372 / 885
第六章 その祈り、届かなくとも……
477 信じることで変わるもの
しおりを挟む
「このたびのこと、とても参考になりました」
宴が終わった次の日、早朝の自己鍛錬が一段落ついたところに中庭に聖者さまが現れた。
しかもお供をつけていない。
大丈夫なのか?
いや、聖者さまからすればここは自分の家なんだから不安に思うようなことはないのかもしれないが、
「参考、と言うと?」
「わたくし共は、聖女や聖人の任を受けている者たちの祝い年を行いません。それは成長が遅れていることに引け目を感じてしまうだろうとの思いからです。でも、祝う気持ちまで抑える必要はありませんでした。仲間たちに、いえ、祝いたいという気持ちを持つ人たちに祝っていただくということは、自分自身を愛するために必要なことなのではないかと思うのです」
「まぁ祝い事は純粋にうれしいものですからね。とくに贈り物はどんな安物でも、心がこもっているものは受け取った人間にとって宝になります。以前冒険者仲間で所帯を持ったやつが、娘が作ったという石に色を塗っただけのお守りを後生大事に持ち歩いていました。仲間はバカにしていましたが、全然気にせずに肌身離さず持っていて。娘が大きくなって恥ずかしがっても手放しませんでした」
聖者さまからすれば遠い世界の話をたとえ話として聞かせると、聖者さまは何かを思い描くように微笑んだ。
「うらやましいことです。実は私、ここには売られて来たのですよ。だから仲の良い家族というものには憧れがあります」
「え?」
「農民の子に魔力が宿っても気味悪がられるだけで価値を理解出来る者は少なくて、ある日思い悩んだ父が街の教会で教手さまに相談したところ、祝福の子だからと祝い金を手渡されて、わたくしはその場で引き取られることになりました。父はたいそう喜んでいました。あのときだけ、わたくしに微笑んでくれたのです。神さまのお役に立つんだぞと頭を撫でられて……不思議ですね。父のことは嫌っていたのに、ずっとその撫でてもらった感触を覚えているのです」
「生まれた場所には教会がなかったんですか?」
「ええ、貧しい村でしたから」
普通聖女となる場合、三歳ほどで親元から引き取られて大聖堂に集められて修行が行われるという話だったが、今の話だと聖者さまはそれなりに成長してから大聖堂に来たようだ。
確かミュリアのところも親が難癖つけて引き止めていたせいで大聖堂に上がったのは五歳ぐらいだったと聞いてる。
意外と成長してから大聖堂に入ったほうが出世しているんじゃないか?
いや、大聖堂での立場を出世という感覚で語るのはおかしいかもしれないが。
「あの、質問に脈絡がなくて申し訳ないが、どうして大聖堂は聖女さまや聖人さまの候補者を物心つかないような小さい頃に集めるんですか?」
「実家のことをすぐに忘れるからです」
なんでもないことのようにさらりと聖者さまは言った。
「ここに入ってしまえばその心は全ての民に平等に開かれるべきもの。偏りがあってはならないのです」
冷たい言葉だったが、そこに心はこもっていない。
「聖者さまはそう思っていない?」
聖者さまは小さくうなずく。
「大聖堂は歴史が古いだけに因習のようなものが多く残っています。それは人が自由に生きるには障害となるようなものも多いのです。ですが歴代の聖者はそういったものを変えたいと思うこともなかったようです。なにしろ外の世界を知りませんからね。わたくしは少しだけ世間を知っています。そして変えるべきところは変えたいと思っているのです。ですが、聖者には政治力はありません。ダスターさまは大聖堂のことはどの程度ご存知ですか?」
「ええっと、あまり詳しくは。勇者たちの話だと導師さまが運営は取り仕切っているとか」
「そうです。そこがわかっていれば簡単です。神の盟約の御心によって人を癒やす者としての頂点が聖者、大聖堂と教会を運営するのが導師、魔法を解き明かしそれを伝える教手のトップが教主です。聖者は大聖堂のいわば象徴ですが、実際に組織的な力は持ち合わせていないのです」
「なるほど、複雑なようで単純ですね。あ、そこのベンチにお座りになりませんか?」
「ありがとうございます」
なんだか長い話になりそうなので立ち話もなんだと思ってベンチに誘った。
まだ鍛錬中の勇者たちやメルリルはこちらが気になるようでチラチラと見ている。
気になるんだったらこっちへ来て聖者さまの相手を引き継いでくれよ。
特に勇者!
