387 / 885
第六章 その祈り、届かなくとも……
492 山越え一日目の終わり
しおりを挟む
「い、今のはなんだ?」
モル少年は少し震えながら俺に尋ねた。
そうだよな、聞くよな、聞かないほうが幸せだと思うけど、普通は聞くだろう。
「……従魔、みたいなもんだ」
苦しい。
なんと言っても若葉は俺たちに従っている訳じゃないからな。
だが正直に自由に勝手について来たドラゴンの子どもとか言えないだろ!
怖すぎるわ!
「じ、従魔か、すごいなあの死喰い鳥を一瞬で倒した? 消えたみたいに見えたけど……」
「魔法だ」
「なるほど、魔法か!」
いいぞ魔法の万能感。
平野人以外はどうも魔法に夢を持っているみたいだからな。
別になんでも出来る訳じゃないんだが、訳のわからないことは魔法と言っておけばだいたい信じる。
「……師匠」
「言いたいことがあるならお前が説明しろ」
「……師匠が正しい」
さすがにごまかしが過ぎると思ったのか、勇者が俺にもの言いたげな視線を向けて来たが、自分で説明はしたくないらしい。
そりゃあそうだろ。
絶対怖がられるか、頭がおかしいと思われるかの二択だ。
旅路を平穏に過ごしたいなら正直に説明するべきではない。
若葉はまた小さくなって戻って来ると、リンの上に寝そべり満足気にゲップをした。
あんなのに乗られてさして動揺した風もない山岳馬のリンは大物だと思うぞ。
さて、アクシデントはあったが、尾根伝いに先へ進み、岩場を下る。
谷には清流が流れていて、緑が広がっていた。
身分け山のなかにはところどころにこういう風に肥沃な土地が点在している。
そしてこういう土地にはだいたい山岳の民の集落があった。
モル少年が懐から取り出した動物の角らしきものを口に当てる。
パウー! という、少し甲高い音が響いた。
そしてその角を懐にしまうと、耳を澄ませる仕草をする。
少し遠くから似た音が聞こえた。
「よし、今日はここの土地を借りる。そこの岩のくぼみで休もう」
「わかった」
「待て、村に行くんじゃないのか?」
モル少年の言葉に俺がうなずくと、勇者が不思議そうに聞く。
「山の村はよそ者を歓迎しない。一つリズムが乱れると村が全滅するときだってあるんだ」
「そ、そんなおおごとな話じゃないだろ?」
驚いた勇者をモル少年がじっと見つめる。
「いいか、山で生きるのは平地で生きるのとは全然違う。村の住人全員がそれぞれ大切な仕事を毎日やってるんだ。よそ者の世話をするような暇はない」
「……そうなんだ」
勇者はモル少年の言葉に少し呆然としたようだった。
そして俺のほうを見る。
勇者になって最初に身分け山を越えたときのことを思い出したのだろう。
あのときは山岳の民の集落に立ち寄り、勇者一行として勇者の名乗りを上げて宿と食料の提供を求めたのだ。
どっちも無理だと言われて険悪になったところで、春先はどこも余裕がないから迷惑をかけるなと言ったんだっけな。
たった二年ほど前のことなのに懐かしい。
俺はしょんぼりとしてしまった勇者の背を思いっきり叩いた。
あの熊のような道場主ボードンに倣ったのだ。
痛みはあるが励ます気持ちは伝わるだろう。
「知らないことは聞いて覚えればいい。誰だって知らないことに対処は出来ないからな」
咳き込む勇者にそう告げる。
その様子をモル少年が不思議そうに見ていた。
──……カッカッカッ・カカカ・カッカッ
鳴き声だか打撃音だかわからないものが遠くから響くなか、モル少年が薪を拾い、俺たちは食事の支度をすることとなった。
薪拾いを俺たちにさせないのは、他所の集落の縄張りでは取っていいものと取って悪いものがあるからなのだそうだ。
「部族の縄張りが近いと危険な魔物がいない。ハグレが迷い込むことはあるが、春先にそういうことは少ないからな」
「なるほどな。勉強になる」
「よせ、俺は自分に教養がないことぐらい知っている」
モル少年の話に感心すると、なぜかぶすっとした顔でそう言われた。
「何言ってるんだ。長年身分け山の案内人をしているんだろ? その知識に俺たちは全く及ばないし、学ぶことは多いぞ。教養というのは文字を読み書きしたり数字を数えたりすることだけの話じゃない」
「そ、そうかな」
「それとも何か? モルは案内人としての自分の知識に自信がないのか?」
「まさか! うちの村で一番いい案内人は俺だ!」
「ならもっと自分の知識に誇りを持て。この地で生きるには俺たちよりもモルのほうが優れた知恵を持っている」
「そ、そうか、……そうだな」
お、ちょっとうれしそうだぞ。
「あの……」
そんなモル少年に聖女が声をかけた。
「どうした?」
「さきほどから聞こえている鳴き声? は、何なのでしょう? もうすぐ日が落ちる時間なのに不気味で」
「ああ、あれは杭打ち鳥だ。別に危険はない。あれは縄張りを主張しているんじゃなくて食べ物を探している音だ」
「そうなのですね! よかった、安心しました」
ニコニコと微笑む聖女に、モル少年は照れているようだった。
「そ、そんなことよりも、尾根道では怖がってたくせに音を上げなかったじゃないか。見直したぜ」
「本当ですか? うれしい」
「お、おう」
あ、顔が真っ赤だ。
もしかして女の子と話すのに慣れてない?
