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第七章 幻の都
641 転落の地
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「師匠、迷宮はどの辺にあるんだ?」
「ん? この下だ」
「へ?」
「大きさとしてはこの街とほぼ同じ。あるいはもっと広いと言われているな。ああ、迷宮の入り口という意味なら、ほれ、あそこに塔が見えるだろ。あの下のほうだな」
俺の言葉に全員が示されたほうを見る。
その塔は、街のなかで特出して背が高いので、街のどこからでも見ることが出来た。
ただただ頑丈なだけの石造りで、てっぺんには物見用のやぐらと半鐘がある。
近くに行くと意外に大きな塔でびっくりするんだよな。
「あの……お師匠さま。この地面の下全てが迷宮なのですか?」
おそるおそるといった風に聖女が尋ねる。
「そうだ。そもそもは領主が盗掘を防ぐために迷宮がある範囲を塀で囲ったところから始まっているんだ。街の周りの壁は、街を守るためのものじゃなくって、迷宮を独占するためのものってことだな」
「それは……危険じゃないのか? 地下迷宮からは滅多に魔物が出て来ることはないとは言え、絶対じゃないんだろ?」
勇者が眉をひそめて言った。
「もちろん危険だ。実際何度か地虫や地面泳ぎみたいな連中に街を破壊されたことがあるしな。一度なんか、人食いツタがいつのまにか繁殖していたことだってあったらしいぞ」
「そんな場所にこんなに大勢の人間が住んでいるのか?」
勇者は信じられないという顔をする。
「当たれば大きいからな。魔物や魔鉱石だけじゃないんだ。ここの迷宮は太古の昔、最も大きな人間の街であり、神との盟約を結んだ者のいた場所であった、とも伝えられている。その時代の遺物なんかも高値で取引されるのさ。つまり地面の下は野心ある者達にとっては宝の山ってことだ」
「人の欲っていう奴は始末に負えないな」
「そりゃあ、誰にだって欲はあるからな。付き合い方を間違えると、破滅してしまうこともある」
勇者は鼻白んで街の人達を睥睨した。
「おい、そんな目で見るな。みんながみんな欲に駆られて踊ってる訳じゃねえ。全てを無くしてここで再起を図る奴や、若さに任せて、夢を叶えようとする者、それに……奴隷として売られて来た者もいる。あとは、単純にバカ野郎共の家族で仕方なく一緒に来たとか。……それぞれ事情があるんだ」
「事情があるのはわかるが、どう考えても長く住むような場所じゃないだろ。一攫千金を夢見たまま、朽ち果てる連中のほうが多いんじゃないか?」
「お前、ときどき鋭いよな。確かにこの街は、甘い香りで誘う毒の花のようなもんだろうな。気が付いたら身動きが取れないまま、朽ち果てるのみって奴が多すぎる」
俺がこの街の冒険者だった頃にも、多くの人間の破滅を見た。
迷宮探索で大儲けをするためと言って、借金を重ねて、破産した者。
自分の力を見誤って、ぽっかりと目を見開いたまま命を失った者。
酷い奴になると、自分だけじゃなく、周囲の人間まで巻き込んで破滅する。
ここはろくでなしの住む街なのだと言われれば、言い返せる奴なんていないだろうな。
「お師匠さま、ここにも教会はあるんですよね?」
聖女がやたらキョロキョロしていると思っていたら、どうやら教会を探していたらしい。
「ああ、あるぞ。二か所。一つが街の端っこの墓場の近く。一つは州公府のなか」
「……なるほど」
全てを了解したという風に勇者がうなずく。
勇者や聖女が何を想像したのか、たやすく推測出来る。
そして、二人の考えはおそらく間違っていない。
この街に布教のために訪れた教手が建てたのが、墓地近くの教会で、州公の要請によって建てられたのが、州公府のなかにある教会だ。
そしてこの二つの教会の教手は、大変仲が悪い。
「どうせ手続きで州公府に行かなきゃならんのだ。豪華な教会はすぐに見ることが出来るぞ」
「……わたくし、貧しい教会のほうにも訪問させていただきたいのですが」
「あっちはちょっと遠いし、あまり気軽に行ける場所じゃないんだ。だが、どうせ近くには行くから、そのときでいいか?」
「わかりました。お師匠さまにおまかせいたします」
うむ、任されてしまった。
まぁこの街全体の案内役みたいなもんだろうし、仕方ないか。
「まず、宿だが。どうすっかな。この街に安全な宿ってもんがないんだよな。この馬車は小屋をそのまま引っ張ってるようなもんだし、野営するか?」
「安全な宿がない……」
メルリルがびっくりしたように俺を見て呟いた。
そんな顔をするな。本当のことだ。
とにかくこの街に留まるなら、大きな組織に組み込まれるのが一番安全なんだ。
個人の場合は、腕に覚えがあるなら野営のほうが安全というおかしな話まである。
