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第六章 その祈り、届かなくとも……
573 簡単なことは難しい
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魔道具は効果をどうやって止めるかわからなかったが、ようは魔宝石の魔力を使っている訳だから魔宝石を取り外せばいい。
これで魔物の流出が止まればいいが。
気になるのは、こいつらの仲間の商人や護衛に扮していた者たち、それと俺たちよりも先にここに来たはずの騎士団がどこへ行ったかだが、まぁそれも今考えても仕方がない。
とりあえずこの男たちに聞いてみるしかないだろう。
ただ、見張りに残すような者に詳しい事情を話しているのかということは少し不安である。
「アルフ。いきなりその『真実の口』の魔法を使わずに、とりあえず普通に聞いてみないか?」
「む? どうしてだ。使ったほうが簡単だぞ」
勇者が不思議そうにした。
「それだよ。簡単なことってのは考えることを放棄したときに発生する。最初に簡単なことをするのは危険だと思うんだ」
「んん? どういうことだ?」
「たとえば、そう水の魔具だ。これがあれば簡単に俺たちは水を入手出来る」
「ああ」
「だからわざわざ水場を探したり、水があるところで休んだりする必要もない。だが、もしこの魔具が壊れてしまったら? 俺たちは水場から遠く離れた場所で水のあてもなく放り出されることになるだろう」
「そうか。水を手に入れいるのが大変だという意識が最初からなかったら、誰も水場を探さず知らないまま。その簡単なことが効果を失ったら水を手に入れられずに乾いてしまうということか」
「そうだ。俺たちは水の大切さを知っているから水の魔具があったとしてもまず水場を確認する。簡単なことは素晴らしいことだが、頼りすぎてはならない」
「ん、わかった」
俺のへたくそな説明に、それでも勇者は納得してうなずく。
そしてまずは普通に尋問することに決まった。
「まずは教会に行こう」
「どうしてだ? 被害を受けた連中が怒り狂ってこいつらを殺したりしないか?」
「そういう気力があればまだマシかもしれないが、どうもそういう感じじゃなかったな。……まぁそうなったらそれはそれでどうにかするさ。俺は、もしかするとお前よりも悪辣なことを考えているかもしれないぞ」
そう言ってニヤリと笑う。
なぜか勇者がうれしそうにこぶしを握る。
「師匠に学ぶ機会を得られるなら大歓迎だ!」
「悪辣な手段を覚えるなよ、勇者が」
うーん、俺が勇者の師匠で大丈夫かいまさらながら不安になって来た。
冒険者ってのは本来悪辣なもんなんだよな。
最近はこいつらと一緒だからそういうことと無縁だったが、戦に一般の民を巻き込むような連中には遠慮することはない。
「これが傭兵ならなんとも思わないような手段だが、もしこいつらが騎士か、最低でも貴族ならわりと効果があると思う」
「ほうほう」
そんなことを言いつつ俺たちは魔道具と見張りの二人を抱えてテントを出た。
案内の爺さんと聖女とメルリルが不安気にこっちを見ながらたたずんでいる。
聖騎士とモンクはテントとは違う方向を向いて警戒していた。
「収穫があった」
俺がそう告げると、案内してくれた爺さんが飛び出して来た。
「こいつらがワシの街に火をつけたのか!」
「爺さん落ち着け。それをこれから聞くところだ。まずは教会に引き上げよう」
「むむっ、わかった」
教会に戻ると、俺たちが出たときとほとんど同じ様子でみんな座り込んでいる。
まだ何かをやろうという気持ちが湧いてこないのだろう。
「ただいま戻りました」
挨拶をすると、施術士の女性がほっとしたような顔で迎えてくれた。