まぁそれはともかくとして、モル少年が薪を見つけて来てくれたので、今夜は温かいものを作ることが出来そうだ。
「早めに使ったほうがいい食料はあるか? 今日の分は出し合ってスープか煮込みを作ろう」
「あ、わたくし、お野菜があります」
「野菜?」
「はい。こちらです」
聖女が荷物から出したのは、芋とカブだった。
おお、これはまた重くてすぐに食べられないものを持って来たな。
まぁスープには丁度いいか。
「では私はこれを」
「腸詰めか」
これまた調理前提の食料だ。
もしかして山越え中に料理が出来ると考えているのかな?
いや、今回は案内人がいるからなんとかなるか。
そう言えば、前回もなんとか毎回料理を作ったものな。
「私はこれ」
メルリルは塩漬けされた木の実を出して来た。
「これは料理が出来ないときに取っておいたほうがいいだろ。ほかに生っぽいものとかないか?」
「ではこれは?」
次にメルリルが出して来たのは半生っぽい干し果だった。
「やわらかいな」
「見た目よりも持ちがいいと聞いたので」
「ほー」
そう言われると保存しておきたい気持ちになるが、まぁ使ってしまったほうが無難だろう。
「ん~、今朝作って来たんだけど」
そう言ってモンクが出したのがパンに燻製肉を挟んだものだった。
肉はよく燻されたもので、水分が少ない。
パンも固く焼いて長く食べられるものだ。
「ちょっと塩っけが足りないかも?」
「あ、なら私が持って来た漬物を使ってみて」
モンクが物足りなさそうに言うと、メルリルが壺漬けを取り出して勧める。
「お、いい感じ。ダスター、これもみんなで食べよ」
「ああ、ありがたくいただくよ」
聖騎士の腸詰めもあるしちょっと肉が多めかな? まぁそのほうが力がついていいか。
「俺はこれだ!」
勇者が取り出したのはモンクと同じく燻製肉だった。
ただし塊の状態だ。
ためしにナイフで少し切ってみる。
「なかが赤いな。このタイプの燻製肉は美味いんだが、持ちが悪いんだよな。早めに消費するか。しかし肉が多いな」
こうなるとちょっと荷物を圧迫していたものの野菜を持って来た聖女の気が利いていたということになるだろう。
かく言う俺は全部干しものなので、特に急いで消費する必要はないが、川魚を干したものとペースト状の薬味を使って少しピリッとした味のスープを作るか。
今回は大鍋も持って来ているから十分満足出来る食事になるだろう。
たっぷり食べられるときには食べておかないとな。
「モルも一緒に食べるだろ?」
「え? 俺は別に……」
目が鍋に釘付けだぞ?
「少しの間とは言え一緒に旅をする仲間なんだから遠慮するな」
「お、おう。……ありがとう」
その夜はたっぷり食べて安心出来る場所で休めた。
案内人がいるとさすがに違うな。
モル少年は少し震えながら俺に尋ねた。
そうだよな、聞くよな、聞かないほうが幸せだと思うけど、普通は聞くだろう。
「……従魔、みたいなもんだ」
苦しい。
なんと言っても若葉は俺たちに従っている訳じゃないからな。
だが正直に自由に勝手について来たドラゴンの子どもとか言えないだろ!
