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第四章 世界の片隅で生きる者たち
329 ドラゴンの気配
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通行許可を貰った俺たちは、作業に赴く鉱夫たちの脇を通って山へと入る。
何人かの酒を飲み交わした鉱夫が俺たちをめざとく見つけて手を振って来るのに応えながら、俺たちはひとけのない山道を進んだ。
「もうこれは道ではないな」
「誰も通ってないからな」
勇者が辟易したように言うのへ答える。
本来は迷宮へと続く道があった山道は、すでに道としての機能を失い、石と草と土、そして木々によって埋め尽くされていた。
木の根の張りがあまりよくないらしく、木々は細く、体を支えるのに頼りない。
「休憩を多めに入れながら進もう。さすがに俺もフォルテと同調しながらこの山を登るのは無理だし、細かく方向を確認したほうがいいからな」
そう提案すると、全員が同意した。
特に聖女にとってはきつい道のりになりそうだ。
岩と岩が支え合い、それを押し包むようにひょろ長い木が生えている場所で最初の休憩を取る。
「あの……」
聖女が遠慮がちに話しかけて来た。
「ん? どうした?」
さすがに疲れたのかと思って話を聞くと、聖女は少し迷うようなそぶりをしながらも小さな声で言葉を紡いだ。
「変な感覚があります。髪を誰かに引っ張られているような、肌がひりつくような」
「それは俺も感じていた。なんていうか、この先に進むことを考えると特にそういう感じになる」
聖女に続いて勇者も同じことを言う。
「ふむ、ほかにも誰か同じように感じていたりするか?」
「いえ、私は特に」
「私も別にそういうのはないよ」
「私も普段と代わらないと思う」
聖騎士とモンク、そしてメルリルが、聖女と勇者の感覚を共有出来ずに首を傾げていた。
俺も聖女や勇者と同じような感じはしないし、フォルテに関してはまた別の感覚がある。
「気の所為、でしょうか?」
聖女は少し不安そうだ。
「いや、これはもしかするとドラゴンの魔力のせいかもしれないな」
「ドラゴンの魔力?」
聖女が驚いたように聞き返す。
「お前たちに共通するものと言ったら、竜の砂浴び場で魔力が枯渇していたときにドラゴンの魔力を浴びたということだろう? そのドラゴンの魔力がほかのドラゴンの気配に反応しているんじゃないかと思ってな。まぁ推測でしかないが」
「あ、そうか。迷宮の上にはドラゴンの営巣地があるんだったな」
俺の言葉に勇者が得心したように言った。
「正確に言えば、迷宮の中心とドラゴン営巣地が被っている感じだな。入り口付近はまだそこまで近くない」
俺は昔の冒険者の記録から再現した地図を取り出して、大聖堂から貰った世界地図と照合しながら説明する。
帝国の人間が竜の谷と呼んでいる山の奥深くにドラゴンの営巣地があるらしい。
実はこの竜の谷の南側は世界地図では空白地帯となっている。
誰も知らない場所なので、何があるかわからないのだ。
鉱山会社の坑道は、身分け山の東の端近くにあるのだが、その端と接するように始まっているのが竜の谷だ。
というか、谷と呼んでいるのに山なんだよな、ややこしい。
身分け山はこの大陸のど真ん中を北と南に分断するとんでもない大きさの山脈だが、竜の谷もその半分近くの大きさがある。でかいドラゴンを養うのに十分すぎる大きさと言えるだろう。
迷宮跡は、その竜の谷を西から東へと斜めに突っ切るように地下を続いているっぽい。
つまり迷宮に近づくことは、ドラゴンに近づくことでもあるのだ。
「しかしこれは誤算だったかな。ドラゴンからしてみれば人間など羽虫のような存在だ。そんな人間が地下をうろうろしていたところで気にもとめないだろうと思っていたんだが、こっちが感じるということはあっちも感じる可能性がある」
