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第六章 その祈り、届かなくとも……
443 永遠と永久と
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柔らかい感触と心を熱くする香りが意識を一気に覚醒させた。
腕のなかにメルリルがいる。
「っ! どうして?」
「魔力と一緒に精霊が溢れ出したから、風に乗って来た!」
頭上を見た。
遥か彼方にも感じる距離に魔鉱石で出来た天井があり、それがメキメキッという恐ろしい音と共に空いた空間を侵食し続けている。
今落ち続けている周囲も同じようなものだ。
まるで時間が高速で進んでいるかのように魔鉱石がそのかさを増し続けていた。
あの邪神が長い間体内に封じ込め続けた魔力が、その死と肉体の破壊と共に吹き出して、一気に結晶化しているといった感じか? 学者先生ならちゃんとした理屈を説明してくれるかもしれんが、俺にはそのぐらいしかわからない。
わかるのは状況が絶望的ということだけだ。
いずれ、それも近い未来に俺たち二人はこの結晶化し続ける魔鉱石に押し潰されるだろう。
ん? 今メルリルはなんと言った?
精霊が溢れ出した? そうか精霊とは意思を持った魔力、だったか?
正直森人の巫女であるメルリルの感覚は俺にはわからないが、やれるかもしれないことがあるのなら試してみるのが冒険者というものだ。
「メルリル! 道を開いてみてくれ!」
「無理。ここは緑の精霊の支配する地ではないから、道を開くことは出来ない」
何もかも諦めたような声。
俺は自分自身も絶望しそうになりながら、メルリルを励ました。
「メルリルは今、俺のパートナーだ。いいかよく聞け。冒険者は最期の一瞬まで諦めない。メルリルも冒険者になったんだ。だから諦めるな! 最期まであがくんだ! みっともなくてもいい、愚かしくてもいい、あがき続けるのが冒険者の生き方だ!」
メルリルが俺の胸に伏せていた顔を上げて俺の目を見る。
俺はその目をしっかりと見返した。
やがてメルリルの顔に、強い意思が宿る。
「やってみる。でもダスターも力を貸して」
「当たり前だ!」
「ピャッ!」
「おう。フォルテもパーティの一員だからな。力を貸してくれ」
「ピ!」
俺の体内で青い硬質な力が膨れ上がる。
それは俺とメルリルの体を甲冑のように覆った。
羽根は分解されて周囲を幾重にも巡る輪となり、まるで繭のなかにいるような状態になる。
俺たちを押し潰さんと迫っていた高純度の魔鉱石がフォルテの張り巡らせた守りの力と拮抗してギシギシと音を立てた。
フォルテの力は膨大だが、限りのあるものだ。
いつかは確実に押しつぶされてしまうだろう。
その前になんとか脱出しなければならない。
メルリルは笛に手を伸ばそうとして腰に手をやり、大事な笛がなくなっていることに気づいた。
「くっ……」
ギリッと奥歯を噛みしめる音がする。
だが、メルリルは諦めなかった。
その身に宿る最も強い巫女としての力がまだ残っているのだ。
「それは世界の写し身。水に映る影。生命が生み出す果てなき永遠のなかで、終焉が紡ぐ祈り。私達を受け入れて、輪廻の輪に加えてちょうだい」
透き通るような声が魔鉱石の硬質な表面に跳ね返り、鳴り響く鐘の音のような残響を残す。
ピシリ! と、フォルテの繭に亀裂が入った。
そして世界がぐにゃりと曲がり、俺は闇に落ちる。
──……ター……ダ……ダス……
『ダスター、世界は因果の流れで出来ておる。……その剣、銘を星降りとした。……まるで生まれた時から共にあったような剣ではないか……』
切れ切れの言葉が聞こえる。
魔王アドミニス、聖女の、ミュリアの大祖父様。
そう言えば彼も千年のときを生き続けているのだったか。
邪神とは違って、世界に影響を残さぬように、地下深く、大切な者たちの思い出だけを抱えて。
『時の流れは人の魂を摩耗させる……命は本来儚いものよ……』
さて、あの男はこんなことを言ったかな?
