565 / 885
第七章 幻の都
670 ゴブリンのお礼
しおりを挟む
「チュー! チュチュウウッ!」
「チッ、チチチチ?」
「チュウ? チチチチチ!」
俺達の道案内をした奴だけではなく、凶悪な面構えの迷宮鼠達が、次から次へと集まって来た。
踊り場に降りて来たのはフォルテの羽根飾りをつけた一匹だけだったが、ぐるりと内壁を巡る階段の、段という段に、迷宮鼠達が鈴なりになっている。
顔が凶悪なので、うちの女子組が怖がっているんだけど、何してくれるんだ?
「お前等、そんなに集まって、俺達を脅すつもりか?」
ああん? と、すごんで見せたら、声が届く範囲の迷宮鼠共が焦ったようにチューチュー鳴き出して、最初よりもうるさくなった。
「うるさい! 言いたいことがあるなら代表が話せ! ただし、俺達にお前等の言葉はわからないぞ!」
そう怒鳴りつけると、周囲で騒いでた奴等がショックを受けたようで、しょんぼりと黙り込んだ。
なんかこいつら、顔は凶悪だが、案外気は小さい冒険者仲間を彷彿とさせるな。
「お師匠さま、そんなにきつくおっしゃられたら、かわいそうですわ」
聖女がとりなして来る。
いやいや、さっきまでビクビクしてたでしょ?
まぁ顔が凶悪な魔物でも、善性があると思ったら庇おうとするのは、さすが聖女だな、とは思うけどな。
「聖女さまがああおっしゃってるから、暴力を振るったりはしないからさっさと帰れ」
「あの……」
俺がシッシッと、迷宮鼠達を追い散らそうとしていると、メルリルが遠慮がちに声をかけて来た。
「どうした?」
「私、彼等が言っていること……というよりも、考えていることが、なんとなくわかるの」
「マジか!」
そうか森人の共感能力か。
魔物相手にも共感が働くとか、さすがは巫女というところなのだろうな。
「多分だけど、彼等は私達にお礼を言いに来たんだと思う」
「礼?」
「うーん……」
メルリルは、困ったように目前の羽根飾りの迷宮鼠と、周囲の迷宮鼠達を見た。
「チュ、チュウ、チューチュー」
目前の羽根飾りの迷宮鼠は、何かを説明するように、両手や全身を使って表現しようとしている。
底のほうを差して、バタンと倒れるふりをしてみたり、怖がる様子をしてみたり、今度は踊り出したりと忙しい。
「なんか俺にも段々わかって来たぞ」
「師匠、俺もだ」
どうやら勇者パーティと俺達に、魔物の言葉を理解する能力が芽生えたようだ……って、そんな訳あるか!
あまりにも必死で表現するので、なんとなくわかった気になっただけの話だ。
「彼等は、あの魔物が怖かったみたい。だからそれを倒したダスターや勇者さまにお礼を言いたかったのね」
メルリルがなんとか苦労しながら翻訳してくれた。
それは、俺が、そして多分ほかの連中も、感じていた内容と同じだった。
なるほど、言葉が通じなくてもある程度は気持ちというのは通じ合うようだ。
相手が魔物なので、正直どうでもいいけどな。
「気持ちはわかった。わかったから帰れ」
「チュウチュウ! チュー!」
む、ちゃんと気持ちは汲み取ってやったというのに、目前の迷宮鼠は……面倒くさいから聖女さまの呼ぶ名前のチュウでいいや、チュウは、納得していない様子だ。
ほかの迷宮鼠達も再びチューチューうるさくなった。
「うるさい! 黙れ!」
とうとう切れた勇者が怒鳴ると、怖かったのか、集団で身を寄せ合いながらブルブル震え出した。
チュウはピタッと地面に伏せて頭を抱えている。
こいつ、顔が見えないと愛嬌があるな。
「勇者さま。好意を向けて来る相手に向かって、そんな無慈悲な振舞いをなされてはいけませんわ」
「うぬう」
勇者め、聖女に叱られたぞ。
ちょっと胸がすかっとした。
「ダスター、どうも彼等、何かを受け取って欲しいみたい」
メルリルがそっと囁く。
「なるほど。それを受け取ったらこいつ等帰るのかな?」
「どうかな?」
俺の言葉にメルリルも困って首をかしげている。
チュウがパッと立ち上がり、くるっと飛び上がって一回転してみせた。
なんだ? その軽業師の芸みたいなの。
すると、ほかの迷宮鼠達もそれぞれその場で飛び上がったり、駆けまわったりしている。
うーむ、理解し難い連中だな。
そうしているうちに、上のほうから迷宮鼠達が手渡しで何かを運んでいるのが見えた。
踊り場近くまで運んで来たそれを、チュウが引き受けると、俺達へと持って来た。
どうやらそれがお礼らしい。
「お前が受け取れ」
