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第八章 真なる聖剣
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それは一塊の金属のような剣だった。
全体には輝きもなく、鈍色で、見ただけで、ずっしりとした重みを感じる。
ただただ無骨で、不思議な存在感があった。
そんななかで、わずかに刃の部分だけが薄く輝きを帯びている。
柄に刻まれた勇者の紋章の、光のよう彫り込まれた模様が、剣の中央を走る血溝と交わり、まるで、最初から一体であったかのようにすら見えた。
柄だけであったときには、華やかさのみが感じられた拵えは、この剣身と一体化したときに、頼もしさを感じさせる重厚さを放っている。
「どうだ?」
ロボリスが、まるで恋人の返事を待つ若者のように、震え、汗を流して問うた。
勇者はそれへすぐには答えず、いきなりズカズカとどこかへと歩き出す。
「デルタ」
そして、入り口のところで、心配そうになかを窺っていたデルタに声をかけた。
「はい!」
「どこか、試し斬りが出来る場所はないか?」
「あ、それなら、刃物の切れ味を試すのによく使う砂場でいいですか?」
真っ赤になりながらも、抜身の剣を持つ勇者と対峙して、受け答えして、さらに案内するデルタ。
肝が座ってるな。怖くないのか?
「ここ」
案内された場所には、枠のなかに砂がいっぱい詰まっている、背の低い、大きな木箱があった。
「出来れば、箱は壊さないでくださいね」
壊すなと言ってはいるものの、半ば壊されるのを予想しているような言葉だった。
木箱はわりと新しく、既に何箇所か傷がある。
なるほど。
砂というのは斬りにくい。
ごくごく小さい砂粒の集まりなので、剣を差し込んだところで、それは単に小さな砂粒を押しのけるだけとなってしまうのだ。
その分、砂粒をどれだけ狭い範囲で深く押しのけられるか、あるいは、広く量多くはね飛ばせるかで、その武器の方向性を測ることは出来る。
「わかった」
勇者はそう答えると、出来上がった偽の聖剣を構えた。
魔力が、柄に吸われるように集まり、勇者の紋章部分が輝きを放つ。
なるほど、こういう構造なのか。
一種の魔道具のような造りになっているようだ。
そして、柄に集った魔力が刃に流れ、血溝を伝わるように広がる。
「ハッ!」
気合い一閃。
勇者が剣を一振りすると、シャリーン! という、硬質な音が響いた。
「ん?」
「ほう?」
砂の詰まった箱に変化がないような気がして、俺が声を上げるのと、勇者の愉快そうな声が重なる。
俺は駆け寄って砂を確認した。
「嘘だろ?」
そこには、剣の通った溝が、細く、深く穿たれている。
いや、これ砂だぞ? 斬った跡は、崩れて埋まってしまうもんだろ。
水分を含んで固まっているのかと思って触ってみたが、サラサラの、細かくて軽い、乾いた砂だった。
「師匠、砂が斬れたぞ」
「うわぁ、マジか」
俺が驚愕している間に、勇者は振り向き、ロボリスにニヤリと笑ってみせる。
「よくぞ打った。大した剣だ」
「いやいや、それは有り得ねえだろ?」
剣を作ったロボリスのほうがびっくりしている。
一方で、デルタは「もしかして失敗?」と、涙目だ。
あ、デルタはいつもの試し切りを見ているから、今のが失敗のように思えたんだな。
今起こった現象を理屈で理解するならこうだ。
剣の表面を勇者の魔力がごく薄く覆うことで、斬られた砂の表面が、斬られた状態で固定してしまったのだろう。
もしかして、熱かなにかで一瞬で熔け固まったという可能性もある。
俺は試しに砂に触れてみた。
おっ、魔力の反発を感じる。
どうやら勇者の魔力が残っているようだ。
砂を押すと、さらさらと崩れて元に戻る。
熱ではないようだな。
これは実戦で使うとどうなるんだろう。
気になるな。
「お前が作ったんだろうが」
「いや、俺が試したときにはそんなことにゃあならなかったぞ。普通の剣よりは斬れるぐらいで」
「いい剣だ。無骨で頑丈そうだが、軽い。何よりも、俺の魔力が自然に流れる」
「そ、そうだろうが。とにかく頑丈で、力の乗りがよくなるようにバランスを取った。ゆ……あんたの、動き方の癖とか見て、全体のバランスとか」
「マジか? そんなことが出来るのか? あんたなんで剣を作ってないんだ?」
「ぐっ、剣を打つのは、武具屋と提携した鍛冶師じゃねえと、作り損なんだよ、そういう仕組みなんだ」
「ああ、なるほど。つまり売り込みが下手な職人なんだな。理解した」
「ぐぬぬ……」
勇者が珍しく人を褒めていると思ったら、なぜか最後にはやり込めていた。
なぜだ?