「そういう場所があるのか?」
「ああ、流れの冒険者のパーティもちょくちょく来るから、そういう連中が寄り集まって野営する場所がある。お互いがお互いを監視しつつ守るみたいな感じだから、下手な盗人は近づけないんだ」
「何から何まで常識外だな。じゃあ、師匠のおすすめの野営地に行こう」
「任せておけ。ついては、後でメルリルの力も借りたい」
「え? はい!」
なんだかうれしそうに返事をされてしまった。
そんなに喜ばれると、ちょっと申し訳なさがあるぞ。
迷宮都市の街並みは、ものすごくごちゃごちゃしている。
石造りの立派な建物など、数えるほどしかなく、自分達で建てたんだな、とわかるようないびつな建物が多い。
道だか広場だかわからないような場所を進んで、区画のはっきりとしない街並みをうろつく。
初めて訪れた者は、絶対に迷う。
これで意外なことに、汚物処理はしっかりとしているのだ。
魔物のなかでもタチの悪い、スライムや瘴鬼、ネズミの魔物などは、汚物溜まりに棲み付く習性があり、常に魔物が発生しやすい状態である迷宮都市にとっては見逃せない問題となる。
まぁ処理していると言っても、迷宮に流し込んでるだけだけどな。
迷宮内部に魔物が発生してくれるのは願ったりなんだから、当然そうなる。
「おっと、ここだ」
そこは小さな森のような場所だ。
小道を進むと、広々とした広場になっていて、そこに思い思いに冒険者が設置したテントが張られている。
なかには俺達のように馬車を持ち込んで、そこを拠点としているグループもいた。
「お前ら、装備の上にしっかりと外套を羽織っていろよ。装備品が豪華で、浮き過ぎてるからな」
「問題ない」
勇者が答えて、聖女とモンクと聖騎士がうなずく。
俺とメルリルはごく一般的な冒険者の装備なので、目立つことはない。
あー、メルリルは別の意味で目立つか。
「メルリルも、一応フードを下ろして顔を隠そう」
「え? はい?」
「ピャッ!」
「フォルテも、フードのなかに入ってろ」
よし、これで目立たないはずだ。
冒険者同士の視線による探り合いをしつつ、開いている場所を探す。
出来れば木々が近いほうがいいだろう。メルリルの力を頼るなら。
適当な場所を見つけて馬車を停め、ひと息ついた。
見通しの悪い森側で野営するなんて、バカな素人だとか、思われてるんだろうなぁ。
ここでは注目を集めても、侮られても上手くないんだが、どうせ勇者の名を掲げて迷宮に潜るからには注目されるんだ。
今は侮られているぐらいでいいだろう。
「ん? この下だ」
「へ?」
「大きさとしてはこの街とほぼ同じ。あるいはもっと広いと言われているな。ああ、迷宮の入り口という意味なら、ほれ、あそこに塔が見えるだろ。あの下のほうだな」
俺の言葉に全員が示されたほうを見る。
その塔は、街のなかで特出して背が高いので、街のどこからでも見ることが出来た。
ただただ頑丈なだけの石造りで、てっぺんには物見用のやぐらと半鐘がある。
近くに行くと意外に大きな塔でびっくりするんだよな。
「あの……お師匠さま。この地面の下全てが迷宮なのですか?」
おそるおそるといった風に聖女が尋ねる。
「そうだ。そもそもは領主が盗掘を防ぐために迷宮がある範囲を塀で囲ったところから始まっているんだ。街の周りの壁は、街を守るためのものじゃなくって、迷宮を独占するためのものってことだな」
「それは……危険じゃないのか? 地下迷宮からは滅多に魔物が出て来ることはないとは言え、絶対じゃないんだろ?」
勇者が眉をひそめて言った。
「もちろん危険だ。実際何度か地虫や地面泳ぎみたいな連中に街を破壊されたことがあるしな。一度なんか、人食いツタがいつのまにか繁殖していたことだってあったらしいぞ」
「そんな場所にこんなに大勢の人間が住んでいるのか?」
勇者は信じられないという顔をする。
「当たれば大きいからな。魔物や魔鉱石だけじゃないんだ。ここの迷宮は太古の昔、最も大きな人間の街であり、神との盟約を結んだ者のいた場所であった、とも伝えられている。その時代の遺物なんかも高値で取引されるのさ。つまり地面の下は野心ある者達にとっては宝の山ってことだ」
「人の欲っていう奴は始末に負えないな」
「そりゃあ、誰にだって欲はあるからな。付き合い方を間違えると、破滅してしまうこともある」
勇者は鼻白んで街の人達を睥睨した。
「おい、そんな目で見るな。みんながみんな欲に駆られて踊ってる訳じゃねえ。全てを無くしてここで再起を図る奴や、若さに任せて、夢を叶えようとする者、それに……奴隷として売られて来た者もいる。あとは、単純にバカ野郎共の家族で仕方なく一緒に来たとか。……それぞれ事情があるんだ」
「事情があるのはわかるが、どう考えても長く住むような場所じゃないだろ。一攫千金を夢見たまま、朽ち果てる連中のほうが多いんじゃないか?」
