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第五章 破滅を招くもの
367 魔力封じの壁
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東の平野人は、研究所とやらに帰る道すがらやたらと話しかけて来て自慢をしまくった。
「研究所内では私たち北冠の技術が抜きん出ていて、ほかの連中では頼りにならないからとこのような雑用まで任される始末だよ。まぁしかし、課題となっている研究で常に一歩先んじているのは私たちだからね。ほかの部門や他国の派閥連中はすぐに横道に逸れて金稼ぎに走る。貧乏人はこれだから好かんのだ」
どうやら俺たちに話しているというよりも、独り言のたぐいのようだ。
話はしているが俺たちのほうを見ることすらしないので、役に立つ情報を探りながら適度に聞き流す。
あの要塞のような研究所まではそれほど距離はなかった。
しかし崖の上にあるので、ここからさぞ長い階段を登る必要があるんだろうなと思っていた。
だが、研究員だという男は、崖を回り込む様子は見せず、崖下に作られていた倉庫のような扉を開き、そのなかへと入る。
その倉庫のような場所の壁の一箇所をなにやら操作すると、扉が勝手に上にスライドして、その先に小さな部屋が現れた。
これは魔術によるものだろうか?
空白地帯にあったような量の魔宝石があれば、いくらでも魔道具は使い放題だろうしな。
「こっちだ」
男は大地人の奴隷を連れて中へと進むが、そこは何もない部屋だった。
真四角てガランとしている。
とりあえず俺たちが彼らの後に続くと、プシューっと、魔物の息のような音がして、ガウンガウンという洞窟のなかで鐘を鳴らすような音が続いた。
そして変な感覚がある。
内臓を見えない手で掴み上げられているような。
「こ、これは」
「おい、何かの攻撃じゃないだろうな?」
俺の驚きを他所に、勇者が低い淡々とした声で研究員の男に聞いた。
研究員の男は、勇者の声に散りばめられているひやりとするような怒りに気づかなかったようで、ニヤニヤ笑いながら解説をし始めた。
「これは昇降機だよ。まさか昇降機を知らないとか言わないだろうね? いくら西が野蛮な国だからってこの程度の技術はあるだろう。まさか何十段もある階段とか登ってないよね?」
イライラする男だな。
これはあれだな、勇者の忍耐が試されているんだな。
勇者、落ち着けドウドウ。
ガウンガウンという鈍い金属の音が止み、再び扉が開く。
「おお……」
自慢するだけのことはあった。
歩いた覚えもないのにいつの間にか俺たちは崖の上にいた。
こりゃ便利だな。
見上げるぐらい高いお城の塔とかにも使うといいんじゃないか?
まぁ俺はせいぜい五階ぐらいの建物の階段を登ったことがあるぐらいだからどうでもいいが。
それに自分の力ではなく、機械任せにするのが嫌だ。
「こっちだ」
ちょっとしたことで大地人の奴隷の男への罵倒を口癖のように発しながら、研究員の男が案内した場所は、灰色の壁に遮られた場所だ。
全くどこにも隙間がないように見えるんだが、どういう造りなんだろうか?
そして研究員の男がまたしてもなにやら壁をいじると今度は目前の壁が普通の扉のように二つに分かれて両側に開いた。
研究員の後に続こうとして、俺と勇者の足が止まる。
それを訝しんだのか、研究員の男が声をかけて来た。
「どうした?」
「その扉をくぐったら魔力が使えなくなった」
「ほう?」
男は何やら粘ついた視線を俺と勇者に向ける。
「今も魔力を使っているのかね?」
「冒険者だからな」
詳しい話をする気はないので、簡潔に答えた。
「単なる魔物避けだ。この壁の素材には魔力を動かせなくなる作用があるのだよ」
思ったよりもあっさりと答えを寄越した。
なるほど、魔物避け、ね。
「ほう、素晴らしい仕組みだな」
俺の賛辞に男は鼻を鳴らした。
「はっ、単なる研究の副産物に過ぎん。それなのに南の連中は自分たちこそが世の中に貢献しているような顔をしおって」
どうやら彼の所属している場所が作ったものではないようだ。
しかし魔力を動かせなくなる作用がある物質があるとはな。
これはかなりまずいかもしれない。
ちらりと勇者に視線を向ける。
「俺は行くぞ」
俺の視線の意味を理解した勇者がそう言った。
魔力が多い人間を探しているというなら勇者こそが彼らの目的に適った者だろう。
それは勇者にとってこのなかは危険ということだ。
しかも魔力が使えないとなると、俗に言うところの、『捕らえに行った魔物に逆に食われる』ということわざのようなことになってしまう。
だが、勇者の決意は揺るがなさそうだった。
俺たちは無言でその扉をくぐる。
「マド、そいつらはなんだ? 部外者を入れるな!」
扉の管理をしているらしい男が俺たちを見て怒鳴った。
「こいつらはうちの研究室預かりだ」
マドと呼ばれた研究員がそう答えると、怒鳴った男は俺たちをジロジロと見て「ならいい」と顎をしゃくった。
「研究室預かりとは?」
「支払いはうちの研究室持ちということだ」
俺の質問にマドという男は淀み無く答えた。
焦った様子が全くない。
今の門番(?)の様子といい、こういうことはよくあることなのだろうか?
