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第六章 その祈り、届かなくとも……
635 魔法と魔力と
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勇者が「何かこう、閃きそうなんだが……」などと呟きながらテラスから部屋へと戻る。
俺のほうは、勇者に聞いた魔法紋の話について考えつつしばし庭にたたずんでいた。
「単純に放出タイプと身体補助タイプと考えていたが、魔力に生来のものと後付けのものがあるってことか」
要するに生まれつき魔力を持っている人間は、その力を無意識に自分を守るために使っていて、そっち方面ばかり発達してしまうということなのだろう。
それと、貴族の魔法紋そのものが魔法に対する補助の役割があるので、さらに貴族は魔法を使いやすい状態になっているのだ。
「ということは、だ。身体補助タイプでも、工夫をすれば魔法が使えるんじゃないか?」
前々から感じていたのだが、星降りの剣を手に入れてから、俺の使う剣技である断絶の剣は、本来の刃の長さ以上の距離にあるものを斬れるようになった。
俺は単純にそれがドラゴンの爪を素材にした剣だからと思っていたのだが、よく考えたら、フォルテが俺のなかに入り込んだときに出る翼じみたもの、あれも、魔法の一種であり、断絶の剣の発展形と根本を同じくする現象ではないかと、考えられるのだ。
「つまり貴族の使う魔法紋の代わりに、俺はドラゴンの力を媒介に魔法を使っているということなんじゃ?」
その考えからいけば、勇者の剣に炎をまとわせる魔法と俺の使う剣技は同質のものなのかもしれない。
ただし、この考えを突き詰めるには、より具体的に、魔法とはなんなのかを理解しなければならないだろう。
自然に出来ることを、別のやり方で再現しようとする場合は、理屈がわからないと難しい。
「結局のところ、魔法が何かってことだよな」
うーん、堂々巡りだ。
魔力自体はある種の作用だと言える。
身体を動かせば熱を発するようなものだ。
肉体内部に起こすものであれば、身体に力を込めて筋肉を固めるように、魔力を使って身体の機能を高めることは自然に出来る。
だが、一旦その力を外に出してしまえば、それはもう自分のものではなくなってしまう。
魔法というのは、身体の外に出した魔力を使って現象を起こすことだ。
体外に出た力をどう制御すればいいんだ?
「まぁ俺の頭で考えても仕方ないか」
俺は庭からテラスに上がると、柔軟を行って、身体の状態を安定させた。
勇者に指示を飛ばしながらだからあまり激しい運動はしていないが、鍛錬の後は筋肉をほぐして通常の状態に戻しておく必要がある。
筋肉が固まったままだと、血の巡りが悪くなり、身体のどこかに不具合が生じてしまうのだ。
そうして十分に身体がほぐれてから部屋に戻る。
「お疲れさま」
すると、メルリルがすでに起きていて、ストーブで沸かしたお湯を使ったのだろう、茶を淹れてくれていた。
こういうのは本当にありがたい。
「こっちで一緒に茶を飲まないか?」
「はい」
ちょうどいいのでテラスに設置されている二人掛けのテーブルを使用する。
花の季節が始まっているので、整備されている庭には鮮やかな春の花が美しく咲いていた。
こういう風景をゆっくり楽しむ時間というのはいいものだ。
身体の疲れも頭のもやもやもふんわりと解けていくように感じる。
そして、それに加えてメルリルの淹れてくれた茶は、朝にふさわしいすっきりした飲み口のものだ。
淹れ方も選択も、もう俺から何も言うことはないな。
「ダスターこれ」
俺がひと息ついたタイミングで、湿った手巾を手渡してくれた。
つくづく何も言わずにこちらの欲しいものをわかってくれる相手がいるというのは素晴らしいな。
メルリルの察しの良さは、共感の力を持つ森人ならではのものなのだろうか?
それとも、メルリルが俺を想ってくれているからなのかな? 俺はうぬぼれてしまっていいのか?