俺は勇者を押し出した。
「なんでだ!」
「これも勇者の役目だろ! ほら!」
「ミミズとか、骨とかだったらどうすんだっ!」
「勇者だろ!」
「えー」
などとぐずっていたが、やがて諦めて、引きつった笑顔でチュウから何かを受け取る。
「あー、ありがとう」
偉いぞ、ちゃんとお礼が言えるじゃないか。
俺は生暖かい目でその様子を見守る。
チュウはテンションが上がったらしく、ぴょんぴょん飛び跳ねて、また回転した。
うんうん、なかなか見ごたえがある体捌きだな。
「チュ、チュー!」
「チュウ! チュチュウ!」
ほかの迷宮鼠達もその場で跳ねまわる。
小柄とは言え、あの狭い階段の上でよく落ちないものだ。
あ、何匹か落ちた。
落ちた奴は途中で壁を蹴って、下の階段の仲間の上に落ちる。
上から押しつぶされる形となったその仲間は何やら文句を言っているようだ。
見てて飽きない。
ヤバいぞ。
こんな風にしていると、地上で迷宮鼠共を狩らなきゃならないときに躊躇っちまうだろ。
まったく。
「チュウ!」
チュウはぺこりと頭を下げると、さっと階段の上へと戻った。
それを合図とするように、ほかの迷宮鼠達も、さああっと、たちまちのうちにらせん階段から姿を消す。
あれだけの数がどこに隠れたやら。
「やれやれ、とんだオマケだったな」
「ししょー」
「おいおい、助けた相手に感謝されたんだから、もっとうれしそうな顔をしろよ、勇者さま」
俺は、情けない顔で、ばっちいものを持つようにお礼の品を持っている勇者を、笑いながらからかった。
「何をくださったのでしょうか?」
聖女が興味深そうに勇者の手にあるものを覗き込む。
それは枯れた草のようなものを荒く編んだ袋のようなものに包まれていた。
どこからどう見ても外見からしてゴミにしか見えない。
「そこそこ重みはあるぞ」
勇者がソレを体から離しながら言った。
そんなに持ちたくないならいったん置け。
すると、勇者のマント留めの振りをしておとなしくしていた若葉が、ちょろりと首をもたげた。
「ガフン?」『美味そう?』
なんで疑問の残る言い方なんだ?
「チッ、チチチチ?」
「チュウ? チチチチチ!」
俺達の道案内をした奴だけではなく、凶悪な面構えの迷宮鼠達が、次から次へと集まって来た。
踊り場に降りて来たのはフォルテの羽根飾りをつけた一匹だけだったが、ぐるりと内壁を巡る階段の、段という段に、迷宮鼠達が鈴なりになっている。
顔が凶悪なので、うちの女子組が怖がっているんだけど、何してくれるんだ?
「お前等、そんなに集まって、俺達を脅すつもりか?」
ああん? と、すごんで見せたら、声が届く範囲の迷宮鼠共が焦ったようにチューチュー鳴き出して、最初よりもうるさくなった。
「うるさい! 言いたいことがあるなら代表が話せ! ただし、俺達にお前等の言葉はわからないぞ!」
そう怒鳴りつけると、周囲で騒いでた奴等がショックを受けたようで、しょんぼりと黙り込んだ。
なんかこいつら、顔は凶悪だが、案外気は小さい冒険者仲間を彷彿とさせるな。
「お師匠さま、そんなにきつくおっしゃられたら、かわいそうですわ」
聖女がとりなして来る。
いやいや、さっきまでビクビクしてたでしょ?
まぁ顔が凶悪な魔物でも、善性があると思ったら庇おうとするのは、さすが聖女だな、とは思うけどな。
「聖女さまがああおっしゃってるから、暴力を振るったりはしないからさっさと帰れ」
「あの……」
俺がシッシッと、迷宮鼠達を追い散らそうとしていると、メルリルが遠慮がちに声をかけて来た。
「どうした?」
「私、彼等が言っていること……というよりも、考えていることが、なんとなくわかるの」
「マジか!」
そうか森人の共感能力か。
魔物相手にも共感が働くとか、さすがは巫女というところなのだろうな。
「多分だけど、彼等は私達にお礼を言いに来たんだと思う」
「礼?」
「うーん……」
メルリルは、困ったように目前の羽根飾りの迷宮鼠と、周囲の迷宮鼠達を見た。
「チュ、チュウ、チューチュー」
目前の羽根飾りの迷宮鼠は、何かを説明するように、両手や全身を使って表現しようとしている。
底のほうを差して、バタンと倒れるふりをしてみたり、怖がる様子をしてみたり、今度は踊り出したりと忙しい。
「なんか俺にも段々わかって来たぞ」
「師匠、俺もだ」
どうやら勇者パーティと俺達に、魔物の言葉を理解する能力が芽生えたようだ……って、そんな訳あるか!
