今までのこの剣は見た目は派手だが、魔法は大味だったんで、とにかく力で押し切るという使い方をしていたんだが、今なら、もっと繊細に使うことが出来る」
「それは凄いな。よかったじゃないか」
勇者がえらく深刻そうだったので、何事かと思ったが、単にアドミニス殿の鍛冶師としての腕が優れているということを言いたかったようだ。
真正面から褒めるのが恥ずかしかったからあんな難しい顔をしていたのだろうか?
「いや、だけど、なんで、俺の魔力や剣技の癖なんかがわかるんだ? 俺はあいつの前で剣を振ってみせたことなんて……」
そこまで言って、勇者は自分で気づいたように沈黙した。
「ドラゴンの呪いを解いたときか?」
「まぁそれしかないよな」
「だが、あれは現実ではなかったとか言ってなかったか?」
「それこそ、術者であるアドミニス殿にしかわからんことだ。で、何が気がかりなんだ?」
勇者がしばしの沈黙の後、口を開いた。
「今更ながらに、とんでもない奴に聖剣を作らせているんじゃないかと不安になった」
なるほど。
わからなくもないな。
とは言え、本当に今更だ。
頼んだ以上は座して待つしかない。
確実にいいものが出来るんだからよかったじゃないか。
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