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第五章 破滅を招くもの
390 金属の道
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川を遡って行くと崖が大きく崩れている場所があった。
爪痕などから考えてあのハグレが沢に下りた場所だろう。
「メルリル感じているか?」
「ええ。精霊の気配が濃厚すぎる。見て、ダスター、もう夏の盛りなのにこの日陰の一画には冬の花が咲いている。ほかにも秋に実るベリー類も花が咲いてる横で実が生っている。これは精霊の力が強い場所にときどき起こることなの」
魔力が不自然に渦巻いていた。
普通、迷宮化する魔力溜まりは地下に沈み込むように魔力が浸透するので大気にここまで魔力が放出されることはない。
そもそも放出される魔力は均等化されて同じ場所に留まることはないのだ。
「いったいこれは何が起こっているんだ?」
メルリルのおかげで草木を気にせずに動けるので楽に移動出来る。
だが、精霊の気配が濃いからか、おかしな現象も起こっていた。
メルリルが手を触れた場所の植物が急に伸びたり、いきなり花が咲いたりするのだ。
「ダスター、私ちょっと、怖い」
「そうだな。この辺りでは巫女の力は使わずにおいたほうがよさそうだ」
ただでさえコントロールが難しいという精霊がより強い存在になっているとしたら、メルリルの手に余る事態になりかねない。
俺はそう判断して植物に働きかけるのをやめるよう言った。
そうなると、異様に繁殖した植物をかき分けながら進むことになるので歩き辛いが、二人とも森歩きには慣れているのでそれほど問題はなかった。
足元の地面に触れると、硬い岩盤であることがわかる。
こういった地面ではやわらかい植物はあまり育たないのだが、地面の状態なぞ関係ないとでもいうようにあちらこちらから地面を割って植物が生えていた。
「いくらかは魔物化もしているようだ」
「注意しましょう」
やがて懸念した通り、よく知られた魔物の姿も見え始めた。
「スライムだ」
人間の大人の半分ぐらいのサイズのスライムが周囲のものを消化しながら移動している。
スライムは振動と魔力で獲物を探すので、気付かれないようにそっと後退すると大きく回り込んだ。
スライムは特に攻撃的な魔物ではないし、強い魔力を持つものを捕食しようとする性質があるので、魔力持ちがほとんどいない東部の人間の驚異とはならないだろう。
「おお、液化蛇だ。珍しいな」
スライムを大きく回り込んだ場所には岩場があり、その隙間を出入りする液化蛇という魔物を発見した。
「あれ、スライムの仲間じゃないの?」
「ああやって溶けているときはスライムっぽく見えるが、普段は透き通った体の蛇なんだ。全身に毒があるんだが、あの毒がいい薬の材料になるんで高く売れるんだよな。まぁ今は売る伝もないから手出しはしないが」
それにしても、スライムも液化蛇も基本的には迷宮に棲むような魔物だ。
しかし、異様な魔力に満ちているとはいえ、この場所は迷宮ではない。
不思議に思いながらも、より強い魔力のある場所を探しながら進む。
段々と気持ちが高揚して来て、好戦的な気分になって来る。
これもまた迷宮の特徴だ。
魔力持ちは迷宮のなかではやたら好戦的になるし、陽気になったりする。
冒険者の間では迷宮酔いと呼ばれている現象だ。
所詮人の魔力持ちも魔物だとする考えの根拠でもある。
そんな自分の意図しない気分を極力抑え込んで、俺たちは桁違いの魔力の気配のある場所にたどり着いた。
「あれは……」
メルリルが警戒の声を上げた。
そこには金属の道のようなものが一直線に続いていた。
自然に出来た迷宮や魔物によって作られた巣でもない。
ついでにその金属の道の上で、のんきに寝そべっている巨大な魔物がいた。
ゆっくりと風下に回り込む。
その魔物は、黒と白の美しい模様を描いている毛皮に包まれた体を持ち、時折隆起する筋肉のうねりがそこに秘められた力を想像させた。
頭部には角が二本あり、その角がほんのりと光を放っているようだ。
全体的なフォルムは雷獣に似ているが、雷獣と違ってたてがみがないし、体毛の色も違う。
「あれは、もしかすると雷牙かも?」
「雷牙?」
「ほら、背中に折りたたんでるけど羽根が見えるでしょ?」
「うおっ、本当だ。あの巨体で飛ぶのか?」
「戦うときに雷のように移動するから雷牙って名前がついたって聞いたことがある」
「今は昼寝している猫のようだな」
「ちょっと可愛いかも」
見る限り、あの雷牙という魔物はこの金属の道の周辺を縄張りにしているようだ。
というかあの巨体ではここぐらいの魔力がある場所じゃないと暮らせないだろう。