「その変革の第一歩として聖女さまや聖人さまたちの祝い年を行うんですね」
「変革というのはおこがましいですね。よくないところを変えたいだけですから」
「最終的には素質のある子どもを攫って来るのを止めさせたいということでしょうか?」
「そう、ですね。でも、それは難しいでしょうね。大聖堂の威光の大半は聖女や聖人たちの癒やしの力によって支えられています。もちろん魔法の授与も大きな影響力ですが、それは貴族だけの特権。ですが、聖女や聖人の癒やしは誰にでも平等です」
俺は誰にでも平等という話でテスタの家族のことを思い出したが、あれをやらかしたのは今は亡き導師さまだ。
ここで聖者さまに言うべきことでもないだろう。
「それはおかしな話です」
「おかしな話とは?」
俺の指摘に聖者さまは首をかしげた。
大聖堂に閉じ込められて世界を知らないことが聖者さまたちの抱える問題の根幹だろう。
なにしろ。
「いいですか。組織の最大の売りを統括する者が力を持っていないというのは有り得ないんです。何も知らない一般の人に大聖堂で一番偉い人は? と聞けば聖者さまと答えるでしょう。それが当たり前だからです」
「それはどういう?」
「大聖堂に対する求心力の多くは聖女さまや聖人さまの癒やしの力によるもの。それならそれを統括する聖者さまはもっと主張していいんですよ。あなたが一言言えば聖女さまや聖人さまは力を使わない。そうでしょう?」
「そのような罪深いことはいたしません」
「やらないこととやれないことは同じではない。正しいことを推し進めるなら力が必要です。それを行えば一時的に誰かが苦しい思いをするかもしれない。ですが、将来的には多くの人が救われる。違いますか?」
聖者さまは何やらじっと考え込んでいるようだった。
実際問題として確かに聖者さま一人では組織改革など到底無理なんじゃないかとは思う。
だが、今まで見て来たところ、この大聖堂の聖騎士たちのほとんどは聖者さま寄りだし、俺たちの世話役のノルフェイデさんを始めとする奉仕者と呼ばれる大聖堂を実質的に動かしている人たちも聖者さまのシンパと言っていい。
聖者さまが号令を発すれば、従う人は多いだろう。
問題は聖者さまが自分の力を知らなすぎることだ。
「あー、俺もちょっと言い過ぎました。言い方が過激でしたね」
「いえ、そんな。ダスターさまは正しいことをおっしゃっています」
「慌てる必要はないと思いますよ。その、聖女さまや聖人さまの祝い年をするということから始めればいい。何かを新しく始めるときにはどんな小さなことでもいろいろと問題が出て来るものです。そこからもっと大きな問題を解決する糸口も見えて来る」
「ふふっ」
聖者さまが突然楽しそうに笑った。
なんだろう?
「何か?」
「いえ、ダスターさまとお話しをしていると、世の中には何も難しいことはないのだと勘違いしてしまいそうで、それがおかしかったのです」
「え、そうですか。俺、そんな傲慢な感じですかね?」
「違いますよ。逆です。ダスターさまはきっと、世界を信じていらっしゃるのですね。だから神の盟約もダスターさまに抵抗なく心を重ねる。わたくしももう少し、いろいろなことを信じてみようと思います」
聖者さまはすっとベンチから立ち上がると軽く一礼してゆっくりと歩き去った。
ほんのちょっとした散歩に出たみたいな足取りだ。
しかしなんだな、世界で一番高貴なお方でも、やっぱり悩みはあるもんなんだな。
宴が終わった次の日、早朝の自己鍛錬が一段落ついたところに中庭に聖者さまが現れた。
しかもお供をつけていない。
大丈夫なのか?