「それなら、いい手があるぞ。カーンの野郎のお抱えになるんだ」
「おいおい」
俺の言葉に、ロボリスが慌てて両手を振った。
「それはいけねえ。昔のよしみで仕事をもらうのはな。俺にだってプライドがあらあ」
「何言ってるんだ? 今回だって、あいつの紹介だぞ。それに、気難しいこいつがお前を手放しで褒めたんだ。そんな鍛冶師を放っておく領主のほうが問題だろ」
「なんだと? い、今のは褒めていたのか?」
「褒めてただろ?」
俺が言うと、ロボリスは理解不可能というように勇者を見た。
む? いかん。
俺も勇者の普段の言動に慣れすぎて、普通の人間の感覚からズレていたかもしれない。
「ともかく、知り合いだから雇えとかいうんじゃねえよ。高い能力を持った奴を遊ばせておくのはもったいないからな」
「あー。お前さん、昔もそんなことを言ってたよな。なんだったか、ギルド長を頼ってこまごま仕事をもらってた、名無しのガキ共に、名前を買ってやって正式に雇えとか」
「ああ、あったな、そういうことも」
懐かしいな。
あの頃、俺はまだ、冒険者としては青二才に過ぎなかったが、幸い当時のギルド長であった、メイサーの兄は、懐の広い男だった。
いろいろ生意気なことを言う俺の言葉をよく聞いて、出来ることは採用してくれたっけな。
身寄りがなく、祝福を受けられずに名前を持たなかった孤児達が、もと同じ境遇だったギルド長やメイサーを頼って、雑用なんかをして小銭を稼いでいた。
よくよく仕事ぶりを見てみると、それぞれ違う長所を持っていて、なかなか使い勝手のいい連中だったのだ。
そこで、祝福を受けさせて、名前を取得してもらい、正式にギルドの一員にしたほうがもっと使い勝手がよくなると進言したんだったな。
かかる金と、後々やってもらえる仕事を比べれば、得になる進言だったはずだ。
名前がないと、奴隷と同じで、国に金を収めなくていい代わりに、ちゃんとした仕事に就けない。
教会で勉強も教えてもらえないので、ずっと底辺から這い上がれないんだ。
「あのときと今回は全然違うだろ。そもそもお前が自分で売り込むべきだったんだ」
「うぬう」
俺がそう言うと、ロボリスはまた唸り声を上げた。
家族のために稼がなきゃならないんだろうに、仕方のない奴だな。
あ、勇者の奴、周りをキョロキョロして、試し斬り出来るものを探し始めやがった。
止めないと!
全体には輝きもなく、鈍色で、見ただけで、ずっしりとした重みを感じる。
ただただ無骨で、不思議な存在感があった。
そんななかで、わずかに刃の部分だけが薄く輝きを帯びている。
柄に刻まれた勇者の紋章の、光のよう彫り込まれた模様が、剣の中央を走る血溝と交わり、まるで、最初から一体であったかのようにすら見えた。
柄だけであったときには、華やかさのみが感じられた拵えは、この剣身と一体化したときに、頼もしさを感じさせる重厚さを放っている。
「どうだ?」
ロボリスが、まるで恋人の返事を待つ若者のように、震え、汗を流して問うた。
勇者はそれへすぐには答えず、いきなりズカズカとどこかへと歩き出す。
「デルタ」
そして、入り口のところで、心配そうになかを窺っていたデルタに声をかけた。
「はい!」
「どこか、試し斬りが出来る場所はないか?」
「あ、それなら、刃物の切れ味を試すのによく使う砂場でいいですか?」
真っ赤になりながらも、抜身の剣を持つ勇者と対峙して、受け答えして、さらに案内するデルタ。
肝が座ってるな。怖くないのか?
