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第五章 破滅を招くもの
428 魔力阻害の魔物
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「アルフ、光球を頼む」
水の魔具を受け取り、聖女の体を横にして傷口にかける。
毒があるなら出来るだけ洗い流すためだ。
「わ、わかった」
勇者が光球を作り、光が俺たちを照らし出した。
ようやく傷口をはっきりと確かめることが出来る。
みると、傷は二箇所だけで、それほど深くない。
あの魔物にがっつり咥えられていたのにそれほど大きなケガをしていないのは、ドラゴン素材の内着のおかげだろう。
ケガをしたのは内着の保護のない部分だが、内着に歯が通らなかったせいで噛み傷が深くつかなかったと見える。
「変色はないな」
傷口の周りは少々腫れているが、変色したり崩れたりしていない。
毒としても体を破壊するタイプのものではなさそうだ。
とすると学者先生の言うところの汚染という奴か?
目に見えない程に小さいが獰猛な魔物が体内に入り込むことで人は死病に罹る。
学者先生はそれを汚染と呼んだ。
俺はそこまで考えて頭を振った。
今は結論の出ない推測をするべきではない。
「ミュリア、しっかりしろ」
ナイフを口と鼻の間に置く。曇りがほとんどない。
呼吸が浅いな。
もし毒や汚染の場合は血液の流れを活発にするとかえって危険な場合がある。
身体機能が下がっている状態のまま、意識だけ戻せないか?
「クルルッ!」
すると、フォルテが俺の頭から飛び降りて、聖女の顔の横に近づいた。
「クルルルル……」
フォルテがくちばしや羽根で聖女の顔を揺する様子は一見ただ健気に心配しているだけのように見えるが、フォルテは魔力を繊細に操って聖女の意識に接触を図っているようだった。
人間には到底無理な魔力の使い方だ。
「師匠、この臭い……」
「どうした?」
勇者の声に意識を向けると同時に、どこからかピチョン、ピチョンと水滴の落ちる音が聞こえて来る。
「奴だ! さっきもこの音がしていた」
「それとほのかに辛い臭いも、だ。同じ個体かどうかはわからないが」
水音がするということは……。
「上だ、上を見ろ!」
俺の言葉に勇者が洞窟の天井を振り仰ぐ。
水滴の滴り落ちるその真上に、見覚えのある姿があった。
光球の光に照らされて、周囲の岩盤との違いが見て取れる。
だが、光に照らされて尚、岩肌に似た皮膚は見分けがつきにくい。
魔力も壁や天井とほぼ変わらないせいで、うっかりするとすぐに見失いそうだった。
「ここは私が」
聖騎士が素早く立ち上がり、おもむろに短槍を投げた。
立ち上がる動作と投げる動作がひと連なりで、あまりにも自然だったので、攻撃が行われたことに気づかなかったぐらいだ。
とは言え、ドラゴンの鱗で作られたナイフが通らないのだから普通の槍が通るはずもない。
槍は大きなトカゲのような姿に命中したが、跳ね返った。
「ギャッ!」
しかし、槍の当たった衝撃に驚いたのか、魔物は慌てて下がった。
天井に逆さまに貼り付いているというのに、地表を走っているような素早さだ。
「この魔物、おそらく敵から攻撃を受けたことがほとんどないのでしょう。衝撃だけでもかなり警戒してくれます」
「ああ、この大きさにその能力だ。この洞窟内では敵なしだったんだろう」
「なら俺が焼き尽くしてやる!」
聖騎士と俺の考察に、勇者が進み出た。
「お前は光球を維持しているんだ。暗闇に暗視では姿がほとんど見えない。光がないとこっちが不利だぞ」
「うぬぬっ」
メルリルがすっと立って、先程水音がしたところにかがんだ。
「危ないぞ」
「うん」
メルリルは何かを指で掬うと、臭いを嗅ぎ、少し考え込む。
「これ、おそらく今の魔物の分泌物。魔力を阻害する作用があるみたい」
「なるほど、謎が解けたな」
「どういうことだ?」
「さっきから滴り落ちている水みたいなものはそいつの体を覆う粘液かなにかだろう。おそらくそれを纏って魔力が体外に漏れるのを防いでいるんだ。もしかすると単に体力維持のためかもしれんが、おかげで外から魔力が確認出来なくなってるって訳だ。……そして、ミュリアもそれが体に入り込んだのかもしれん」
「魔力が阻害されている?」
俺の言葉にモンクがハッと顔を上げた。
「ああ、傷があったのは首の近くと足だ。問題は首近くの傷だな」
魔力持ちは身体能力の一部を魔力に頼っている。
魔力が阻害されると体の機能がうまく働かなくなってしまうのだ。
フォルテがなんとかしてくれればいいが。
「一定の距離を保って近づいて来ませんね」
聖騎士が報告する。