いや、聖者さまからすればここは自分の家なんだから不安に思うようなことはないのかもしれないが、
「参考、と言うと?」
「わたくし共は、聖女や聖人の任を受けている者たちの祝い年を行いません。それは成長が遅れていることに引け目を感じてしまうだろうとの思いからです。でも、祝う気持ちまで抑える必要はありませんでした。仲間たちに、いえ、祝いたいという気持ちを持つ人たちに祝っていただくということは、自分自身を愛するために必要なことなのではないかと思うのです」
「まぁ祝い事は純粋にうれしいものですからね。とくに贈り物はどんな安物でも、心がこもっているものは受け取った人間にとって宝になります。以前冒険者仲間で所帯を持ったやつが、娘が作ったという石に色を塗っただけのお守りを後生大事に持ち歩いていました。仲間はバカにしていましたが、全然気にせずに肌身離さず持っていて。娘が大きくなって恥ずかしがっても手放しませんでした」
聖者さまからすれば遠い世界の話をたとえ話として聞かせると、聖者さまは何かを思い描くように微笑んだ。
「うらやましいことです。実は私、ここには売られて来たのですよ。だから仲の良い家族というものには憧れがあります」
「え?」
「農民の子に魔力が宿っても気味悪がられるだけで価値を理解出来る者は少なくて、ある日思い悩んだ父が街の教会で教手さまに相談したところ、祝福の子だからと祝い金を手渡されて、わたくしはその場で引き取られることになりました。父はたいそう喜んでいました。あのときだけ、わたくしに微笑んでくれたのです。神さまのお役に立つんだぞと頭を撫でられて……不思議ですね。父のことは嫌っていたのに、ずっとその撫でてもらった感触を覚えているのです」
「生まれた場所には教会がなかったんですか?」
「ええ、貧しい村でしたから」
普通聖女となる場合、三歳ほどで親元から引き取られて大聖堂に集められて修行が行われるという話だったが、今の話だと聖者さまはそれなりに成長してから大聖堂に来たようだ。
確かミュリアのところも親が難癖つけて引き止めていたせいで大聖堂に上がったのは五歳ぐらいだったと聞いてる。
意外と成長してから大聖堂に入ったほうが出世しているんじゃないか?
いや、大聖堂での立場を出世という感覚で語るのはおかしいかもしれないが。
「あの、質問に脈絡がなくて申し訳ないが、どうして大聖堂は聖女さまや聖人さまの候補者を物心つかないような小さい頃に集めるんですか?」
「実家のことをすぐに忘れるからです」
なんでもないことのようにさらりと聖者さまは言った。
「ここに入ってしまえばその心は全ての民に平等に開かれるべきもの。偏りがあってはならないのです」
冷たい言葉だったが、そこに心はこもっていない。
「聖者さまはそう思っていない?」
聖者さまは小さくうなずく。
「大聖堂は歴史が古いだけに因習のようなものが多く残っています。それは人が自由に生きるには障害となるようなものも多いのです。ですが歴代の聖者はそういったものを変えたいと思うこともなかったようです。なにしろ外の世界を知りませんからね。わたくしは少しだけ世間を知っています。そして変えるべきところは変えたいと思っているのです。ですが、聖者には政治力はありません。ダスターさまは大聖堂のことはどの程度ご存知ですか?」
「ええっと、あまり詳しくは。勇者たちの話だと導師さまが運営は取り仕切っているとか」
「そうです。そこがわかっていれば簡単です。神の盟約の御心によって人を癒やす者としての頂点が聖者、大聖堂と教会を運営するのが導師、魔法を解き明かしそれを伝える教手のトップが教主です。聖者は大聖堂のいわば象徴ですが、実際に組織的な力は持ち合わせていないのです」
「なるほど、複雑なようで単純ですね。あ、そこのベンチにお座りになりませんか?」
「ありがとうございます」
なんだか長い話になりそうなので立ち話もなんだと思ってベンチに誘った。
まだ鍛錬中の勇者たちやメルリルはこちらが気になるようでチラチラと見ている。
気になるんだったらこっちへ来て聖者さまの相手を引き継いでくれよ。
特に勇者!
