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第五章 破滅を招くもの
334 迷宮跡~遭遇戦~
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フォルテに気づいた闇大トカゲは、スルリと周囲に溶け込むように姿を消した。
「消えた?」
あ然とする勇者を叱咤する。
「魔力を目視しろ、普通の迷宮じゃあまり意味がないが、ここなら魔物の居場所は魔力で認識出来るぞ!」
「わかった」
勇者の体内の魔力が動く。
とは言え勇者の魔力は多すぎて繊細な動きがよくわからない。
だが、その視線が俺と同じ場所を見ているので、ちゃんと魔力視が出来たのだろう。
「俺が囮になって釣り出すから、お前らは自分たちのタイミングで攻撃を仕掛けろ。あ、ミュリア、わかってると思うが、自分自身とテスタに『隠れ鬼』の魔法をかけておけ」
「わかった!」
「はい!」
勇者と聖女が返事を返す。
「さて、メルリル、フォルテ、俺たちは『ドラゴンの翼』としてパーティの連携を取るぞ。複数パーティ合同討伐の際に大切なことに味方被弾をしないことがある。それには仲間と敵の位置関係を把握し、自分の攻撃の範囲を常に意識して動くこと、基本はそれに尽きる」
「はい」
「キュウ」
二人が返事をする。
メルリルの返事は頼もしいが、フォルテの返事は果たして理解しているのかどうかわからないものだった。
不安しかない。
まぁメルリルは攻撃的な魔法は使えないし、細いのに硬い、材質がなんだかわからない丈夫な笛で討伐対象を殴る程度なのでそう問題はないが、フォルテはやろうと思えばとんでもない攻撃が出来る可能性がある。
こいつに同士討ちされたらとんでもない話だ。
「とりあえず二人は今回は全体の動きを見ておくように。もしも戦闘外の周辺に異常が発生したらすぐに知らせてくれ、戦闘中にもっとも危険なのは意識外からの襲撃だ」
「わかった」
「ピャ!」
俺は言いながら既に抜いていた「星降りの剣」を片手に、魔物の濃い魔力がスルスルと移動している脇へと回り込み、その横腹をしたたかに叩いた。
だがどうやら斬ったのは地面だったようだ。
動きが素早いので魔力視では確実に当てられない。
瞬間、何もないと思えた場所から紫色の毒々しい舌が飛び出して来た。
それを躱してもう一発、魔力の濃い場所に剣を叩きつける。
「星降りの剣」は、切れ味が良すぎるためにこういう場合に大ぶりが出来ない。
下手をすると仲間を斬ってしまうからだ。
もちろん「断絶の剣」を使えば目標だけを斬れるが、はっきりと見えない上に動き回っている相手に簡単に当てられるほど便利な剣技ではない。
幸い、闇大トカゲは俺の二度目の剣撃で少し体が浮いたのか、地表にわずかに影を落とし、輪郭を現した。
その背後にいつの間にかモンクが姿を現している
「ふっ」
モンクの拳の紋章が淡く光を放ち、隠れる寸前の闇大トカゲに叩き込まれた。
「ギィッ!」
闇大トカゲの悲鳴が上がった。
俺が大きく後ろに飛んで後退すると、モンクと入れ替わるように勇者が走り込んで来て、王家に伝わる勇者の剣とやらを掬い上げるように振るった。
すると、まるで一塊の岩のような姿となった闇大トカゲが宙に舞い、大人三人分はある全身を見せる。
「はあっ!」
それへすかさず気合と共に聖騎士が剣で斬りかかり、闇大トカゲの半身を斬り飛ばした。
おいおい嘘だろ? その剣はそこそこいい剣ではあるが、普通の鋳造の剣だよな?
