313 / 885
第五章 破滅を招くもの
418 戦に向けて進む刻
しおりを挟む
アンリカ・デベッセはとてもいい国だが、戦に他国人を巻き込むつもりはないので、俺たちが軍議に関わることはない。
だが一方で南海とアンリカ・デベッセは共闘して、北冠へと攻め上がり、そのときに俺たちが陽動として天守山の神と戦うことは決っている。
つまりこのままでは打ち合わせが全く進まないし、戦での具体的な話をするには南海国に移動する必要があるということだ。
しかしその当の南海国は俺たちに感謝はしているというものの実際のリアクションは薄く、戦については依頼を受けただけで文書に署名をした訳でもない。
結果として俺たちは半ば放置されたような形になっていた。
「いくら三ヶ月後の話だからって呑気過ぎないか?」
勇者がイライラしたように言う。
「世の中にはこういうのんびりとした気質の国もあるんだな」
俺は少し達観気味に答えた。
「ほら、イライラするのはわかるが、魔力の濃度が雑になっているぞ! お前魔力量が多いからって適当に操作するな。力技で何もかもうまく行くほど世の中は甘くないからな!」
とりあえず今は鍛錬に力を入れる。
何しろ神様とやらと戦うのだ。
それぞれの戦闘能力は出来るだけ上げておいたほうがいい。
特に勇者の力は戦いの要と言っていいのだ。出来ることを増やしておくべきだろう。
「あっ!」
「おっ」
バシャーン! と、派手な音を立てて勇者が池に落ちる。
現在、勇者には水の上に立つ訓練を施していた。
俺は一瞬なら水を踏んで走ることは可能だが、今勇者に課しているようにずっと水上に佇むことは出来ない。
つまり自分の出来ないことをさせている訳だが、勇者には大量の密度の高い魔力があるので、むしろ出来ないほうがおかしいということで鍛錬に取り入れていた。
しかし勇者はまだ不安定で、足元だけに魔力を集中するとバランスを崩して今のようにひっくり返る。
体全体を水面から引き上げつつ、足の裏と水面を触れさせて、それを起点に体をまっすぐに保つというのが目標だ。
これが出来るようになるとちょっとした足がかりがあれば空を歩くことも出来るようになるはずだ。
理屈としては。
「師匠、これ難しいぞ。頭が分裂しそうになる」
「簡単なら鍛錬する必要ないだろ。これが出来たら足場が悪いところでも常に体のバランスを保つことが出来るようになるんだ。がんばれ! というかお前はバカ魔力に任せて放出した魔力を水と反発させることで浮こうとしているだろ? バランスが崩れるからやめろ」
「だってこれ、あれだぞ。すごく重い岩を抱えながら針の上に立てって話だろ?」
「そういうイメージをしているからおかしなことになるんだ。そうだな、水鳥の羽根が水に浮いているのを見たことあるか?」
「ある」
「あれだ。あれをイメージしろ」
俺の言葉に、びしょ濡れのまま勇者がもう一度水面をそっと踏む。
「この、最初の一歩がだな……」
「戦いのときにそんな悠長に動く気か? お前には出来るんだからやれ!」
「お師匠様は勇者様にお厳しいですね」
ぶつくさ文句を言っている勇者に指導していると、聖女がハラハラしながら勇者を見つつそう言った。
「まぁ相手が相手だからな。ミュリアはどうだ? 結界を動かせそうか?」
「やはり結界の術式は固定されているようで、手の入れようがありません。ただ、攻撃を弾くだけなら盾のようなものを広範囲に出現させることが出来るようになりました」
「おお。偉いぞ! ちょっとやってみせてくれ」
「はい。『神前の盾よ、覆え!』」
聖女の涼やかな声と共に俺の前に半円状の、俺の体を覆って余りある広さの魔力の壁が出来上がった。
魔力が奇妙な回転を続けていて、単なる壁とも違う。
「神前の盾というのは何か聞き覚えがあるぞ」
「はい。本来は大聖堂の聖騎士が使う魔法です。あれを少しいじって範囲を広げました」
「あ、導師の魔法を跳ね返したあれか?」
大聖堂で起きた衝撃的な事件を思い出し、思わず死者に祈りを捧げる。
導師は導師なりに信念を貫いたんだろうが、結局は自分で自分を追い詰めて破滅してしまった。
「……はい」
聖女も思い出したのか、少し沈んだ声で答えた。
おっと、せっかく素晴らしい結果を出したのに落ち込ませるのは駄目だな。
「これは素晴らしいぞ。どこにでも自由に出せるのか?」
「どこにでもという訳ではありません。わたくしの視線が通る範囲という制限があります」
「いや、十分だ。きっとミュリアのこの魔法で命を救われることがあるはずだ。ありがとう」
「本当に? うれしいです」
にっこりとミュリアが微笑む。
うんうん、結果が出るのはうれしいよな。
和んだところに、またも激しい水音が響いた。
まぁさっきよりは長く持ったかな?
