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第五章 破滅を招くもの
339 迷宮跡~若葉~
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メルリルを担いで急いで移動する。
ついて来る緑の仔ドラゴンは無視するしかない。
しかし、このドラゴンの牧場はやたら広いな。
迷宮の半分ぐらいを無理やり繋げて作っているんじゃないか?
「ギャウ! ギャウ!」
「ピャ、クルルル」
またあいつらなんか話しているぞ。
無視だ、無視。
「ミュリアどうだ?」
尋ねると聖女は首を横に振った。
「ダメです。魔法が発動しません」
そう言って、ちらりと仔ドラゴンを見る。
やっぱそいつのせいか。
困ったことになったな。
俺たちは切れた気配消しの魔法をかけなおそうとしたんだが、聖女の魔法が発動しなかったのだ。
聖女にも理由ははっきりわからなかったのだが、おそらくは波動の異なる強い魔力のせいで阻害されているのではないかということだった。
近くに生きたドラゴンがいるもんな。
幸いにもというか、怪我の功名というか、仔ドラゴンを見るとたいがいの魔物は逃げて行くので、今の所危険とは遭遇していない。
問題だった勇者と聖女の持つドラゴンの魔力だが、今は身体が熱い感じがするが、他所に引っ張られる感じはしないとのことである。
俺も魔力を見てみたが、いつもより激しく放射されているような気がするだけでよくわからない。
場所が場所なので、周囲の魔力と混ざって眩しくて訳がわからない状態なのだ。見ていると頭が痛くなって来たので考えるのを諦めた。
やっぱりこの仔ドラゴンのせいだろうか?
いっそ戻ってドラゴン研究者の二人に尋ねたいところだ。
「はっ!」
お、メルリルが気づいた。
「大丈夫か?」
「はわっ、ごめんなさい。迷惑かけてしまって」
「いや、仲間同士で迷惑とかないから気にするな。それよりももう大丈夫なのか? 無理はするなよ?」
「大丈夫です。あ……」
メルリルは仔ドラゴンを見るとしばし固まったが、深く息を吸い込むと、ゆっくりと吐き出し、気持ちを落ち着かせたようだ。
「まだいるんですね。ドラゴンの発する気配が強すぎて精霊がパニックになるので、制御出来なくなってしまって」
「ああ、なるほど」
メルリルは普段から異なる二つの世界を同時に覗いているようなものなのだろう。
ドラゴンの存在はその両方の世界に大きな影響を与えすぎるのだ。
俺は今後のことも考えて、仔ドラゴンと話をつけることにした。
「あー、その、緑のドラゴンくん」
『ん? 僕のこと?』
うおっ、油断した。
と言うか、こいつ制御が下手だな。
いちいち頭痛を我慢して会話しなきゃならんのか。
「大変申し訳ないんだが、君がいると俺たちがまともに行動出来なくなるんだ。頼むから離れてくれないかな?」
『え? 嫌だよ』
いや、うん、最初から交渉がうまくいくとは思ってなかったさ。
「邪魔だから帰れ」
『えー、気にしなければいいだろ』
ふむ、こっちの事情を説明するよりも気持ちをストレートに伝えたほうが反応がいいな。
「気にしないのは無理だ。君は気配が強すぎる。迷惑だ」
『いじわるだ。なんでいじわるを言うの?』
うおっ、痛え! 頭のなかがかき回されるようだ。
こら、フォルテ、お前も説得しろ!
「ピュイ、ピキュ、ギャッギャ」
「ガルル、グルゥ」
仔ドラゴンの尻尾が地面を叩く。
ずうんと地面が揺れて、俺たちは思わず這いつくばった。
どうやら話し合いは難航しているようだ。
と、フォルテはバサバサと羽ばたいて俺の頭に乗った。
なんだ?
「ピャッ、ピィピィ、クルル」
フォルテは青い透き通る羽を大きく広げて自らを見せびらかすように胸を張る。
今のはちょっとわかったぞ。
何かを自慢しているようだ。
仔ドラゴンの尻尾の動きが早くなる。
ダンダンダン! と地面を叩くので、俺たちはなかなか立ち上がれないでいた。
「ガウッ! シャー、ガフン」
と、次の瞬間、仔ドラゴンの身体から緑色の光が放たれ、キイイイイイインと耳鳴りのような音が響く。
頭だけじゃなくて耳まで痛いぞ!