「逃げてないということは、まだ獲物として諦めてないということだろう」
「ふむ、少し乱暴にやってみますか」
聖騎士がニヤリと笑う。
素早く足元に落ちている石を何個か拾うと、それを同時に投擲した。
投げられた石は天井に貼り付いている魔物の手足に正確に当たり、最後に首元にヒットする。
「ゲギャッ!」
ベチャッという粘りのある音と共に、トカゲのような魔物が落ちた。
聖騎士が素早く走り寄る。
「おっと危ない」
魔物は長い舌を目にも止まらぬ速度で伸ばして聖騎士を絡め取ろうとしたが、聖騎士はそれを軽くステップを踏んで避けると、くるりと身を翻して短槍を振りかざし、仰向けにひっくり返っている魔物の喉に突き刺した。
「ギ……エッ……」
「そうでしょう。腹側には粘液がないか薄いと思っていました。貼り付くのに邪魔ですからね」
魔物はピクピクと動いたが、すぐに力を失い、息絶えた。
「う……ん?」
聖騎士の戦いに感心している間に、今度はフォルテが聖女の意識を覚醒に導くことに成功したようだ。
「ミュリア、大丈夫?」
「あ……」
聖女は呼びかけるモンクに答えようと口を開くが、上手く言葉が出ないようだった。
「ミュリア、あの魔物は魔力阻害の毒を持っていたようだ。回復出来るか?」
俺の言葉に、聖女はうなずくと、ときどき顔をしかめながらもゆっくりと腕を動かして神璽に触れる。
神璽はほんのりとした光を灯して、明滅を始めた。
「ゲホッ!」
やがて、聖女は激しく咳き込むと、モンクに背中を支えられながら起き上がる。
「この身……に、紛れし、穢れを……払いたまえ」
掠れた声で絞り出すように聖句を唱えると、聖女の全身がほのかに輝いた。
ほうっ、聖女は小さく息を吐く。
そして暗い表情になった。
「ご迷惑をおかけしました」
「いつもは俺たちがミュリアに迷惑をかけているからな。これでようやく対等かな?」
「え? え?」
俺の言葉に聖女は戸惑ったような顔になる。
「おお、そう言えば、うちのパーティで一番働いているのはミュリアだもんな」
「うっ、それを言われると、一番働いていないのが私ってことになるんだけど?」
勇者とモンクが続く。
「そうですね。結界とか浄化とか癒やしとか、灯りとか、聖女さまはちょっと働きすぎですね」
聖騎士が魔物の死体を引きずって来ながら笑った。
聖騎士よ、そいつ一見美味そうだが、ここでは処理が無理だから食えないぞ。
あ、粘液は何かに使えそうだから採取しておくか。
「ええっ? あの、そんなことないです。わたくしなどよりもみなさんのほうがいつも頑張っていますよ!」
「なら今更だろ。お互いに迷惑かけてると思ってるんだから気にするな」
勇者の話のまとめ方はやや乱暴だが、まぁこういうのは本人がどう受け取るかだからな。
「でも、わたくしが油断したせいでご迷惑をかけてしまいました。すみませんでした」
「え~、ミュリア、私謝られるの嫌い」
「ええっ!」
モンクに言われて聖女が慌てる。
「感謝して、感謝!」
「あ、ありがとう、みんな」
「どういたしまして」
「いや、テスタ。お前、本当に何もしてないよな」
「は? ミュリアをここまで運んだの私なんですけど?」
「おお、それはそうだな」
聖女とモンクと勇者が何やらわちゃわちゃとじゃれ合っている。
ほんと、仲いいよなこいつら。
俺はそんな仲間たちの様子を見ながら、魔物の死体を試しに腹側からナイフで切ってみた。
お、ちゃんと切れる。
じいっと川のほうを見て、魔物の肉の一部を切り取って投げてみた。
途端にバシャバシャバシャと激しい水音がして、すぐにシーンと音が止む。
「ええっと、師匠?」
「あの川にもなんかいるな。深いところには近づかないようにしよう」
気づくと、全員が出発の準備を整えていた。
「少し休んだほうがよくないか?」
聖女に尋ねてみる。
「いえ、毒が消えたら後は魔法で治す必要もないかすり傷ですし」
「そうか」
「はい!」
うん、元気も出たようだ。
さて、先に進むかな。
水の魔具を受け取り、聖女の体を横にして傷口にかける。
毒があるなら出来るだけ洗い流すためだ。
「わ、わかった」
勇者が光球を作り、光が俺たちを照らし出した。
ようやく傷口をはっきりと確かめることが出来る。
みると、傷は二箇所だけで、それほど深くない。
あの魔物にがっつり咥えられていたのにそれほど大きなケガをしていないのは、ドラゴン素材の内着のおかげだろう。
ケガをしたのは内着の保護のない部分だが、内着に歯が通らなかったせいで噛み傷が深くつかなかったと見える。
「変色はないな」
傷口の周りは少々腫れているが、変色したり崩れたりしていない。
毒としても体を破壊するタイプのものではなさそうだ。
とすると学者先生の言うところの汚染という奴か?
