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第六章 その祈り、届かなくとも……
625 黒曜のファラリア
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ディスタス大公国の首都は、今まで見た国々のどこにも似ていなかった。
階段状の街並みが、大公府へ向かって積みあがっていくような造りになっているのだ。
建物はほとんど白い。
これは大公国全体に共通するところだ。
家々の壁や窓などには、色鮮やかな壁掛けが飾られていて、白一色の単調な感じはなかった。
屋根もまたカラフルで美しい。
聞いた話では、この壁の白いのは、建物を頑丈にするためのもので、漆喰塗りなのだそうだ。
東方の国々の灰色の建物ともまた違った雰囲気がある。
「大公府は、街の中心部にあって、最も高台になる。そのため、大公府への道はずっと上り坂が続くんだが、馬などに無理をさせないために、道は渦巻状になっておるのだ」
英雄殿がそんな説明をしてくれた。
実際、道はあまり坂道を感じさせない勾配になっている。
広々とした道の両脇には、扉のない間口の広い建物が並んでいるので、どういう建物なのかと尋ねると、一見建物のように見えるが、それぞれが区画の壁であり、その壁の奥に家や店舗が並んでいるのだそうだ。
ちょっと不思議な造りだな。
大通りを立派な馬車が並んで進むので、通りにいた人達が偉い貴族が通るのだと思って平伏している。
ものすごく居心地が悪い。
かと言って、自主的に平伏しているのに、平伏するなと命じるのもまたおかしな話だ。
俺達は目的地に到着するまであまり外を見ないようにすることにした。
首都の大門を入って、半日ぐらいかかってやっと大公府へと到着する。
途中、何度も休憩を入れているので、実質的な距離はもっと短いと思うが、馬を休ませないと持たないからな。
馬替え所というところもあって、そこで最後に真っ白で体格のいい北方の馬に入れ替えて大公府の門前に並んだ。
一度は並んだ馬車だったが、英雄殿が門番に何かを言いに行くと、別の門へと誘導され、並ばずになかに入ることとなる。
「あっちは行政関係の入り口で、こっちは大公陛下の私用の門になる」
と、またしても英雄殿が説明してくれた。
その大公陛下の私用の門は二段構えになっていて、迷路のような木立を抜ける一見してわからない道を使った先にもう一つの門があった。
白塗りの壁が続く場所から一転して、その門の周囲は、黒い鉄柵によって囲まれている。
門も頑丈な鉄扉であり、明らかに強そうな門兵が守っていた。
「開門!」
英雄殿が轟くような声で呼ばわると、馬車はなかをあらためられることもなく、門の奥へと進んだ。
英雄殿への信頼の篤さが感じられるな。
偉い人が住んでいる場所はみんなそうなんだが、前庭がすごく広い。
小さな森のような木立や茂みが美しく配置されていて、小川や池まである。
なんだか小山か丘のような地形の変化まであるんだが、すごいな。
人の手で作られたであろう、美しい風景を楽しみながら、やがて、大きな屋敷の前に到着した。
ここが大公陛下の私邸らしい。
すっかり固まってしまった身体を伸ばしながら馬車から降りると、屋敷の扉が開いて、一人の少女が飛び出して来た。
「エンデ!」
すごい勢いで英雄殿に飛びついて行く。
一瞬、英雄殿は、避けるかどうかで迷ったが、諦めたようにその情熱的な歓迎を受け止めることにしたようだ。
「ファラリアさま、いかに臣下と言えども、異性相手にそのようなことをしてはなりませぬ」
「エンデは私の臣下なんかではなくってよ。確かに私の父は大公陛下ですけれど、それは私達家族には関係のないことですもの」
「そのようなことはありません。陛下の御政務でのご心労を癒すのはご家族の存在でありますから」
「それと、家族の身分とに関係はないでしょう! 私達は父が退位なさるまで、貴族ですらないのですもの。ある意味平民のようなものですわ」
「またそのようなことをおっしゃる」
「事実です」
何やら親しい間柄のようだ。
というか、会話の内容からすると、どうやらその少女は大公陛下の御息女らしい。
面白い考え方をしているようだが。
「あら、お客様なのね」
英雄殿に夢中だった少女だが、すぐに俺達の存在に気づいたようだ。
スカートをつまんで淑女らしい挨拶をして来る。
「初めまして。現大公陛下、イアヒム・ディゼ・ア・ディスタスの末の娘のファラリア・ディゼと申します」
「勇者をやっているアルフレッド・セ・ピア・アカガネだ」
勇者がいつもの仏頂面でそう返すと、ファラリア嬢はくすっと笑った。
「勇者をやっているというのは素敵な表現ですね。じゃあ私もこれから、大公陛下の娘をやっているファラリアですって挨拶しようかしら」
「ファラリアさま」
面白いお姫さまだな。
英雄殿がすっかり振り回されているぞ。
「初めましてファラリアさま。わたくし、大聖堂所属の盟約の民でミュリアと申します」
「まぁ、もしかして聖女さま!」
「はい。聖女をやっています」
珍しく聖女が少しふざけた挨拶を返した。
何か通じるものがあったのだろうか?