魔物は魔力を持つ獲物を好む。
体が大きければ当然たくさん食うので自然と魔物が引き寄せられるこの場所が狩りに都合がいいに違いない。
「あのハグレ、もしかするとこいつに追われて沢に落ちたのかもしれないな」
「そうね」
俺たちは風下をゆっくりと移動して、金属の道が続いている別の場所へと向かった。
「フォルテ、俺たちが見つからないようにあいつを監視しておいてくれ」
「ピュイ!」
魔力が多いせいか、フォルテは上機嫌だ。
心なしか青い輝きもいつもより強い気がする。
「ダスター、これ。蓋じゃないかな?」
金属の道を調べていたメルリルが端っこのほうに手を触れて言った。
そちらを見ると、確かに金属の道の端の部分は鋲のようなもので留められているようだ。
俺はさっき雷牙がしていたように金属の道に直接手を触れてみる。
「っ! ここから強い魔力が出てるぞ」
「本当だ。それに、これおかしい」
「おかしいというのは?」
「ダスターもわかるでしょ? 自然の魔力は放出した分は消えてしまうから段々薄くなるし、もっと風のようにゆらぎがあるもの。だけど、ここの魔力はずっと同じ量を同じように放出している」
「……確かに、おかしいな。……いや、まてよ。おかしな魔力の動きと言えば、覚えがあるぞ。ほら、あの研究所の近くにあった、空白地帯」
「あ、魔力のない空間を作っていた」
もしかして、あの仕掛けとこの金属の道の下にあるものは関連しているのだろうか?
「もしかしたら東の国は魔物を完全に隔離する方法を発見したのかもしれないな。迷宮化させずにこれほどの魔力を安定的に放出出来れば。魔物はその周辺に集中する。そして魔力の空白地帯に人が住むようにすれば魔物はそこには行かなくなるだろうし」
一見この考え方はあの大公国の研究者の人口迷宮に似ているが、この金属の道の魔力は放出されるだけで溜まることがない。
それは魔物に一定以上の影響を与えずに済むということだ。
「それは、危険よ」
俺の言葉にメルリルが警告した。
「魔力が常に濃いということは、その場所に精霊が集まってしまうということだもの。自然の営みが崩れてしまう」
「植物の成長に差が出るみたいなことか」
メルリルがうなずく。
短期的に問題が生じることはなくても、長期的に見ると農作物とかに影響が出るということだろう。
なるほどなかなか難しいものだな。
俺は緑濃い山のなかには似つかわしくない硬い金属の道を眺めながらそう思ったのだった。
爪痕などから考えてあのハグレが沢に下りた場所だろう。
「メルリル感じているか?」
「ええ。精霊の気配が濃厚すぎる。見て、ダスター、もう夏の盛りなのにこの日陰の一画には冬の花が咲いている。ほかにも秋に実るベリー類も花が咲いてる横で実が生っている。これは精霊の力が強い場所にときどき起こることなの」
魔力が不自然に渦巻いていた。
普通、迷宮化する魔力溜まりは地下に沈み込むように魔力が浸透するので大気にここまで魔力が放出されることはない。
そもそも放出される魔力は均等化されて同じ場所に留まることはないのだ。
「いったいこれは何が起こっているんだ?」
メルリルのおかげで草木を気にせずに動けるので楽に移動出来る。
だが、精霊の気配が濃いからか、おかしな現象も起こっていた。
メルリルが手を触れた場所の植物が急に伸びたり、いきなり花が咲いたりするのだ。
「ダスター、私ちょっと、怖い」
「そうだな。この辺りでは巫女の力は使わずにおいたほうがよさそうだ」
ただでさえコントロールが難しいという精霊がより強い存在になっているとしたら、メルリルの手に余る事態になりかねない。
俺はそう判断して植物に働きかけるのをやめるよう言った。
そうなると、異様に繁殖した植物をかき分けながら進むことになるので歩き辛いが、二人とも森歩きには慣れているのでそれほど問題はなかった。
足元の地面に触れると、硬い岩盤であることがわかる。
こういった地面ではやわらかい植物はあまり育たないのだが、地面の状態なぞ関係ないとでもいうようにあちらこちらから地面を割って植物が生えていた。
「いくらかは魔物化もしているようだ」
「注意しましょう」
やがて懸念した通り、よく知られた魔物の姿も見え始めた。
「スライムだ」
人間の大人の半分ぐらいのサイズのスライムが周囲のものを消化しながら移動している。
スライムは振動と魔力で獲物を探すので、気付かれないようにそっと後退すると大きく回り込んだ。
スライムは特に攻撃的な魔物ではないし、強い魔力を持つものを捕食しようとする性質があるので、魔力持ちがほとんどいない東部の人間の驚異とはならないだろう。
「おお、液化蛇だ。珍しいな」