以前は剣聖とか呼ばれていたくせに剣は苦手だから使い捨て前提でとか言って、聖騎士は剣にあまり金をかけないのだ。得意武器は短槍らしい。
だが、やはり無理があったのか、ピシッと小さな音が響いた。
あ、剣にヒビが入ったな。
聖騎士が顔をしかめている。
「燃えろ!」
残った本体に勇者が火を放つ。
勇者の手の平の先にあった闇大トカゲの頭部が、ゴウッ! と明るく輝くと燃え尽きた。
どさりと、重いものが転がる音と共に闇大トカゲの胴体が地面に横たわる。
そして地面に落ちた途端、その胴体は地面に同化を始めた。
たちまちそこにあるはずの死体が見えなくなる。
しかも魔力が循環しなくなったので、死体と地面との区別がつき辛くなってしまった。
「まだ、生きているのか?」
その光景に勇者がぎょっとして後ずさる。
「いや、こいつは意識してカモフラージュしている訳じゃなくって体の機能がそうなっているんだ」
俺は言いながら転がった胴体に剣の鞘を差し込む。
すると、剣の鞘の色と地面の色に変化した部分にくっきりとわかれて、目視出来るようになる。
「闇大トカゲの皮は貴重な素材なんだぞ。とは言え、ダメになる前にきちんと処理出来る場所に持ち込めるとは思えないし、肉だけでも確保するか」
「毒は?」
「明確な毒は持ってないんだ。歯の表面や口の中で毒を発生させる能力があるとも言われているが、とりあえず血抜きをして内臓を取って、皮を剥ぐぞ。問題は魔力抜きだが、洞窟だと難しいか。無理なら肉も諦めるしかないが」
闇大トカゲを前に俺と勇者が話しているのを聞いて、聖女がタタタと近づいて来た。
「わたくし、やってみます」
「お?」
何かを心に決めたように聖女は闇大トカゲの死体を見つめる。
「我が光よ、この者の闇を払え!」
そして、手をかざすと、何やら魔法を使った。
「いかがでしょう?」
俺は聖女が何をやりたかったのかを理解して、闇大トカゲの死体の魔力を確認する。
「うん、魔物の魔力は抜けている」
「本当ですか! それじゃあ、安全なお肉になったんですね?」
「う~ん、残念ながら、今度はミュリアの魔力が入ったんで、今の状態だとミュリアしか食べられない。いや、魔物の魔力とは違うから食えないことはないと思うんだが、俺たちはちょっと腹を下すかもしれないなぁ」
「そんなぁ」
聖女はがっかりしたようにその場に座り込んだ。
「そんなにがっかりすることはないさ。魔物の魔力に比べれば人間の魔力は動かしやすい。処理が簡単になったぞ。ありがとう」
「ほ、ほんとうに?」
「おう。よく考えついたな。感心したぞ。もう一つ干しナツメをあげよう」
「ありがとうございます!」
「えっ、俺は?」
その様子を見ていた勇者がショックを受けたように言った。
そんな勇者に聖女はにっこりと微笑む。
「勇者さま、わたくしさっきもいただきましたので、これは差し上げます」
聖女はもらった干しナツメを差し出した。
「い、いや、それはダメだ。それはミュリアの正当な取り分だ。俺は俺ががんばった証が欲しいだけなんだ。それはちゃんとミュリアが食べるように」
「はい。勇者さま」
微笑ましい光景だな。
勇者がじっと俺を見る。
俺は思わず吹き出してしまった。
「師匠~」
「い、いや、この魔物の解体が終わったら安全な場所を確保して一旦休憩しよう。そのときにみんなでおやつを食べるから」
「え? それって俺が評価された訳じゃないよな?」
「何言ってるんだ。みんな頑張ったってことだろ」
「あ、そうか、そうだな」
勇者は納得したような、どこか納得出来ないような複雑な顔をした。
まぁ仕方ないんでフォルテ共々ケンカのペナルティはチャラにしてやるか。
「消えた?」
あ然とする勇者を叱咤する。
「魔力を目視しろ、普通の迷宮じゃあまり意味がないが、ここなら魔物の居場所は魔力で認識出来るぞ!」
「わかった」
勇者の体内の魔力が動く。
とは言え勇者の魔力は多すぎて繊細な動きがよくわからない。
だが、その視線が俺と同じ場所を見ているので、ちゃんと魔力視が出来たのだろう。
「俺が囮になって釣り出すから、お前らは自分たちのタイミングで攻撃を仕掛けろ。あ、ミュリア、わかってると思うが、自分自身とテスタに『隠れ鬼』の魔法をかけておけ」
「わかった!」
「はい!」
勇者と聖女が返事を返す。
「さて、メルリル、フォルテ、俺たちは『ドラゴンの翼』としてパーティの連携を取るぞ。複数パーティ合同討伐の際に大切なことに味方被弾をしないことがある。それには仲間と敵の位置関係を把握し、自分の攻撃の範囲を常に意識して動くこと、基本はそれに尽きる」
「はい」
「キュウ」
二人が返事をする。
メルリルの返事は頼もしいが、フォルテの返事は果たして理解しているのかどうかわからないものだった。
不安しかない。
まぁメルリルは攻撃的な魔法は使えないし、細いのに硬い、材質がなんだかわからない丈夫な笛で討伐対象を殴る程度なのでそう問題はないが、フォルテはやろうと思えばとんでもない攻撃が出来る可能性がある。
こいつに同士討ちされたらとんでもない話だ。
「とりあえず二人は今回は全体の動きを見ておくように。もしも戦闘外の周辺に異常が発生したらすぐに知らせてくれ、戦闘中にもっとも危険なのは意識外からの襲撃だ」
「わかった」
「ピャ!」
俺は言いながら既に抜いていた「星降りの剣」を片手に、魔物の濃い魔力がスルスルと移動している脇へと回り込み、その横腹をしたたかに叩いた。
だがどうやら斬ったのは地面だったようだ。
動きが素早いので魔力視では確実に当てられない。
瞬間、何もないと思えた場所から紫色の毒々しい舌が飛び出して来た。
それを躱してもう一発、魔力の濃い場所に剣を叩きつける。
「星降りの剣」は、切れ味が良すぎるためにこういう場合に大ぶりが出来ない。
下手をすると仲間を斬ってしまうからだ。
もちろん「断絶の剣」を使えば目標だけを斬れるが、はっきりと見えない上に動き回っている相手に簡単に当てられるほど便利な剣技ではない。
幸い、闇大トカゲは俺の二度目の剣撃で少し体が浮いたのか、地表にわずかに影を落とし、輪郭を現した。
その背後にいつの間にかモンクが姿を現している
「ふっ」
モンクの拳の紋章が淡く光を放ち、隠れる寸前の闇大トカゲに叩き込まれた。
「ギィッ!」
闇大トカゲの悲鳴が上がった。
俺が大きく後ろに飛んで後退すると、モンクと入れ替わるように勇者が走り込んで来て、王家に伝わる勇者の剣とやらを掬い上げるように振るった。
すると、まるで一塊の岩のような姿となった闇大トカゲが宙に舞い、大人三人分はある全身を見せる。
「はあっ!」
それへすかさず気合と共に聖騎士が剣で斬りかかり、闇大トカゲの半身を斬り飛ばした。
おいおい嘘だろ? その剣はそこそこいい剣ではあるが、普通の鋳造の剣だよな?