目に見えない程に小さいが獰猛な魔物が体内に入り込むことで人は死病に罹る。
学者先生はそれを汚染と呼んだ。
俺はそこまで考えて頭を振った。
今は結論の出ない推測をするべきではない。
「ミュリア、しっかりしろ」
ナイフを口と鼻の間に置く。曇りがほとんどない。
呼吸が浅いな。
もし毒や汚染の場合は血液の流れを活発にするとかえって危険な場合がある。
身体機能が下がっている状態のまま、意識だけ戻せないか?
「クルルッ!」
すると、フォルテが俺の頭から飛び降りて、聖女の顔の横に近づいた。
「クルルルル……」
フォルテがくちばしや羽根で聖女の顔を揺する様子は一見ただ健気に心配しているだけのように見えるが、フォルテは魔力を繊細に操って聖女の意識に接触を図っているようだった。
人間には到底無理な魔力の使い方だ。
「師匠、この臭い……」
「どうした?」
勇者の声に意識を向けると同時に、どこからかピチョン、ピチョンと水滴の落ちる音が聞こえて来る。
「奴だ! さっきもこの音がしていた」
「それとほのかに辛い臭いも、だ。同じ個体かどうかはわからないが」
水音がするということは……。
「上だ、上を見ろ!」
俺の言葉に勇者が洞窟の天井を振り仰ぐ。
水滴の滴り落ちるその真上に、見覚えのある姿があった。
光球の光に照らされて、周囲の岩盤との違いが見て取れる。
だが、光に照らされて尚、岩肌に似た皮膚は見分けがつきにくい。
魔力も壁や天井とほぼ変わらないせいで、うっかりするとすぐに見失いそうだった。
「ここは私が」
聖騎士が素早く立ち上がり、おもむろに短槍を投げた。
立ち上がる動作と投げる動作がひと連なりで、あまりにも自然だったので、攻撃が行われたことに気づかなかったぐらいだ。
とは言え、ドラゴンの鱗で作られたナイフが通らないのだから普通の槍が通るはずもない。
槍は大きなトカゲのような姿に命中したが、跳ね返った。
「ギャッ!」
しかし、槍の当たった衝撃に驚いたのか、魔物は慌てて下がった。
天井に逆さまに貼り付いているというのに、地表を走っているような素早さだ。
「この魔物、おそらく敵から攻撃を受けたことがほとんどないのでしょう。衝撃だけでもかなり警戒してくれます」
「ああ、この大きさにその能力だ。この洞窟内では敵なしだったんだろう」
「なら俺が焼き尽くしてやる!」
聖騎士と俺の考察に、勇者が進み出た。
「お前は光球を維持しているんだ。暗闇に暗視では姿がほとんど見えない。光がないとこっちが不利だぞ」
「うぬぬっ」
メルリルがすっと立って、先程水音がしたところにかがんだ。
「危ないぞ」
「うん」
メルリルは何かを指で掬うと、臭いを嗅ぎ、少し考え込む。
「これ、おそらく今の魔物の分泌物。魔力を阻害する作用があるみたい」
「なるほど、謎が解けたな」
「どういうことだ?」
「さっきから滴り落ちている水みたいなものはそいつの体を覆う粘液かなにかだろう。おそらくそれを纏って魔力が体外に漏れるのを防いでいるんだ。もしかすると単に体力維持のためかもしれんが、おかげで外から魔力が確認出来なくなってるって訳だ。……そして、ミュリアもそれが体に入り込んだのかもしれん」
「魔力が阻害されている?」
俺の言葉にモンクがハッと顔を上げた。
「ああ、傷があったのは首の近くと足だ。問題は首近くの傷だな」
魔力持ちは身体能力の一部を魔力に頼っている。
魔力が阻害されると体の機能がうまく働かなくなってしまうのだ。
フォルテがなんとかしてくれればいいが。
「一定の距離を保って近づいて来ませんね」
聖騎士が報告する。
「逃げてないということは、まだ獲物として諦めてないということだろう」
「ふむ、少し乱暴にやってみますか」
聖騎士がニヤリと笑う。
素早く足元に落ちている石を何個か拾うと、それを同時に投擲した。
