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第五章 破滅を招くもの
401 海王:駅の攻防
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「ウルス、襲撃相手に心当たりはあるか?」
「ありすぎて……」
「おい、いいかげんにしろよ!」
そんな状態を黙ったまま子どもたちを連れて行動してたのかよ。
「いや、冗談だ。言っただろう北冠のライバル商会に陥れられたって。連中だ。間違いない」
「で、そいつらはお前を生きて捕らえたいのか、殺したいのかどっちだ?」
「連中は魔人の力は悪しきものとしているからな。俺を利用したくてもやれば自分たちが国内のライバルから陥れられてしまう」
「つまり殺したいんだな?」
「面目ない」
相手が殺す気で狙って来ているとしたらそれはそれでやりようがある。
連中の使っているのは銃という武器だ。
聖騎士が言う通り、銃は予備動作が多い。
弾を込めて着火レバーを引いて、狙いをつけてレバーを落とす。
以前帝国の衛兵隊で見せてもらった火薬筒とほぼ同じものだ。
レバーを落としてから金属の弾が発射されて着弾するまではかなりのスピードがある。
矢よりも速い。
ただし、命中精度はあまりよくないらしい。
つまり一発撃たせて、弾込めしている間に無力化するのが一番ということだ。
それに攻撃して来ている相手に魔力持ちはいない。
それは近接戦闘ではこっちが有利ということでもあった。
ただ「星降りの剣」は使えない。人間相手では切れ味がよすぎるのだ。
「メルリル、会話を拾って敵を特定出来るか?」
「やってみる」
「フォルテ、銃を構えている相手を見つけたら銃を取り上げるか壊すかしろ」
「クルル」
メルリルもフォルテも妙にうれしそうだな。
戦闘狂になっていないことを祈るぞ。
周囲は何が起こったかわからない人がお互いに情報交換していたり、危険を感じて逃げ出す人などでごった返している。
俺たちがとっさに隠れた柱の影は背中側がオープンなので頼りない。
早く敵の位置を割り出さないと動きが取れないぞ。
「一番危険な感じがするのはあっちだ」
ウルスが列車の乗り場のほうを示す。
「相手は俺たちが列車に乗ろうとすると思っているだろうしな」
「危険じゃない場所がねえ」
「使えないなお前の予知」
「なんだと!」
細かい制御が出来てないから命の危険にもうまく対処出来ないんだぞ?
まぁ魔力持ちがほとんどいない場所じゃあ自分の力の鍛錬も難しいだろうがな。
「ダスター、あの通路のところに二人。手前の椅子に一人、それと人混みを突っ切ってここの後ろに回り込もうとしているのが一人いる」
「ピャ!」
メルリルがそう言うが早いか、フォルテが回り込もうとした男の手にあった銃を蹴り飛ばした。
「きゃあ!」
「おい、こいつ銃を持っているぞ!」
「保安員どこだ!」
銃を取り落としたのが人混みのなかだったのでたちまち周囲の人間が騒ぎ始めた。
そして何人かの屈強な男たちは勇敢にもその男を取り押さえてしまった。
「おお、強いな」
「うちの国民は喧嘩っぱやいと言われているからな」
「物騒だなおい」
「仕方ないだろ、船乗り気質なんだよ」
「ダスター、通路の二人は逃げるって言ってる。もう一人、無関係を装って椅子に座っている人が何かの道具で遠くの人と話していて、自分が追跡して始末するって言ってる」
「おお、メルリルでかした! フォルテ、通路の二人組とやらが十分に離れたら教えてくれ」
「どうする気だ?」
柱の影で頭を抱えているくせに言葉だけは強気なウルスにニヤリと笑ってみせる。
「自分は気づかれていないと思っている奴ほど楽な標的はいないんだぜ」
やがてフォルテから二人組が十分に離れたという連絡が来た。
おそらく最初に発砲したであろう銃を持っていた奴は、見知らぬ人たちに抑え込まれた挙げ句、駅の警備をしていると思われる強面に引っ張って行かれた。
そのタイミングで、俺は一人立ち上がると、柱の影からゆっくりと歩き出した。
椅子の男は俺の動きに気づいたようだったが、ターゲットであるウルスが動かないので、とりあえず柱のほうに意識を向けたままになっている。
