549 / 885
第七章 幻の都
654 迷宮 幻の都4
しおりを挟む
ヒュンという、先ほどより重い風を切る音と共に、ギャアッ! という獣の声が響く。
背後を見れば、どうやら聖騎士が短槍を投擲したらしい。
相変わらずの早業だ。
これで魔力がないんだから、とんでもないな。
「それなりの高さから落下したので、無事を確認しに行ったほうがいいでしょう」
聖騎士が丁寧な口調で、目前の男達に言った。
何かまごついていた男達だったが、集団のリーダー的な立場らしい男が目配せして、二人ほどが魔コウモリが落下したらしい場所へと向かう。
「あんたらは?」
残ったリーダー格の男は、油断なく武器を構えながら尋ねて来た。
ここは下手に隠し立てするよりも、堂々と名乗ったほうがいいだろう。
「この方達は勇者さま方だ。俺は従者をやっている冒険者でダスター」
「ゆ、勇者さまだとっ?」
相手は素っ頓狂な声を上げて俺の背後をジロジロと見た。
「へっ、別嬪さんを何人も連れて物見遊山かよ」
「しっ、あっちのお方は聖女さまだぞ。神の加護を失いたいのか?」
「けっ、この地からはとっくに神の加護なんざ失われてるぜ。だが、そうか、勇者と聖女が来てるとは聞いていたが……へえ」
男の顔に一瞬狡猾そうな表情が浮かぶ。情報が早いな。
何かに利用して自分が利益を得られないかと考えたのだろう。
いらん欲をかかないほうが自分のためだと思い出させるために、今の状況を指摘した。
「そんなことより、ここは光蛾の幼虫のコロニーの真下なんじゃないのか? 先に移動したらどうだ」
「ちっ、そんなことはわかってる。撤退のために加勢を呼んだところだったんだ」
「さっきのフクロウのような声はその合図か」
「……」
男は用心深く口をつぐんだ。
「仮にも勇者さまのパーティだぞ? お前達の競争相手じゃねえよ」
「ま、そりゃあそうか。うちの奴を助けてくれたのは感謝しておくぜ。だが、狩場を荒らさないようにして欲しいね。そっちの勇者さまとやらも」
「勇者さま方がこんな浅い場所で狩りをするとでも思うのか?」
俺が言うと相手は鼻で笑った。
「女連れで深部に降りるとでも言うつもりか? バカバカしい。恰好だけでも迷宮に潜ったという実績が欲しいだけだろ? 用が済んだらさっさと帰るんだな。じゃないと、都の亡霊共が目を覚ますぜ」
「亡霊だと? 悪霊のことか? 確かここには骸骨戦士は出るが、悪霊が出るとは初耳だな」
「けっ、呪いを恐れぬ者は足元を見ろ」
「おい、それはどういう意味だ?」
そのとき、男の仲間が足早に近づいて来て耳打ちをした。
男は小さくうなずき、こっちへ聖騎士の短槍を押し付けるように渡すと、きびすを返した。
「礼は言ったぜ」
それだけ言うと、さっさと撤退を開始する。
どうやら仲間が虫避けの香を持って来たようで、ひどく苦い黄色い煙を前後に掲げながら移動して行く。
俺はそれについて行くかどうか迷ったが、これ以上関わり合うと、トラブルになりそうだと感じたので、黙って見送ることにした。
「なんだあいつら、無礼にもほどがあるだろ」
勇者が吐き捨てるように言う。
「この迷宮のなかじゃ、仲間以外は信じることが出来ないんだ。いきなり戦闘にならなかっただけ、まぁ、マシなたぐいさ。アイツ等のためにもよかったよ」
「師匠はやさしいな」
「よせや、余計な恨みを買いたくないだけの話だ。それより今のうちならさっきの連中が使っていた虫避けで上の幼虫共も痺れているはずだ。急いで移動しよう」
「わかった」
俺達はさっきの連中が去ったほうとは別の横穴に入る。
そこも人の手が入っていて、壁に印が刻まれていた。
「師匠、この印は?」
「特定のギルドが使う位置を示す印だな。何を意味しているのかは、ギルドごとに違うんで、詳しいことはわからないが、ここら辺に人の手が入っている証拠ではある」