いつまでもそういうことを気にしてしまっていては、またメルリルに怒られそうだ。
「ありがとう、メルリル」
「いえ、私、ダスターが起きたのに気づかずに寝ていて、まだまだです」
「そんなことはない。メルリルもまぁ基礎の体力作りは必要だが、俺ほど早く起きる必要はないからな。メルリルは巫女なんだし、本格的な鍛錬は必要ないさ」
「でも、ダスターと一緒に戦うには、全然足りない。それはわかるの。だから、ダスターはもっと私に厳しくていい」
「そうか? 今までだって俺はずいぶんメルリルに助けられて来たけどな。必要なときに必要なことを行うってのはなかなか難しいことなんだが、メルリルはそういうことがよく見えていると思う。正直、助かってるよ。本当だぞ? おかげでもういまさらソロには戻れないからな。頼りにしているぞ」
「ひゃっ、は、はい!」
メルリルは慌てて少し茶をこぼしながら返事した。
いや、返事するぐらいで焦らなくていいからな。
「ピャッ!」
安定のフォルテの自己主張だ。来ると思った。
「はいはい。お前も頼りにしてる、してる」
「キュル? クルル」
「誠意が感じられないだと? お前どこでそんな言葉を覚えた?」
頭の上でばっさばっさと羽ばたき始めたフォルテを片手で払ったときに、ふと、思いつく。
「そうだ、メルリル」
「ひゃいっ!」
本格的に変な返事になったメルリルはなぜか真っ赤になっている。
どうした?
「巫女の修行というのはどういうものなんだ? 余所者に話せないことは無理して話さなくていいから、話せる範囲で教えてくれ」
「あ、はい。でもそこまで秘密ということもないと思う。だいたいは体験することから始まるの」
「体験する?」
「ええ。えっと、風なら風が生まれる様子を見ながら、その気配を感じるとか」
「風が生まれる?」
「ええ。ほら、水の上とか火の上で風が生まれるから、その様子を全身で感じて、その声を聞こうとするの」
「水の上や火の上で風が生まれる? そうか、風は最初から風じゃない。火だって、硬いもの同士がぶつかり合った火花から生まれる。……力の変換。生まれ変わり。循環……なるほど。魔力の根幹にあるものがなんとなく見えて来たぞ。つまり魔法は魔力を使って変換を意識的に引き起こしているということなんだな」
「ダスター、お茶が冷えるよ」
「よし、やってみるか」
思わず立ち上がると、メルリルが「きゃっ」と声を上げた。
見ると、俺のカップに茶を継ぎ足そうとしていたようだ。
「あ、すまない驚かしてしまって」
「ううん。何か大事なことを考えついたんでしょ? お茶はもういらない?」
「あ、いや熱いのをもう一杯頼む」
まるで落ち着きのない子どものような行動をとってしまった。
俺は照れ隠しにぎこちない笑みを浮かべながら、もう一度イスに腰を下ろしたのだった。
俺のほうは、勇者に聞いた魔法紋の話について考えつつしばし庭にたたずんでいた。
「単純に放出タイプと身体補助タイプと考えていたが、魔力に生来のものと後付けのものがあるってことか」
要するに生まれつき魔力を持っている人間は、その力を無意識に自分を守るために使っていて、そっち方面ばかり発達してしまうということなのだろう。
それと、貴族の魔法紋そのものが魔法に対する補助の役割があるので、さらに貴族は魔法を使いやすい状態になっているのだ。
「ということは、だ。身体補助タイプでも、工夫をすれば魔法が使えるんじゃないか?」
前々から感じていたのだが、星降りの剣を手に入れてから、俺の使う剣技である断絶の剣は、本来の刃の長さ以上の距離にあるものを斬れるようになった。
俺は単純にそれがドラゴンの爪を素材にした剣だからと思っていたのだが、よく考えたら、フォルテが俺のなかに入り込んだときに出る翼じみたもの、あれも、魔法の一種であり、断絶の剣の発展形と根本を同じくする現象ではないかと、考えられるのだ。
「つまり貴族の使う魔法紋の代わりに、俺はドラゴンの力を媒介に魔法を使っているということなんじゃ?」
その考えからいけば、勇者の剣に炎をまとわせる魔法と俺の使う剣技は同質のものなのかもしれない。
ただし、この考えを突き詰めるには、より具体的に、魔法とはなんなのかを理解しなければならないだろう。
自然に出来ることを、別のやり方で再現しようとする場合は、理屈がわからないと難しい。
「結局のところ、魔法が何かってことだよな」
うーん、堂々巡りだ。
魔力自体はある種の作用だと言える。
身体を動かせば熱を発するようなものだ。
肉体内部に起こすものであれば、身体に力を込めて筋肉を固めるように、魔力を使って身体の機能を高めることは自然に出来る。
だが、一旦その力を外に出してしまえば、それはもう自分のものではなくなってしまう。
魔法というのは、身体の外に出した魔力を使って現象を起こすことだ。
体外に出た力をどう制御すればいいんだ?