スライムを大きく回り込んだ場所には岩場があり、その隙間を出入りする液化蛇という魔物を発見した。
「あれ、スライムの仲間じゃないの?」
「ああやって溶けているときはスライムっぽく見えるが、普段は透き通った体の蛇なんだ。全身に毒があるんだが、あの毒がいい薬の材料になるんで高く売れるんだよな。まぁ今は売る伝もないから手出しはしないが」
それにしても、スライムも液化蛇も基本的には迷宮に棲むような魔物だ。
しかし、異様な魔力に満ちているとはいえ、この場所は迷宮ではない。
不思議に思いながらも、より強い魔力のある場所を探しながら進む。
段々と気持ちが高揚して来て、好戦的な気分になって来る。
これもまた迷宮の特徴だ。
魔力持ちは迷宮のなかではやたら好戦的になるし、陽気になったりする。
冒険者の間では迷宮酔いと呼ばれている現象だ。
所詮人の魔力持ちも魔物だとする考えの根拠でもある。
そんな自分の意図しない気分を極力抑え込んで、俺たちは桁違いの魔力の気配のある場所にたどり着いた。
「あれは……」
メルリルが警戒の声を上げた。
そこには金属の道のようなものが一直線に続いていた。
自然に出来た迷宮や魔物によって作られた巣でもない。
ついでにその金属の道の上で、のんきに寝そべっている巨大な魔物がいた。
ゆっくりと風下に回り込む。
その魔物は、黒と白の美しい模様を描いている毛皮に包まれた体を持ち、時折隆起する筋肉のうねりがそこに秘められた力を想像させた。
頭部には角が二本あり、その角がほんのりと光を放っているようだ。
全体的なフォルムは雷獣に似ているが、雷獣と違ってたてがみがないし、体毛の色も違う。
「あれは、もしかすると雷牙かも?」
「雷牙?」
「ほら、背中に折りたたんでるけど羽根が見えるでしょ?」
「うおっ、本当だ。あの巨体で飛ぶのか?」
「戦うときに雷のように移動するから雷牙って名前がついたって聞いたことがある」
「今は昼寝している猫のようだな」
「ちょっと可愛いかも」
見る限り、あの雷牙という魔物はこの金属の道の周辺を縄張りにしているようだ。
というかあの巨体ではここぐらいの魔力がある場所じゃないと暮らせないだろう。
魔物は魔力を持つ獲物を好む。
体が大きければ当然たくさん食うので自然と魔物が引き寄せられるこの場所が狩りに都合がいいに違いない。
「あのハグレ、もしかするとこいつに追われて沢に落ちたのかもしれないな」
「そうね」
俺たちは風下をゆっくりと移動して、金属の道が続いている別の場所へと向かった。
「フォルテ、俺たちが見つからないようにあいつを監視しておいてくれ」
「ピュイ!」
魔力が多いせいか、フォルテは上機嫌だ。
心なしか青い輝きもいつもより強い気がする。
「ダスター、これ。蓋じゃないかな?」
金属の道を調べていたメルリルが端っこのほうに手を触れて言った。
そちらを見ると、確かに金属の道の端の部分は鋲のようなもので留められているようだ。
俺はさっき雷牙がしていたように金属の道に直接手を触れてみる。
「っ! ここから強い魔力が出てるぞ」
「本当だ。それに、これおかしい」
「おかしいというのは?」
「ダスターもわかるでしょ? 自然の魔力は放出した分は消えてしまうから段々薄くなるし、もっと風のようにゆらぎがあるもの。だけど、ここの魔力はずっと同じ量を同じように放出している」
「……確かに、おかしいな。……いや、まてよ。おかしな魔力の動きと言えば、覚えがあるぞ。ほら、あの研究所の近くにあった、空白地帯」
「あ、魔力のない空間を作っていた」
もしかして、あの仕掛けとこの金属の道の下にあるものは関連しているのだろうか?
「もしかしたら東の国は魔物を完全に隔離する方法を発見したのかもしれないな。迷宮化させずにこれほどの魔力を安定的に放出出来れば。魔物はその周辺に集中する。そして魔力の空白地帯に人が住むようにすれば魔物はそこには行かなくなるだろうし」
一見この考え方はあの大公国の研究者の人口迷宮に似ているが、この金属の道の魔力は放出されるだけで溜まることがない。
それは魔物に一定以上の影響を与えずに済むということだ。
「それは、危険よ」
俺の言葉にメルリルが警告した。
「魔力が常に濃いということは、その場所に精霊が集まってしまうということだもの。自然の営みが崩れてしまう」
「植物の成長に差が出るみたいなことか」
メルリルがうなずく。
短期的に問題が生じることはなくても、長期的に見ると農作物とかに影響が出るということだろう。
なるほどなかなか難しいものだな。
俺は緑濃い山のなかには似つかわしくない硬い金属の道を眺めながらそう思ったのだった。
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