「へー」
「そういう印があるところは魔物が少ない。そっちの窪みで一度休憩を取るか」
「わかった」
俺達は、聖女に結界を張ってもらい、休憩を取ることにした。
こういうときに聖女の結界は便利だ。
「通常は迷宮内は常に気を張ってなきゃならんので、火を使ったりしないもんだが、結界があるんで安心して茶を飲めるな」
水の魔具もありがたい。
水を持ち運ぶのは大変なので、通常なら余分に水分補給などすることはないのだ。
茶を飲むという贅沢を味わえるのは、大聖堂でもらった水の魔具と、聖女の結界のおかげである。
この休憩の間に、地図をきっちりと整える。
最初の入り口からの移動距離と、魔物の生息域などを考えつつ、今の場所を探った。
「なるほど。この辺は古代の一般家屋だな。中心部からは少し外れているが、農地のようなものがあったんじゃないかと言われている場所だ」
「地下に農地、ですか?」
聖女が不思議そうに尋ねる。
「ああ。どうやら地下都市は水には恵まれていたらしい。太陽光じゃなくても育つような植物や、転がり鳥のような生き物を育てていたんじゃないかという話だった。もしかしたら魔物を飼っていたのかもしれないとも言われていたな」
「魔物を飼うの?」
メルリルがびっくりしたように言う。
「実際、平野人の一部は家畜として魔物を育てていたりするぞ。魔物だって気性の荒いものばっかりじゃないからな。肉を食べなくても、労働力の一部としてとか、毛を使ったりとかする場合もあるし」
「おもしろそう」
メルリルは興味津々のようだ。
「森の里でもそういう風に共存出来る魔物がいればよかったのに」
「簡単じゃないってことだろ」
懐かしそうに言うメルリルに、俺は軽くそう答えた。
メルリルが自分から故郷の話をするのは珍しい。
話題として忌避しなくなったのはいい傾向と言えるだろう。
「それで師匠、一気に深層に潜るのか?」
「お前、打ち合わせのときに何を聞いてたんだ? 今日はこの迷宮に慣れるだけだ。あと、俺は安全なルートの確立もある。まぁ都の中心地をちらっと見るぐらいはしてもいいが」
「本当か! 楽しみだ」
勇者はあれだな、さっきの連中に物見遊山とか言われても反論出来ないな。
「しかし、気になりませんか? さきほどの都の亡霊とやら」
聖騎士が話を振って来た。
確かに気になる話だったな。
俺が昔ここで冒険者として潜っていたときにはそんな話はなかった気がする。
「亡霊……ね」
「もし迷える悪霊なら、わたくしが浄化して巡りの環に戻してさしあげます」
真剣な顔で聖女が言った。
「頼もしいな。よろしく頼むぞ」
「はいっ!」
うんうん、いい返事だ。
「しかし、骸骨戦士には浄化は効かないんだよなぁ」
「俺は実際に見たことはないが、骸骨戦士は魔物だろ?」
「それはそうなんだが、その辺の違いがどうも釈然としないんだよな」
「もう、そういう話はいいでしょ! 虫とか、霊とか、全部まとめて殴り飛ばしてしまえばいいのよ!」
ずっと静かだったモンクが猛然と噛みついて来た。
人面虫のところで真っ青になってずっと黙っていたが、ようやく復活したらしい。
青くなっているよりかは怒っていたほうが、気分的にはだいぶマシだろう。
背後を見れば、どうやら聖騎士が短槍を投擲したらしい。
相変わらずの早業だ。
これで魔力がないんだから、とんでもないな。
「それなりの高さから落下したので、無事を確認しに行ったほうがいいでしょう」
聖騎士が丁寧な口調で、目前の男達に言った。
何かまごついていた男達だったが、集団のリーダー的な立場らしい男が目配せして、二人ほどが魔コウモリが落下したらしい場所へと向かう。
「あんたらは?」