そして俺たちが抱えているモノを見てハッとした表情になる。
「その人たちは?」
「例のテントに残っていた連中です。俺たちを見て襲って来たので」
「こ、殺したの?」
「いや、気絶しているだけですよ」
「そう、よかった」
施術士の女性は心から安心したような表情になる。
街を燃やした相手にも同情出来るのか。
まぁ仕事柄、慈愛がないとやっていけないんだろうな。
「ちょっとあっちの隅を借りますね」
「え? ええ」
すごく不安そうだ。
これからもっと心痛む光景を見せることになるかと思うと、少しだけ悪い気がした。
「ワシも立ち会ってええか?」
「爺さんあっちで家族が心配そうにしてるじゃないか」
「最後まで見ておかんと落ち着いてあの世にも行けんわ!」
「まだぴんぴんしててあの世は遠そうだけどな」
そんな軽口を叩き合いながら、広間の隅に男たちを転がしてさるぐつわをほどく。
勇者に言って、さっきのバチバチする魔法をごく弱く片方の鼻先で弾けさせてもらった。
「ん、ぐわっ!」
「おお、気づいた。お前の魔法応用が効くなぁ」
「師匠の鍛錬のたまものだぞ」
気づいた男は周囲を見渡して、そこがテントではないことを確認して焦ったような顔になった。
落ち着く前に、とりあえず揺さぶりをかけるか。
「おい。貴様、ここがどこかわかるか? 街の人間が避難している教会だ」
「そ、それがどうした?」
おお反応がある。
ここでだんまりを決め込まれたらいよいよあの禁忌魔法を使うことになっていたから、この男のためにもよかった。
「お前、大公国の騎士だろ? 驚いたな、あの誇り高き騎士の国の人間が、まさか一般の民に宣言なしの攻撃をしかけるとは。お前たち、国の歴史に泥を塗ったぞ」
「何を言う! 我らは無辜の民に攻撃などしておらん。倒したのは兵士や武器を持って向かって来た者だけだ!」
「は? 家に火を放ったじゃないか? 何か? お偉い騎士さまたちは家を焼くのは攻撃ではないと言い張るのか?」
「う、ぬ。だ、だが、大義の前に少々の犠牲はつきもの。焼けた家はまた建てればよい」
「はっ! お偉い騎士さまは平民がどんな思いで家を建てるのか全然おわかりにならないと見えるな」
「そうじゃ! ワシの家は、若い頃婆さんと苦労した末に手に入れた住み処なんじゃぞ! 共同棟の狭い部屋じゃが、思い出が詰まった場所じゃった。それが、全部焼けてしもうた。失ったらもう戻らんものはたくさんある。お前たちにはわかりもしないだろうがな!」
俺の尋問に爺さんが突如として横入りして来た。
だが、犠牲になった者の生の声だからこそ人の心を動かすことがある。
見張りの男は明らかに動揺していた。
「お、お前たち。この戦が終わればこの地は大国の領土になる。そうなれば、新しい領主がお前たちを今よりも豊かにするだろう。そのための犠牲と思えばいい」
「は? いつ来るかもわからない先のことを担保に金を貸すなって、うちの婆さんが口を酸っぱくして言っておったわ。大国だ? 新しい領主だ? そんなもんはどうでもいいから今、俺たちに住む場所と食い物をくれ!」
爺さんの叫びに、力なく座り込んでいた街の住人たちが少しずつ立ち上がってこちらに近寄って来た。
「アルフ、街の人たちが暴走しないようにお前が抑えろ。外套を脱げ、マントと装備を見せつけろ!」
コントロールの出来ない暴動ほど恐ろしいものはない。
街の人たちに気力が戻るのはいいことだが、それが暴力として発露しては危険だった。
「おう!」
勇者が旅用の外套を脱ぎ捨て、勇者の紋章の入ったマントと、汚れてもなお輝かしい鎧をあらわにする。
そして、鞘に入ったままの勇者の剣を片手に掲げた。
鞘にはめ込まれた魔宝石が、青銀の清浄な光を放つ。
少し殺気立ちはじめていた街の人たちがまるで魅せられたように勇者に注目した。
