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第五章 破滅を招くもの
359 反省会
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気を失っている仲間たちのうち、勇者が最初に目覚めた。
目覚めた瞬間に視線を巡らせ、若葉の姿を見つけると、素早く剣を掴む。
「待て! 誤解だ!」
俺の言葉にハッとしたように顔を上げ、勇者は若葉と俺の顔を見比べるように視線を動かした。
「グルゥ……」
若葉は尻尾をパタパタさせて嬉しそうだ。
どうもこいつ、勇者に斬りかかられたのを遊んでもらったか何かだと思っていそうなんだよな。
ずっと楽しげに勇者を起こそうとしていたし。
「大丈夫か? 手足に不具合は?」
「いや、特に」
俺の問いに、言葉少なに答える勇者。
まだ何か納得いってない感じだ。
じゃれついて来る若葉を邪険に押しのけて立ち上がった。
同時に体にかろうじて引っかかっていた装備がボロボロと落ちる。
残ったのはドラゴンの篭手と内着だけ。
剣帯も切れてしまったので剣とナイフが音を立てて地面に落ちた。
「あ……」
「とりあえず何か着たほうがいいだろう。今のところ周辺に危険はない」
「わかった」
勇者は素直に荷物から着替えを出して着る。
それにしても防具が台無しだな。
確か勇者の装備は国宝だとか言ってなかったか?
「う……」
「むぅ」
モンクと聖騎士がほぼ同時に気づいた。
メルリルもぼーっと目を開けてどことも知れぬ場所を眺めている風だったが、しばらくしてぱっと飛び起きた。
「あっ! 精霊の悲鳴がっ……っ、あ、いえ、大丈夫、今は誰もいないみたい」
「そうか、精霊はともかくとしてメルリルは大丈夫か?」
「ええ。ありがとう」
全員が半ば呆然としている。
ふむ、一度気持ちを落ち着かせておいたほうがいいだろう。
「茶を淹れる。飲むだろ?」
皆キョトンとした顔をしていたがうなずいた。
よしよし、俺は荷物からストーブと鍋などがセットになったものを取り出して茶を淹れた。
少し手間が必要だが、黒茶を淹れるか。
乳の代わりになるものがないが、苦いぐらいがちょうどいい。
茶の準備をしていると、全員が精神の立て直しを完了したようだった。
さすがに勇者パーティだ。立ち直りが早い。
全員に黒茶と干しナツメを配る。
「干しナツメはこれで最後だ。よく味わって食えよ」
「あ、うん」
勇者がかなり元気がないな。
もしかして四肢が千切れたことが今になって恐ろしくなったか?
大けがをしたときはその瞬間よりも後からのほうが怖さが勝るからな。
「とりあえず何が起きたかわかってない者もいると思うんで、流れを説明する。付け加えたり、訂正したりしたいときは、どんどん言うように」
こくりとうなずきが全員から返る。
うなずいたことで気持ちが落ち着いたのか、勇者はようやく手にしたカップの中身を口にして「にがっ!」と、渋い顔を見せた。
モンクと聖騎士がその様子に笑みを浮かべている。
聖女はまだ表情が硬いな。
「どうも最近、俺は冒険者としての用心深さを失っていたようだ。今回はそれが顕著に出た。すまなかった」
「いえ、今回は誰にもどうにも出来なかったことではありませんか? まさか営巣地でもないのにあれほどドラゴンに接近されるなど、想定出来るはずもありません」
俺の言葉に聖騎士が異論を唱える。
「ドラゴンの接近に気づかなかったのは若葉がいたせいだな。気配が被っているからな、気配の変化に気づけなかった。だが、それは仕方なかったとは言え、その後の対処が愚かだった。今まさに命がおびやかされている最中にあやふやな情報を元に動いた。同じドラゴンだからと若葉に頼るとは愚かの極みだった」
「グルゥ?」
若葉が話の内容が理解出来ないような顔で首をかしげる。
「そのせいで自分が行動不能になってしまった。俺はあのとき若葉に黒のドラゴンをどうにかしてくれと頼んだ。そして若葉はそれは無理だと答えた。その答えた声によって俺は倒れたんだ。若葉は、接近していた黒のドラゴンのせいで自分の声が届かないかもしれないと思って出力を上げたんじゃないか?」
『……そう』
若葉はかなり小さな声で返事を寄越した。
「しかも指向性を高めるために俺だけに声を届けたんだろう? その後のアルフとのいざこざを聞く限りでは」
『うん』
俺はため息を吐いた。
ドラゴンとの会話に慣れていないせいでポカをやったのだ。
いや、慣れたくはないが。
若葉が不思議そうに反対側に首をかしげた。
声が大きすぎたとは思っているみたいだが、それ以外特に問題があったとは思ってなさそうである。
「若葉の遠慮のないドラゴンとしての声を叩き込まれた俺は、その衝撃で血管が破裂したような状況になったんだろうな。魔力の流れと血流は重なっていると言うし」
聖女を見て確認すると、うなずきが返される。
想像するとぞっとするな。
あ、メルリルが顔を青くしている。