「まぁ俺の頭で考えても仕方ないか」
俺は庭からテラスに上がると、柔軟を行って、身体の状態を安定させた。
勇者に指示を飛ばしながらだからあまり激しい運動はしていないが、鍛錬の後は筋肉をほぐして通常の状態に戻しておく必要がある。
筋肉が固まったままだと、血の巡りが悪くなり、身体のどこかに不具合が生じてしまうのだ。
そうして十分に身体がほぐれてから部屋に戻る。
「お疲れさま」
すると、メルリルがすでに起きていて、ストーブで沸かしたお湯を使ったのだろう、茶を淹れてくれていた。
こういうのは本当にありがたい。
「こっちで一緒に茶を飲まないか?」
「はい」
ちょうどいいのでテラスに設置されている二人掛けのテーブルを使用する。
花の季節が始まっているので、整備されている庭には鮮やかな春の花が美しく咲いていた。
こういう風景をゆっくり楽しむ時間というのはいいものだ。
身体の疲れも頭のもやもやもふんわりと解けていくように感じる。
そして、それに加えてメルリルの淹れてくれた茶は、朝にふさわしいすっきりした飲み口のものだ。
淹れ方も選択も、もう俺から何も言うことはないな。
「ダスターこれ」
俺がひと息ついたタイミングで、湿った手巾を手渡してくれた。
つくづく何も言わずにこちらの欲しいものをわかってくれる相手がいるというのは素晴らしいな。
メルリルの察しの良さは、共感の力を持つ森人ならではのものなのだろうか?
それとも、メルリルが俺を想ってくれているからなのかな? 俺はうぬぼれてしまっていいのか?
いつまでもそういうことを気にしてしまっていては、またメルリルに怒られそうだ。
「ありがとう、メルリル」
「いえ、私、ダスターが起きたのに気づかずに寝ていて、まだまだです」
「そんなことはない。メルリルもまぁ基礎の体力作りは必要だが、俺ほど早く起きる必要はないからな。メルリルは巫女なんだし、本格的な鍛錬は必要ないさ」
「でも、ダスターと一緒に戦うには、全然足りない。それはわかるの。だから、ダスターはもっと私に厳しくていい」
「そうか? 今までだって俺はずいぶんメルリルに助けられて来たけどな。必要なときに必要なことを行うってのはなかなか難しいことなんだが、メルリルはそういうことがよく見えていると思う。正直、助かってるよ。本当だぞ? おかげでもういまさらソロには戻れないからな。頼りにしているぞ」
「ひゃっ、は、はい!」
メルリルは慌てて少し茶をこぼしながら返事した。
いや、返事するぐらいで焦らなくていいからな。
「ピャッ!」
安定のフォルテの自己主張だ。来ると思った。
「はいはい。お前も頼りにしてる、してる」
「キュル? クルル」
「誠意が感じられないだと? お前どこでそんな言葉を覚えた?」
頭の上でばっさばっさと羽ばたき始めたフォルテを片手で払ったときに、ふと、思いつく。
「そうだ、メルリル」
「ひゃいっ!」
本格的に変な返事になったメルリルはなぜか真っ赤になっている。
どうした?
「巫女の修行というのはどういうものなんだ? 余所者に話せないことは無理して話さなくていいから、話せる範囲で教えてくれ」
「あ、はい。でもそこまで秘密ということもないと思う。だいたいは体験することから始まるの」
「体験する?」
「ええ。えっと、風なら風が生まれる様子を見ながら、その気配を感じるとか」
「風が生まれる?」
「ええ。ほら、水の上とか火の上で風が生まれるから、その様子を全身で感じて、その声を聞こうとするの」
「水の上や火の上で風が生まれる? そうか、風は最初から風じゃない。火だって、硬いもの同士がぶつかり合った火花から生まれる。……力の変換。生まれ変わり。循環……なるほど。魔力の根幹にあるものがなんとなく見えて来たぞ。つまり魔法は魔力を使って変換を意識的に引き起こしているということなんだな」
「ダスター、お茶が冷えるよ」
「よし、やってみるか」
思わず立ち上がると、メルリルが「きゃっ」と声を上げた。
見ると、俺のカップに茶を継ぎ足そうとしていたようだ。
「あ、すまない驚かしてしまって」
「ううん。何か大事なことを考えついたんでしょ? お茶はもういらない?」
「あ、いや熱いのをもう一杯頼む」
まるで落ち着きのない子どものような行動をとってしまった。
俺は照れ隠しにぎこちない笑みを浮かべながら、もう一度イスに腰を下ろしたのだった。
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