「ここ」
案内された場所には、枠のなかに砂がいっぱい詰まっている、背の低い、大きな木箱があった。
「出来れば、箱は壊さないでくださいね」
壊すなと言ってはいるものの、半ば壊されるのを予想しているような言葉だった。
木箱はわりと新しく、既に何箇所か傷がある。
なるほど。
砂というのは斬りにくい。
ごくごく小さい砂粒の集まりなので、剣を差し込んだところで、それは単に小さな砂粒を押しのけるだけとなってしまうのだ。
その分、砂粒をどれだけ狭い範囲で深く押しのけられるか、あるいは、広く量多くはね飛ばせるかで、その武器の方向性を測ることは出来る。
「わかった」
勇者はそう答えると、出来上がった偽の聖剣を構えた。
魔力が、柄に吸われるように集まり、勇者の紋章部分が輝きを放つ。
なるほど、こういう構造なのか。
一種の魔道具のような造りになっているようだ。
そして、柄に集った魔力が刃に流れ、血溝を伝わるように広がる。
「ハッ!」
気合い一閃。
勇者が剣を一振りすると、シャリーン! という、硬質な音が響いた。
「ん?」
「ほう?」
砂の詰まった箱に変化がないような気がして、俺が声を上げるのと、勇者の愉快そうな声が重なる。
俺は駆け寄って砂を確認した。
「嘘だろ?」
そこには、剣の通った溝が、細く、深く穿たれている。
いや、これ砂だぞ? 斬った跡は、崩れて埋まってしまうもんだろ。
水分を含んで固まっているのかと思って触ってみたが、サラサラの、細かくて軽い、乾いた砂だった。
「師匠、砂が斬れたぞ」
「うわぁ、マジか」
俺が驚愕している間に、勇者は振り向き、ロボリスにニヤリと笑ってみせる。
「よくぞ打った。大した剣だ」
「いやいや、それは有り得ねえだろ?」
剣を作ったロボリスのほうがびっくりしている。
一方で、デルタは「もしかして失敗?」と、涙目だ。
あ、デルタはいつもの試し切りを見ているから、今のが失敗のように思えたんだな。
今起こった現象を理屈で理解するならこうだ。
剣の表面を勇者の魔力がごく薄く覆うことで、斬られた砂の表面が、斬られた状態で固定してしまったのだろう。
もしかして、熱かなにかで一瞬で熔け固まったという可能性もある。
俺は試しに砂に触れてみた。
おっ、魔力の反発を感じる。
どうやら勇者の魔力が残っているようだ。
砂を押すと、さらさらと崩れて元に戻る。
熱ではないようだな。
これは実戦で使うとどうなるんだろう。
気になるな。
「お前が作ったんだろうが」
「いや、俺が試したときにはそんなことにゃあならなかったぞ。普通の剣よりは斬れるぐらいで」
「いい剣だ。無骨で頑丈そうだが、軽い。何よりも、俺の魔力が自然に流れる」
「そ、そうだろうが。とにかく頑丈で、力の乗りがよくなるようにバランスを取った。ゆ……あんたの、動き方の癖とか見て、全体のバランスとか」
「マジか? そんなことが出来るのか? あんたなんで剣を作ってないんだ?」
「ぐっ、剣を打つのは、武具屋と提携した鍛冶師じゃねえと、作り損なんだよ、そういう仕組みなんだ」
「ああ、なるほど。つまり売り込みが下手な職人なんだな。理解した」
「ぐぬぬ……」
勇者が珍しく人を褒めていると思ったら、なぜか最後にはやり込めていた。
なぜだ?
「それなら、いい手があるぞ。カーンの野郎のお抱えになるんだ」
「おいおい」
俺の言葉に、ロボリスが慌てて両手を振った。
「それはいけねえ。昔のよしみで仕事をもらうのはな。俺にだってプライドがあらあ」
「何言ってるんだ? 今回だって、あいつの紹介だぞ。それに、気難しいこいつがお前を手放しで褒めたんだ。そんな鍛冶師を放っておく領主のほうが問題だろ」
「なんだと? い、今のは褒めていたのか?」
「褒めてただろ?」
俺が言うと、ロボリスは理解不可能というように勇者を見た。
む? いかん。
俺も勇者の普段の言動に慣れすぎて、普通の人間の感覚からズレていたかもしれない。
「ともかく、知り合いだから雇えとかいうんじゃねえよ。高い能力を持った奴を遊ばせておくのはもったいないからな」
「あー。お前さん、昔もそんなことを言ってたよな。なんだったか、ギルド長を頼ってこまごま仕事をもらってた、名無しのガキ共に、名前を買ってやって正式に雇えとか」
「ああ、あったな、そういうことも」
懐かしいな。
あの頃、俺はまだ、冒険者としては青二才に過ぎなかったが、幸い当時のギルド長であった、メイサーの兄は、懐の広い男だった。
いろいろ生意気なことを言う俺の言葉をよく聞いて、出来ることは採用してくれたっけな。
身寄りがなく、祝福を受けられずに名前を持たなかった孤児達が、もと同じ境遇だったギルド長やメイサーを頼って、雑用なんかをして小銭を稼いでいた。
よくよく仕事ぶりを見てみると、それぞれ違う長所を持っていて、なかなか使い勝手のいい連中だったのだ。
そこで、祝福を受けさせて、名前を取得してもらい、正式にギルドの一員にしたほうがもっと使い勝手がよくなると進言したんだったな。
かかる金と、後々やってもらえる仕事を比べれば、得になる進言だったはずだ。
名前がないと、奴隷と同じで、国に金を収めなくていい代わりに、ちゃんとした仕事に就けない。
教会で勉強も教えてもらえないので、ずっと底辺から這い上がれないんだ。
「あのときと今回は全然違うだろ。そもそもお前が自分で売り込むべきだったんだ」
「うぬう」
俺がそう言うと、ロボリスはまた唸り声を上げた。
家族のために稼がなきゃならないんだろうに、仕方のない奴だな。
あ、勇者の奴、周りをキョロキョロして、試し斬り出来るものを探し始めやがった。
止めないと!
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