早めに気絶してくれていてよかったのかもしれない。
「それを見たアルフは俺が若葉から攻撃されたと思った」
勇者がうなずく。
「で、考えなしに若葉に斬りつけた訳だ。……若葉はアルフが剣で襲って来たときどう思ったんだ?」
『? ……楽しかった。魔力がグワーって来て、それを投げ返したの』
「うぐっ」
今は若葉は全員に聞こえるように声を出しているので、全員がその言葉を聞ける。
だからそのあまりな内容に、勇者は黒茶を知らずに飲んだときよりも苦い顔をした。
『家にいたときみたいで楽しかった。黒呪の瘴気が強まっていたからつられて気分が高まっていたの。あのね、アルフの魔力、僕、好き! だから僕もぶつけてあげたの。でも、外側が千切れちゃってびっくりした。ニンゲンって、外側が壊れたら消えちゃうんでしょ? でも僕、治すの得意だから、すぐ治したよ!』
これは予想以上に相互理解に苦労しそうだ。
これを機に家に帰ってくれないかな。
てか、ドラゴンって魔力をぶつけ合って遊ぶのか。
遊んでいるドラゴン連中のそばに行きたくないぞ。
若葉もかなり話せるようになって来たな。
人間に対する理解はいまいちだが。
「わかっただろ。若葉を人間と同じように考えて対処するな。感覚が違い過ぎる」
「だけど、こいつのせいで誰かが傷つくようなら俺は何度でも剣を向けるぞ。敵わなくてもかまわない。許せないものは許せない」
「気持ちは嬉しかった。ありがとうアルフ」
「お、おう」
褒めると照れるんだよな。
褒められ慣れてないんだろうな。
「で、大事なのはこっからだ。今回一番の失敗は初動だ。ドラゴンの接近に気づかなかったのは今後はなんとかするとして、今回は仕方なかった。だからこそ、俺はすぐにミュリアに結界を頼むべきだった」
「あ……」
ミュリアが小さく声を上げる。
「わたくし、気づかなくって」
「いや、普通人は急に日常から戦いに意識を切り替えることは出来ない。そういうのは長年冒険者を続けて来た俺の役割だ。そのために俺がいると言ってもいいだろう。ミュリアに結界を張ってもらってから若葉に対処方法があるかを尋ねる。この順番だ」
「でも……」
お、メルリルが抗議の声を上げた。珍しいな。
「あのドラゴンの振り撒いていた魔力は暴力的だった。特に生物にとっては耐え難いもの。あれは死と汚濁の気配。正気で行動するほうが難しい相手。ダスターが上手く対処出来なかったとしたらそのせいじゃないかな?」
あの体の奥をかきむしりたくなるような気分の元はそれか。
そうか、そのせいで思わず若葉を、強者を頼ってしまったのかもしれない。
全く、師匠の言うように、俺もまだまだクソガキなのかもしれないな。
「わたくし……」
聖女が何かを決意したように顔を上げた。
「わたくし、これまで誰かに望まれることを望まれる通りにしかして来ませんでした。自分で判断するのが怖かったのです。でも、わたくしは勇者さまのパーティの一員です。人を救うために戦う役割を負っているのです。わたくしは誰かに言われて動くのではなく、わたくし自身が考えて行動するべきでした。お師匠さまはそれをおっしゃりたかったのでしょう?」
違うと否定するのは簡単だった。
正直、経験の足りない聖女が自分の考えで動くほうが危険だ。
だけど、俺はその気持を大事にしたいと思った。
「そうしてくれると俺の負担が減ってありがたいな」
少し悪ぶって言ってみる。
師匠に毒されたのかもしれない。
「お任せくださいとは、まだ言える自信がありませんけれど、わたくしも、みなさんをお守りします。本来はそれこそが盟約の使徒の役割なのですから」
聖女さまは気負っているが、うまいこと肩の力を抜くことを覚えてからに期待だな。
だが、誰だって最初はあんなもんだ。
疑問を持って、迷って、失敗して、それが悔しくて歯を食いしばって先に進む。
このパーティに俺が必要なくなるのもそう遠い話ではないのかもしれないな。
目覚めた瞬間に視線を巡らせ、若葉の姿を見つけると、素早く剣を掴む。
「待て! 誤解だ!」
俺の言葉にハッとしたように顔を上げ、勇者は若葉と俺の顔を見比べるように視線を動かした。
「グルゥ……」
若葉は尻尾をパタパタさせて嬉しそうだ。
どうもこいつ、勇者に斬りかかられたのを遊んでもらったか何かだと思っていそうなんだよな。
ずっと楽しげに勇者を起こそうとしていたし。
「大丈夫か? 手足に不具合は?」
「いや、特に」
俺の問いに、言葉少なに答える勇者。
まだ何か納得いってない感じだ。
じゃれついて来る若葉を邪険に押しのけて立ち上がった。
同時に体にかろうじて引っかかっていた装備がボロボロと落ちる。
残ったのはドラゴンの篭手と内着だけ。
剣帯も切れてしまったので剣とナイフが音を立てて地面に落ちた。
「あ……」
「とりあえず何か着たほうがいいだろう。今のところ周辺に危険はない」
「わかった」
勇者は素直に荷物から着替えを出して着る。
それにしても防具が台無しだな。
確か勇者の装備は国宝だとか言ってなかったか?