残ったリーダー格の男は、油断なく武器を構えながら尋ねて来た。
ここは下手に隠し立てするよりも、堂々と名乗ったほうがいいだろう。
「この方達は勇者さま方だ。俺は従者をやっている冒険者でダスター」
「ゆ、勇者さまだとっ?」
相手は素っ頓狂な声を上げて俺の背後をジロジロと見た。
「へっ、別嬪さんを何人も連れて物見遊山かよ」
「しっ、あっちのお方は聖女さまだぞ。神の加護を失いたいのか?」
「けっ、この地からはとっくに神の加護なんざ失われてるぜ。だが、そうか、勇者と聖女が来てるとは聞いていたが……へえ」
男の顔に一瞬狡猾そうな表情が浮かぶ。情報が早いな。
何かに利用して自分が利益を得られないかと考えたのだろう。
いらん欲をかかないほうが自分のためだと思い出させるために、今の状況を指摘した。
「そんなことより、ここは光蛾の幼虫のコロニーの真下なんじゃないのか? 先に移動したらどうだ」
「ちっ、そんなことはわかってる。撤退のために加勢を呼んだところだったんだ」
「さっきのフクロウのような声はその合図か」
「……」
男は用心深く口をつぐんだ。
「仮にも勇者さまのパーティだぞ? お前達の競争相手じゃねえよ」
「ま、そりゃあそうか。うちの奴を助けてくれたのは感謝しておくぜ。だが、狩場を荒らさないようにして欲しいね。そっちの勇者さまとやらも」
「勇者さま方がこんな浅い場所で狩りをするとでも思うのか?」
俺が言うと相手は鼻で笑った。
「女連れで深部に降りるとでも言うつもりか? バカバカしい。恰好だけでも迷宮に潜ったという実績が欲しいだけだろ? 用が済んだらさっさと帰るんだな。じゃないと、都の亡霊共が目を覚ますぜ」
「亡霊だと? 悪霊のことか? 確かここには骸骨戦士は出るが、悪霊が出るとは初耳だな」
「けっ、呪いを恐れぬ者は足元を見ろ」
「おい、それはどういう意味だ?」
そのとき、男の仲間が足早に近づいて来て耳打ちをした。
男は小さくうなずき、こっちへ聖騎士の短槍を押し付けるように渡すと、きびすを返した。
「礼は言ったぜ」
それだけ言うと、さっさと撤退を開始する。
どうやら仲間が虫避けの香を持って来たようで、ひどく苦い黄色い煙を前後に掲げながら移動して行く。
俺はそれについて行くかどうか迷ったが、これ以上関わり合うと、トラブルになりそうだと感じたので、黙って見送ることにした。
「なんだあいつら、無礼にもほどがあるだろ」
勇者が吐き捨てるように言う。
「この迷宮のなかじゃ、仲間以外は信じることが出来ないんだ。いきなり戦闘にならなかっただけ、まぁ、マシなたぐいさ。アイツ等のためにもよかったよ」
「師匠はやさしいな」
「よせや、余計な恨みを買いたくないだけの話だ。それより今のうちならさっきの連中が使っていた虫避けで上の幼虫共も痺れているはずだ。急いで移動しよう」
「わかった」
俺達はさっきの連中が去ったほうとは別の横穴に入る。
そこも人の手が入っていて、壁に印が刻まれていた。
「師匠、この印は?」
「特定のギルドが使う位置を示す印だな。何を意味しているのかは、ギルドごとに違うんで、詳しいことはわからないが、ここら辺に人の手が入っている証拠ではある」
「へー」
「そういう印があるところは魔物が少ない。そっちの窪みで一度休憩を取るか」
「わかった」
俺達は、聖女に結界を張ってもらい、休憩を取ることにした。
こういうときに聖女の結界は便利だ。
「通常は迷宮内は常に気を張ってなきゃならんので、火を使ったりしないもんだが、結界があるんで安心して茶を飲めるな」
水の魔具もありがたい。
水を持ち運ぶのは大変なので、通常なら余分に水分補給などすることはないのだ。
茶を飲むという贅沢を味わえるのは、大聖堂でもらった水の魔具と、聖女の結界のおかげである。