だが、劇的な効果を発揮したのは、むしろ見張りの男に対してだった。
「ゆ、勇者……な、なぜ勇者さまがここに?」
そう言えば大公国は大聖堂の守護国を自称する国だったか。
これで魔物の流出が止まればいいが。
気になるのは、こいつらの仲間の商人や護衛に扮していた者たち、それと俺たちよりも先にここに来たはずの騎士団がどこへ行ったかだが、まぁそれも今考えても仕方がない。
とりあえずこの男たちに聞いてみるしかないだろう。
ただ、見張りに残すような者に詳しい事情を話しているのかということは少し不安である。
「アルフ。いきなりその『真実の口』の魔法を使わずに、とりあえず普通に聞いてみないか?」
「む? どうしてだ。使ったほうが簡単だぞ」
勇者が不思議そうにした。
「それだよ。簡単なことってのは考えることを放棄したときに発生する。最初に簡単なことをするのは危険だと思うんだ」
「んん? どういうことだ?」
「たとえば、そう水の魔具だ。これがあれば簡単に俺たちは水を入手出来る」
「ああ」
「だからわざわざ水場を探したり、水があるところで休んだりする必要もない。だが、もしこの魔具が壊れてしまったら? 俺たちは水場から遠く離れた場所で水のあてもなく放り出されることになるだろう」
「そうか。水を手に入れいるのが大変だという意識が最初からなかったら、誰も水場を探さず知らないまま。その簡単なことが効果を失ったら水を手に入れられずに乾いてしまうということか」
「そうだ。俺たちは水の大切さを知っているから水の魔具があったとしてもまず水場を確認する。簡単なことは素晴らしいことだが、頼りすぎてはならない」
「ん、わかった」
俺のへたくそな説明に、それでも勇者は納得してうなずく。
そしてまずは普通に尋問することに決まった。
「まずは教会に行こう」
「どうしてだ? 被害を受けた連中が怒り狂ってこいつらを殺したりしないか?」
「そういう気力があればまだマシかもしれないが、どうもそういう感じじゃなかったな。……まぁそうなったらそれはそれでどうにかするさ。俺は、もしかするとお前よりも悪辣なことを考えているかもしれないぞ」
そう言ってニヤリと笑う。
なぜか勇者がうれしそうにこぶしを握る。
「師匠に学ぶ機会を得られるなら大歓迎だ!」
「悪辣な手段を覚えるなよ、勇者が」
うーん、俺が勇者の師匠で大丈夫かいまさらながら不安になって来た。
冒険者ってのは本来悪辣なもんなんだよな。
最近はこいつらと一緒だからそういうことと無縁だったが、戦に一般の民を巻き込むような連中には遠慮することはない。
「これが傭兵ならなんとも思わないような手段だが、もしこいつらが騎士か、最低でも貴族ならわりと効果があると思う」
「ほうほう」
そんなことを言いつつ俺たちは魔道具と見張りの二人を抱えてテントを出た。
案内の爺さんと聖女とメルリルが不安気にこっちを見ながらたたずんでいる。
聖騎士とモンクはテントとは違う方向を向いて警戒していた。
「収穫があった」
俺がそう告げると、案内してくれた爺さんが飛び出して来た。
「こいつらがワシの街に火をつけたのか!」
「爺さん落ち着け。それをこれから聞くところだ。まずは教会に引き上げよう」
「むむっ、わかった」
教会に戻ると、俺たちが出たときとほとんど同じ様子でみんな座り込んでいる。
まだ何かをやろうという気持ちが湧いてこないのだろう。
「ただいま戻りました」
挨拶をすると、施術士の女性がほっとしたような顔で迎えてくれた。
そして俺たちが抱えているモノを見てハッとした表情になる。
「その人たちは?」
「例のテントに残っていた連中です。俺たちを見て襲って来たので」
「こ、殺したの?」
「いや、気絶しているだけですよ」