記憶にないということはきっと夢なんだろう。
「ダスター!」
ハッ! と、気づいて周囲を見る。
メルリルが泣きながら覆いかぶさっているのが見えた。
「……メルリル」
「ダスターよかった、気づいた!」
「ピャ」
喜びに顔を輝かせるメルリルと違い、フォルテは当然だろうという顔をしている。
「ここは?」
俺の問いに、メルリルは真剣で緊張した顔を見せた。
「精霊界。世界の写し絵のような世界よ」
メルリルの言う精霊界は、見たことのない花の咲き誇る野原のような場所だった。
小川が流れていて、水が光を反射してキラキラと宝石のように輝いている。
やさしい風がさやさやと柔らかい草木を揺らして通り過ぎた。
「精霊の世界というのは時が止まっているのかと思っていたが、動いているな」
「ここは切り取られた世界なの。ずっと同じ時を繰り返すただの写し絵。その花に触ってみて」
言われた通りすぐ近くにあった花に手を伸ばすが、手は花を通過して触れることが出来なかった。
「触れない、のか」
「それはただの影でしかないから。この世界では私達は異物なの。肉体を持ち時を進めてしまう存在。精霊はその在り方を受け入れることはない」
「受け入れないとどうなるんだ?」
「同じものにしようとするわ。優しく押し包んで肉体を忘れさせてしまうの。ダスター、私達永遠の影になってしまう」
しがみつくメルリルをなだめながら、俺は触れることの出来ない美しい影絵の世界を進んだ。
「出口を探そう。道は開けないか?」
「ダスター、ここには時がないの。新しいことは何も起こらないわ」
「だが俺たちがやって来た」
「ええ。だからこそ、元に戻ろうとする力が働くの」
遠くで小鳥が鳴き交わし、名も知らぬ小さく可愛い花が揺れる。
ふわふわと綿毛が飛び、心地よい感覚に身を委ねたくなって行く。
「私はそこがどこでも、何になっても、ダスターと一緒なら……」
「それは駄目だメルリル。変化がなく止まってしまうということは死ぬのと何ら変わらない。そこに俺たちの未来は有り得ない。俺たちは共に生きるんだ!」
「ピルルルル!」
「……フォルテもな」
「ふふっ」
どこか諦念が見えていたメルリルの顔に笑顔が浮かぶ。
「世界の写し絵、影と言ったか。なら、元の世界と必ず繋がっているはずだ。月影が水面に映るには月が必要だからな。どこか俺たちの世界と繋がっている場所の気配が濃いところを、……フォルテ、探せるか?」
「わかった、任せるがいい」
「お前、久々にしゃべったな」
偉そうにふんぞり返ったフォルテは、その青い翼を大きく広げる。
夜空にきらめく星のような輝きがその羽根から広がり、精霊界の風景が目まぐるしく移り変わった。
「見えた! 精霊共も我らを嫌がって吐き出そうとしている。それに合わせて飛び出そう」
フォルテは何度も羽ばたきを繰り返し、そのたびに周囲の風景が歪むのが見えた。
なるほど、嫌がらせをしているのか。斬新な脱出方法だな。
「クルルルルルルッ!」
フォルテの声が世界を砕く。
遠ざかる美しい世界に少しだけ心を残しながら、俺は痛みと苦しみが待つであろう命ある世界に戻ったのだった。
腕のなかにメルリルがいる。
「っ! どうして?」
「魔力と一緒に精霊が溢れ出したから、風に乗って来た!」
頭上を見た。
遥か彼方にも感じる距離に魔鉱石で出来た天井があり、それがメキメキッという恐ろしい音と共に空いた空間を侵食し続けている。
今落ち続けている周囲も同じようなものだ。
まるで時間が高速で進んでいるかのように魔鉱石がそのかさを増し続けていた。
あの邪神が長い間体内に封じ込め続けた魔力が、その死と肉体の破壊と共に吹き出して、一気に結晶化しているといった感じか? 学者先生ならちゃんとした理屈を説明してくれるかもしれんが、俺にはそのぐらいしかわからない。
わかるのは状況が絶望的ということだけだ。
いずれ、それも近い未来に俺たち二人はこの結晶化し続ける魔鉱石に押し潰されるだろう。
ん? 今メルリルはなんと言った?
精霊が溢れ出した? そうか精霊とは意思を持った魔力、だったか?