「う……」
「むぅ」
モンクと聖騎士がほぼ同時に気づいた。
メルリルもぼーっと目を開けてどことも知れぬ場所を眺めている風だったが、しばらくしてぱっと飛び起きた。
「あっ! 精霊の悲鳴がっ……っ、あ、いえ、大丈夫、今は誰もいないみたい」
「そうか、精霊はともかくとしてメルリルは大丈夫か?」
「ええ。ありがとう」
全員が半ば呆然としている。
ふむ、一度気持ちを落ち着かせておいたほうがいいだろう。
「茶を淹れる。飲むだろ?」
皆キョトンとした顔をしていたがうなずいた。
よしよし、俺は荷物からストーブと鍋などがセットになったものを取り出して茶を淹れた。
少し手間が必要だが、黒茶を淹れるか。
乳の代わりになるものがないが、苦いぐらいがちょうどいい。
茶の準備をしていると、全員が精神の立て直しを完了したようだった。
さすがに勇者パーティだ。立ち直りが早い。
全員に黒茶と干しナツメを配る。
「干しナツメはこれで最後だ。よく味わって食えよ」
「あ、うん」
勇者がかなり元気がないな。
もしかして四肢が千切れたことが今になって恐ろしくなったか?
大けがをしたときはその瞬間よりも後からのほうが怖さが勝るからな。
「とりあえず何が起きたかわかってない者もいると思うんで、流れを説明する。付け加えたり、訂正したりしたいときは、どんどん言うように」
こくりとうなずきが全員から返る。
うなずいたことで気持ちが落ち着いたのか、勇者はようやく手にしたカップの中身を口にして「にがっ!」と、渋い顔を見せた。
モンクと聖騎士がその様子に笑みを浮かべている。
聖女はまだ表情が硬いな。
「どうも最近、俺は冒険者としての用心深さを失っていたようだ。今回はそれが顕著に出た。すまなかった」
「いえ、今回は誰にもどうにも出来なかったことではありませんか? まさか営巣地でもないのにあれほどドラゴンに接近されるなど、想定出来るはずもありません」
俺の言葉に聖騎士が異論を唱える。
「ドラゴンの接近に気づかなかったのは若葉がいたせいだな。気配が被っているからな、気配の変化に気づけなかった。だが、それは仕方なかったとは言え、その後の対処が愚かだった。今まさに命がおびやかされている最中にあやふやな情報を元に動いた。同じドラゴンだからと若葉に頼るとは愚かの極みだった」
「グルゥ?」
若葉が話の内容が理解出来ないような顔で首をかしげる。
「そのせいで自分が行動不能になってしまった。俺はあのとき若葉に黒のドラゴンをどうにかしてくれと頼んだ。そして若葉はそれは無理だと答えた。その答えた声によって俺は倒れたんだ。若葉は、接近していた黒のドラゴンのせいで自分の声が届かないかもしれないと思って出力を上げたんじゃないか?」
『……そう』
若葉はかなり小さな声で返事を寄越した。
「しかも指向性を高めるために俺だけに声を届けたんだろう? その後のアルフとのいざこざを聞く限りでは」
『うん』
俺はため息を吐いた。
ドラゴンとの会話に慣れていないせいでポカをやったのだ。
いや、慣れたくはないが。
若葉が不思議そうに反対側に首をかしげた。
声が大きすぎたとは思っているみたいだが、それ以外特に問題があったとは思ってなさそうである。
「若葉の遠慮のないドラゴンとしての声を叩き込まれた俺は、その衝撃で血管が破裂したような状況になったんだろうな。魔力の流れと血流は重なっていると言うし」
聖女を見て確認すると、うなずきが返される。
想像するとぞっとするな。
あ、メルリルが顔を青くしている。
早めに気絶してくれていてよかったのかもしれない。
「それを見たアルフは俺が若葉から攻撃されたと思った」
勇者がうなずく。
「で、考えなしに若葉に斬りつけた訳だ。……若葉はアルフが剣で襲って来たときどう思ったんだ?」
