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第六章 その祈り、届かなくとも……
512 荒野の危険
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大陸中央部に魔物は少ない。
これは魔力が豊富な地には生命が豊富であり、そういう場所には魔物が多いという法則を考えれば当然のことだろう。
ならば大陸中央部は安全な場所かというとそうでもない。
なぜかというと魔物がいない代わりに過酷な大地で生き抜いた危険な生き物がいるからだ。
市場に来る途中に勇者たちと共に実際にいろいろな生き物を見つけたが、圧倒的に毒持ちが多かった。
しかも大半が小さな虫やトカゲやヘビなので、気づいたときには噛まれていたということも有り得る。
俺たちには聖女がいるのである程度の安心感はあるが、西方の人間が大陸中央部に近づきたがらない理由の一つにそういった生き物の存在があることは間違いない。
さらに水の問題もある。
大陸中央部は水源のない乾いた大地だ。
そのため長距離を歩く旅人は水不足に悩まされることになる。
ただし、これについては俺が知っている大連合の知識との差が激しく、ピャラウの話によると、オアシスから地下深くに水路を掘って主要な拠点に水が行き渡るようにしてあるらしい。
もちろん余所者にとっては地下深くの水路の場所など知りようもないし、知らなければ無いのと同じだが、ピャラウは部族の季節ごとの居留地のポイントをいくつか覚えていて、そこにある井戸を使用することが出来るとのことだった。
「まぁ俺たちには水の魔具があるから、水については大連合の人たちの財産を掠め取る必要はないが」
こういった乾いた地では水はとても貴重で、遠い昔は部族ごとの争いが絶えなかったとピャラウが言う。
そこは俺たちが風舞う翼の集落で聞いた話と一致する。
争いに飽いた者たちによって、部族から選ばれた戦士同士の戦いによって土地を選ぶ順番を決めるようになったのだ。
「その魔具は本当に素晴らしいですね! でも井戸は誰でも自由に使っていいんですよ。ただし水を汚したりすると晒し刑と言って、首と手足に水で濡らした革紐を巻いて杭に繋いで数日荒野に張り付けにするという罰を受けますけど」
「エグいな」
「うん? 数日荒野に張り付けにするだけなら飢えと乾きに絶えきれば生き残ることも出来るんじゃないか?」
勇者が俺たちの話を聞いて疑問を感じたらしい。
「いいか。革紐ってのは水に濡らすと乾くときに徐々に縮んで行く」
「え? それを首に巻くってことは、ゆっくり首をしめられるってことか?」
「そういうことだ」
「そういうことです」
ピャラウもうなずいた。
そんな話をしていたときに、ふいにフォルテが視界をよこした。
「ん?」
少し先の岩場から何かが近づいて来る砂埃が見えた。
じっと目を凝らすと、どうも人間っぽい。
全身に赤い入れ墨を施し、獣の皮を身にまとった連中だ。
なんと竜馬に騎乗している。
竜馬は主にディスタス大公国の軍人が使う馬で、普通の馬よりも体がデカく、皮膚部分が鱗状になっていて打撃や斬撃に強い。
まさかこんな土地であのような蛮族じみた連中の騎馬として見るとは思わなかった。
「ピャラウ」
「はい?」
「赤い入れ墨を全身にほどこして獣の皮を着た連中が集団でこっちに向かっているんだが、友好的な部族かどうかわかるか?」
「ヒッ!」
俺が尋ねた途端、ピャラウは悲鳴を上げて硬直した。
「ピャラウ?」
「あ、赤い入れ墨は罪人の印です。盗賊落ちした者たちは好んで自分たちで赤い入れ墨をほどこして人を襲うと聞いたことがあります」
「おお、助かる。遭遇する前に敵か味方かが判断出来るのはありがたい」
「ダスター、私がダスターから映像を受け取って、その人たちの声をここに運びます」
メルリルがそう提案して来た。
そんなことが出来るのか?
例の神璽と同じ働きをするという飾りの効果だろうか?