「俺たちのなかにある竜の魔力を感じて襲って来る可能性があるってことか?」
「そこまで短絡的じゃないだろうが、様子を見にくらい来るかもしれないな。正直、ただでさえ面倒事を山程抱えている今回、ドラゴンにまでかまっている暇はない」
俺と勇者を中心として対策を考えていると、聖女がぴょんと飛び上がって「あのっ!」と、声を上げた。
「それならわたくしの魔法が効果あるかもしれません」
「ん? 幻惑の衣だったか、あれは視覚をごまかす魔法だよな」
「はい。あれではなくて、気配を曖昧にする『隠れ鬼』という魔法があります」
「隠れ鬼? 子どもの頃の遊びにそういうのがあったような」
「そうなんですか?」
聖女は子どもの遊びに詳しくないらしい。
勇者もだが、一度ガキの頃の遊びを一通り教えてやろうかな。
「隠れ鬼の魔法は存在の気配を曖昧にするので、目の前にいても気づかれにくくなります」
「いわゆる影が薄いってやつだね」
モンクが面白そうに言った。
「私はときどきミュリアにかけてもらっているよ。最初の一撃を不意打ちで入れられるからね」
「なるほど、それは有効そうだな」
戦闘中にときどきモンクの居場所がわからなくなるのはそういうことだったのか。
突然魔物の背後にいたりするからこっちも驚くんだよな。
「それは戦闘になったら効果がなくなるんじゃないのか?」
「気づかれた相手には効果がなくなりますけど、気づかれていない相手には効果が続きます」
「なるほど。地下にいる俺たちは地上のドラゴンから目視されるようなことはまずないから、気づかれることなく行動出来るということか。効果の時間はどのくらいだ?」
「あまり長くありません。大聖堂の鐘が三回鳴らされるぐらいの間ですね」
大聖堂の鐘は確か朝から昼の間に六回鳴らされるから、その半分程度ということか。
時間管理が重要だな。
「魔法が切れる頃合いはわかるか?」
「はい。気配で」
「それじゃあその隠れ鬼、の魔法を途切れないようにアルフとミュリア自身にかけてくれるか? もしそれが負担になるようだったら言ってくれ」
「負担はほとんどありません。任せてください!」
お、聖女が何か張り切っているぞ。
「じゃあ頼んだ」
「はい」
とりあえず懸念の一つが解消して、安心した。
しかしあれだな、もし聖女がちょっとした異常を申告してくれなかったら、とんでもない危険な状態に陥った可能性があったんだな。
それを考えると、今回の聖女の申告は大きな意味があるということになる。
「ミュリア、今回は気になったことをすぐに教えてくれて助かった。ありがとう。みんなも何か気づいたことがあったらお互いに報告し合うようにな。大したことないと自分で思ったことでも意見を交換することで危険を避けたり、行動の助けになったりすることがある」
「あ、はい!」
聖女がまたぴょんと跳ねて嬉しそうに返事をした。
どうも聖女は気持ちが高まるとジャンプする癖があるようだ。
「わかった」
勇者も真剣な表情でうなずく。
「そうですね。騎士団時代にもささいなことでも報告を怠るなと教わりました」
聖騎士が経験を含めて同意してくれる。
「うざったいけど、確かに自分だけじゃわからないこともあるからね」
モンクは微妙に怪しいが、まぁちゃんと判断してくれるだろう。
ああは言っているが、きっちりと結果を出す奴だからな。
「私にとって当たり前でもダスターたちにとっては当たり前じゃないこともあると思う。もっと、話をして、その辺りを埋めていかないとだめね」
メルリルは森人としての感覚と俺達の感覚が違うということを実感として理解しようと頑張っている。
「とりあえずなんでも話してくれ。男の俺に言いにくいこともあるだろうから、それはテスタやミュリアと話すといい」
「うん」
