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第四章 世界の片隅で生きる者たち
325 おごりおごられ
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勇者が辟易するのは当然だと俺ですら思えるほどにこの街は酷かった。
適当な廃材を寄せ集めて建てたような家、そこらで転がっている男たち。
昼間から肌をさらけ出して男を誘う化粧の濃い女。
なによりも酷いのは、他人に見つからないようにそこここの隙間に潜んでいる子どもたちだろう。
餌を狙う飢えた獣のような目をしている。
空気は汚物と焼けた金属をぐちゃぐちゃに混ぜたような悪臭を放ち、ひと呼吸ごとに毒を体内に蓄積していく。
この環境からわかることは、ここを治めている奴、つまり鉱山会社は、そこで働く人間を使い捨てにしているということだった。
そんなゴミ溜めのような場所に在って、勇者たちの周囲はまるで世界が違った。
そこにだけ光が差しているような、淀みを寄せ付けない清流のような独特の空気感を醸し出していたのだ。
改めて外側から彼らを見ると、ここの住人がなぜいきなり難癖つけて来たのかよくわかる。
真なる輝きを持つ勇者たちがいるだけで、この街の醜さはいや増し、否定され続けているのだ。
そんな風なことを考えるのは、俺にも似たようなゴミ溜めで過ごした時代があったからだろう。
とは言え、そんな場所でありながら、意外とこの街は秩序が保たれている。
本来ならもっと次から次へと隙を狙う物乞いと盗人の間のような連中が襲って来ることも想定していたのだが、ロージーというハゲたおっさんを投げ飛ばして以降、そういった様子は見られなかった。
ただ、ときどき溝や建物の隙間から這い出して来た子どもたちが荷物をさらおうとするので、それをとっ捕まえて、おごりの列に加わるように諭す程度のことしか起きてない。
「ひゃあ!」
メルリルが可愛い悲鳴を上げたので何事かと思ったら、集まって来た子どもたちに尻尾を触られたらしい。
「お前ら、俺の大事な人の尻尾を触ったりしたら飯をおごってやらないぞ」
「え~」
「このねーちゃんなんで尻尾があるの? 本当は獣が化けてるの?」
「なんだお前ら森人を知らんのか」
「森人って?」
「この世界には俺たちみたいな特徴のない平野人のほかに、厳しい環境に適応した人たちがいるんだぞ。この辺なら大地人とか山岳の民とか」
「あ! 俺大地人は知ってるぜ!」
「わ、わたしも! 食堂の親父さんとか、鍛冶場のおっちゃんとかだよね」
「俺なんかヤギ人も知ってるぜ!」
「あ~それきっと山岳民族だぞ。ヤギ人とか言ったら怒られるぞ」
「ひゃぁ! 私ね、お母ちゃんがヤギ人だから蹄があるの」
「だからヤギ人じゃなくて山岳民族な。お母ちゃんはどうした?」
「とっくにくたばった! いつも私見るとものを投げてたけど、急に投げなくなったなと思ったら、息をしてなかったの」
「……そうか」
「ここじゃあ大人は長く生きるほうが珍しいんだぜ! ジョーシキだよ」
「弟も死んじゃった。子どももすぐ死ぬの」
「そうか」
群がって口々に話しかけて来る子どもたちを適当に相手してやる。
荷物やナイフをすぐに盗もうとするんで一定の距離を保つのがコツだ。
「そんな、酷いです」
聖女が思わず涙ぐんでいるが、その隙にその髪をちぎり取ろうとしている大柄なガキを一人ひっつかんでひょいと放り投げた。
足から着地するように投げてやったのでケガはしていない。
それどころか「もう一回!」とかねだり始めた。
こいつらたくましいなぁ。
「いいか、俺の仲間からものを取るな。罰が当たるぞ。本物の祝福持ちだからな?」
「祝福?」
「うむ、神さまとの約束のことだ」
「ひゃー」
「すげえ!」
「魔法見せて!」
今度は勇者に魔法をねだり始めた。
「おい。あんまりガキ共を調子づかせるなよ。手癖はわりーは、嘘つきだわで、ロクな連中じゃないんだからな」
ロージーが見かねたのか苦言を呈して来た。
「なぁ。この街には教会はないのか?」
「あるわきゃねえだろ。街って言っても会社の私有地って言っただろ?」
「だけど、俺らの国では国の砦のなかや城のなかにも教会があったぞ。あいつら言えば勝手に建てるはず。そうすりゃ子どもたちの面倒ぐらいみてくれるぞ」