「ぐっ、こうなったら殺るしか……」
勇者が剣に手をかけている。
「やめろ、バカ……死ぬぞ」
この状態で勝てるはずがない。
とにかく必死に勇者を止めた。
と、ふいに光と音の奔流が止んだ。
光の影響か、目の前が白くかすみがかって見えるし、静寂が耳に痛い。
「何が起こったんだ?」
思わず見回すと、何も変わったことはないようだった。
あ、いや、仔ドラゴンがいない。
おお、戻ったのか。
そう思って安心したのだが、目前に、小さな羽の生えたトカゲが飛び上がってぎょっとすることになった。
「なんだ?」
『存在の大半を封印した。デカイとか雑とか言わせない』
「やれば出来るじゃないか」
どうやらこの羽トカゲが仔ドラゴンの変身した姿らしい。
フォルテが人語でそのドラゴントカゲを褒めている。
経緯がよくわからんな。
「なにがどうなったんだ?」
「そいつに言ってやった。デカイだけで美しくもなければ繊細さもない。そんな醜い姿で同行するとか恥ずかしくないのかってな」
「フォルテ、お前人間の言葉になると毒舌だよな」
ドラゴンの姿は別に醜くないぞ。むしろ美しいと思う。
力が姿に現れている感じだな。
だが、フォルテの挑発で小さな羽トカゲになった姿は、まるで宝石で作られた飾りのように美しかった。
確かにこれと元の姿を比べたらこっちのほうが美しいだろう。
んん? これって、本格的について来るってことじゃないか? フォルテの説得の方向性は間違っているぞ。
「まさかと思うが、巣から離れて俺たちについて来る気か?」
『その件についてはすでに納得済みのはずだ』
「納得はしてないぞ」
『僕は納得している』
おおう。だめだ、こいつ説得無理だ。
「ええっと、君の親が心配するんじゃないかな?」
『心配? どうして?』
「どうしてと言われたら困るが……」
うーん、ドラゴンは子どもを心配したりしないのか?
人間の常識で考えたらダメなんだろうな。
そう言えば何か気になる言い方をしていたよな。入れ替わりとかなんとか。
「ちょっと聞きたいんだが、入れ替わり個体というのはどういうことだ?」
『どうもこうもないぞ。入れ替わりの個体だ』
「……何と入れ替わるんだ?」
『緑樹とだが?』
「つまり、君は今は緑樹じゃないと?」
『そうだ。今の僕は……ええっと、若葉と呼ぶべき存在だな』
「なるほど若葉、ね」
緑樹、聞いたことがあるぞ。
確か以前白いドラゴンと話したときだ。
ドラゴンの役割の話だったな。
緑のドラゴンが緑樹と呼ばれていて、癒やしを司るとか。
つまりその役割を引き継ぐ存在という意味か。
ドラゴンの生態はわからないことだらけだな。
あのテンションのおかしい森人の研究者に今こそ心から会いたいぞ。
「師匠……」
勇者が俺に視線を向けて来て、どうするかと目で尋ねている。
こいつのどうするかは、このドラゴンを斬るのかってことだ。
「ちょっと待て。……ミュリア、例の魔法、もう一回試してくれないか?」
「あ、はい」
ハラハラと見守っていた聖女は、俺の言葉に再び「隠れ鬼」の魔法を使う。
その胸元の神璽が光を発した。
「成功しました」
「おお」
どうやら仔ドラゴンが存在を抑えたおかげで魔法が使えるようになったらしい。
今はとりあえずこれで満足するか。
あまり欲張るとろくなことはないからな。
「アルフ、今はこのドラゴンの牧場を抜けることに集中しよう。こいつのことはその後だ」
「わかった」
不承不承という感じで剣にかけた手を離した勇者は、今は俺の肩に乗っている仔ドラゴン、そうだな、とりあえず若葉と呼ぶか。若葉を睨んだだけで引き下がった。
その様子に何を感じたのか、若葉はバサッと羽音を立てて俺の肩から飛び上がると、今度は勇者の肩に下りる。
「こいつ!」
勇者は若葉を捕まえようとするが、するりと背中に回り込まれて捕まえることが出来ない。
「くそっ! どこだ?」
そしていつの間にか勇者の頭の上に陣取った若葉は大きく口を開けてあくびらしきものをしてみせたのだった。
……勇者よ、お前、遊ばれているぞ?