ふっと顔を近づけて来て、目前でにこりと笑ったメルリルにうっかり気を取られて足を滑らせそうになったということは、とりあえず俺の胸の内にしまっておこう。
個人的なことだからな。
何人かの酒を飲み交わした鉱夫が俺たちをめざとく見つけて手を振って来るのに応えながら、俺たちはひとけのない山道を進んだ。
「もうこれは道ではないな」
「誰も通ってないからな」
勇者が辟易したように言うのへ答える。
本来は迷宮へと続く道があった山道は、すでに道としての機能を失い、石と草と土、そして木々によって埋め尽くされていた。
木の根の張りがあまりよくないらしく、木々は細く、体を支えるのに頼りない。
「休憩を多めに入れながら進もう。さすがに俺もフォルテと同調しながらこの山を登るのは無理だし、細かく方向を確認したほうがいいからな」
そう提案すると、全員が同意した。
特に聖女にとってはきつい道のりになりそうだ。
岩と岩が支え合い、それを押し包むようにひょろ長い木が生えている場所で最初の休憩を取る。
「あの……」
聖女が遠慮がちに話しかけて来た。
「ん? どうした?」
さすがに疲れたのかと思って話を聞くと、聖女は少し迷うようなそぶりをしながらも小さな声で言葉を紡いだ。
「変な感覚があります。髪を誰かに引っ張られているような、肌がひりつくような」
「それは俺も感じていた。なんていうか、この先に進むことを考えると特にそういう感じになる」
聖女に続いて勇者も同じことを言う。
「ふむ、ほかにも誰か同じように感じていたりするか?」
「いえ、私は特に」
「私も別にそういうのはないよ」
「私も普段と代わらないと思う」
聖騎士とモンク、そしてメルリルが、聖女と勇者の感覚を共有出来ずに首を傾げていた。
俺も聖女や勇者と同じような感じはしないし、フォルテに関してはまた別の感覚がある。
「気の所為、でしょうか?」
聖女は少し不安そうだ。
「いや、これはもしかするとドラゴンの魔力のせいかもしれないな」
「ドラゴンの魔力?」
聖女が驚いたように聞き返す。
「お前たちに共通するものと言ったら、竜の砂浴び場で魔力が枯渇していたときにドラゴンの魔力を浴びたということだろう? そのドラゴンの魔力がほかのドラゴンの気配に反応しているんじゃないかと思ってな。まぁ推測でしかないが」
「あ、そうか。迷宮の上にはドラゴンの営巣地があるんだったな」
俺の言葉に勇者が得心したように言った。
「正確に言えば、迷宮の中心とドラゴン営巣地が被っている感じだな。入り口付近はまだそこまで近くない」
俺は昔の冒険者の記録から再現した地図を取り出して、大聖堂から貰った世界地図と照合しながら説明する。
帝国の人間が竜の谷と呼んでいる山の奥深くにドラゴンの営巣地があるらしい。
実はこの竜の谷の南側は世界地図では空白地帯となっている。
誰も知らない場所なので、何があるかわからないのだ。
鉱山会社の坑道は、身分け山の東の端近くにあるのだが、その端と接するように始まっているのが竜の谷だ。
というか、谷と呼んでいるのに山なんだよな、ややこしい。
身分け山はこの大陸のど真ん中を北と南に分断するとんでもない大きさの山脈だが、竜の谷もその半分近くの大きさがある。でかいドラゴンを養うのに十分すぎる大きさと言えるだろう。
迷宮跡は、その竜の谷を西から東へと斜めに突っ切るように地下を続いているっぽい。
つまり迷宮に近づくことは、ドラゴンに近づくことでもあるのだ。
「しかしこれは誤算だったかな。ドラゴンからしてみれば人間など羽虫のような存在だ。そんな人間が地下をうろうろしていたところで気にもとめないだろうと思っていたんだが、こっちが感じるということはあっちも感じる可能性がある」
「俺たちのなかにある竜の魔力を感じて襲って来る可能性があるってことか?」
「そこまで短絡的じゃないだろうが、様子を見にくらい来るかもしれないな。正直、ただでさえ面倒事を山程抱えている今回、ドラゴンにまでかまっている暇はない」