「そう、よかった」
施術士の女性は心から安心したような表情になる。
街を燃やした相手にも同情出来るのか。
まぁ仕事柄、慈愛がないとやっていけないんだろうな。
「ちょっとあっちの隅を借りますね」
「え? ええ」
すごく不安そうだ。
これからもっと心痛む光景を見せることになるかと思うと、少しだけ悪い気がした。
「ワシも立ち会ってええか?」
「爺さんあっちで家族が心配そうにしてるじゃないか」
「最後まで見ておかんと落ち着いてあの世にも行けんわ!」
「まだぴんぴんしててあの世は遠そうだけどな」
そんな軽口を叩き合いながら、広間の隅に男たちを転がしてさるぐつわをほどく。
勇者に言って、さっきのバチバチする魔法をごく弱く片方の鼻先で弾けさせてもらった。
「ん、ぐわっ!」
「おお、気づいた。お前の魔法応用が効くなぁ」
「師匠の鍛錬のたまものだぞ」
気づいた男は周囲を見渡して、そこがテントではないことを確認して焦ったような顔になった。
落ち着く前に、とりあえず揺さぶりをかけるか。
「おい。貴様、ここがどこかわかるか? 街の人間が避難している教会だ」
「そ、それがどうした?」
おお反応がある。
ここでだんまりを決め込まれたらいよいよあの禁忌魔法を使うことになっていたから、この男のためにもよかった。
「お前、大公国の騎士だろ? 驚いたな、あの誇り高き騎士の国の人間が、まさか一般の民に宣言なしの攻撃をしかけるとは。お前たち、国の歴史に泥を塗ったぞ」
「何を言う! 我らは無辜の民に攻撃などしておらん。倒したのは兵士や武器を持って向かって来た者だけだ!」
「は? 家に火を放ったじゃないか? 何か? お偉い騎士さまたちは家を焼くのは攻撃ではないと言い張るのか?」
「う、ぬ。だ、だが、大義の前に少々の犠牲はつきもの。焼けた家はまた建てればよい」
「はっ! お偉い騎士さまは平民がどんな思いで家を建てるのか全然おわかりにならないと見えるな」
「そうじゃ! ワシの家は、若い頃婆さんと苦労した末に手に入れた住み処なんじゃぞ! 共同棟の狭い部屋じゃが、思い出が詰まった場所じゃった。それが、全部焼けてしもうた。失ったらもう戻らんものはたくさんある。お前たちにはわかりもしないだろうがな!」
俺の尋問に爺さんが突如として横入りして来た。
だが、犠牲になった者の生の声だからこそ人の心を動かすことがある。
見張りの男は明らかに動揺していた。
「お、お前たち。この戦が終わればこの地は大国の領土になる。そうなれば、新しい領主がお前たちを今よりも豊かにするだろう。そのための犠牲と思えばいい」
「は? いつ来るかもわからない先のことを担保に金を貸すなって、うちの婆さんが口を酸っぱくして言っておったわ。大国だ? 新しい領主だ? そんなもんはどうでもいいから今、俺たちに住む場所と食い物をくれ!」
爺さんの叫びに、力なく座り込んでいた街の住人たちが少しずつ立ち上がってこちらに近寄って来た。
「アルフ、街の人たちが暴走しないようにお前が抑えろ。外套を脱げ、マントと装備を見せつけろ!」
コントロールの出来ない暴動ほど恐ろしいものはない。
街の人たちに気力が戻るのはいいことだが、それが暴力として発露しては危険だった。
「おう!」
勇者が旅用の外套を脱ぎ捨て、勇者の紋章の入ったマントと、汚れてもなお輝かしい鎧をあらわにする。
そして、鞘に入ったままの勇者の剣を片手に掲げた。
鞘にはめ込まれた魔宝石が、青銀の清浄な光を放つ。
少し殺気立ちはじめていた街の人たちがまるで魅せられたように勇者に注目した。
だが、劇的な効果を発揮したのは、むしろ見張りの男に対してだった。
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