「お前、ときどき鋭いよな。確かにこの街は、甘い香りで誘う毒の花のようなもんだろうな。気が付いたら身動きが取れないまま、朽ち果てるのみって奴が多すぎる」
俺がこの街の冒険者だった頃にも、多くの人間の破滅を見た。
迷宮探索で大儲けをするためと言って、借金を重ねて、破産した者。
自分の力を見誤って、ぽっかりと目を見開いたまま命を失った者。
酷い奴になると、自分だけじゃなく、周囲の人間まで巻き込んで破滅する。
ここはろくでなしの住む街なのだと言われれば、言い返せる奴なんていないだろうな。
「お師匠さま、ここにも教会はあるんですよね?」
聖女がやたらキョロキョロしていると思っていたら、どうやら教会を探していたらしい。
「ああ、あるぞ。二か所。一つが街の端っこの墓場の近く。一つは州公府のなか」
「……なるほど」
全てを了解したという風に勇者がうなずく。
勇者や聖女が何を想像したのか、たやすく推測出来る。
そして、二人の考えはおそらく間違っていない。
この街に布教のために訪れた教手が建てたのが、墓地近くの教会で、州公の要請によって建てられたのが、州公府のなかにある教会だ。
そしてこの二つの教会の教手は、大変仲が悪い。
「どうせ手続きで州公府に行かなきゃならんのだ。豪華な教会はすぐに見ることが出来るぞ」
「……わたくし、貧しい教会のほうにも訪問させていただきたいのですが」
「あっちはちょっと遠いし、あまり気軽に行ける場所じゃないんだ。だが、どうせ近くには行くから、そのときでいいか?」
「わかりました。お師匠さまにおまかせいたします」
うむ、任されてしまった。
まぁこの街全体の案内役みたいなもんだろうし、仕方ないか。
「まず、宿だが。どうすっかな。この街に安全な宿ってもんがないんだよな。この馬車は小屋をそのまま引っ張ってるようなもんだし、野営するか?」
「安全な宿がない……」
メルリルがびっくりしたように俺を見て呟いた。
そんな顔をするな。本当のことだ。
とにかくこの街に留まるなら、大きな組織に組み込まれるのが一番安全なんだ。
個人の場合は、腕に覚えがあるなら野営のほうが安全というおかしな話まである。
「そういう場所があるのか?」
「ああ、流れの冒険者のパーティもちょくちょく来るから、そういう連中が寄り集まって野営する場所がある。お互いがお互いを監視しつつ守るみたいな感じだから、下手な盗人は近づけないんだ」
「何から何まで常識外だな。じゃあ、師匠のおすすめの野営地に行こう」
「任せておけ。ついては、後でメルリルの力も借りたい」
「え? はい!」
なんだかうれしそうに返事をされてしまった。
そんなに喜ばれると、ちょっと申し訳なさがあるぞ。
迷宮都市の街並みは、ものすごくごちゃごちゃしている。
石造りの立派な建物など、数えるほどしかなく、自分達で建てたんだな、とわかるようないびつな建物が多い。
道だか広場だかわからないような場所を進んで、区画のはっきりとしない街並みをうろつく。
初めて訪れた者は、絶対に迷う。
これで意外なことに、汚物処理はしっかりとしているのだ。
魔物のなかでもタチの悪い、スライムや瘴鬼、ネズミの魔物などは、汚物溜まりに棲み付く習性があり、常に魔物が発生しやすい状態である迷宮都市にとっては見逃せない問題となる。
まぁ処理していると言っても、迷宮に流し込んでるだけだけどな。
迷宮内部に魔物が発生してくれるのは願ったりなんだから、当然そうなる。
「おっと、ここだ」
そこは小さな森のような場所だ。
小道を進むと、広々とした広場になっていて、そこに思い思いに冒険者が設置したテントが張られている。
なかには俺達のように馬車を持ち込んで、そこを拠点としているグループもいた。
「お前ら、装備の上にしっかりと外套を羽織っていろよ。装備品が豪華で、浮き過ぎてるからな」
「問題ない」
勇者が答えて、聖女とモンクと聖騎士がうなずく。
俺とメルリルはごく一般的な冒険者の装備なので、目立つことはない。
あー、メルリルは別の意味で目立つか。
「メルリルも、一応フードを下ろして顔を隠そう」
「え? はい?」
「ピャッ!」
「フォルテも、フードのなかに入ってろ」
よし、これで目立たないはずだ。
冒険者同士の視線による探り合いをしつつ、開いている場所を探す。
出来れば木々が近いほうがいいだろう。メルリルの力を頼るなら。
適当な場所を見つけて馬車を停め、ひと息ついた。
見通しの悪い森側で野営するなんて、バカな素人だとか、思われてるんだろうなぁ。
ここでは注目を集めても、侮られても上手くないんだが、どうせ勇者の名を掲げて迷宮に潜るからには注目されるんだ。
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