俺は乗り場に向かうルートをゆっくりと歩くと、敵がいる椅子のある場所を大きく回り込み、足と手に魔力を乗せて、素早く身を翻してモンクのやったように敵の鳩尾に手刀を叩き込んだ。
俺はモンクのような体術の技量はないので、純粋に魔力による衝撃を相手の体内に突っ込んで脳をショック状態にしたんだけどな。
相手は言葉も発することなく昏倒した。
「お、大丈夫か? 待たせている間に寝入っちまったようだな」
などと軽く芝居をうちながらぐったりとした襲撃犯に肩を貸し歩き出す。
周囲に俺の行動を不審に思っている人間はいないようだった。
「……俺はお前がこええよ」
やがて様子を見ながら近づいて来たウルスが失礼なことを言う。
「途中から動きが全く見えなかったぞ。何がどうなったんだ?」
「魔力を使ったんだよ。お前もちゃんと鍛えろよ」
「マジか」
メルリルがクスクスと笑った。
「さて、どっか適当な個室のような場所ないかな?」
「駅には時間指定して借りることが出来る休憩所がある。そこを借りよう」
「おお、便利だな」
そこで俺たちは疲れている友人を寝かせるという体で個室を借りて襲撃犯を連れ込んだ。
「何をする気なんだ?」
「いや、なんかこいつ通信が出来る機械みたいなもの持ってたって言うから」
倒れている男の持ち物を探る。
すると、重い金属の機械に針が着いたようなものが見つかった。
「それが通信機だろう。それにしてもコンパクトだな。くそっ、北の技術はやっぱり進んでるな」
「これから何かわかるか?」
「合わせているチャンネルの数字が確認出来れば、機械を作っている会社がわかるし、そこから辿れば販売先も見つけられる」
「ああ、なるほど通信番号ね」
俺がそう言うと、ウルスは不審そうに俺を見た。
「なんで西の人間が通信番号を知ってるんだ?」
あ、マズったな。
まぁッエッチがこの国から自国に連絡を取るという話はもともとしていたんだし、後で説明しておくか。
「あー、それについては後で話す。それよりその番号をメモしとこう。書くものは持っているか?」
「もちろんだ」
ウルスが通信機をチェックしている間に俺は男の持ち物をさらに探った。
財布と、やっぱり銃があった。
お、なんか文字が書き込まれたカードのようなものが出て来たぞ。
んっと、あと金属のケースだ。
開いてみるとどんぐりのような形をした金属のかたまりがあった。
これは確か銃の弾ってやつだな。
帝国で見たものはもっと球形に近かったが、これは矢の鏃に似ている。相手の体内に刺さるようにしているのか? えげつないな。
「これは何かわかるか?」
カードのようなものをウルスに渡す。
「お、身分証だ。どうせ偽造したもんだろうが何かの手がかりにはなるだろう。もらっとこう」
「おう」
そんな風に探っていると、テーブルに置いた通信機から音が聞こえて来た。
『ガッ……ピー……掃除は終わったか?……定期連絡を入れろ……』
俺たちは顔を見合わせた。
ウルスが通信機を取る。
「掃除は終わった。この後の行動を指示願う」
『……コードネームを名乗れ……通信の基本を忘れたのか?』
ウルスはおもむろに手元にあったカードを通信機にこすりつけた。
「あー、あー、聞こえるか? 通信状況が悪い」
『おい、雑音が酷いぞ、よく聞こえない』
「指示を頼む」
『っ、クリアに通信出来る場所に出ろ。場所を移動するんだ』
「わかった。待機する」
ウルスが何かを操作するとプツンと音が途切れた。
「おい、急いで列車に乗るぞ」
ウルスが真顔で言った。
まぁそうだよな。
相手も不審に思っただろうし、すぐに調べに戻って来るはずだ。
「予定の列車はいつ来るんだ?」
「渦潮行きは二時間に一本だ。前のが出てなかったら乗れるんだが、もう出てたら同じ方向に行く別の列車に乗って乗り継ごう」
男は休憩所に放置したまま俺たちは列車乗り場に向かった。
列車乗り場には行き先のプレートが出ていて、列車の向かう方向ごとに線路が変えてあるようだ。
今まで見て来た列車のレールは一組だけだったので、二組のレールが並行して並んでいるのを見ると、この国の発展具合がわかる気がする。
案の定渦潮行きの列車は既に出発していたが、同じ方向の常用線という列車があったのでそれに乗り込む。
「おい、乗車券は渦潮行きのしか持ってないぞ?」
「大丈夫だ。列車のなかに係員がいるから払い戻ししてもらって、この線の乗車券を買い直せばいい」