俺の言葉に、ロージーは面食らったように俺を見る。
「お前ら行きずりですぐに出て行くんだろ? そんな風に首を突っ込むのはやめておいたほうがいいぜ」
「別に首を突っ込むつもりはないさ。でもあんたらにも利があることなんだから考えておいたほうがいいんじゃないかって話だ。俺はいろんな場所を見て来たが、子どもがまともな育ち方をしない場所では犯罪が増えるばかりでいいことはない。タダで面倒みてくれる連中がいるんだから任せりゃいいんじゃないかって話だ」
「……それがうさんくさいんだよ。そりゃあケガや病気を治してくれる教会の施術師さま方はいい奴らだとは思うけどよ。変な教えを押し付ける教手連中はうさんくさいだろうが。てかそれ以前に会社が許さねえよ」
「いや、会社はむしろ歓迎するんじゃないか? 教会と繋がりを持ちたいはずだ。街に教会を招くという発想がないんじゃないか?」
「ううむ……」
ロージーはうなりながら何かを考える風だった。
「師匠! この子どもたちをなんとかしてくれ。剣を取ろうとするぞ」
「お前、そんぐらい自分でなんとかしろよ」
「剣見せろ!」
「魔法見せろ!」
うんうん、勇者はすっかり大人気だな。
「ほら、あれだよ、あれ、光の球を出す魔法を見せてやればいいじゃないか」
「え? 昼間はそんなに役に立たないぞ?」
「役に立つとか役に立たないとかどうでもいいんだよ。魔法が見たいだけなんだから」
「お、おおう。……ほら」
ふわりと勇者が光の球を浮かべると、それまでてんでに好き勝手していた子どもたちが一斉に口を閉じた。
そして一斉に口を開く。
「おおおおお、すげえええ! 魔法だぜ!」
「キレー」
「お? 触れない」
「驚いたか。そのにーちゃんすげえだろ」
「うん、すごい!」
「お前らがおとなしくついて来てくれるならもっといいものも見せてもらえるぞ」
「マジか!」
「ええっ? し、師匠?」
子どもたちの顔に尊敬の念が浮かぶ。
魔法の光の球で、いきなり勇者は子どもたちのヒーローになったのだ。
その間に観察したが、子どもたちは痩せてはいるが、今にも死にそうな状態の子はいないようだった。
「会社が炊き出しとかしてるのか?」
ロージーに尋ねた。
「いや、会社じゃなくって食堂の親父が残りもんでスープを作って食わせてやってるんだ。簡単な仕事を与えてな」
「あと、女連中のなかにも仕事を頼んで小遣いをやっているのがいるみたいだな」
ロージーが答えると、もう一人、酒につられた男たちの一人が教えてくれる。
「なんで普段は隙間に隠れてるんだ?」
「酔っぱらいに殴られるからだろうな。あと会社の偉いさんに見つかったら街から追い出される場合がある」
「追い出す?」
「親が死んじまった子どもはここにいる資格を失うんだ」
「なるほどなぁ」
なかなか厳しい街だ。
なによりも私有地てのがどうにもならんよな。
貴族ってのは偉ぶっているが、それは領地を守っているからでもある。
領民が減るのを極端に嫌うから、孤児の面倒を見る領主も多い。
しかしここでは働かない人間は必要ないのだ。
そんな話をしているうちに、どうやら食事処に到着したようだった。
ほかの家に比べると、調理場などはしっかりとしているが、本来店にあたるところには屋根はなく、椅子もテーブルもないようだった。
樽や箱がいくつか転がっているから、あれが椅子とテーブルなのかもしれない。
すでに昼間から飲んで出来上がっているのが何人か地面に転がっていた。
しかし、ここは極端に男社会だな。ここまで女の姿をガキ共入れて五人ほどしか見ていない。
そのうち、一人は娼婦で、四人はガキという割合である。
おかげでうちの女性たちがジロジロ舐めるように見られて不快そうだ。
「親父、これで全員になんか食い物をおごってやれるか?」
俺は調理場にいるひげもじゃの親父に大銀貨を渡して言った。
この親父、大地人だな。
「ガキにもか?」
ジロリと睨まれる。
「おう」
「……わかった待ってろ」
「おい、おごるのは俺だぜ?」
ロージーがムッとしたように言う。
「お前がおごってくれるのは酒だろうが」
「お、そう言えばそうだな」
「俺がお近づきのしるしに食い物をおごるからお前がさっきのワビに酒をおごる。完璧だろうが」