ついて来る緑の仔ドラゴンは無視するしかない。
しかし、このドラゴンの牧場はやたら広いな。
迷宮の半分ぐらいを無理やり繋げて作っているんじゃないか?
「ギャウ! ギャウ!」
「ピャ、クルルル」
またあいつらなんか話しているぞ。
無視だ、無視。
「ミュリアどうだ?」
尋ねると聖女は首を横に振った。
「ダメです。魔法が発動しません」
そう言って、ちらりと仔ドラゴンを見る。
やっぱそいつのせいか。
困ったことになったな。
俺たちは切れた気配消しの魔法をかけなおそうとしたんだが、聖女の魔法が発動しなかったのだ。
聖女にも理由ははっきりわからなかったのだが、おそらくは波動の異なる強い魔力のせいで阻害されているのではないかということだった。
近くに生きたドラゴンがいるもんな。
幸いにもというか、怪我の功名というか、仔ドラゴンを見るとたいがいの魔物は逃げて行くので、今の所危険とは遭遇していない。
問題だった勇者と聖女の持つドラゴンの魔力だが、今は身体が熱い感じがするが、他所に引っ張られる感じはしないとのことである。
俺も魔力を見てみたが、いつもより激しく放射されているような気がするだけでよくわからない。
場所が場所なので、周囲の魔力と混ざって眩しくて訳がわからない状態なのだ。見ていると頭が痛くなって来たので考えるのを諦めた。
やっぱりこの仔ドラゴンのせいだろうか?
いっそ戻ってドラゴン研究者の二人に尋ねたいところだ。
「はっ!」
お、メルリルが気づいた。
「大丈夫か?」
「はわっ、ごめんなさい。迷惑かけてしまって」
「いや、仲間同士で迷惑とかないから気にするな。それよりももう大丈夫なのか? 無理はするなよ?」
「大丈夫です。あ……」
メルリルは仔ドラゴンを見るとしばし固まったが、深く息を吸い込むと、ゆっくりと吐き出し、気持ちを落ち着かせたようだ。
「まだいるんですね。ドラゴンの発する気配が強すぎて精霊がパニックになるので、制御出来なくなってしまって」
「ああ、なるほど」
メルリルは普段から異なる二つの世界を同時に覗いているようなものなのだろう。
ドラゴンの存在はその両方の世界に大きな影響を与えすぎるのだ。
俺は今後のことも考えて、仔ドラゴンと話をつけることにした。
「あー、その、緑のドラゴンくん」
『ん? 僕のこと?』
うおっ、油断した。
と言うか、こいつ制御が下手だな。
いちいち頭痛を我慢して会話しなきゃならんのか。
「大変申し訳ないんだが、君がいると俺たちがまともに行動出来なくなるんだ。頼むから離れてくれないかな?」
『え? 嫌だよ』
いや、うん、最初から交渉がうまくいくとは思ってなかったさ。
「邪魔だから帰れ」
『えー、気にしなければいいだろ』
ふむ、こっちの事情を説明するよりも気持ちをストレートに伝えたほうが反応がいいな。
「気にしないのは無理だ。君は気配が強すぎる。迷惑だ」
『いじわるだ。なんでいじわるを言うの?』
うおっ、痛え! 頭のなかがかき回されるようだ。
こら、フォルテ、お前も説得しろ!
「ピュイ、ピキュ、ギャッギャ」
「ガルル、グルゥ」
仔ドラゴンの尻尾が地面を叩く。
ずうんと地面が揺れて、俺たちは思わず這いつくばった。
どうやら話し合いは難航しているようだ。
と、フォルテはバサバサと羽ばたいて俺の頭に乗った。
なんだ?
「ピャッ、ピィピィ、クルル」
フォルテは青い透き通る羽を大きく広げて自らを見せびらかすように胸を張る。
今のはちょっとわかったぞ。
何かを自慢しているようだ。
仔ドラゴンの尻尾の動きが早くなる。
ダンダンダン! と地面を叩くので、俺たちはなかなか立ち上がれないでいた。
「ガウッ! シャー、ガフン」
と、次の瞬間、仔ドラゴンの身体から緑色の光が放たれ、キイイイイイインと耳鳴りのような音が響く。
頭だけじゃなくて耳まで痛いぞ!