それとも森人の共感の力か。
「それが出来るならありがたい」
「やります」
きっぱりと言い切る。
すでにメルリルの周囲に風が渦を巻いていた。
外套や髪をなびかせるメルリルは実に冒険者らしい顔つきになっている。
それと、盗賊が襲いに来ているらしいと聞いて、すぐに雰囲気を変化させたのが聖騎士だ。
邪魔な背負袋を地面に置き、得意の短槍を手に取った。
勇者も遅れ馳せながら荷物を置くと、聖女をかばう位置に移動する。
モンクもまた聖女をかばう位置にいる。
『物見の話じゃあ女子ども連れの西方人の集団らしいぜ。二人程精霊の民らしき奴もいるが』
『まとめて捕まえちまえばいいだろ。女子どもは西方人にも精霊の民にも需要がある。男も労働力になるしな。荷物もまるごと頂いて丸儲けってやつだぜ』
『ヒヘヘッ、違いねえ! 俺たちに美味い飯と酒をありがとうよ!』
『おい、そろそろあっちから目視出来る距離になるぞ。そっちの大岩の陰で待ち伏せだ』
うーん、すごいな。
敵の情報が筒抜けだ。
つくづくメルリルの巫女の力はとんでもないな。
「こ、これは?」
ピャラウがびっくりしたように空から突然降って来た声の元を探してキョロキョロしている。
「メルリルが風の精霊に頼んで声を運んでもらったのさ」
「まぁ、メルリル様は巫女様だったのですね」
メルリルは森人の巫女だから間違いではないな。
大連合で言うところの巫女と同じとは限らないが。
ピャラウは感極まったようにメルリルに向かって手を合わせた。
いやいや、今そんな場面じゃないからな。
メルリルも困ってるだろ。
「連中の相手は私に任せていただいてもよろしいでしょうか?」
聖騎士が一歩踏み出してそう言った。
「勇者に下賤の輩の相手などさせる訳にはいきません」
「おい!」
聖騎士の言いように勇者が抗議する。
だが、聖騎士は引かない。
「これは私の役目です。それともアルフさまはあえて人間の血にまみれたいとでも?」
「お前に罪を押し付けるぐらいなら俺もやる」
聖騎士はため息をついた。
「任せて頂ければその盗賊共を無傷で捕らえてみせますよ?」
「任せた、頼む」
「師匠!」
「無難に済ませることが出来るならそれが一番だろ?」
聖騎士に目配せをすると、一礼してさっさと姿を消した。
「むう。危ないことを一人にさせるのは嫌だ!」
「人を襲う前にあんな浮ついたこと言ってるような連中ならクルスが遅れを取る訳ないだろ。もっと信じてやれ」
「そういう問題じゃない」
「クルスの気持ちも汲んでやれ。あいつはお前を不浄から守るためにいるんだぞ。それこそ今のような場合にな」
「ぐっ……わかってる。けど、そういうのは違うだろ! 師匠ならわかってくれるって……」
「どうかな? 俺たち冒険者も自分の仕事を果たすことを何より優先するからな。どっちかというとクルスの気持ちのほうがわかる」
「……」
すねてしまったかな?
だが、聖騎士としてのクルスのプライドもあるんだぞ。
なんでもかんでも仲良しこよしでやってればいい訳じゃない。
「……今回はわかった」
今回は、か。
まぁお前はそれでいいのかもな。
「終わりました」
砂埃のなかから竜馬を引いた聖騎士が姿を現した。
その背には盗賊たちが縛られている。
……いや、いくらなんでも早すぎないか?
これは魔力が豊富な地には生命が豊富であり、そういう場所には魔物が多いという法則を考えれば当然のことだろう。
ならば大陸中央部は安全な場所かというとそうでもない。
なぜかというと魔物がいない代わりに過酷な大地で生き抜いた危険な生き物がいるからだ。
市場に来る途中に勇者たちと共に実際にいろいろな生き物を見つけたが、圧倒的に毒持ちが多かった。
しかも大半が小さな虫やトカゲやヘビなので、気づいたときには噛まれていたということも有り得る。
俺たちには聖女がいるのである程度の安心感はあるが、西方の人間が大陸中央部に近づきたがらない理由の一つにそういった生き物の存在があることは間違いない。
さらに水の問題もある。
大陸中央部は水源のない乾いた大地だ。
そのため長距離を歩く旅人は水不足に悩まされることになる。
ただし、これについては俺が知っている大連合の知識との差が激しく、ピャラウの話によると、オアシスから地下深くに水路を掘って主要な拠点に水が行き渡るようにしてあるらしい。
もちろん余所者にとっては地下深くの水路の場所など知りようもないし、知らなければ無いのと同じだが、ピャラウは部族の季節ごとの居留地のポイントをいくつか覚えていて、そこにある井戸を使用することが出来るとのことだった。
「まぁ俺たちには水の魔具があるから、水については大連合の人たちの財産を掠め取る必要はないが」
こういった乾いた地では水はとても貴重で、遠い昔は部族ごとの争いが絶えなかったとピャラウが言う。
そこは俺たちが風舞う翼の集落で聞いた話と一致する。
争いに飽いた者たちによって、部族から選ばれた戦士同士の戦いによって土地を選ぶ順番を決めるようになったのだ。
「その魔具は本当に素晴らしいですね! でも井戸は誰でも自由に使っていいんですよ。ただし水を汚したりすると晒し刑と言って、首と手足に水で濡らした革紐を巻いて杭に繋いで数日荒野に張り付けにするという罰を受けますけど」
「エグいな」
「うん? 数日荒野に張り付けにするだけなら飢えと乾きに絶えきれば生き残ることも出来るんじゃないか?」
勇者が俺たちの話を聞いて疑問を感じたらしい。
「いいか。革紐ってのは水に濡らすと乾くときに徐々に縮んで行く」
「え? それを首に巻くってことは、ゆっくり首をしめられるってことか?」
「そういうことだ」
「そういうことです」
ピャラウもうなずいた。
そんな話をしていたときに、ふいにフォルテが視界をよこした。
「ん?」
少し先の岩場から何かが近づいて来る砂埃が見えた。
じっと目を凝らすと、どうも人間っぽい。
全身に赤い入れ墨を施し、獣の皮を身にまとった連中だ。
なんと竜馬に騎乗している。
竜馬は主にディスタス大公国の軍人が使う馬で、普通の馬よりも体がデカく、皮膚部分が鱗状になっていて打撃や斬撃に強い。
まさかこんな土地であのような蛮族じみた連中の騎馬として見るとは思わなかった。
「ピャラウ」
「はい?」
「赤い入れ墨を全身にほどこして獣の皮を着た連中が集団でこっちに向かっているんだが、友好的な部族かどうかわかるか?」
「ヒッ!」
俺が尋ねた途端、ピャラウは悲鳴を上げて硬直した。
「ピャラウ?」
「あ、赤い入れ墨は罪人の印です。盗賊落ちした者たちは好んで自分たちで赤い入れ墨をほどこして人を襲うと聞いたことがあります」
「おお、助かる。遭遇する前に敵か味方かが判断出来るのはありがたい」
「ダスター、私がダスターから映像を受け取って、その人たちの声をここに運びます」
メルリルがそう提案して来た。
そんなことが出来るのか?