「ふふっ。とてもお若いのですね。未だ何も成してない私など恥じ入るばかりですわ」
「いえ、このような姿ですけれど、わたくしもう十六になるのですよ」
「あら。失礼いたしました。それなら私と同じですね! 仲良くしてくださいますか?」
「もしよろしければ」
「うれしい。このお屋敷に同じぐらいの年頃の女の子なんかいないので、寂しい思いをしていたのです。よろしく。ええっと……」
「ミュリアとお呼びください」
「じゃあ私のこともファラリアと呼んでね、ミュリア」
うんうん、心温まる光景だな。
しかしこのお姫さま、聖女と同い年なのか?
それにしちゃかなり大人っぽいな。
背が高いからかな?
プロポーションもかなり……うっ。
「ダスター、ああいう娘さんに興味があるの?」
「いや、そういう訳じゃなくって、ミュリアに友達が出来てよかったな、と」
「そうね。気さくそうなお嬢さんでよかった」
ふう、一瞬メルリルの俺を見る目が冷たかったような気がしたが、どうやら気のせいだったらしい。
ファラリア嬢は、その後もモンクや聖騎士と挨拶を交わし、こっちにやって来た。
「あの……」
「あ、俺はただの従者なので、お気になさらず」
俺達にまで挨拶をしようとするファラリア嬢に断りを入れる。
だが、不思議そうな顔をされてしまった。
「あら、従者の方にだってお名前はあるのでしょう? 私、家の使用人達にもちゃんと毎日挨拶をしているわ。それとも、おじさまはエンデと一緒で恥ずかしがり屋さんなのかしら?」
「い、いや。その、俺はダスター。冒険者で、今は勇者の従者をしている。よろしくお願いする」
恥ずかしがり屋さんと来たか。
少し離れたところで、英雄殿がいたたまれない風にたたずんでいるぞ。
俺もちょっと戸惑ってしまった。
「そちらの美しい女性は、ダスターさまの奥さまですか?」
「え? ええ、その予定なんですけど、まだ、旅の途中なので……あの、メルリルと申します。よろしくお願いします」
「はい、よろしくお願いします!」
ちょ、メルリルさん?
階段状の街並みが、大公府へ向かって積みあがっていくような造りになっているのだ。
建物はほとんど白い。
これは大公国全体に共通するところだ。
家々の壁や窓などには、色鮮やかな壁掛けが飾られていて、白一色の単調な感じはなかった。
屋根もまたカラフルで美しい。
聞いた話では、この壁の白いのは、建物を頑丈にするためのもので、漆喰塗りなのだそうだ。
東方の国々の灰色の建物ともまた違った雰囲気がある。
「大公府は、街の中心部にあって、最も高台になる。そのため、大公府への道はずっと上り坂が続くんだが、馬などに無理をさせないために、道は渦巻状になっておるのだ」
英雄殿がそんな説明をしてくれた。
実際、道はあまり坂道を感じさせない勾配になっている。
広々とした道の両脇には、扉のない間口の広い建物が並んでいるので、どういう建物なのかと尋ねると、一見建物のように見えるが、それぞれが区画の壁であり、その壁の奥に家や店舗が並んでいるのだそうだ。
ちょっと不思議な造りだな。
大通りを立派な馬車が並んで進むので、通りにいた人達が偉い貴族が通るのだと思って平伏している。
ものすごく居心地が悪い。
かと言って、自主的に平伏しているのに、平伏するなと命じるのもまたおかしな話だ。
俺達は目的地に到着するまであまり外を見ないようにすることにした。
首都の大門を入って、半日ぐらいかかってやっと大公府へと到着する。
途中、何度も休憩を入れているので、実質的な距離はもっと短いと思うが、馬を休ませないと持たないからな。
馬替え所というところもあって、そこで最後に真っ白で体格のいい北方の馬に入れ替えて大公府の門前に並んだ。
一度は並んだ馬車だったが、英雄殿が門番に何かを言いに行くと、別の門へと誘導され、並ばずになかに入ることとなる。
「あっちは行政関係の入り口で、こっちは大公陛下の私用の門になる」
と、またしても英雄殿が説明してくれた。
その大公陛下の私用の門は二段構えになっていて、迷路のような木立を抜ける一見してわからない道を使った先にもう一つの門があった。
白塗りの壁が続く場所から一転して、その門の周囲は、黒い鉄柵によって囲まれている。
門も頑丈な鉄扉であり、明らかに強そうな門兵が守っていた。
「開門!」
英雄殿が轟くような声で呼ばわると、馬車はなかをあらためられることもなく、門の奥へと進んだ。
英雄殿への信頼の篤さが感じられるな。