門を潜った場所はすでに建物のなかのようだった。
宿泊施設などによく見る造りでホールとその先に分岐した通路があるというものだ。
普通は門の先には前庭などがあり馬車や馬を預けてから建物に入るようになっているのだが、ここはあの昇降機とやらの段階で乗り物からは降りている前提なのだろう。
いくつかある通路の入り口には金属のプレートが貼り付けてあり、なにやら文字が書かれているのだが、見覚えのない文字なので何を意味しているのかわからなかった。
東の地域で使われている文字なのかもしれない。
「きさまは機材を所定の場所に片付けておけ!」
「わかりました」
マドと呼ばれていた男は、大地人の男にそう命令した。
大地人の男は重そうな機材を抱えて足を引きずりながら歩いて行く。
どうにかしてあの里へ逃してやることが出来ればな。
そういう思いで後ろ姿を見送った。
「何をしている。金が欲しいんだろう!」
「どこまで行くんだ?」
「黙ってついて来い」
勇者もう少しだから頑張れ!
今キレたら何のために我慢して来たのかわからないぞ。
しかしここは外に開いている場所がないな。
メルリルがやきもきしているだろが、風一つ行き来出来る気がしない。
通路に人通りがどんどん少なくなる。
それまでは通路の両側に扉の開いた部屋もあったのだが、男が奥へ進むほどに周囲は壁ばかりになって来た。
「こっちだ」
通路の突き当りの小部屋に入る。
ここの雰囲気はあの昇降機と似ているなと思っていたら、沈み込むような感覚と共に動きだした。
「昇降機か?」
「ほうよくわかったな」
バカにしているな。
しかしこれは脱出が厳しそうな場所に入り込んだぞ。
そして到着した場所は、あの入り口にあった壁と同じ、魔力を動かせなくなる物質で出来た通路だった。
「……あんたもしかして命の恩人を嵌めた?」
一応念の為尋ねてみる。
「ふん、やっと気づいたか。おっと、暴れても無駄だぞ。魔力を使えない魔人など我が機械人形の前にはひとたまりもないからな」
マドという研究員は俺たちをバカにしたような顔で笑いながらそう言ったのだった。
「研究所内では私たち北冠の技術が抜きん出ていて、ほかの連中では頼りにならないからとこのような雑用まで任される始末だよ。まぁしかし、課題となっている研究で常に一歩先んじているのは私たちだからね。ほかの部門や他国の派閥連中はすぐに横道に逸れて金稼ぎに走る。貧乏人はこれだから好かんのだ」
どうやら俺たちに話しているというよりも、独り言のたぐいのようだ。
話はしているが俺たちのほうを見ることすらしないので、役に立つ情報を探りながら適度に聞き流す。
あの要塞のような研究所まではそれほど距離はなかった。
しかし崖の上にあるので、ここからさぞ長い階段を登る必要があるんだろうなと思っていた。
だが、研究員だという男は、崖を回り込む様子は見せず、崖下に作られていた倉庫のような扉を開き、そのなかへと入る。
その倉庫のような場所の壁の一箇所をなにやら操作すると、扉が勝手に上にスライドして、その先に小さな部屋が現れた。
これは魔術によるものだろうか?
空白地帯にあったような量の魔宝石があれば、いくらでも魔道具は使い放題だろうしな。
「こっちだ」
男は大地人の奴隷を連れて中へと進むが、そこは何もない部屋だった。
真四角てガランとしている。
とりあえず俺たちが彼らの後に続くと、プシューっと、魔物の息のような音がして、ガウンガウンという洞窟のなかで鐘を鳴らすような音が続いた。
そして変な感覚がある。
内臓を見えない手で掴み上げられているような。
「こ、これは」
「おい、何かの攻撃じゃないだろうな?」
俺の驚きを他所に、勇者が低い淡々とした声で研究員の男に聞いた。
研究員の男は、勇者の声に散りばめられているひやりとするような怒りに気づかなかったようで、ニヤニヤ笑いながら解説をし始めた。
「これは昇降機だよ。まさか昇降機を知らないとか言わないだろうね? いくら西が野蛮な国だからってこの程度の技術はあるだろう。まさか何十段もある階段とか登ってないよね?」
イライラする男だな。
これはあれだな、勇者の忍耐が試されているんだな。
勇者、落ち着けドウドウ。
ガウンガウンという鈍い金属の音が止み、再び扉が開く。
「おお……」
自慢するだけのことはあった。
歩いた覚えもないのにいつの間にか俺たちは崖の上にいた。
こりゃ便利だな。
見上げるぐらい高いお城の塔とかにも使うといいんじゃないか?