『? ……楽しかった。魔力がグワーって来て、それを投げ返したの』
「うぐっ」
今は若葉は全員に聞こえるように声を出しているので、全員がその言葉を聞ける。
だからそのあまりな内容に、勇者は黒茶を知らずに飲んだときよりも苦い顔をした。
『家にいたときみたいで楽しかった。黒呪の瘴気が強まっていたからつられて気分が高まっていたの。あのね、アルフの魔力、僕、好き! だから僕もぶつけてあげたの。でも、外側が千切れちゃってびっくりした。ニンゲンって、外側が壊れたら消えちゃうんでしょ? でも僕、治すの得意だから、すぐ治したよ!』
これは予想以上に相互理解に苦労しそうだ。
これを機に家に帰ってくれないかな。
てか、ドラゴンって魔力をぶつけ合って遊ぶのか。
遊んでいるドラゴン連中のそばに行きたくないぞ。
若葉もかなり話せるようになって来たな。
人間に対する理解はいまいちだが。
「わかっただろ。若葉を人間と同じように考えて対処するな。感覚が違い過ぎる」
「だけど、こいつのせいで誰かが傷つくようなら俺は何度でも剣を向けるぞ。敵わなくてもかまわない。許せないものは許せない」
「気持ちは嬉しかった。ありがとうアルフ」
「お、おう」
褒めると照れるんだよな。
褒められ慣れてないんだろうな。
「で、大事なのはこっからだ。今回一番の失敗は初動だ。ドラゴンの接近に気づかなかったのは今後はなんとかするとして、今回は仕方なかった。だからこそ、俺はすぐにミュリアに結界を頼むべきだった」
「あ……」
ミュリアが小さく声を上げる。
「わたくし、気づかなくって」
「いや、普通人は急に日常から戦いに意識を切り替えることは出来ない。そういうのは長年冒険者を続けて来た俺の役割だ。そのために俺がいると言ってもいいだろう。ミュリアに結界を張ってもらってから若葉に対処方法があるかを尋ねる。この順番だ」
「でも……」
お、メルリルが抗議の声を上げた。珍しいな。
「あのドラゴンの振り撒いていた魔力は暴力的だった。特に生物にとっては耐え難いもの。あれは死と汚濁の気配。正気で行動するほうが難しい相手。ダスターが上手く対処出来なかったとしたらそのせいじゃないかな?」
あの体の奥をかきむしりたくなるような気分の元はそれか。
そうか、そのせいで思わず若葉を、強者を頼ってしまったのかもしれない。
全く、師匠の言うように、俺もまだまだクソガキなのかもしれないな。
「わたくし……」
聖女が何かを決意したように顔を上げた。
「わたくし、これまで誰かに望まれることを望まれる通りにしかして来ませんでした。自分で判断するのが怖かったのです。でも、わたくしは勇者さまのパーティの一員です。人を救うために戦う役割を負っているのです。わたくしは誰かに言われて動くのではなく、わたくし自身が考えて行動するべきでした。お師匠さまはそれをおっしゃりたかったのでしょう?」
違うと否定するのは簡単だった。
正直、経験の足りない聖女が自分の考えで動くほうが危険だ。
だけど、俺はその気持を大事にしたいと思った。
「そうしてくれると俺の負担が減ってありがたいな」
少し悪ぶって言ってみる。
師匠に毒されたのかもしれない。
「お任せくださいとは、まだ言える自信がありませんけれど、わたくしも、みなさんをお守りします。本来はそれこそが盟約の使徒の役割なのですから」
聖女さまは気負っているが、うまいこと肩の力を抜くことを覚えてからに期待だな。
だが、誰だって最初はあんなもんだ。
疑問を持って、迷って、失敗して、それが悔しくて歯を食いしばって先に進む。
このパーティに俺が必要なくなるのもそう遠い話ではないのかもしれないな。
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