「ダスター、少し思ったのだけど」
「ん?」
メルリルが難しい顔をしている。
メルリルは俺たちの行うような鍛錬は意味がないので、精霊との親和性を上げる訓練をしていたはずだ。
「精霊によると、この地方は冬もあまり寒くならない地域とのこと。実は私の住んでいた森もそうでした。だからこそ、北の地方の冬はとても寒くでびっくりしたものです。それなのにここの人たちは冬に北に行って戦を始めると言ってましたよね。大丈夫でしょうか?」
「なるほど。不安要素としては一理あるな。とは言え、それを理解していない訳でもなさそうなんだよな」
女王に謁見した時に、北の海は冷たいというようなことを言ってたしな。
「まぁでも、気になったことは言っておいたほうがいいな。後で後悔するようなことになると困るしな」
「ええ」
そこで俺はさっそくそこらの女官さんを捕まえて尋ねてみた。
「今度の戦について聞きたいことがあるのだが、誰に話をしたらいいかな?」
「戦のことですか? それなら戦紡ぎの誰かがいいでしょう。こちらへ、ご案内しますわ」
「え、いきなり伺っていいのか?」
「あなた方の望みは最優先なので問題ありません」
にっこりと笑顔を向けられて、どうも居心地の悪い思いがある。
アンリカ・デベッセに滞在し続けるのがなんとなく辛いのはこういうところだよな。
あまり特別扱いしすぎだと思う。
感謝してくれているのはわかるんだけどな。
「ちょっと行って来るけど、鍛錬はサボるなよ」
「え? 師匠、見ててくれないのか?」
「次に見たときに水落ちしないようになってたら褒めてやる」
「わかった!」
勇者はあれだな、やる気が持続しないのをなんとかすべきだよな。
なんかいい方法はないかな?
いっそ、子どもたちに見学させてみようかな?
あれで子ども相手には良い格好したがるから案外頑張るかもしれない。
考えながら女官さんについて行くと、以前女王さまと謁見した場所とは逆方向の奥側に黒を基調にした立派な建物が見えて来た。
「こちらが戦部です。少しお待ちいただけますか?」
と、建物の入り口にあるホールのようなところで待つように言われた。
軽い気持ちで戦についての進言を考えたが、もしかして、迷惑かけてないかな、俺。
だが一方で南海とアンリカ・デベッセは共闘して、北冠へと攻め上がり、そのときに俺たちが陽動として天守山の神と戦うことは決っている。
つまりこのままでは打ち合わせが全く進まないし、戦での具体的な話をするには南海国に移動する必要があるということだ。
しかしその当の南海国は俺たちに感謝はしているというものの実際のリアクションは薄く、戦については依頼を受けただけで文書に署名をした訳でもない。
結果として俺たちは半ば放置されたような形になっていた。
「いくら三ヶ月後の話だからって呑気過ぎないか?」
勇者がイライラしたように言う。
「世の中にはこういうのんびりとした気質の国もあるんだな」
俺は少し達観気味に答えた。
「ほら、イライラするのはわかるが、魔力の濃度が雑になっているぞ! お前魔力量が多いからって適当に操作するな。力技で何もかもうまく行くほど世の中は甘くないからな!」
とりあえず今は鍛錬に力を入れる。
何しろ神様とやらと戦うのだ。
それぞれの戦闘能力は出来るだけ上げておいたほうがいい。
特に勇者の力は戦いの要と言っていいのだ。出来ることを増やしておくべきだろう。
「あっ!」
「おっ」
バシャーン! と、派手な音を立てて勇者が池に落ちる。
現在、勇者には水の上に立つ訓練を施していた。
俺は一瞬なら水を踏んで走ることは可能だが、今勇者に課しているようにずっと水上に佇むことは出来ない。
つまり自分の出来ないことをさせている訳だが、勇者には大量の密度の高い魔力があるので、むしろ出来ないほうがおかしいということで鍛錬に取り入れていた。
しかし勇者はまだ不安定で、足元だけに魔力を集中するとバランスを崩して今のようにひっくり返る。
体全体を水面から引き上げつつ、足の裏と水面を触れさせて、それを起点に体をまっすぐに保つというのが目標だ。
これが出来るようになるとちょっとした足がかりがあれば空を歩くことも出来るようになるはずだ。
理屈としては。
「師匠、これ難しいぞ。頭が分裂しそうになる」
「簡単なら鍛錬する必要ないだろ。これが出来たら足場が悪いところでも常に体のバランスを保つことが出来るようになるんだ。がんばれ! というかお前はバカ魔力に任せて放出した魔力を水と反発させることで浮こうとしているだろ? バランスが崩れるからやめろ」
「だってこれ、あれだぞ。すごく重い岩を抱えながら針の上に立てって話だろ?」