「なるほど、完璧だな!」
そうして俺とハゲ頭のロージーは大声で笑い合ったのだった。
適当な廃材を寄せ集めて建てたような家、そこらで転がっている男たち。
昼間から肌をさらけ出して男を誘う化粧の濃い女。
なによりも酷いのは、他人に見つからないようにそこここの隙間に潜んでいる子どもたちだろう。
餌を狙う飢えた獣のような目をしている。
空気は汚物と焼けた金属をぐちゃぐちゃに混ぜたような悪臭を放ち、ひと呼吸ごとに毒を体内に蓄積していく。
この環境からわかることは、ここを治めている奴、つまり鉱山会社は、そこで働く人間を使い捨てにしているということだった。
そんなゴミ溜めのような場所に在って、勇者たちの周囲はまるで世界が違った。
そこにだけ光が差しているような、淀みを寄せ付けない清流のような独特の空気感を醸し出していたのだ。
改めて外側から彼らを見ると、ここの住人がなぜいきなり難癖つけて来たのかよくわかる。
真なる輝きを持つ勇者たちがいるだけで、この街の醜さはいや増し、否定され続けているのだ。
そんな風なことを考えるのは、俺にも似たようなゴミ溜めで過ごした時代があったからだろう。
とは言え、そんな場所でありながら、意外とこの街は秩序が保たれている。
本来ならもっと次から次へと隙を狙う物乞いと盗人の間のような連中が襲って来ることも想定していたのだが、ロージーというハゲたおっさんを投げ飛ばして以降、そういった様子は見られなかった。
ただ、ときどき溝や建物の隙間から這い出して来た子どもたちが荷物をさらおうとするので、それをとっ捕まえて、おごりの列に加わるように諭す程度のことしか起きてない。
「ひゃあ!」
メルリルが可愛い悲鳴を上げたので何事かと思ったら、集まって来た子どもたちに尻尾を触られたらしい。
「お前ら、俺の大事な人の尻尾を触ったりしたら飯をおごってやらないぞ」
「え~」
「このねーちゃんなんで尻尾があるの? 本当は獣が化けてるの?」
「なんだお前ら森人を知らんのか」
「森人って?」
「この世界には俺たちみたいな特徴のない平野人のほかに、厳しい環境に適応した人たちがいるんだぞ。この辺なら大地人とか山岳の民とか」
「あ! 俺大地人は知ってるぜ!」
「わ、わたしも! 食堂の親父さんとか、鍛冶場のおっちゃんとかだよね」
「俺なんかヤギ人も知ってるぜ!」
「あ~それきっと山岳民族だぞ。ヤギ人とか言ったら怒られるぞ」
「ひゃぁ! 私ね、お母ちゃんがヤギ人だから蹄があるの」
「だからヤギ人じゃなくて山岳民族な。お母ちゃんはどうした?」
「とっくにくたばった! いつも私見るとものを投げてたけど、急に投げなくなったなと思ったら、息をしてなかったの」
「……そうか」
「ここじゃあ大人は長く生きるほうが珍しいんだぜ! ジョーシキだよ」
「弟も死んじゃった。子どももすぐ死ぬの」
「そうか」
群がって口々に話しかけて来る子どもたちを適当に相手してやる。
荷物やナイフをすぐに盗もうとするんで一定の距離を保つのがコツだ。
「そんな、酷いです」
聖女が思わず涙ぐんでいるが、その隙にその髪をちぎり取ろうとしている大柄なガキを一人ひっつかんでひょいと放り投げた。
足から着地するように投げてやったのでケガはしていない。
それどころか「もう一回!」とかねだり始めた。
こいつらたくましいなぁ。
「いいか、俺の仲間からものを取るな。罰が当たるぞ。本物の祝福持ちだからな?」
「祝福?」
「うむ、神さまとの約束のことだ」
「ひゃー」
「すげえ!」
「魔法見せて!」
今度は勇者に魔法をねだり始めた。
「おい。あんまりガキ共を調子づかせるなよ。手癖はわりーは、嘘つきだわで、ロクな連中じゃないんだからな」
ロージーが見かねたのか苦言を呈して来た。
「なぁ。この街には教会はないのか?」
「あるわきゃねえだろ。街って言っても会社の私有地って言っただろ?」
「だけど、俺らの国では国の砦のなかや城のなかにも教会があったぞ。あいつら言えば勝手に建てるはず。そうすりゃ子どもたちの面倒ぐらいみてくれるぞ」
俺の言葉に、ロージーは面食らったように俺を見る。
「お前ら行きずりですぐに出て行くんだろ? そんな風に首を突っ込むのはやめておいたほうがいいぜ」