この休憩の間に、地図をきっちりと整える。
最初の入り口からの移動距離と、魔物の生息域などを考えつつ、今の場所を探った。
「なるほど。この辺は古代の一般家屋だな。中心部からは少し外れているが、農地のようなものがあったんじゃないかと言われている場所だ」
「地下に農地、ですか?」
聖女が不思議そうに尋ねる。
「ああ。どうやら地下都市は水には恵まれていたらしい。太陽光じゃなくても育つような植物や、転がり鳥のような生き物を育てていたんじゃないかという話だった。もしかしたら魔物を飼っていたのかもしれないとも言われていたな」
「魔物を飼うの?」
メルリルがびっくりしたように言う。
「実際、平野人の一部は家畜として魔物を育てていたりするぞ。魔物だって気性の荒いものばっかりじゃないからな。肉を食べなくても、労働力の一部としてとか、毛を使ったりとかする場合もあるし」
「おもしろそう」
メルリルは興味津々のようだ。
「森の里でもそういう風に共存出来る魔物がいればよかったのに」
「簡単じゃないってことだろ」
懐かしそうに言うメルリルに、俺は軽くそう答えた。
メルリルが自分から故郷の話をするのは珍しい。
話題として忌避しなくなったのはいい傾向と言えるだろう。
「それで師匠、一気に深層に潜るのか?」
「お前、打ち合わせのときに何を聞いてたんだ? 今日はこの迷宮に慣れるだけだ。あと、俺は安全なルートの確立もある。まぁ都の中心地をちらっと見るぐらいはしてもいいが」
「本当か! 楽しみだ」
勇者はあれだな、さっきの連中に物見遊山とか言われても反論出来ないな。
「しかし、気になりませんか? さきほどの都の亡霊とやら」
聖騎士が話を振って来た。
確かに気になる話だったな。
俺が昔ここで冒険者として潜っていたときにはそんな話はなかった気がする。
「亡霊……ね」
「もし迷える悪霊なら、わたくしが浄化して巡りの環に戻してさしあげます」
真剣な顔で聖女が言った。
「頼もしいな。よろしく頼むぞ」
「はいっ!」
うんうん、いい返事だ。
「しかし、骸骨戦士には浄化は効かないんだよなぁ」
「俺は実際に見たことはないが、骸骨戦士は魔物だろ?」
「それはそうなんだが、その辺の違いがどうも釈然としないんだよな」
「もう、そういう話はいいでしょ! 虫とか、霊とか、全部まとめて殴り飛ばしてしまえばいいのよ!」
ずっと静かだったモンクが猛然と噛みついて来た。
人面虫のところで真っ青になってずっと黙っていたが、ようやく復活したらしい。
青くなっているよりかは怒っていたほうが、気分的にはだいぶマシだろう。
29
あなたにおすすめの小説
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
辺境伯家次男は転生チートライフを楽しみたい
ベルピー
ファンタジー
☆8月23日単行本販売☆
気づいたら異世界に転生していたミツヤ。ファンタジーの世界は小説でよく読んでいたのでお手のもの。
チートを使って楽しみつくすミツヤあらためクリフ・ボールド。ざまぁあり、ハーレムありの王道異世界冒険記です。
第一章 テンプレの異世界転生
第二章 高等学校入学編 チート&ハーレムの準備はできた!?
第三章 高等学校編 さあチート&ハーレムのはじまりだ!
第四章 魔族襲来!?王国を守れ
第五章 勇者の称号とは~勇者は不幸の塊!?
第六章 聖国へ ~ 聖女をたすけよ ~
第七章 帝国へ~ 史上最恐のダンジョンを攻略せよ~
第八章 クリフ一家と領地改革!?
第九章 魔国へ〜魔族大決戦!?
第十章 自分探しと家族サービス
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。