怖すぎるわ!
「じ、従魔か、すごいなあの死喰い鳥を一瞬で倒した? 消えたみたいに見えたけど……」
「魔法だ」
「なるほど、魔法か!」
いいぞ魔法の万能感。
平野人以外はどうも魔法に夢を持っているみたいだからな。
別になんでも出来る訳じゃないんだが、訳のわからないことは魔法と言っておけばだいたい信じる。
「……師匠」
「言いたいことがあるならお前が説明しろ」
「……師匠が正しい」
さすがにごまかしが過ぎると思ったのか、勇者が俺にもの言いたげな視線を向けて来たが、自分で説明はしたくないらしい。
そりゃあそうだろ。
絶対怖がられるか、頭がおかしいと思われるかの二択だ。
旅路を平穏に過ごしたいなら正直に説明するべきではない。
若葉はまた小さくなって戻って来ると、リンの上に寝そべり満足気にゲップをした。
あんなのに乗られてさして動揺した風もない山岳馬のリンは大物だと思うぞ。
さて、アクシデントはあったが、尾根伝いに先へ進み、岩場を下る。
谷には清流が流れていて、緑が広がっていた。
身分け山のなかにはところどころにこういう風に肥沃な土地が点在している。
そしてこういう土地にはだいたい山岳の民の集落があった。
モル少年が懐から取り出した動物の角らしきものを口に当てる。
パウー! という、少し甲高い音が響いた。
そしてその角を懐にしまうと、耳を澄ませる仕草をする。
少し遠くから似た音が聞こえた。
「よし、今日はここの土地を借りる。そこの岩のくぼみで休もう」
「わかった」
「待て、村に行くんじゃないのか?」
モル少年の言葉に俺がうなずくと、勇者が不思議そうに聞く。
「山の村はよそ者を歓迎しない。一つリズムが乱れると村が全滅するときだってあるんだ」
「そ、そんなおおごとな話じゃないだろ?」
驚いた勇者をモル少年がじっと見つめる。
「いいか、山で生きるのは平地で生きるのとは全然違う。村の住人全員がそれぞれ大切な仕事を毎日やってるんだ。よそ者の世話をするような暇はない」
「……そうなんだ」
勇者はモル少年の言葉に少し呆然としたようだった。
そして俺のほうを見る。
勇者になって最初に身分け山を越えたときのことを思い出したのだろう。
あのときは山岳の民の集落に立ち寄り、勇者一行として勇者の名乗りを上げて宿と食料の提供を求めたのだ。
どっちも無理だと言われて険悪になったところで、春先はどこも余裕がないから迷惑をかけるなと言ったんだっけな。
たった二年ほど前のことなのに懐かしい。
俺はしょんぼりとしてしまった勇者の背を思いっきり叩いた。
あの熊のような道場主ボードンに倣ったのだ。
痛みはあるが励ます気持ちは伝わるだろう。
「知らないことは聞いて覚えればいい。誰だって知らないことに対処は出来ないからな」
咳き込む勇者にそう告げる。
その様子をモル少年が不思議そうに見ていた。
──……カッカッカッ・カカカ・カッカッ
鳴き声だか打撃音だかわからないものが遠くから響くなか、モル少年が薪を拾い、俺たちは食事の支度をすることとなった。
薪拾いを俺たちにさせないのは、他所の集落の縄張りでは取っていいものと取って悪いものがあるからなのだそうだ。
「部族の縄張りが近いと危険な魔物がいない。ハグレが迷い込むことはあるが、春先にそういうことは少ないからな」
「なるほどな。勉強になる」
「よせ、俺は自分に教養がないことぐらい知っている」
モル少年の話に感心すると、なぜかぶすっとした顔でそう言われた。
「何言ってるんだ。長年身分け山の案内人をしているんだろ? その知識に俺たちは全く及ばないし、学ぶことは多いぞ。教養というのは文字を読み書きしたり数字を数えたりすることだけの話じゃない」
「そ、そうかな」
「それとも何か? モルは案内人としての自分の知識に自信がないのか?」
「まさか! うちの村で一番いい案内人は俺だ!」
「ならもっと自分の知識に誇りを持て。この地で生きるには俺たちよりもモルのほうが優れた知恵を持っている」
「そ、そうか、……そうだな」
お、ちょっとうれしそうだぞ。
「あの……」
そんなモル少年に聖女が声をかけた。
「どうした?」
「さきほどから聞こえている鳴き声? は、何なのでしょう? もうすぐ日が落ちる時間なのに不気味で」
「ああ、あれは杭打ち鳥だ。別に危険はない。あれは縄張りを主張しているんじゃなくて食べ物を探している音だ」
「そうなのですね! よかった、安心しました」
ニコニコと微笑む聖女に、モル少年は照れているようだった。
「そ、そんなことよりも、尾根道では怖がってたくせに音を上げなかったじゃないか。見直したぜ」
「本当ですか? うれしい」
「お、おう」
あ、顔が真っ赤だ。
もしかして女の子と話すのに慣れてない?