「なるほど」
さすが地元だけある。
俺は初めてウルスがいてくれて助かったと思うのだった。
「ありすぎて……」
「おい、いいかげんにしろよ!」
そんな状態を黙ったまま子どもたちを連れて行動してたのかよ。
「いや、冗談だ。言っただろう北冠のライバル商会に陥れられたって。連中だ。間違いない」
「で、そいつらはお前を生きて捕らえたいのか、殺したいのかどっちだ?」
「連中は魔人の力は悪しきものとしているからな。俺を利用したくてもやれば自分たちが国内のライバルから陥れられてしまう」
「つまり殺したいんだな?」
「面目ない」
相手が殺す気で狙って来ているとしたらそれはそれでやりようがある。
連中の使っているのは銃という武器だ。
聖騎士が言う通り、銃は予備動作が多い。
弾を込めて着火レバーを引いて、狙いをつけてレバーを落とす。
以前帝国の衛兵隊で見せてもらった火薬筒とほぼ同じものだ。
レバーを落としてから金属の弾が発射されて着弾するまではかなりのスピードがある。
矢よりも速い。
ただし、命中精度はあまりよくないらしい。
つまり一発撃たせて、弾込めしている間に無力化するのが一番ということだ。
それに攻撃して来ている相手に魔力持ちはいない。
それは近接戦闘ではこっちが有利ということでもあった。
ただ「星降りの剣」は使えない。人間相手では切れ味がよすぎるのだ。
「メルリル、会話を拾って敵を特定出来るか?」
「やってみる」
「フォルテ、銃を構えている相手を見つけたら銃を取り上げるか壊すかしろ」
「クルル」
メルリルもフォルテも妙にうれしそうだな。
戦闘狂になっていないことを祈るぞ。
周囲は何が起こったかわからない人がお互いに情報交換していたり、危険を感じて逃げ出す人などでごった返している。
俺たちがとっさに隠れた柱の影は背中側がオープンなので頼りない。
早く敵の位置を割り出さないと動きが取れないぞ。
「一番危険な感じがするのはあっちだ」
ウルスが列車の乗り場のほうを示す。
「相手は俺たちが列車に乗ろうとすると思っているだろうしな」
「危険じゃない場所がねえ」
「使えないなお前の予知」
「なんだと!」
細かい制御が出来てないから命の危険にもうまく対処出来ないんだぞ?
まぁ魔力持ちがほとんどいない場所じゃあ自分の力の鍛錬も難しいだろうがな。
「ダスター、あの通路のところに二人。手前の椅子に一人、それと人混みを突っ切ってここの後ろに回り込もうとしているのが一人いる」
「ピャ!」
メルリルがそう言うが早いか、フォルテが回り込もうとした男の手にあった銃を蹴り飛ばした。
「きゃあ!」
「おい、こいつ銃を持っているぞ!」
「保安員どこだ!」
銃を取り落としたのが人混みのなかだったのでたちまち周囲の人間が騒ぎ始めた。
そして何人かの屈強な男たちは勇敢にもその男を取り押さえてしまった。
「おお、強いな」
「うちの国民は喧嘩っぱやいと言われているからな」
「物騒だなおい」
「仕方ないだろ、船乗り気質なんだよ」
「ダスター、通路の二人は逃げるって言ってる。もう一人、無関係を装って椅子に座っている人が何かの道具で遠くの人と話していて、自分が追跡して始末するって言ってる」
「おお、メルリルでかした! フォルテ、通路の二人組とやらが十分に離れたら教えてくれ」
「どうする気だ?」
柱の影で頭を抱えているくせに言葉だけは強気なウルスにニヤリと笑ってみせる。
「自分は気づかれていないと思っている奴ほど楽な標的はいないんだぜ」
やがてフォルテから二人組が十分に離れたという連絡が来た。
おそらく最初に発砲したであろう銃を持っていた奴は、見知らぬ人たちに抑え込まれた挙げ句、駅の警備をしていると思われる強面に引っ張って行かれた。
そのタイミングで、俺は一人立ち上がると、柱の影からゆっくりと歩き出した。
椅子の男は俺の動きに気づいたようだったが、ターゲットであるウルスが動かないので、とりあえず柱のほうに意識を向けたままになっている。
俺は乗り場に向かうルートをゆっくりと歩くと、敵がいる椅子のある場所を大きく回り込み、足と手に魔力を乗せて、素早く身を翻してモンクのやったように敵の鳩尾に手刀を叩き込んだ。
俺はモンクのような体術の技量はないので、純粋に魔力による衝撃を相手の体内に突っ込んで脳をショック状態にしたんだけどな。