偉い人が住んでいる場所はみんなそうなんだが、前庭がすごく広い。
小さな森のような木立や茂みが美しく配置されていて、小川や池まである。
なんだか小山か丘のような地形の変化まであるんだが、すごいな。
人の手で作られたであろう、美しい風景を楽しみながら、やがて、大きな屋敷の前に到着した。
ここが大公陛下の私邸らしい。
すっかり固まってしまった身体を伸ばしながら馬車から降りると、屋敷の扉が開いて、一人の少女が飛び出して来た。
「エンデ!」
すごい勢いで英雄殿に飛びついて行く。
一瞬、英雄殿は、避けるかどうかで迷ったが、諦めたようにその情熱的な歓迎を受け止めることにしたようだ。
「ファラリアさま、いかに臣下と言えども、異性相手にそのようなことをしてはなりませぬ」
「エンデは私の臣下なんかではなくってよ。確かに私の父は大公陛下ですけれど、それは私達家族には関係のないことですもの」
「そのようなことはありません。陛下の御政務でのご心労を癒すのはご家族の存在でありますから」
「それと、家族の身分とに関係はないでしょう! 私達は父が退位なさるまで、貴族ですらないのですもの。ある意味平民のようなものですわ」
「またそのようなことをおっしゃる」
「事実です」
何やら親しい間柄のようだ。
というか、会話の内容からすると、どうやらその少女は大公陛下の御息女らしい。
面白い考え方をしているようだが。
「あら、お客様なのね」
英雄殿に夢中だった少女だが、すぐに俺達の存在に気づいたようだ。
スカートをつまんで淑女らしい挨拶をして来る。
「初めまして。現大公陛下、イアヒム・ディゼ・ア・ディスタスの末の娘のファラリア・ディゼと申します」
「勇者をやっているアルフレッド・セ・ピア・アカガネだ」
勇者がいつもの仏頂面でそう返すと、ファラリア嬢はくすっと笑った。
「勇者をやっているというのは素敵な表現ですね。じゃあ私もこれから、大公陛下の娘をやっているファラリアですって挨拶しようかしら」
「ファラリアさま」
面白いお姫さまだな。
英雄殿がすっかり振り回されているぞ。
「初めましてファラリアさま。わたくし、大聖堂所属の盟約の民でミュリアと申します」
「まぁ、もしかして聖女さま!」
「はい。聖女をやっています」
珍しく聖女が少しふざけた挨拶を返した。
何か通じるものがあったのだろうか?
「ふふっ。とてもお若いのですね。未だ何も成してない私など恥じ入るばかりですわ」
「いえ、このような姿ですけれど、わたくしもう十六になるのですよ」
「あら。失礼いたしました。それなら私と同じですね! 仲良くしてくださいますか?」
「もしよろしければ」
「うれしい。このお屋敷に同じぐらいの年頃の女の子なんかいないので、寂しい思いをしていたのです。よろしく。ええっと……」
「ミュリアとお呼びください」
「じゃあ私のこともファラリアと呼んでね、ミュリア」
うんうん、心温まる光景だな。
しかしこのお姫さま、聖女と同い年なのか?
それにしちゃかなり大人っぽいな。
背が高いからかな?
プロポーションもかなり……うっ。
「ダスター、ああいう娘さんに興味があるの?」
「いや、そういう訳じゃなくって、ミュリアに友達が出来てよかったな、と」
「そうね。気さくそうなお嬢さんでよかった」
ふう、一瞬メルリルの俺を見る目が冷たかったような気がしたが、どうやら気のせいだったらしい。
ファラリア嬢は、その後もモンクや聖騎士と挨拶を交わし、こっちにやって来た。
「あの……」
「あ、俺はただの従者なので、お気になさらず」
俺達にまで挨拶をしようとするファラリア嬢に断りを入れる。
だが、不思議そうな顔をされてしまった。
「あら、従者の方にだってお名前はあるのでしょう? 私、家の使用人達にもちゃんと毎日挨拶をしているわ。それとも、おじさまはエンデと一緒で恥ずかしがり屋さんなのかしら?」
「い、いや。その、俺はダスター。冒険者で、今は勇者の従者をしている。よろしくお願いする」
恥ずかしがり屋さんと来たか。
少し離れたところで、英雄殿がいたたまれない風にたたずんでいるぞ。
俺もちょっと戸惑ってしまった。
「そちらの美しい女性は、ダスターさまの奥さまですか?」
「え? ええ、その予定なんですけど、まだ、旅の途中なので……あの、メルリルと申します。よろしくお願いします」
「はい、よろしくお願いします!」
ちょ、メルリルさん?
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