「そういうイメージをしているからおかしなことになるんだ。そうだな、水鳥の羽根が水に浮いているのを見たことあるか?」
「ある」
「あれだ。あれをイメージしろ」
俺の言葉に、びしょ濡れのまま勇者がもう一度水面をそっと踏む。
「この、最初の一歩がだな……」
「戦いのときにそんな悠長に動く気か? お前には出来るんだからやれ!」
「お師匠様は勇者様にお厳しいですね」
ぶつくさ文句を言っている勇者に指導していると、聖女がハラハラしながら勇者を見つつそう言った。
「まぁ相手が相手だからな。ミュリアはどうだ? 結界を動かせそうか?」
「やはり結界の術式は固定されているようで、手の入れようがありません。ただ、攻撃を弾くだけなら盾のようなものを広範囲に出現させることが出来るようになりました」
「おお。偉いぞ! ちょっとやってみせてくれ」
「はい。『神前の盾よ、覆え!』」
聖女の涼やかな声と共に俺の前に半円状の、俺の体を覆って余りある広さの魔力の壁が出来上がった。
魔力が奇妙な回転を続けていて、単なる壁とも違う。
「神前の盾というのは何か聞き覚えがあるぞ」
「はい。本来は大聖堂の聖騎士が使う魔法です。あれを少しいじって範囲を広げました」
「あ、導師の魔法を跳ね返したあれか?」
大聖堂で起きた衝撃的な事件を思い出し、思わず死者に祈りを捧げる。
導師は導師なりに信念を貫いたんだろうが、結局は自分で自分を追い詰めて破滅してしまった。
「……はい」
聖女も思い出したのか、少し沈んだ声で答えた。
おっと、せっかく素晴らしい結果を出したのに落ち込ませるのは駄目だな。
「これは素晴らしいぞ。どこにでも自由に出せるのか?」
「どこにでもという訳ではありません。わたくしの視線が通る範囲という制限があります」
「いや、十分だ。きっとミュリアのこの魔法で命を救われることがあるはずだ。ありがとう」
「本当に? うれしいです」
にっこりとミュリアが微笑む。
うんうん、結果が出るのはうれしいよな。
和んだところに、またも激しい水音が響いた。
まぁさっきよりは長く持ったかな?
「ダスター、少し思ったのだけど」
「ん?」
メルリルが難しい顔をしている。
メルリルは俺たちの行うような鍛錬は意味がないので、精霊との親和性を上げる訓練をしていたはずだ。
「精霊によると、この地方は冬もあまり寒くならない地域とのこと。実は私の住んでいた森もそうでした。だからこそ、北の地方の冬はとても寒くでびっくりしたものです。それなのにここの人たちは冬に北に行って戦を始めると言ってましたよね。大丈夫でしょうか?」
「なるほど。不安要素としては一理あるな。とは言え、それを理解していない訳でもなさそうなんだよな」
女王に謁見した時に、北の海は冷たいというようなことを言ってたしな。
「まぁでも、気になったことは言っておいたほうがいいな。後で後悔するようなことになると困るしな」
「ええ」
そこで俺はさっそくそこらの女官さんを捕まえて尋ねてみた。
「今度の戦について聞きたいことがあるのだが、誰に話をしたらいいかな?」
「戦のことですか? それなら戦紡ぎの誰かがいいでしょう。こちらへ、ご案内しますわ」
「え、いきなり伺っていいのか?」
「あなた方の望みは最優先なので問題ありません」
にっこりと笑顔を向けられて、どうも居心地の悪い思いがある。
アンリカ・デベッセに滞在し続けるのがなんとなく辛いのはこういうところだよな。
あまり特別扱いしすぎだと思う。
感謝してくれているのはわかるんだけどな。
「ちょっと行って来るけど、鍛錬はサボるなよ」
「え? 師匠、見ててくれないのか?」
「次に見たときに水落ちしないようになってたら褒めてやる」
「わかった!」
勇者はあれだな、やる気が持続しないのをなんとかすべきだよな。
なんかいい方法はないかな?
いっそ、子どもたちに見学させてみようかな?
あれで子ども相手には良い格好したがるから案外頑張るかもしれない。
考えながら女官さんについて行くと、以前女王さまと謁見した場所とは逆方向の奥側に黒を基調にした立派な建物が見えて来た。
「こちらが戦部です。少しお待ちいただけますか?」
と、建物の入り口にあるホールのようなところで待つように言われた。
軽い気持ちで戦についての進言を考えたが、もしかして、迷惑かけてないかな、俺。
21
お気に入りに追加
9,275
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。

5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。