投げられた石は天井に貼り付いている魔物の手足に正確に当たり、最後に首元にヒットする。
「ゲギャッ!」
ベチャッという粘りのある音と共に、トカゲのような魔物が落ちた。
聖騎士が素早く走り寄る。
「おっと危ない」
魔物は長い舌を目にも止まらぬ速度で伸ばして聖騎士を絡め取ろうとしたが、聖騎士はそれを軽くステップを踏んで避けると、くるりと身を翻して短槍を振りかざし、仰向けにひっくり返っている魔物の喉に突き刺した。
「ギ……エッ……」
「そうでしょう。腹側には粘液がないか薄いと思っていました。貼り付くのに邪魔ですからね」
魔物はピクピクと動いたが、すぐに力を失い、息絶えた。
「う……ん?」
聖騎士の戦いに感心している間に、今度はフォルテが聖女の意識を覚醒に導くことに成功したようだ。
「ミュリア、大丈夫?」
「あ……」
聖女は呼びかけるモンクに答えようと口を開くが、上手く言葉が出ないようだった。
「ミュリア、あの魔物は魔力阻害の毒を持っていたようだ。回復出来るか?」
俺の言葉に、聖女はうなずくと、ときどき顔をしかめながらもゆっくりと腕を動かして神璽に触れる。
神璽はほんのりとした光を灯して、明滅を始めた。
「ゲホッ!」
やがて、聖女は激しく咳き込むと、モンクに背中を支えられながら起き上がる。
「この身……に、紛れし、穢れを……払いたまえ」
掠れた声で絞り出すように聖句を唱えると、聖女の全身がほのかに輝いた。
ほうっ、聖女は小さく息を吐く。
そして暗い表情になった。
「ご迷惑をおかけしました」
「いつもは俺たちがミュリアに迷惑をかけているからな。これでようやく対等かな?」
「え? え?」
俺の言葉に聖女は戸惑ったような顔になる。
「おお、そう言えば、うちのパーティで一番働いているのはミュリアだもんな」
「うっ、それを言われると、一番働いていないのが私ってことになるんだけど?」
勇者とモンクが続く。
「そうですね。結界とか浄化とか癒やしとか、灯りとか、聖女さまはちょっと働きすぎですね」
聖騎士が魔物の死体を引きずって来ながら笑った。
聖騎士よ、そいつ一見美味そうだが、ここでは処理が無理だから食えないぞ。
あ、粘液は何かに使えそうだから採取しておくか。
「ええっ? あの、そんなことないです。わたくしなどよりもみなさんのほうがいつも頑張っていますよ!」
「なら今更だろ。お互いに迷惑かけてると思ってるんだから気にするな」
勇者の話のまとめ方はやや乱暴だが、まぁこういうのは本人がどう受け取るかだからな。
「でも、わたくしが油断したせいでご迷惑をかけてしまいました。すみませんでした」
「え~、ミュリア、私謝られるの嫌い」
「ええっ!」
モンクに言われて聖女が慌てる。
「感謝して、感謝!」
「あ、ありがとう、みんな」
「どういたしまして」
「いや、テスタ。お前、本当に何もしてないよな」
「は? ミュリアをここまで運んだの私なんですけど?」
「おお、それはそうだな」
聖女とモンクと勇者が何やらわちゃわちゃとじゃれ合っている。
ほんと、仲いいよなこいつら。
俺はそんな仲間たちの様子を見ながら、魔物の死体を試しに腹側からナイフで切ってみた。
お、ちゃんと切れる。
じいっと川のほうを見て、魔物の肉の一部を切り取って投げてみた。
途端にバシャバシャバシャと激しい水音がして、すぐにシーンと音が止む。
「ええっと、師匠?」
「あの川にもなんかいるな。深いところには近づかないようにしよう」
気づくと、全員が出発の準備を整えていた。
「少し休んだほうがよくないか?」
聖女に尋ねてみる。
「いえ、毒が消えたら後は魔法で治す必要もないかすり傷ですし」
「そうか」
「はい!」
うん、元気も出たようだ。
さて、先に進むかな。
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