俺と勇者を中心として対策を考えていると、聖女がぴょんと飛び上がって「あのっ!」と、声を上げた。
「それならわたくしの魔法が効果あるかもしれません」
「ん? 幻惑の衣だったか、あれは視覚をごまかす魔法だよな」
「はい。あれではなくて、気配を曖昧にする『隠れ鬼』という魔法があります」
「隠れ鬼? 子どもの頃の遊びにそういうのがあったような」
「そうなんですか?」
聖女は子どもの遊びに詳しくないらしい。
勇者もだが、一度ガキの頃の遊びを一通り教えてやろうかな。
「隠れ鬼の魔法は存在の気配を曖昧にするので、目の前にいても気づかれにくくなります」
「いわゆる影が薄いってやつだね」
モンクが面白そうに言った。
「私はときどきミュリアにかけてもらっているよ。最初の一撃を不意打ちで入れられるからね」
「なるほど、それは有効そうだな」
戦闘中にときどきモンクの居場所がわからなくなるのはそういうことだったのか。
突然魔物の背後にいたりするからこっちも驚くんだよな。
「それは戦闘になったら効果がなくなるんじゃないのか?」
「気づかれた相手には効果がなくなりますけど、気づかれていない相手には効果が続きます」
「なるほど。地下にいる俺たちは地上のドラゴンから目視されるようなことはまずないから、気づかれることなく行動出来るということか。効果の時間はどのくらいだ?」
「あまり長くありません。大聖堂の鐘が三回鳴らされるぐらいの間ですね」
大聖堂の鐘は確か朝から昼の間に六回鳴らされるから、その半分程度ということか。
時間管理が重要だな。
「魔法が切れる頃合いはわかるか?」
「はい。気配で」
「それじゃあその隠れ鬼、の魔法を途切れないようにアルフとミュリア自身にかけてくれるか? もしそれが負担になるようだったら言ってくれ」
「負担はほとんどありません。任せてください!」
お、聖女が何か張り切っているぞ。
「じゃあ頼んだ」
「はい」
とりあえず懸念の一つが解消して、安心した。
しかしあれだな、もし聖女がちょっとした異常を申告してくれなかったら、とんでもない危険な状態に陥った可能性があったんだな。
それを考えると、今回の聖女の申告は大きな意味があるということになる。
「ミュリア、今回は気になったことをすぐに教えてくれて助かった。ありがとう。みんなも何か気づいたことがあったらお互いに報告し合うようにな。大したことないと自分で思ったことでも意見を交換することで危険を避けたり、行動の助けになったりすることがある」
「あ、はい!」
聖女がまたぴょんと跳ねて嬉しそうに返事をした。
どうも聖女は気持ちが高まるとジャンプする癖があるようだ。
「わかった」
勇者も真剣な表情でうなずく。
「そうですね。騎士団時代にもささいなことでも報告を怠るなと教わりました」
聖騎士が経験を含めて同意してくれる。
「うざったいけど、確かに自分だけじゃわからないこともあるからね」
モンクは微妙に怪しいが、まぁちゃんと判断してくれるだろう。
ああは言っているが、きっちりと結果を出す奴だからな。
「私にとって当たり前でもダスターたちにとっては当たり前じゃないこともあると思う。もっと、話をして、その辺りを埋めていかないとだめね」
メルリルは森人としての感覚と俺達の感覚が違うということを実感として理解しようと頑張っている。
「とりあえずなんでも話してくれ。男の俺に言いにくいこともあるだろうから、それはテスタやミュリアと話すといい」
「うん」
ふっと顔を近づけて来て、目前でにこりと笑ったメルリルにうっかり気を取られて足を滑らせそうになったということは、とりあえず俺の胸の内にしまっておこう。
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