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第六章 その祈り、届かなくとも……
632 早朝の庭で
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夢の余韻で、まだどこかふわふわとした意識をしゃっきりさせるために、井戸を探すことにした。
メルリルはよく寝ていたので、フォルテと一緒にそのまま寝かせておく。
寝室を出ると、共用スペースに出る。
そこには、以前俺に教わったままに、魔力を練り上げる訓練をする勇者がいた。
早いな。
「あ、師匠。久々に鍛錬をしよう」
一瞬面倒くさいという気持ちが全身を支配したが、師弟となるのを了承したのは自分自身であることを思い出し、ぐっと我慢する。
「鍛錬と言っても、俺が教えられることはもう何もないぞ。空中に足場を素早く作っていくのも、魔力を一か所に集中するのも、もう思いのままだろう」
「でも、こないだの戦いで思い知った。俺にはこう、決め手となるようなものがないんだ。師匠の剣技みたいな」
「何言ってるんだ? 神罰魔法があるだろ」
「神罰魔法は、自分の内側からの力というよりも、借り物の力のような感じがする。実際、勇者の祝福と共に身に宿った魔法だしな」
「……なるほど」
つまり鍛錬して身に着けたものではないので、血肉になっていないという感じだろうか?
「そう言えば、貴族の、神の盟約の祝福の魔法紋……か? それって実際、どういうものなんだ?」
「そうか、師匠は貴族じゃないから、魔法紋についてはよく知らないんだったな」
「ああ。……いや、ちょっと待て。そういう話の前に水をもらって来る」
俺がそう言うと、勇者が入り口の扉のほうへと顎をしゃくった。
「さっき、外に気配がしたから見てみたら、水瓶が入り口に用意してあったぞ」
「なに?」
扉を開けて見ると、なるほど、そこには蓋のついた大きめの水瓶と、桶、鉄瓶、そしてひしゃくが置いてあった。
どれも上品な造りだが、素材自体はありふれたものだ。
俺は水瓶を暖炉の近くへと運び込むと、桶に少し水を入れて、手巾をその水に浸して、濡れた布で顔をぬぐう。
うん、すっきりするな。
ついでにストーブに火を入れておく。
今の時期は暖を取る為ではなく、ちょっと湯を沸かしたりするのに使うのだ。
ついでに窓を探して外気を入れようと、探した。
見ると、壁の一方が大きな開き戸になっていて、その先はバルコニーのようだ。
戸をあけ放つと、そこには四人用のテーブルセットが一組と、二人用のテーブルセットが一組用意してあり、それが置かれてなお、ちょっとした運動が出来るほどの広さがあった。
そしてバルコニーの先は庭になっている。
「鍛錬に丁度いいな!」
勇者がやる気満々だ。
正直面倒くさいが、ずっと付きまとわれるよりも、さっさと適当な鍛錬をさせたほうが楽だと学んでいるので、気が済むまでやらせることにした。
「まずは庭をグルグル走って体内の血の巡りをよくしておけ。身体があったまったら、いつものように、足、手、目という感じに魔力を循環させる。スムーズに出来るようになったらいったん切り上げろ」
「わかった」
そう言えば、さっき、貴族の魔法紋についての話をしていたんだったか。
「ついでに走っている間にさっきの魔法紋の話をわかりやすく頭のなかでまとめておけ」
「む? 魔力を巡らせながらものを考えるのは難しいな」
「ああ。強者との戦闘になれば、常に次の手を考えながら戦うことになるからな。ちょうどいいだろ」
鍛錬の名目で、勇者を庭に追い払った俺は、勇者の言っていた、決定打になる技について考えを巡らせた。
借り物の力ではない、自分が鍛え上げた力。
それは、最期の最期まで自分自身を裏切らない力でもある。
俺の断絶の剣は、師匠からその概念を聞いて、愚直に魔力を乗せて斬るということだけを繰り返した末に獲得したものだ。
自分の身体と魔力を、寸分の狂いなくコントロールすることが出来なければ、繰り出すことが出来ない技でもある。
とは言え、それはあの青のドラゴンに出会うまでの話。
今ではほぼ意識することなく使えるようになった訳で、もはや俺が頑張って取得した技の先へと到達してしまった感じだ。
それでいて、借り物という感じもない。