まぁそれはともかくとして、モル少年が薪を見つけて来てくれたので、今夜は温かいものを作ることが出来そうだ。
「早めに使ったほうがいい食料はあるか? 今日の分は出し合ってスープか煮込みを作ろう」
「あ、わたくし、お野菜があります」
「野菜?」
「はい。こちらです」
聖女が荷物から出したのは、芋とカブだった。
おお、これはまた重くてすぐに食べられないものを持って来たな。
まぁスープには丁度いいか。
「では私はこれを」
「腸詰めか」
これまた調理前提の食料だ。
もしかして山越え中に料理が出来ると考えているのかな?
いや、今回は案内人がいるからなんとかなるか。
そう言えば、前回もなんとか毎回料理を作ったものな。
「私はこれ」
メルリルは塩漬けされた木の実を出して来た。
「これは料理が出来ないときに取っておいたほうがいいだろ。ほかに生っぽいものとかないか?」
「ではこれは?」
次にメルリルが出して来たのは半生っぽい干し果だった。
「やわらかいな」
「見た目よりも持ちがいいと聞いたので」
「ほー」
そう言われると保存しておきたい気持ちになるが、まぁ使ってしまったほうが無難だろう。
「ん~、今朝作って来たんだけど」
そう言ってモンクが出したのがパンに燻製肉を挟んだものだった。
肉はよく燻されたもので、水分が少ない。
パンも固く焼いて長く食べられるものだ。
「ちょっと塩っけが足りないかも?」
「あ、なら私が持って来た漬物を使ってみて」
モンクが物足りなさそうに言うと、メルリルが壺漬けを取り出して勧める。
「お、いい感じ。ダスター、これもみんなで食べよ」
「ああ、ありがたくいただくよ」
聖騎士の腸詰めもあるしちょっと肉が多めかな? まぁそのほうが力がついていいか。
「俺はこれだ!」
勇者が取り出したのはモンクと同じく燻製肉だった。
ただし塊の状態だ。
ためしにナイフで少し切ってみる。
「なかが赤いな。このタイプの燻製肉は美味いんだが、持ちが悪いんだよな。早めに消費するか。しかし肉が多いな」
こうなるとちょっと荷物を圧迫していたものの野菜を持って来た聖女の気が利いていたということになるだろう。
かく言う俺は全部干しものなので、特に急いで消費する必要はないが、川魚を干したものとペースト状の薬味を使って少しピリッとした味のスープを作るか。
今回は大鍋も持って来ているから十分満足出来る食事になるだろう。
たっぷり食べられるときには食べておかないとな。
「モルも一緒に食べるだろ?」
「え? 俺は別に……」
目が鍋に釘付けだぞ?
「少しの間とは言え一緒に旅をする仲間なんだから遠慮するな」
「お、おう。……ありがとう」
その夜はたっぷり食べて安心出来る場所で休めた。
案内人がいるとさすがに違うな。
22
お気に入りに追加
9,275
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。

5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。

私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。

放置された公爵令嬢が幸せになるまで
こうじ
ファンタジー
アイネス・カンラダは物心ついた時から家族に放置されていた。両親の顔も知らないし兄や妹がいる事は知っているが顔も話した事もない。ずっと離れで暮らし自分の事は自分でやっている。そんな日々を過ごしていた彼女が幸せになる話。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。