以前は剣聖とか呼ばれていたくせに剣は苦手だから使い捨て前提でとか言って、聖騎士は剣にあまり金をかけないのだ。得意武器は短槍らしい。
だが、やはり無理があったのか、ピシッと小さな音が響いた。
あ、剣にヒビが入ったな。
聖騎士が顔をしかめている。
「燃えろ!」
残った本体に勇者が火を放つ。
勇者の手の平の先にあった闇大トカゲの頭部が、ゴウッ! と明るく輝くと燃え尽きた。
どさりと、重いものが転がる音と共に闇大トカゲの胴体が地面に横たわる。
そして地面に落ちた途端、その胴体は地面に同化を始めた。
たちまちそこにあるはずの死体が見えなくなる。
しかも魔力が循環しなくなったので、死体と地面との区別がつき辛くなってしまった。
「まだ、生きているのか?」
その光景に勇者がぎょっとして後ずさる。
「いや、こいつは意識してカモフラージュしている訳じゃなくって体の機能がそうなっているんだ」
俺は言いながら転がった胴体に剣の鞘を差し込む。
すると、剣の鞘の色と地面の色に変化した部分にくっきりとわかれて、目視出来るようになる。
「闇大トカゲの皮は貴重な素材なんだぞ。とは言え、ダメになる前にきちんと処理出来る場所に持ち込めるとは思えないし、肉だけでも確保するか」
「毒は?」
「明確な毒は持ってないんだ。歯の表面や口の中で毒を発生させる能力があるとも言われているが、とりあえず血抜きをして内臓を取って、皮を剥ぐぞ。問題は魔力抜きだが、洞窟だと難しいか。無理なら肉も諦めるしかないが」
闇大トカゲを前に俺と勇者が話しているのを聞いて、聖女がタタタと近づいて来た。
「わたくし、やってみます」
「お?」
何かを心に決めたように聖女は闇大トカゲの死体を見つめる。
「我が光よ、この者の闇を払え!」
そして、手をかざすと、何やら魔法を使った。
「いかがでしょう?」
俺は聖女が何をやりたかったのかを理解して、闇大トカゲの死体の魔力を確認する。
「うん、魔物の魔力は抜けている」
「本当ですか! それじゃあ、安全なお肉になったんですね?」
「う~ん、残念ながら、今度はミュリアの魔力が入ったんで、今の状態だとミュリアしか食べられない。いや、魔物の魔力とは違うから食えないことはないと思うんだが、俺たちはちょっと腹を下すかもしれないなぁ」
「そんなぁ」
聖女はがっかりしたようにその場に座り込んだ。
「そんなにがっかりすることはないさ。魔物の魔力に比べれば人間の魔力は動かしやすい。処理が簡単になったぞ。ありがとう」
「ほ、ほんとうに?」
「おう。よく考えついたな。感心したぞ。もう一つ干しナツメをあげよう」
「ありがとうございます!」
「えっ、俺は?」
その様子を見ていた勇者がショックを受けたように言った。
そんな勇者に聖女はにっこりと微笑む。
「勇者さま、わたくしさっきもいただきましたので、これは差し上げます」
聖女はもらった干しナツメを差し出した。
「い、いや、それはダメだ。それはミュリアの正当な取り分だ。俺は俺ががんばった証が欲しいだけなんだ。それはちゃんとミュリアが食べるように」
「はい。勇者さま」
微笑ましい光景だな。
勇者がじっと俺を見る。
俺は思わず吹き出してしまった。
「師匠~」
「い、いや、この魔物の解体が終わったら安全な場所を確保して一旦休憩しよう。そのときにみんなでおやつを食べるから」
「え? それって俺が評価された訳じゃないよな?」
「何言ってるんだ。みんな頑張ったってことだろ」
「あ、そうか、そうだな」
勇者は納得したような、どこか納得出来ないような複雑な顔をした。
まぁ仕方ないんでフォルテ共々ケンカのペナルティはチャラにしてやるか。
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