「ぐっ、こうなったら殺るしか……」
勇者が剣に手をかけている。
「やめろ、バカ……死ぬぞ」
この状態で勝てるはずがない。
とにかく必死に勇者を止めた。
と、ふいに光と音の奔流が止んだ。
光の影響か、目の前が白くかすみがかって見えるし、静寂が耳に痛い。
「何が起こったんだ?」
思わず見回すと、何も変わったことはないようだった。
あ、いや、仔ドラゴンがいない。
おお、戻ったのか。
そう思って安心したのだが、目前に、小さな羽の生えたトカゲが飛び上がってぎょっとすることになった。
「なんだ?」
『存在の大半を封印した。デカイとか雑とか言わせない』
「やれば出来るじゃないか」
どうやらこの羽トカゲが仔ドラゴンの変身した姿らしい。
フォルテが人語でそのドラゴントカゲを褒めている。
経緯がよくわからんな。
「なにがどうなったんだ?」
「そいつに言ってやった。デカイだけで美しくもなければ繊細さもない。そんな醜い姿で同行するとか恥ずかしくないのかってな」
「フォルテ、お前人間の言葉になると毒舌だよな」
ドラゴンの姿は別に醜くないぞ。むしろ美しいと思う。
力が姿に現れている感じだな。
だが、フォルテの挑発で小さな羽トカゲになった姿は、まるで宝石で作られた飾りのように美しかった。
確かにこれと元の姿を比べたらこっちのほうが美しいだろう。
んん? これって、本格的について来るってことじゃないか? フォルテの説得の方向性は間違っているぞ。
「まさかと思うが、巣から離れて俺たちについて来る気か?」
『その件についてはすでに納得済みのはずだ』
「納得はしてないぞ」
『僕は納得している』
おおう。だめだ、こいつ説得無理だ。
「ええっと、君の親が心配するんじゃないかな?」
『心配? どうして?』
「どうしてと言われたら困るが……」
うーん、ドラゴンは子どもを心配したりしないのか?
人間の常識で考えたらダメなんだろうな。
そう言えば何か気になる言い方をしていたよな。入れ替わりとかなんとか。
「ちょっと聞きたいんだが、入れ替わり個体というのはどういうことだ?」
『どうもこうもないぞ。入れ替わりの個体だ』
「……何と入れ替わるんだ?」
『緑樹とだが?』
「つまり、君は今は緑樹じゃないと?」
『そうだ。今の僕は……ええっと、若葉と呼ぶべき存在だな』
「なるほど若葉、ね」
緑樹、聞いたことがあるぞ。
確か以前白いドラゴンと話したときだ。
ドラゴンの役割の話だったな。
緑のドラゴンが緑樹と呼ばれていて、癒やしを司るとか。
つまりその役割を引き継ぐ存在という意味か。
ドラゴンの生態はわからないことだらけだな。
あのテンションのおかしい森人の研究者に今こそ心から会いたいぞ。
「師匠……」
勇者が俺に視線を向けて来て、どうするかと目で尋ねている。
こいつのどうするかは、このドラゴンを斬るのかってことだ。
「ちょっと待て。……ミュリア、例の魔法、もう一回試してくれないか?」
「あ、はい」
ハラハラと見守っていた聖女は、俺の言葉に再び「隠れ鬼」の魔法を使う。
その胸元の神璽が光を発した。
「成功しました」
「おお」
どうやら仔ドラゴンが存在を抑えたおかげで魔法が使えるようになったらしい。
今はとりあえずこれで満足するか。
あまり欲張るとろくなことはないからな。
「アルフ、今はこのドラゴンの牧場を抜けることに集中しよう。こいつのことはその後だ」
「わかった」
不承不承という感じで剣にかけた手を離した勇者は、今は俺の肩に乗っている仔ドラゴン、そうだな、とりあえず若葉と呼ぶか。若葉を睨んだだけで引き下がった。
その様子に何を感じたのか、若葉はバサッと羽音を立てて俺の肩から飛び上がると、今度は勇者の肩に下りる。
「こいつ!」
勇者は若葉を捕まえようとするが、するりと背中に回り込まれて捕まえることが出来ない。
「くそっ! どこだ?」
そしていつの間にか勇者の頭の上に陣取った若葉は大きく口を開けてあくびらしきものをしてみせたのだった。
……勇者よ、お前、遊ばれているぞ?
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