例の神璽と同じ働きをするという飾りの効果だろうか?
それとも森人の共感の力か。
「それが出来るならありがたい」
「やります」
きっぱりと言い切る。
すでにメルリルの周囲に風が渦を巻いていた。
外套や髪をなびかせるメルリルは実に冒険者らしい顔つきになっている。
それと、盗賊が襲いに来ているらしいと聞いて、すぐに雰囲気を変化させたのが聖騎士だ。
邪魔な背負袋を地面に置き、得意の短槍を手に取った。
勇者も遅れ馳せながら荷物を置くと、聖女をかばう位置に移動する。
モンクもまた聖女をかばう位置にいる。
『物見の話じゃあ女子ども連れの西方人の集団らしいぜ。二人程精霊の民らしき奴もいるが』
『まとめて捕まえちまえばいいだろ。女子どもは西方人にも精霊の民にも需要がある。男も労働力になるしな。荷物もまるごと頂いて丸儲けってやつだぜ』
『ヒヘヘッ、違いねえ! 俺たちに美味い飯と酒をありがとうよ!』
『おい、そろそろあっちから目視出来る距離になるぞ。そっちの大岩の陰で待ち伏せだ』
うーん、すごいな。
敵の情報が筒抜けだ。
つくづくメルリルの巫女の力はとんでもないな。
「こ、これは?」
ピャラウがびっくりしたように空から突然降って来た声の元を探してキョロキョロしている。
「メルリルが風の精霊に頼んで声を運んでもらったのさ」
「まぁ、メルリル様は巫女様だったのですね」
メルリルは森人の巫女だから間違いではないな。
大連合で言うところの巫女と同じとは限らないが。
ピャラウは感極まったようにメルリルに向かって手を合わせた。
いやいや、今そんな場面じゃないからな。
メルリルも困ってるだろ。
「連中の相手は私に任せていただいてもよろしいでしょうか?」
聖騎士が一歩踏み出してそう言った。
「勇者に下賤の輩の相手などさせる訳にはいきません」
「おい!」
聖騎士の言いように勇者が抗議する。
だが、聖騎士は引かない。
「これは私の役目です。それともアルフさまはあえて人間の血にまみれたいとでも?」
「お前に罪を押し付けるぐらいなら俺もやる」
聖騎士はため息をついた。
「任せて頂ければその盗賊共を無傷で捕らえてみせますよ?」
「任せた、頼む」
「師匠!」
「無難に済ませることが出来るならそれが一番だろ?」
聖騎士に目配せをすると、一礼してさっさと姿を消した。
「むう。危ないことを一人にさせるのは嫌だ!」
「人を襲う前にあんな浮ついたこと言ってるような連中ならクルスが遅れを取る訳ないだろ。もっと信じてやれ」
「そういう問題じゃない」
「クルスの気持ちも汲んでやれ。あいつはお前を不浄から守るためにいるんだぞ。それこそ今のような場合にな」
「ぐっ……わかってる。けど、そういうのは違うだろ! 師匠ならわかってくれるって……」
「どうかな? 俺たち冒険者も自分の仕事を果たすことを何より優先するからな。どっちかというとクルスの気持ちのほうがわかる」
「……」
すねてしまったかな?
だが、聖騎士としてのクルスのプライドもあるんだぞ。
なんでもかんでも仲良しこよしでやってればいい訳じゃない。
「……今回はわかった」
今回は、か。
まぁお前はそれでいいのかもな。
「終わりました」
砂埃のなかから竜馬を引いた聖騎士が姿を現した。
その背には盗賊たちが縛られている。
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