まぁ俺はせいぜい五階ぐらいの建物の階段を登ったことがあるぐらいだからどうでもいいが。
それに自分の力ではなく、機械任せにするのが嫌だ。
「こっちだ」
ちょっとしたことで大地人の奴隷の男への罵倒を口癖のように発しながら、研究員の男が案内した場所は、灰色の壁に遮られた場所だ。
全くどこにも隙間がないように見えるんだが、どういう造りなんだろうか?
そして研究員の男がまたしてもなにやら壁をいじると今度は目前の壁が普通の扉のように二つに分かれて両側に開いた。
研究員の後に続こうとして、俺と勇者の足が止まる。
それを訝しんだのか、研究員の男が声をかけて来た。
「どうした?」
「その扉をくぐったら魔力が使えなくなった」
「ほう?」
男は何やら粘ついた視線を俺と勇者に向ける。
「今も魔力を使っているのかね?」
「冒険者だからな」
詳しい話をする気はないので、簡潔に答えた。
「単なる魔物避けだ。この壁の素材には魔力を動かせなくなる作用があるのだよ」
思ったよりもあっさりと答えを寄越した。
なるほど、魔物避け、ね。
「ほう、素晴らしい仕組みだな」
俺の賛辞に男は鼻を鳴らした。
「はっ、単なる研究の副産物に過ぎん。それなのに南の連中は自分たちこそが世の中に貢献しているような顔をしおって」
どうやら彼の所属している場所が作ったものではないようだ。
しかし魔力を動かせなくなる作用がある物質があるとはな。
これはかなりまずいかもしれない。
ちらりと勇者に視線を向ける。
「俺は行くぞ」
俺の視線の意味を理解した勇者がそう言った。
魔力が多い人間を探しているというなら勇者こそが彼らの目的に適った者だろう。
それは勇者にとってこのなかは危険ということだ。
しかも魔力が使えないとなると、俗に言うところの、『捕らえに行った魔物に逆に食われる』ということわざのようなことになってしまう。
だが、勇者の決意は揺るがなさそうだった。
俺たちは無言でその扉をくぐる。
「マド、そいつらはなんだ? 部外者を入れるな!」
扉の管理をしているらしい男が俺たちを見て怒鳴った。
「こいつらはうちの研究室預かりだ」
マドと呼ばれた研究員がそう答えると、怒鳴った男は俺たちをジロジロと見て「ならいい」と顎をしゃくった。
「研究室預かりとは?」
「支払いはうちの研究室持ちということだ」
俺の質問にマドという男は淀み無く答えた。
焦った様子が全くない。
今の門番(?)の様子といい、こういうことはよくあることなのだろうか?
門を潜った場所はすでに建物のなかのようだった。
宿泊施設などによく見る造りでホールとその先に分岐した通路があるというものだ。
普通は門の先には前庭などがあり馬車や馬を預けてから建物に入るようになっているのだが、ここはあの昇降機とやらの段階で乗り物からは降りている前提なのだろう。
いくつかある通路の入り口には金属のプレートが貼り付けてあり、なにやら文字が書かれているのだが、見覚えのない文字なので何を意味しているのかわからなかった。
東の地域で使われている文字なのかもしれない。
「きさまは機材を所定の場所に片付けておけ!」
「わかりました」
マドと呼ばれていた男は、大地人の男にそう命令した。
大地人の男は重そうな機材を抱えて足を引きずりながら歩いて行く。
どうにかしてあの里へ逃してやることが出来ればな。
そういう思いで後ろ姿を見送った。
「何をしている。金が欲しいんだろう!」
「どこまで行くんだ?」
「黙ってついて来い」
勇者もう少しだから頑張れ!
今キレたら何のために我慢して来たのかわからないぞ。
しかしここは外に開いている場所がないな。
メルリルがやきもきしているだろが、風一つ行き来出来る気がしない。
通路に人通りがどんどん少なくなる。
それまでは通路の両側に扉の開いた部屋もあったのだが、男が奥へ進むほどに周囲は壁ばかりになって来た。
「こっちだ」
通路の突き当りの小部屋に入る。
ここの雰囲気はあの昇降機と似ているなと思っていたら、沈み込むような感覚と共に動きだした。
「昇降機か?」
「ほうよくわかったな」
バカにしているな。
しかしこれは脱出が厳しそうな場所に入り込んだぞ。
そして到着した場所は、あの入り口にあった壁と同じ、魔力を動かせなくなる物質で出来た通路だった。
「……あんたもしかして命の恩人を嵌めた?」
一応念の為尋ねてみる。
「ふん、やっと気づいたか。おっと、暴れても無駄だぞ。魔力を使えない魔人など我が機械人形の前にはひとたまりもないからな」
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