フォルテの存在と同じように、そこにあるのが自然なものとして俺のなかに収まっている。
俺は、剣を持たずに、右腕をただ振り上げ、魔力と共に振り下ろす。
すっと、空間を撫でるような感触。
その一瞬、世界に触れているような不思議な感じがあった。
ふわっと風が通り過ぎる。
伸びゆく緑の葉と飛び回る小さな生き物たち。
それらが、まるで揺らめく水面に漂う木の葉が周囲に放つ、存在の波形のように感じられる。
「今、師匠の魔力を感じた」
走っていた勇者が近寄って来てそう言う。
「その感覚だ」
俺の言葉に勇者は首をひねる。
「世界のなかにある命の揺らぎを感じてみるんだ。魔力は濃い力だが、限りなく薄く引き伸ばすことも出来る。強く、硬くぶつけることだけが魔力の在り方じゃない。ただ、お前ほど魔力が濃いと、なかなか難しいかもしれないけどな」
「よし、やってみる!」
この前向きさが勇者の強さなんだろうな。
だが、結局のところ、俺がいらんことを指導したおかげで、張り切った勇者がせっかくの庭を荒らしてしまった。
大変申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「木を折ったりはしなかったぞ!」
地面に深く、何かでひっかいたような痕を残した勇者は、焦ったように弁解した。
「いや、俺の責任だ。庭師を探して謝っておこう」
庭師はすぐに見つかった。
この庭から木戸を介した続きの庭の手入れをしていたのだ。
「よろしいですよ。若さま方もお小さい頃はよく庭を荒らしたものです。この程度なら可愛いものです」
事情を説明すると、年老いた庭師は大きく口を開けて笑って言った。
「すまない」
「悪かった!」
結局ひょこひょことついて来ていた勇者も一緒に頭を下げる。
「お客人方は勇者さまの御一行なのでしょう? 私らからすると、勇者さまと言えば、天の太陽のような御方にしか思えませんが、普通の若者のようで、ちょっとだけ安心しました」
「安心?」
庭師の老人の言葉を、勇者は不思議そうに聞き返す。
「天の太陽は、しげしげと見ると目がくらむものです。ですが、夜の灯は美しく温かい。そういう感覚ですかな。いや、これは少々失礼でしたか」
「いや、かまわない。そのぐらいに思っていてもらえると俺も気が楽だ」
「勇者さまも気苦労が多いようですな」
そしてまた、大きく口を開けて笑う。
どうやら勇者当人と気づいていたらしい。
なかなか肝が据わったご老人だ。
「そう言えば、この館で働いている人達は、みんなあまり若くないようですね」
いい機会なので、気になったことを聞いてみた。
「ええ。昔、悪人共めらが、我らが大公さまとご家族を害しようとしましてな。そのときにお役目を果たした者たちの残された家族のうち、自分の食い扶持を自分で稼げないような老人を雇ってくださったのですよ」
「っ、それは、辛い話をお聞きしました」
「いやいや、武と忠を持って主に仕える者として最大の名誉を賜ったのですから、あ奴等は幸せものです。人は皆いつか死ぬ。最期の瞬間が満足出来るものであれば、それこそが幸福であると、この年になるとしみじみ感じるのですよ」
老人は笑いながら、勇者の荒らした庭をささっと目立たないように直してくれた。
ちゃんとした修復は後でゆっくり行うらしいが、すでにパッと見ではわからない。
これもまた身に着けた技というものだろう。
メルリルはよく寝ていたので、フォルテと一緒にそのまま寝かせておく。
寝室を出ると、共用スペースに出る。
そこには、以前俺に教わったままに、魔力を練り上げる訓練をする勇者がいた。
早いな。
「あ、師匠。久々に鍛錬をしよう」
一瞬面倒くさいという気持ちが全身を支配したが、師弟となるのを了承したのは自分自身であることを思い出し、ぐっと我慢する。
「鍛錬と言っても、俺が教えられることはもう何もないぞ。空中に足場を素早く作っていくのも、魔力を一か所に集中するのも、もう思いのままだろう」
「でも、こないだの戦いで思い知った。俺にはこう、決め手となるようなものがないんだ。師匠の剣技みたいな」
「何言ってるんだ? 神罰魔法があるだろ」
「神罰魔法は、自分の内側からの力というよりも、借り物の力のような感じがする。実際、勇者の祝福と共に身に宿った魔法だしな」
「……なるほど」
つまり鍛錬して身に着けたものではないので、血肉になっていないという感じだろうか?