あまりにも必死で表現するので、なんとなくわかった気になっただけの話だ。
「彼等は、あの魔物が怖かったみたい。だからそれを倒したダスターや勇者さまにお礼を言いたかったのね」
メルリルがなんとか苦労しながら翻訳してくれた。
それは、俺が、そして多分ほかの連中も、感じていた内容と同じだった。
なるほど、言葉が通じなくてもある程度は気持ちというのは通じ合うようだ。
相手が魔物なので、正直どうでもいいけどな。
「気持ちはわかった。わかったから帰れ」
「チュウチュウ! チュー!」
む、ちゃんと気持ちは汲み取ってやったというのに、目前の迷宮鼠は……面倒くさいから聖女さまの呼ぶ名前のチュウでいいや、チュウは、納得していない様子だ。
ほかの迷宮鼠達も再びチューチューうるさくなった。
「うるさい! 黙れ!」
とうとう切れた勇者が怒鳴ると、怖かったのか、集団で身を寄せ合いながらブルブル震え出した。
チュウはピタッと地面に伏せて頭を抱えている。
こいつ、顔が見えないと愛嬌があるな。
「勇者さま。好意を向けて来る相手に向かって、そんな無慈悲な振舞いをなされてはいけませんわ」
「うぬう」
勇者め、聖女に叱られたぞ。
ちょっと胸がすかっとした。
「ダスター、どうも彼等、何かを受け取って欲しいみたい」
メルリルがそっと囁く。
「なるほど。それを受け取ったらこいつ等帰るのかな?」
「どうかな?」
俺の言葉にメルリルも困って首をかしげている。
チュウがパッと立ち上がり、くるっと飛び上がって一回転してみせた。
なんだ? その軽業師の芸みたいなの。
すると、ほかの迷宮鼠達もそれぞれその場で飛び上がったり、駆けまわったりしている。
うーむ、理解し難い連中だな。
そうしているうちに、上のほうから迷宮鼠達が手渡しで何かを運んでいるのが見えた。
踊り場近くまで運んで来たそれを、チュウが引き受けると、俺達へと持って来た。
どうやらそれがお礼らしい。
「お前が受け取れ」
俺は勇者を押し出した。
「なんでだ!」
「これも勇者の役目だろ! ほら!」
「ミミズとか、骨とかだったらどうすんだっ!」
「勇者だろ!」
「えー」
などとぐずっていたが、やがて諦めて、引きつった笑顔でチュウから何かを受け取る。
「あー、ありがとう」
偉いぞ、ちゃんとお礼が言えるじゃないか。
俺は生暖かい目でその様子を見守る。
チュウはテンションが上がったらしく、ぴょんぴょん飛び跳ねて、また回転した。
うんうん、なかなか見ごたえがある体捌きだな。
「チュ、チュー!」
「チュウ! チュチュウ!」
ほかの迷宮鼠達もその場で跳ねまわる。
小柄とは言え、あの狭い階段の上でよく落ちないものだ。
あ、何匹か落ちた。
落ちた奴は途中で壁を蹴って、下の階段の仲間の上に落ちる。
上から押しつぶされる形となったその仲間は何やら文句を言っているようだ。
見てて飽きない。
ヤバいぞ。
こんな風にしていると、地上で迷宮鼠共を狩らなきゃならないときに躊躇っちまうだろ。
まったく。
「チュウ!」
チュウはぺこりと頭を下げると、さっと階段の上へと戻った。
それを合図とするように、ほかの迷宮鼠達も、さああっと、たちまちのうちにらせん階段から姿を消す。
あれだけの数がどこに隠れたやら。
「やれやれ、とんだオマケだったな」
「ししょー」
「おいおい、助けた相手に感謝されたんだから、もっとうれしそうな顔をしろよ、勇者さま」
俺は、情けない顔で、ばっちいものを持つようにお礼の品を持っている勇者を、笑いながらからかった。
「何をくださったのでしょうか?」
聖女が興味深そうに勇者の手にあるものを覗き込む。
それは枯れた草のようなものを荒く編んだ袋のようなものに包まれていた。
どこからどう見ても外見からしてゴミにしか見えない。
「そこそこ重みはあるぞ」
勇者がソレを体から離しながら言った。
そんなに持ちたくないならいったん置け。
すると、勇者のマント留めの振りをしておとなしくしていた若葉が、ちょろりと首をもたげた。
「ガフン?」『美味そう?』
なんで疑問の残る言い方なんだ?
21
お気に入りに追加
9,275
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!

5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。

私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。