正直森人の巫女であるメルリルの感覚は俺にはわからないが、やれるかもしれないことがあるのなら試してみるのが冒険者というものだ。
「メルリル! 道を開いてみてくれ!」
「無理。ここは緑の精霊の支配する地ではないから、道を開くことは出来ない」
何もかも諦めたような声。
俺は自分自身も絶望しそうになりながら、メルリルを励ました。
「メルリルは今、俺のパートナーだ。いいかよく聞け。冒険者は最期の一瞬まで諦めない。メルリルも冒険者になったんだ。だから諦めるな! 最期まであがくんだ! みっともなくてもいい、愚かしくてもいい、あがき続けるのが冒険者の生き方だ!」
メルリルが俺の胸に伏せていた顔を上げて俺の目を見る。
俺はその目をしっかりと見返した。
やがてメルリルの顔に、強い意思が宿る。
「やってみる。でもダスターも力を貸して」
「当たり前だ!」
「ピャッ!」
「おう。フォルテもパーティの一員だからな。力を貸してくれ」
「ピ!」
俺の体内で青い硬質な力が膨れ上がる。
それは俺とメルリルの体を甲冑のように覆った。
羽根は分解されて周囲を幾重にも巡る輪となり、まるで繭のなかにいるような状態になる。
俺たちを押し潰さんと迫っていた高純度の魔鉱石がフォルテの張り巡らせた守りの力と拮抗してギシギシと音を立てた。
フォルテの力は膨大だが、限りのあるものだ。
いつかは確実に押しつぶされてしまうだろう。
その前になんとか脱出しなければならない。
メルリルは笛に手を伸ばそうとして腰に手をやり、大事な笛がなくなっていることに気づいた。
「くっ……」
ギリッと奥歯を噛みしめる音がする。
だが、メルリルは諦めなかった。
その身に宿る最も強い巫女としての力がまだ残っているのだ。
「それは世界の写し身。水に映る影。生命が生み出す果てなき永遠のなかで、終焉が紡ぐ祈り。私達を受け入れて、輪廻の輪に加えてちょうだい」
透き通るような声が魔鉱石の硬質な表面に跳ね返り、鳴り響く鐘の音のような残響を残す。
ピシリ! と、フォルテの繭に亀裂が入った。
そして世界がぐにゃりと曲がり、俺は闇に落ちる。
──……ター……ダ……ダス……
『ダスター、世界は因果の流れで出来ておる。……その剣、銘を星降りとした。……まるで生まれた時から共にあったような剣ではないか……』
切れ切れの言葉が聞こえる。
魔王アドミニス、聖女の、ミュリアの大祖父様。
そう言えば彼も千年のときを生き続けているのだったか。
邪神とは違って、世界に影響を残さぬように、地下深く、大切な者たちの思い出だけを抱えて。
『時の流れは人の魂を摩耗させる……命は本来儚いものよ……』
さて、あの男はこんなことを言ったかな?
記憶にないということはきっと夢なんだろう。
「ダスター!」
ハッ! と、気づいて周囲を見る。
メルリルが泣きながら覆いかぶさっているのが見えた。
「……メルリル」
「ダスターよかった、気づいた!」
「ピャ」
喜びに顔を輝かせるメルリルと違い、フォルテは当然だろうという顔をしている。
「ここは?」
俺の問いに、メルリルは真剣で緊張した顔を見せた。
「精霊界。世界の写し絵のような世界よ」
メルリルの言う精霊界は、見たことのない花の咲き誇る野原のような場所だった。
小川が流れていて、水が光を反射してキラキラと宝石のように輝いている。
やさしい風がさやさやと柔らかい草木を揺らして通り過ぎた。
「精霊の世界というのは時が止まっているのかと思っていたが、動いているな」
「ここは切り取られた世界なの。ずっと同じ時を繰り返すただの写し絵。その花に触ってみて」
言われた通りすぐ近くにあった花に手を伸ばすが、手は花を通過して触れることが出来なかった。
「触れない、のか」
「それはただの影でしかないから。この世界では私達は異物なの。肉体を持ち時を進めてしまう存在。精霊はその在り方を受け入れることはない」
「受け入れないとどうなるんだ?」
「同じものにしようとするわ。優しく押し包んで肉体を忘れさせてしまうの。ダスター、私達永遠の影になってしまう」
しがみつくメルリルをなだめながら、俺は触れることの出来ない美しい影絵の世界を進んだ。
「出口を探そう。道は開けないか?」
「ダスター、ここには時がないの。新しいことは何も起こらないわ」
「だが俺たちがやって来た」
「ええ。だからこそ、元に戻ろうとする力が働くの」
遠くで小鳥が鳴き交わし、名も知らぬ小さく可愛い花が揺れる。
ふわふわと綿毛が飛び、心地よい感覚に身を委ねたくなって行く。
「私はそこがどこでも、何になっても、ダスターと一緒なら……」
「それは駄目だメルリル。変化がなく止まってしまうということは死ぬのと何ら変わらない。そこに俺たちの未来は有り得ない。俺たちは共に生きるんだ!」
「ピルルルル!」
「……フォルテもな」
「ふふっ」
どこか諦念が見えていたメルリルの顔に笑顔が浮かぶ。
「世界の写し絵、影と言ったか。なら、元の世界と必ず繋がっているはずだ。月影が水面に映るには月が必要だからな。どこか俺たちの世界と繋がっている場所の気配が濃いところを、……フォルテ、探せるか?」
「わかった、任せるがいい」
「お前、久々にしゃべったな」
偉そうにふんぞり返ったフォルテは、その青い翼を大きく広げる。
夜空にきらめく星のような輝きがその羽根から広がり、精霊界の風景が目まぐるしく移り変わった。
「見えた! 精霊共も我らを嫌がって吐き出そうとしている。それに合わせて飛び出そう」
フォルテは何度も羽ばたきを繰り返し、そのたびに周囲の風景が歪むのが見えた。
なるほど、嫌がらせをしているのか。斬新な脱出方法だな。
「クルルルルルルッ!」
フォルテの声が世界を砕く。
遠ざかる美しい世界に少しだけ心を残しながら、俺は痛みと苦しみが待つであろう命ある世界に戻ったのだった。
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