「そう言えば、貴族の、神の盟約の祝福の魔法紋……か? それって実際、どういうものなんだ?」
「そうか、師匠は貴族じゃないから、魔法紋についてはよく知らないんだったな」
「ああ。……いや、ちょっと待て。そういう話の前に水をもらって来る」
俺がそう言うと、勇者が入り口の扉のほうへと顎をしゃくった。
「さっき、外に気配がしたから見てみたら、水瓶が入り口に用意してあったぞ」
「なに?」
扉を開けて見ると、なるほど、そこには蓋のついた大きめの水瓶と、桶、鉄瓶、そしてひしゃくが置いてあった。
どれも上品な造りだが、素材自体はありふれたものだ。
俺は水瓶を暖炉の近くへと運び込むと、桶に少し水を入れて、手巾をその水に浸して、濡れた布で顔をぬぐう。
うん、すっきりするな。
ついでにストーブに火を入れておく。
今の時期は暖を取る為ではなく、ちょっと湯を沸かしたりするのに使うのだ。
ついでに窓を探して外気を入れようと、探した。
見ると、壁の一方が大きな開き戸になっていて、その先はバルコニーのようだ。
戸をあけ放つと、そこには四人用のテーブルセットが一組と、二人用のテーブルセットが一組用意してあり、それが置かれてなお、ちょっとした運動が出来るほどの広さがあった。
そしてバルコニーの先は庭になっている。
「鍛錬に丁度いいな!」
勇者がやる気満々だ。
正直面倒くさいが、ずっと付きまとわれるよりも、さっさと適当な鍛錬をさせたほうが楽だと学んでいるので、気が済むまでやらせることにした。
「まずは庭をグルグル走って体内の血の巡りをよくしておけ。身体があったまったら、いつものように、足、手、目という感じに魔力を循環させる。スムーズに出来るようになったらいったん切り上げろ」
「わかった」
そう言えば、さっき、貴族の魔法紋についての話をしていたんだったか。
「ついでに走っている間にさっきの魔法紋の話をわかりやすく頭のなかでまとめておけ」
「む? 魔力を巡らせながらものを考えるのは難しいな」
「ああ。強者との戦闘になれば、常に次の手を考えながら戦うことになるからな。ちょうどいいだろ」
鍛錬の名目で、勇者を庭に追い払った俺は、勇者の言っていた、決定打になる技について考えを巡らせた。
借り物の力ではない、自分が鍛え上げた力。
それは、最期の最期まで自分自身を裏切らない力でもある。
俺の断絶の剣は、師匠からその概念を聞いて、愚直に魔力を乗せて斬るということだけを繰り返した末に獲得したものだ。
自分の身体と魔力を、寸分の狂いなくコントロールすることが出来なければ、繰り出すことが出来ない技でもある。
とは言え、それはあの青のドラゴンに出会うまでの話。
今ではほぼ意識することなく使えるようになった訳で、もはや俺が頑張って取得した技の先へと到達してしまった感じだ。
それでいて、借り物という感じもない。
フォルテの存在と同じように、そこにあるのが自然なものとして俺のなかに収まっている。
俺は、剣を持たずに、右腕をただ振り上げ、魔力と共に振り下ろす。
すっと、空間を撫でるような感触。
その一瞬、世界に触れているような不思議な感じがあった。
ふわっと風が通り過ぎる。
伸びゆく緑の葉と飛び回る小さな生き物たち。
それらが、まるで揺らめく水面に漂う木の葉が周囲に放つ、存在の波形のように感じられる。
「今、師匠の魔力を感じた」
走っていた勇者が近寄って来てそう言う。
「その感覚だ」
俺の言葉に勇者は首をひねる。
「世界のなかにある命の揺らぎを感じてみるんだ。魔力は濃い力だが、限りなく薄く引き伸ばすことも出来る。強く、硬くぶつけることだけが魔力の在り方じゃない。ただ、お前ほど魔力が濃いと、なかなか難しいかもしれないけどな」
「よし、やってみる!」
この前向きさが勇者の強さなんだろうな。
だが、結局のところ、俺がいらんことを指導したおかげで、張り切った勇者がせっかくの庭を荒らしてしまった。
大変申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
「木を折ったりはしなかったぞ!」
地面に深く、何かでひっかいたような痕を残した勇者は、焦ったように弁解した。
「いや、俺の責任だ。庭師を探して謝っておこう」
庭師はすぐに見つかった。
この庭から木戸を介した続きの庭の手入れをしていたのだ。
「よろしいですよ。若さま方もお小さい頃はよく庭を荒らしたものです。この程度なら可愛いものです」
事情を説明すると、年老いた庭師は大きく口を開けて笑って言った。
「すまない」
「悪かった!」
結局ひょこひょことついて来ていた勇者も一緒に頭を下げる。
「お客人方は勇者さまの御一行なのでしょう? 私らからすると、勇者さまと言えば、天の太陽のような御方にしか思えませんが、普通の若者のようで、ちょっとだけ安心しました」
「安心?」
庭師の老人の言葉を、勇者は不思議そうに聞き返す。
「天の太陽は、しげしげと見ると目がくらむものです。ですが、夜の灯は美しく温かい。そういう感覚ですかな。いや、これは少々失礼でしたか」
「いや、かまわない。そのぐらいに思っていてもらえると俺も気が楽だ」
「勇者さまも気苦労が多いようですな」
そしてまた、大きく口を開けて笑う。
どうやら勇者当人と気づいていたらしい。
なかなか肝が据わったご老人だ。
「そう言えば、この館で働いている人達は、みんなあまり若くないようですね」
いい機会なので、気になったことを聞いてみた。
「ええ。昔、悪人共めらが、我らが大公さまとご家族を害しようとしましてな。そのときにお役目を果たした者たちの残された家族のうち、自分の食い扶持を自分で稼げないような老人を雇ってくださったのですよ」
「っ、それは、辛い話をお聞きしました」
「いやいや、武と忠を持って主に仕える者として最大の名誉を賜ったのですから、あ奴等は幸せものです。人は皆いつか死ぬ。最期の瞬間が満足出来るものであれば、それこそが幸福であると、この年になるとしみじみ感じるのですよ」
老人は笑いながら、勇者の荒らした庭をささっと目立たないように直してくれた。
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