「その変革の第一歩として聖女さまや聖人さまたちの祝い年を行うんですね」
「変革というのはおこがましいですね。よくないところを変えたいだけですから」
「最終的には素質のある子どもを攫って来るのを止めさせたいということでしょうか?」
「そう、ですね。でも、それは難しいでしょうね。大聖堂の威光の大半は聖女や聖人たちの癒やしの力によって支えられています。もちろん魔法の授与も大きな影響力ですが、それは貴族だけの特権。ですが、聖女や聖人の癒やしは誰にでも平等です」
俺は誰にでも平等という話でテスタの家族のことを思い出したが、あれをやらかしたのは今は亡き導師さまだ。
ここで聖者さまに言うべきことでもないだろう。
「それはおかしな話です」
「おかしな話とは?」
俺の指摘に聖者さまは首をかしげた。
大聖堂に閉じ込められて世界を知らないことが聖者さまたちの抱える問題の根幹だろう。
なにしろ。
「いいですか。組織の最大の売りを統括する者が力を持っていないというのは有り得ないんです。何も知らない一般の人に大聖堂で一番偉い人は? と聞けば聖者さまと答えるでしょう。それが当たり前だからです」
「それはどういう?」
「大聖堂に対する求心力の多くは聖女さまや聖人さまの癒やしの力によるもの。それならそれを統括する聖者さまはもっと主張していいんですよ。あなたが一言言えば聖女さまや聖人さまは力を使わない。そうでしょう?」
「そのような罪深いことはいたしません」
「やらないこととやれないことは同じではない。正しいことを推し進めるなら力が必要です。それを行えば一時的に誰かが苦しい思いをするかもしれない。ですが、将来的には多くの人が救われる。違いますか?」
聖者さまは何やらじっと考え込んでいるようだった。
実際問題として確かに聖者さま一人では組織改革など到底無理なんじゃないかとは思う。
だが、今まで見て来たところ、この大聖堂の聖騎士たちのほとんどは聖者さま寄りだし、俺たちの世話役のノルフェイデさんを始めとする奉仕者と呼ばれる大聖堂を実質的に動かしている人たちも聖者さまのシンパと言っていい。
聖者さまが号令を発すれば、従う人は多いだろう。
問題は聖者さまが自分の力を知らなすぎることだ。
「あー、俺もちょっと言い過ぎました。言い方が過激でしたね」
「いえ、そんな。ダスターさまは正しいことをおっしゃっています」
「慌てる必要はないと思いますよ。その、聖女さまや聖人さまの祝い年をするということから始めればいい。何かを新しく始めるときにはどんな小さなことでもいろいろと問題が出て来るものです。そこからもっと大きな問題を解決する糸口も見えて来る」
「ふふっ」
聖者さまが突然楽しそうに笑った。
なんだろう?
「何か?」
「いえ、ダスターさまとお話しをしていると、世の中には何も難しいことはないのだと勘違いしてしまいそうで、それがおかしかったのです」
「え、そうですか。俺、そんな傲慢な感じですかね?」
「違いますよ。逆です。ダスターさまはきっと、世界を信じていらっしゃるのですね。だから神の盟約もダスターさまに抵抗なく心を重ねる。わたくしももう少し、いろいろなことを信じてみようと思います」
聖者さまはすっとベンチから立ち上がると軽く一礼してゆっくりと歩き去った。
ほんのちょっとした散歩に出たみたいな足取りだ。
しかしなんだな、世界で一番高貴なお方でも、やっぱり悩みはあるもんなんだな。
22
お気に入りに追加
9,275
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!

5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。

私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。