「別に首を突っ込むつもりはないさ。でもあんたらにも利があることなんだから考えておいたほうがいいんじゃないかって話だ。俺はいろんな場所を見て来たが、子どもがまともな育ち方をしない場所では犯罪が増えるばかりでいいことはない。タダで面倒みてくれる連中がいるんだから任せりゃいいんじゃないかって話だ」
「……それがうさんくさいんだよ。そりゃあケガや病気を治してくれる教会の施術師さま方はいい奴らだとは思うけどよ。変な教えを押し付ける教手連中はうさんくさいだろうが。てかそれ以前に会社が許さねえよ」
「いや、会社はむしろ歓迎するんじゃないか? 教会と繋がりを持ちたいはずだ。街に教会を招くという発想がないんじゃないか?」
「ううむ……」
ロージーはうなりながら何かを考える風だった。
「師匠! この子どもたちをなんとかしてくれ。剣を取ろうとするぞ」
「お前、そんぐらい自分でなんとかしろよ」
「剣見せろ!」
「魔法見せろ!」
うんうん、勇者はすっかり大人気だな。
「ほら、あれだよ、あれ、光の球を出す魔法を見せてやればいいじゃないか」
「え? 昼間はそんなに役に立たないぞ?」
「役に立つとか役に立たないとかどうでもいいんだよ。魔法が見たいだけなんだから」
「お、おおう。……ほら」
ふわりと勇者が光の球を浮かべると、それまでてんでに好き勝手していた子どもたちが一斉に口を閉じた。
そして一斉に口を開く。
「おおおおお、すげえええ! 魔法だぜ!」
「キレー」
「お? 触れない」
「驚いたか。そのにーちゃんすげえだろ」
「うん、すごい!」
「お前らがおとなしくついて来てくれるならもっといいものも見せてもらえるぞ」
「マジか!」
「ええっ? し、師匠?」
子どもたちの顔に尊敬の念が浮かぶ。
魔法の光の球で、いきなり勇者は子どもたちのヒーローになったのだ。
その間に観察したが、子どもたちは痩せてはいるが、今にも死にそうな状態の子はいないようだった。
「会社が炊き出しとかしてるのか?」
ロージーに尋ねた。
「いや、会社じゃなくって食堂の親父が残りもんでスープを作って食わせてやってるんだ。簡単な仕事を与えてな」
「あと、女連中のなかにも仕事を頼んで小遣いをやっているのがいるみたいだな」
ロージーが答えると、もう一人、酒につられた男たちの一人が教えてくれる。
「なんで普段は隙間に隠れてるんだ?」
「酔っぱらいに殴られるからだろうな。あと会社の偉いさんに見つかったら街から追い出される場合がある」
「追い出す?」
「親が死んじまった子どもはここにいる資格を失うんだ」
「なるほどなぁ」
なかなか厳しい街だ。
なによりも私有地てのがどうにもならんよな。
貴族ってのは偉ぶっているが、それは領地を守っているからでもある。
領民が減るのを極端に嫌うから、孤児の面倒を見る領主も多い。
しかしここでは働かない人間は必要ないのだ。
そんな話をしているうちに、どうやら食事処に到着したようだった。
ほかの家に比べると、調理場などはしっかりとしているが、本来店にあたるところには屋根はなく、椅子もテーブルもないようだった。
樽や箱がいくつか転がっているから、あれが椅子とテーブルなのかもしれない。
すでに昼間から飲んで出来上がっているのが何人か地面に転がっていた。
しかし、ここは極端に男社会だな。ここまで女の姿をガキ共入れて五人ほどしか見ていない。
そのうち、一人は娼婦で、四人はガキという割合である。
おかげでうちの女性たちがジロジロ舐めるように見られて不快そうだ。
「親父、これで全員になんか食い物をおごってやれるか?」
俺は調理場にいるひげもじゃの親父に大銀貨を渡して言った。
この親父、大地人だな。
「ガキにもか?」
ジロリと睨まれる。
「おう」
「……わかった待ってろ」
「おい、おごるのは俺だぜ?」
ロージーがムッとしたように言う。
「お前がおごってくれるのは酒だろうが」
「お、そう言えばそうだな」
「俺がお近づきのしるしに食い物をおごるからお前がさっきのワビに酒をおごる。完璧だろうが」
「なるほど、完璧だな!」
そうして俺とハゲ頭のロージーは大声で笑い合ったのだった。
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