相手は言葉も発することなく昏倒した。
「お、大丈夫か? 待たせている間に寝入っちまったようだな」
などと軽く芝居をうちながらぐったりとした襲撃犯に肩を貸し歩き出す。
周囲に俺の行動を不審に思っている人間はいないようだった。
「……俺はお前がこええよ」
やがて様子を見ながら近づいて来たウルスが失礼なことを言う。
「途中から動きが全く見えなかったぞ。何がどうなったんだ?」
「魔力を使ったんだよ。お前もちゃんと鍛えろよ」
「マジか」
メルリルがクスクスと笑った。
「さて、どっか適当な個室のような場所ないかな?」
「駅には時間指定して借りることが出来る休憩所がある。そこを借りよう」
「おお、便利だな」
そこで俺たちは疲れている友人を寝かせるという体で個室を借りて襲撃犯を連れ込んだ。
「何をする気なんだ?」
「いや、なんかこいつ通信が出来る機械みたいなもの持ってたって言うから」
倒れている男の持ち物を探る。
すると、重い金属の機械に針が着いたようなものが見つかった。
「それが通信機だろう。それにしてもコンパクトだな。くそっ、北の技術はやっぱり進んでるな」
「これから何かわかるか?」
「合わせているチャンネルの数字が確認出来れば、機械を作っている会社がわかるし、そこから辿れば販売先も見つけられる」
「ああ、なるほど通信番号ね」
俺がそう言うと、ウルスは不審そうに俺を見た。
「なんで西の人間が通信番号を知ってるんだ?」
あ、マズったな。
まぁッエッチがこの国から自国に連絡を取るという話はもともとしていたんだし、後で説明しておくか。
「あー、それについては後で話す。それよりその番号をメモしとこう。書くものは持っているか?」
「もちろんだ」
ウルスが通信機をチェックしている間に俺は男の持ち物をさらに探った。
財布と、やっぱり銃があった。
お、なんか文字が書き込まれたカードのようなものが出て来たぞ。
んっと、あと金属のケースだ。
開いてみるとどんぐりのような形をした金属のかたまりがあった。
これは確か銃の弾ってやつだな。
帝国で見たものはもっと球形に近かったが、これは矢の鏃に似ている。相手の体内に刺さるようにしているのか? えげつないな。
「これは何かわかるか?」
カードのようなものをウルスに渡す。
「お、身分証だ。どうせ偽造したもんだろうが何かの手がかりにはなるだろう。もらっとこう」
「おう」
そんな風に探っていると、テーブルに置いた通信機から音が聞こえて来た。
『ガッ……ピー……掃除は終わったか?……定期連絡を入れろ……』
俺たちは顔を見合わせた。
ウルスが通信機を取る。
「掃除は終わった。この後の行動を指示願う」
『……コードネームを名乗れ……通信の基本を忘れたのか?』
ウルスはおもむろに手元にあったカードを通信機にこすりつけた。
「あー、あー、聞こえるか? 通信状況が悪い」
『おい、雑音が酷いぞ、よく聞こえない』
「指示を頼む」
『っ、クリアに通信出来る場所に出ろ。場所を移動するんだ』
「わかった。待機する」
ウルスが何かを操作するとプツンと音が途切れた。
「おい、急いで列車に乗るぞ」
ウルスが真顔で言った。
まぁそうだよな。
相手も不審に思っただろうし、すぐに調べに戻って来るはずだ。
「予定の列車はいつ来るんだ?」
「渦潮行きは二時間に一本だ。前のが出てなかったら乗れるんだが、もう出てたら同じ方向に行く別の列車に乗って乗り継ごう」
男は休憩所に放置したまま俺たちは列車乗り場に向かった。
列車乗り場には行き先のプレートが出ていて、列車の向かう方向ごとに線路が変えてあるようだ。
今まで見て来た列車のレールは一組だけだったので、二組のレールが並行して並んでいるのを見ると、この国の発展具合がわかる気がする。
案の定渦潮行きの列車は既に出発していたが、同じ方向の常用線という列車があったのでそれに乗り込む。
「おい、乗車券は渦潮行きのしか持ってないぞ?」
「大丈夫だ。列車のなかに係員がいるから払い戻ししてもらって、この線の乗車券を買い直せばいい」
「なるほど」
さすが地元だけある。
俺は初めてウルスがいてくれて助かったと思うのだった。
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